IS インフィニット・ストラトス ~天翔ける蒼い炎~   作:若谷鶏之助

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お待たせしました。本日より七章開始です。


第七章 リ・ライズ
1


 小学校二年生の頃の話だ。翔と、箒が出会ったのは。

 一夏と出会い、友達になった翔。仲良くなるにつれて、お互いのことも分かってきて、翔は一夏が剣道をしていることを知った。

 

(剣道、か……)

 

 翔は強くなりたかった。アイデンティティを追い求めていたからだ。何か、自分を形作る確固たるものが欲しかった。一夏も誘ってくれたので、翔は剣道を始めることになったのである。

 

「――でさ、通ってる道場の子がいるんだけど、めちゃくちゃ強くて、まだ一回も勝てないんだ」

「一回も? 強いんだな、その子」

 

 翔の頭の中では、ゴリラのような女の子が浮かんでいる。小学校一年生でありながら、パワーに溢れるスイングで一夏を打つ様が目に浮かぶ。翔はそこで剣道とは打たれるものなのだと思い出した。

 

「剣道って、痛いのか?」

「う~ん、そりゃ面叩かれたら痛いしな~。でも、やりがいはあるぞ? 強くなれるんだからな!」

「強く、か……」

 

 翔は考えた。強くなること、その意味を。

 

「一夏、お前は強くなったら何がしたいんだ?」

 

 翔にとって、強くなって「どうなるか」は疑問だった。算数の知識や、漢字を覚えることと違って、生活に役立つわけではない。一夏は、それに答えた。

 

「俺さ、強くなって、守ってみたいんだ」

「……守る?」

「そうだよ。強くなって、守るんだ。家族を、友だちを」

「守る……」

 

「守る」。それは当時の翔には理解できないことであった。翔には守るべき存在など何一つ無かったから、仕方のないことだったのかもしれない。

 ただ、翔にはそう語る一夏がとても眩しく見えた。目標のために努力して、強くなる一夏の姿は、今まで会った誰よりも眩しかった。

 

「着いたぜ。ここが俺の通ってる道場、『篠ノ之道場』だ」

 

 到着した道場は、まさに「和」といった様子で、木造の大きな屋敷だった。広い庭へと続く道を、門が塞いでいる。そして、その門には「篠ノ之道場」と堂々とした文字で看板が掛かっていた。

 

「織斑一夏です。失礼します」

 

 一夏は一礼すると、門を開けて道場へと入っていく。翔もそれに倣った。

 

「遅い! 遅いぞ、一夏! 稽古まであと少ししか無いではないか!」

 

 二人が入るなり、一人の少女が一夏を怒鳴りつけた。

 一夏を怒鳴りつけた少女は、腰まで伸びた黒髪を頭の上で縛ってポニーテールの髪型をしていて、きりりとした表情が印象的な少女だった。

 

「ああ、ごめんごめん。一人新入りを連れてきてたんだ」

「新入り?」

 

 少女は一夏の隣に立つ少年に視線を移した。

 

「紹介するよ。天羽翔だ」

 

 翔はぺこりと頭を下げた。

 

「……篠ノ之、箒だ」

 

 少女――篠ノ之箒は不機嫌な表情を変えないまま、翔に挨拶をした。

 何で不機嫌なのだろう、と当時の翔は思った。それは後々明らかになり、翔がニヤニヤする原因となるのだが、それは別の話である。

 

「箒はこの道場の娘さんなんだ。強いぞ~。俺、まだ一度も勝ったことねえもん」

「ふん、お前が弱いだけだ」

「うっ。それは酷くねえ? ……本当だけど」

「だから私が稽古をしてやると言っているんだ!」

「いいじゃんかよ、翔を連れてきたんだから」

 

 テンポ良く会話する二人。翔は仲がいいのだろう、と推測すると同時に、少し箒に嫉妬した。

 初めて出来た、唯一の友人である一夏が仲良くしている女の子の存在というのは、翔にとっては少し複雑な存在であった。

 

「それで、天羽、翔だったか?」

「ああ」

「……根性はあるんだろうな?」

「もちろんだ」

「……」

 

 根性なら、一夏に負けないと翔は自負していた。

 竹刀で打たれるのがどれほどの苦痛であっても、稽古がどれだけ過酷であろうと、耐える自信がある。今の孤独な孤児院での生活を思えば、それ以上に辛いことなど無かった。

 

「ならば、今日から共にここの門下生だな。よろしく頼むぞ」

 

 箒は、そこで初めて微笑んだ。そして、手を差し出した。

 

「――ああ。こちらこそ、よろしく」

 

 翔も笑顔で答えると、その手を強く握った。

 

 

 

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 

 

 

 ザザァン、ザザァン――。

 海辺の波は、「蒼」が消えても波打つことを止めたりはしなかった。作戦の後の旅館の一室で、箒は頭を抱えていた。

 

『作戦は失敗だ。以降、状況に変化があれば召集する。それまで各自現状待機しろ』

 

 千冬の命令は業務的極まりないものだったが、命令は命令なので、専用機持ちの六人は大人しく待機している。

 ――天羽翔、及びその専用機『蒼炎』の反応消滅。

 その事実は、箒の心に重くのしかかっていた。

 

「――翔……」

 

 ポツリ、とその名が零れた。同時に涙がすーっとが頬を伝い、顎から膝を濡らす。

 

(私が、私がしっかりしていれば、こんなことには……)

 

 作戦が終わってから確信した。翔は、作戦の失敗を予期していた。でなければ、あのタイミングで救援に現れることはできない。事前に失敗することは予測していて、すぐに行動に移したに違いない。

 果たして事実は思った通りであった。作戦の第一段階(ファースト・アプローチ)が失敗した時点で、翔はセシリアの協力を得て、命令を無視し作戦エリアへと移動したそうだ。そして、箒を守るために《飛燕》を失い、一夏と箒を逃がすために戦い……そして撃墜された。

 

(私は……どうして……!)

 

 翔は冷静さを失った自分の代わりに落ちたようなものだ。力に溺れて、全てを見失った自分の代わりに。

 

(あのときと、同じではないか……)

 

 中学三年生のときの、剣道の全国大会。箒は圧勝して優勝した。だが、それはただの憂さ晴らしだったのだ。力に溺れて、敵を叩き潰す。ただそれだけしか考えてなかった。相手を敬い、礼に始まり礼に終わる剣道の理念とは正反対だ。

 あのときも、箒は酷い自己嫌悪に陥り、もう二度と自分を見失わないと心に誓った。そのはずなのに、今またこうして自己嫌悪している。

 箒が専用機も欲しがったのも、一夏や翔と同じような「強さ」が欲しかっただけなのだ。あの二人の立つ場所に自分も立ちたかった。それだけだったのだ。

 しかし、それは違った。二人の強さの根幹は、専用機を持っていることではなかった。二人の強さの根幹は、二人の強く在りたいと「心」なのだ。

 

(また『強さ』を見誤ったのか、私は……)

 

 それを自覚したとき、箒は一つ決意した。

 

(私はもう、ISには――乗らない……)

 

 強さが分からない者に、力を手にする資格など、無い。

 

「う、うああ……!」

 

 失ったものが大きすぎて、何がなんだか良く分からない。胸に大きな穴が開いたような気分で、それを埋めてくれるものは、無い。

 

「翔……っ!」

 

 共に稽古に励んだ翔。いつでも箒の味方でいてくれた翔。何があっても、ずっと傍にいてくれた、大切な大切な幼馴染。

 ――その翔は、もういない。

 紅椿は、翔と共に戦うために得た力。皮肉なことに、紅椿が翔の消滅を何よりも明確に伝えてくる。

 後悔と悲しみに押しつぶされ、箒は目を瞑った。

 

「あら、こんなところにいましたのね」

「セシリア……」

 

 言葉と共にドアが開かれ、セシリアが入ってきた。翔を好きだったセシリアだから、泣き明かしているのではと箒は思っていたが、セシリアは平静を保っている。それよりも目立つのが、彼女の頬だった。

 

「……どうしたんだ、その頬は?」

 

 セシリアの右の頬は赤く腫れていた。

 

「……ああ、これですか? これは、先ほど打たれましたの、ラウラさんに。『何故お兄様を見捨てたのか』と」

 

 セシリアは頬をさすって、自嘲するように言った。

 

「それで目が覚めました。今わたくしのすべきことは何か」

 

 セシリアはそう言うと、箒の隣にまで歩いてきた。

 

「この際はっきり言いますけれど、翔さんが撃墜されたのは、一夏さんと、箒さんと、わたくし、三人の責任ですわ」

 

 セシリアの口調はどこまでも義務的で、上から目線だった。箒はむっとする。自分のせいでもあるくせに、と言い返しそうになるが、その元気は無かった。

 

「だからこそ、わたくしたちがこの任務をやり遂げるべきなのです。そうだとは思いませんか?」

「…………」

 

 箒は何も答えなかった。

 セシリアは呆れたように一つ息をして、箒へ語りかけた。

 

「お気持ちは分かりますが、今はそんな状況ではないでしょう? そうやって俯いている間にも――」

「……放っておいてくれ」

 

 箒は遮るように言った。

 

「私はもう、専用機には――」

 

 バシンッ、と部屋に響く破裂音。セシリアが箒の頬を引っ叩き、箒は床に転がった。

 

「いい加減になさい!!」

 

 セシリアは箒の胸倉を掴んで、無理矢理立たせる。

 

「あなたはもう、専用機持ちなのです! 専用機持ちというのは、そんな自分勝手が許される立場ではありませんわ! それを理解して言っていますの!? それとも、あなたは――」

 

 怒りに満ちたセシリアの蒼い瞳は、真っ直ぐに箒を睨みつける。

 

「戦うべきときに戦えない、臆病者ですの?」

「ッ、この……!」

 

 その一言で、箒の闘志に火が灯った。セシリアの胸倉を掴み返し、激しい口調で言い返す。

 

「そんなことを、お前に言われる筋合いは無い! 大体、お前は自分の責任でもあると言ったではないか! それなのに何だ、私にあれだこれだと上から目線で好き放題言いよって!」

 

 箒の目からはボロボロ涙が零れた。叩かれた痛みからではない。心の痛みからだ。

 

「それに、どうしろと言うんだ! もう敵の場所も分からない! それなのに、ISを装備して戦えと言うのか!? 翔は、翔は、もう――!」

「だから何だと言うのですか!!」

 

 セシリアが、箒の言葉を強く遮る。

 

「翔さんが死んだから、何もしないのですか? でしたら一人で翔さんを弔っていたらいいのです。違うでしょう? 翔さんは、あなたを庇った。そしてあなたの代わりに作戦を成功させようとした。それなら、わたくしたちは翔さんの意思を継いで、この作戦を完遂しなければなりません」

 

 セシリアの言葉はどこまでも力強く、確固たる意思が感じられた。それでも、箒には響かない。義務感も道理も、翔を失ったことの重さに比べれば何の意味も無い。

 

「私が、私がどれほど悲しいか知らないくせに! 翔が、大切な幼馴染が死んだんだぞ! 悲しむことの何が悪いッ!」

 

 箒には、翔の存在はどこまでも大きかった。誰にも変え難い、大切な大切な幼馴染だったのだ。それを、セシリアは否定するというのか。

 箒は、気丈なセシリアに疑問さえ抱いた。セシリアは翔のことが好きだった。なのに何故、このような態度でいられる?

 

「どうしてお前はそんな風に振舞える! お前は、悲しくないのか!? 翔が……翔が死んだんだぞ! なのにお前が言うことは作戦のことばかり! まるで翔のことがどうでもいいように――」

「――わたくしが、悲しんでいないとでも言うのですかッ!!」

「ッ……!?」

 

 箒は押し黙った。セシリアの瞳はそれほどまでに強烈な迫力があった。

 

「そんなわけがないでしょう! 悲しくて、悲しくて、今にも、泣き出しそうですわ! あのとき翔さんを助けられなかったわたくしの無力と、翔さんを置いて逃げたわたくしの弱さが憎くて、今すぐ自分を殺してしまいたいッ!」

 

 セシリアは目を赤くして、潤んだ瞳でひたすらに箒に訴える。

 

「翔さんがいなくなっただなんて、絶対に認めたくありませんわ! できれば現実の全てから目を瞑って、あの人がいなくなったことから目を背けたい! ですが、そうはいきませんわ! このまま翔さんの仇もとらず、のうのうと生きていくことなんてできませんもの! そんな生き方をするのなら、わたくしは死んだほうがマシですわ!」

 

 涙目のセシリアは箒を放した。

 

「――だから、泣くのは全て終わってからにしようと、誓いましたの。全てをやり遂げて……その上であの人のために泣こうと」

 

 箒は、何も言えなかった。見ているものが違ったからだ。

 箒は翔を喪って、下を向いていただけ。セシリアは、それを受け止めた上で、何をすべきかしっかり前を見据えていた。

 

「わたくしは、翔さんを愛していますわ。あなたが翔さんをどう思おうが勝手ですが、わたくしのこの想いを否定することは、絶対に許しませんわよ」

 

 箒は理解した。セシリアがここまで言うのは、全て翔への愛故である、と。翔を愛している。だからこそ気丈に振舞う。悲しみを押し殺し、目的のために冷静になる。溢れる涙を抑えて。――全ては、愛する翔のために。

 

「先ほど、一夏さんともお話しましたの。一夏さんは、今次の作戦へと備えていて、他の皆さんも、全員準備をしていますわ。今こそ、戦う力が必要なのです。……箒さん。今のあなたには、その力がありますわ」

 

 箒の手首にある、紅の紐。それは、箒が臨んだ「戦う力」だ。

 

「あなたは、どうしますか? このまま俯いて過ごしますか? それとも、刀を取って戦場へ向かいますか?」

 

 その問いかけに、箒は即答しなかった。

 一度目を閉じる。

 

「――私は……」

 

 そして、その目を再び開いた。

 

 

 

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 

 

 

「もう、遅いじゃない! 何してたのよ!」

 

 準備を済ませて、待ち合わせ場所に来た箒とセシリアに鈴が言った。鈴だけでなく、一夏とシャルロットとラウラも既に揃っていた。

 

「すみません、鈴さん。説得に手間取りまして」

「……悪かったな」

 

 セシリアの棘のある言い方に、箒は顔をしかめた。

 と、ここで箒が気になったことを尋ねる。

 

「福音は?」

「既に補足済みだ。ここから三〇キロ離れた沖合上空に目標を確認している。ステルスモードに入っているようだが、光学迷彩は持っていないらしい。衛星による目視で発見したぞ」

「流石ね、ドイツの軍特殊部隊」

「この程度、何の問題もない」

 

 そう言ったラウラの表情はとても重かった。よく見れば、目尻には涙の痕が見える。それも、最愛の兄を失ったとなれば当然だろう。むしろ、良く泣かないでいると褒めるべきですらあった。

 ラウラ以外の面々も、一人残らず沈痛な表情をしていた。だが、泣いてばかりいても、翔は戻ってこない。そして今、自分たちが何をするべきか。それを理解していたから、全員がここにいる。

 セシリアは揃った専用機持ちに、一つ話があります、と話を切り出した。

 

「今回の作戦にあたって、必ず認識しておかなければならない事実がありますわ」

「何よ?」

「……『幸せ狩りの魔女(フォーチュン・キラー)』の存在ですわ」

 

 全員が、幸せ狩りの魔女(フォーチュン・キラー)という聞き慣れないの名に疑問を聞き返した。

 

「『幸せ狩りの魔女(フォーチュン・キラー)』というのはコードネーム。その女性の本名は、ベアトリス・スタットフォールド。――かつて、アメリカで起こった大量殺人……『幸せ狩り事件』の、犯人ですわ」

「!」

 

 その事実に、全員が顔に驚愕の色を浮かべた。世界中で大きな話題になったニュースだけに、それぞれ違う国にいた彼ら全員が知っていた。

 

「確か、その事件では犯人は死んだと聞いたが?」

「あの女性は死んだと思われていたのですが、実は生きていて、殺し屋稼業をしていたようです。数年前に翔さんと生活していた篠ノ之博士を狙い、そしてその際翔さんに返り討ちにされたそうですわ」

「姉さんを?」

「はい。その復讐のため、謎の専用機を使って、戦闘に介入を行ってきましたわ。そこで、『復讐の女神(ネメシス)』と呼ばれる専用機と交戦していたところ、倒したはずの福音が二次形態移行(セカンド・シフト)して復活し、そして、わたくしが離脱した結果、翔さんは福音との挟撃に遭い、それで――」

 

 そのときの様子を思い出しているのか、セシリアは悲痛な表情をした。

 

「そしてもう一つ、言わなければならないことがありますの」

 

 セシリアはそう前置きして、まだ言っていない、一番言うべきことを言った。

 

「――勝手な行動を取り、その上翔さんを助けることもできず、申し訳ありませんでした」

 

 セシリアは深々と頭を下げた。

 

「作戦の前に、必ず言わねばならないと思っていましたの。わたくしがあのとき離脱しなければ、こんなことにはならなかったかもしれませんのに……」

 

 拳を握りしめて、セシリアは話す。だがよく見れば、その腕の拳は、震えていた。

 

「ですが、今悲しんでいる暇はありません。翔さんの仇を討たないと、きっとわたくしは自分が許せない」

 

 実際のところ、今のセシリアはギリギリのバランスであった。哀しみで泣き出してしまいそうになるのを、責任感で抑えつけているだけ。

 

「ですから、ですから……、どうかこれが終わったら、精一杯泣かせてください……」

 

 気丈に振舞っていたセシリアの本音。もはやお願いと表現するより、もはや嘆願と表現するほうが納得できる口調だった。

 

「――頭を上げろ。セシリア」

 

 全員を代表して、ラウラは言った。

 

「何も、お前の責任だけではない。先ほどは、殴って悪かったな」

「ラウラさん……」

「ったく、あんた、一人で背負いすぎなのよ。私たちにも背負わせりゃいいじゃん」

「鈴さん……」

「そうだよ、セシリア。僕らは仲間なんだから」

「シャルロットさん……」

「なんだ、あれだけ私に言ったくせに、うじうじしおって。もっと堂々としていろ」

「箒さん……」

「俺も戦う。翔のためにも」

「一夏さん……」

 

 セシリアの前には、頼もしい仲間たちがいた。確かな絆で結ばれた、仲間たちが。

 一人足らない。だが、その一人の意思は、確かに生きていた。

 

「――ありがとうございます、皆さん」

 

 ――そして、翔さん。 

 セシリアはそれは口に出さず、海の向こうを見つめた。

 

(わたくしは、あなたを絶対に許さない。幸せ狩りの魔女(フォーチュン・キラー)

 

 この海の先にいるであろう、愛する人の仇に向かって語りかけた。

 二度目の決戦は、近い。

 


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