IS インフィニット・ストラトス ~天翔ける蒼い炎~   作:若谷鶏之助

17 / 129
一夏、セシリア、箒、鈴の設定です。
本設定はあくまで「蒼い炎」における設定です。原作及び他作者様の設定とは異なりますのでご了承ください。


登場キャラ&IS設定 [原作編]

「――俺は、千冬姉の弟だ。弟が不出来じゃ、千冬姉に泥を塗っちまうもんな」

 

 

 織斑 一夏 Ichika Orimura

 

 

 もう一人の主人公。

 翔の幼馴染の一人。親友兼ライバル。幼い頃箒の実家の道場に通っていて、そのときに翔、箒と出会う。

 曲がったことが許せない正義感が強い性格で、幼い頃より千冬に守られて生きてきたため、「誰かを守る」ことに強い憧れを抱く。六年ぶりに会って成長した翔を遠くに感じ、やや劣等感を覚えている。再び彼の背中を預かるため、翔と同じくらい強くなることが現在の目標。しかし、専用機が非常に癖の強い機体で、その上本人がIS操縦の初心者なので、なかなか勝てないことに悩んでいる。

 天賦の才を持ちながら、努力を絶やさない、まさに「努力する天才」。逆境でも心の芯が折れない精神的な強さも併せ持つ。

 筋金入りの鈍感であり、第一級のフラグメイカー。学園では早くも「唐変木・オブ・唐変木ズ」の名をほしいままにしている。

 一年一組所属。専用ISは、第三世代IS『白式(びゃくしき)』。

 

 

 

 

 

 

「さあ踊りなさい! このセシリア・オルコットと『ブルー・ティアーズ』の奏でる円舞曲(ワルツ)で!!」

 

 

 セシリア・オルコット Cecilia Alcott

 

 

 イギリスの代表候補生。イギリスの名家、オルコット家のお嬢様にして、現当主。

 本国での経験から男嫌いとなったため、入学当初は翔と一夏に高圧的な態度を取り蔑視していた。しかし、クラス代表を決める際の翔との戦いで、翔に男性としての理想である「強さ」を見出し、惹かれるようになる。それ以降は翔のIS学園初の友人となって、彼と行動を共にすることがとても多くなる。翔と生活する内、翔の様々な一面を見ては一層彼への想いを強くしている。クラス代表決定戦からは態度も軟化し、それ以降の他人への接し方はとても柔らかくなった。

 壊滅的に料理が下手。見た目を重視しすぎて、中身を全く顧みないという困った調理法をする。

 一年一組所属。専用ISは、第三世代IS『ブルー・ティアーズ』。

 

 

 

 

 

 

「――姉として好きになるのは……無理だ……」

 

 

 篠ノ之 箒 Houki Shinonono

 

 

 翔の幼馴染の一人。

 実家の道場で翔、一夏と出会う。天才科学者である姉の束にわだかまりがあり、今でも解消されていない。束とISに向き合うため、IS学園に入学する。同じく入学してきた一夏、翔との再会が大きな変化をもたらした。

 幼い頃から一夏に想いを寄せており、それは今でも変わらないが、いつも味方でいてくれる翔に対しても複雑な感情を抱いており、セシリアが翔に好意を寄せていることには難色を示す。

 一年一組所属。専用ISはなし。

 

 

 

 

 

 

「そうよ、中国代表候補生、凰鈴音。今日は宣戦布告に来たってわけ」

 

 

 凰 鈴音 Lingyin Huang

 

 

 中国の代表候補生。小学校五年生の頃からの一夏の幼馴染。翔、箒とは入れ違いになったため、面識はないが、話は一夏から聞いていた。細かいことを気にしないさっぱりした性格で、女性が苦手な翔ともすぐに打ち解け、IS学園で二人目の友達になる。

 昔から一夏に好意を寄せており、「毎日酢豚を作る」という約束を交わしているが、一夏本人にはその意味を誤解されている。

 自分の幼児体型を非常に気にしており、それを言われるとキレる(特に胸)。

 一年二組所属。専用ISは、第三世代IS『甲龍(シェンロン)』。

 

 

 

 

 

 

 

 白式(びゃくしき)

 

 

 

 ●概要

 

 織斑一夏専用の第三世代機。所属国家は日本。白を基調とし、随所に黄や青の色が散りばめられている。世界初の男性IS操縦者となった織斑一夏のために、急遽篠ノ之束が設計した。本機には通常のISとは異なる仕様が施されていて、本来なら第二形態しか発動しない単一仕様能力を最初から使えたり、どの機体にも必ず存在するはずの拡張領域(パススロット)が埋まっていて使えないなど、謎が多い。

『蒼炎』同様、武装に第四世代技術である展開装甲が実装されており、実質的には第四世代機。

 高い基本スペックを持つ格闘特化機で、高出力スラスターによる機動力、後述する単一仕様能力『零落白夜』による他の追随を許さない圧倒的な攻撃力が特徴。その破壊力は、数多のISの中でも最強とされる。しかし、その代償として燃費が凄まじく悪いという欠点を持つ。また、武装が格闘武装しか存在しないため、中・遠距離では無力。加えて単一仕様の特性上、自らのシールドエネルギーまでもを使用して戦うので、攻撃をすればするほど、防御がどんどん低下していくというジレンマを抱える。

 総じて、ポテンシャルは高いが極めてピーキーな機体であり、織斑千冬がこの機体をある意味で欠陥機と評したのは妥当と言える。

 待機形態は白いガントレット。

 

 

 ●武装

 

 近接格闘ブレード《雪片弐型(ゆきひらにのかた)

 

 白式の唯一の武装にして、主力武装。白式の象徴とも言える武装である。通常は刀の形をしているが、単一仕様発動時には刀身が二つに裂け、中から零落白夜のエネルギー刃が現れる。

 この武装に展開装甲が実装されている。

 

 

 ●単一仕様能力

 

 零落白夜(れいらくびゃくや)

 

 白式の単一仕様能力で、最大の特徴。触れたエネルギーを質量問わず消滅させる能力である。この能力発動時に斬った場合、敵ISのシールドエネルギーを無効化することで相手の絶対防御を発動させて、相手のシールドエネルギーを大幅に削ることができる。まさに一撃必殺の能力。

 しかし発動には自らのシールドエネルギーを使用するリスクがあり、下手をすると自滅する結果を招く諸刃の剣である。

 

 

 

 

 

 

 ブルー・ティアーズ

 

 

 ●概要

 

 イギリス代表候補生、セシリア・オルコット専用の第三世代機。所属国家はイギリス。ブルーの名の通り、機体全体が蒼で統一されたカラーリング。イギリスのIS開発当局が、最新技術を搭載して完成させた。

 高性能な射撃武装を有する射撃機。中でも、射程、精度、手数が魅力の中・遠距離が本領。機動力も良好で、機動力・射撃力の二点を生かした高速射撃戦は、格闘型の機体にとっては悪夢。相性によっては敵機を封殺することも可能。

 最新鋭機の名に恥じない性能を有するが、本機には実験的要素が多く、出力の安定性や、燃費などにやや問題があり、全体的に機体の完成度が低めである。

 本機にはBT兵器と呼ばれる特殊エネルギー兵器が搭載されている。そのエネルギーを意のままに操り、レーザーを曲げることすら可能になるという『偏向射撃(フレキシブル)』という特性があるが、まだ発現はしていない。

 待機形態は蒼いイヤーカフス。

 

 

 ●武装

 

 六七口径特殊レーザーライフル《スターライトmkⅢ》

 

 ブルー・ティアーズの主力武装。BTレーザーを発射する。二メートルほどはある長大な銃身を持ち、見た目通りの長射程を誇る。ビットで動かした敵を、このライフルで撃ち抜くのがブルー・ティアーズの基本戦術。

 

 

 《ブルー・ティアーズ》

 

 機体の名を冠する、第三世代武装。通称ビット。背部の非固定浮遊部位(アンロック・ユニット)に搭載されているものが四基、腰部のスカートアーマーに搭載されているものが二基の、計六基。非固定浮遊部位(アンロック・ユニット)のものはBTレーザー、スカートアーマーのものはミサイルを発射できる。使用時はプラットホームからビットが分離し、分離した後は操縦者の操作で飛行させる。牽制、敵機の誘導、迎撃など様々な状況で機能する。

 しかし、この武装使用時には他の武装が使用不可になること、操縦者自身が身振り手振りなどで司令を送らなければ操作ができない、燃費が悪いことなどの欠点を抱える。

 後にセシリアは翔の指導によってビットの操作技術を向上させ、他武装との同時使用が不可能な欠点を解消し、サインを送らずとも、思考制御でビットを制御できるようになった。

 

 

 ショートブレード《インターセプター》

 

 後付けされた近接格闘用武装。これで格闘戦を行うには心許ないが、短時間凌ぐことは充分可能。専ら迎撃にのみ使用され、積極的に使用される武装ではない。本機はあくまでも中距離戦がメインである。

 当初セシリアはこの武装の展開が遅く、咄嗟の迎撃ができなかったが、翔の指導により解消。接近戦を一時的に撒くことなら簡単にできるようになった。

 

 

 

 

 

 甲龍(シェンロン)

 

 

 ●概要

 

 中国代表候補生、鳳鈴音専用の第三世代機。所属国家は中国。黒と赤のツートンカラーで、中国政府が最新鋭機として開発した。肩のスパイクアーマーが攻撃的な印象を与える。

 パワータイプの万能機。他の第三世代機が安定性、燃費などに問題を抱える中、コンセプトをこの二点に集めた結果、本機は最新技術を搭載していながら、高い継戦能力、安定した機体稼働が可能となっている。持久戦に対応できるのが大きな強みである。しかし、安定性の反面か、衝撃砲以外は決め手に欠け、衝撃砲を封じられると辛い一面がある。

 総じて、良くも悪くも第三世代機としては尖った部分が少ない機体と言える。

 待機形態は黒のブレスレット。

 

 

 ●武装

 

 双天牙月(そうてんがげつ)

 

 長い柄と巨大な刃を持つ青龍刀。攻撃範囲が非常に広い。二本の柄を連結させてバトンのように扱うことができ、この形態での回転攻撃は手数が格段に上がる。また、この形態ではブーメランのように投擲することが可能。

 

 

 衝撃砲《龍咆(りゅうほう)

 

 第三世代兵器。甲龍の代名詞。肩の上に浮かぶ、非固定浮遊部位(アンロック・ユニット)が開いて砲口になる。空間に圧力をかけて砲身を作り、衝撃を砲弾として打ち出す。砲身、砲弾ともに目に見えないだけでなく、限界射角が存在しないのが特徴。そのため、真上、真下、真後ろなど全方位への攻撃が可能。つまり、たとえ背を向けていても敵を砲撃できる。

 しかし、強力な防御兵器を持つISが相手の場合、砲弾が見えずとも砲弾そのものを防がれてしまうため、強みが消える。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。