IS インフィニット・ストラトス ~天翔ける蒼い炎~   作:若谷鶏之助

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レイニー・デイズ・ブルー

 ――ザアアアアァァァ……。

 六月上旬、日本では梅雨と呼ばれる時期である。今日の天気は大雨。もし今外に出たら一瞬でずぶ濡れになる。

 

「――また雨、か……」

 

 雨が大嫌いな俺は、必然的にこの時期が大嫌いである。連日降り続く雨のせいで、今俺の機嫌は最悪に悪かった。

 雨は嫌いだ。濡れる。すべる。冷たい。暗い。寂しい。雨にいいイメージなど俺には全く無い。

 それに、あの日もこんな雨だった。こんな空など無くなってしまえばいいとさえ思った、あのとき――俺が捨てられた日。束に拾われた日。

 そして、俺が束から、初めてプレゼントを貰った日も。

 

 

 

 

 

 

 数年前の話になる。ちょうど、束に拾われてから一年ほど経ったときだっただろうか。その日も酷い雨で、俺は機嫌が悪かったのを覚えている。

 

「コラァア! 束! ちゃんと寝ろと言っただろうがァ!」

 

 俺は朝っぱらから、保護者に正義の鉄槌を下した。

 

「い、いったぁあ!?」

 

 当時一〇歳だった俺は、片手に正義の鉄槌、もといフライパンを持って、束にブチ切れていた。

 

「なんてもので殴るのさしょーくん!? 痛いじゃないかぁ~!」

「痛くしているんだから当然だ! あと俺の名前は(かける)だと何回言えば……!」

 

 篠ノ之束というこの変質者は、とにかく寝ようとしないのだ。研究に没頭しているのだか何だか知らないが、健康というものを考えたことがあるのだろうか。初めて会った時なんて目の下のクマが凄まじかった。最近は俺がガミガミと注意しているのでマシになってきてはいるが、目を離すとすぐに夜更かしする。全く以って油断ならん。お前は小学生かと言いたくなる。

 こいつは世間から見れば稀代の天才なのかもしれないが、俺にとってはただの手のかかる保護者でしかない。もはやよく生きてこれたな、と感心すらしてしまうほどの生活能力の低さと生活習慣の悪さだった。俺を拾ったほどの変人なのだから普通な女だとは最初から思っていないが、それにしたって異常すぎる。

 

「まあまあ、そう怒らないでよしょーくん! 仕方がないじゃないかぁ、止まらないものは止まらんのだよ~!」

 

 ごんっ

 

「い、いたあああああああいッ!?」

「開き直るな。少しは反省をしろ」

 

 雨のせいで不機嫌な俺は、束のふざけた言動に対する我慢がまるで無い。正義の鉄槌の一撃は、柄の部分で与えられた。さぞかし痛いだろうな。

 

「……ちゃんと道具片付けておけ。朝飯作っとくから、出来たら呼ぶ」

「……はぁ~い」

 

 しょんぼりして返事をする束。全く、どっちが保護者なんだか。

 俺は不機嫌なまま、キッチンへと向かった。

 

 

 

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 

 

 

「で、次はいつ移動するんだ?」

 

 俺は朝食のフレンチトーストを齧りながら、束に聞いた。

 少し焦がした。しまったな、一瞬テレビを見たときか。ちなみに、焦げたヤツは迷わず束にやった。

 

「ん~、そうだねぇ~、別に大した用事もないし、もうちょっとここにいるつもりだけどねえ」

 

 その焦げたフレンチトーストをはむはむかじりながら、束は答えた。

 俺たちは、世界を転々と移動している。束は今世界一狙われやすい人間だと言ってもいいくらい、危険に見舞われる。ISの開発者にして、唯一コアの製造方法を知っている人間なのだから、当然であるともいえるが。そんな理由があるので、俺たちは逃げ回りつつ、敵の素性を探り、敵組織、もしくは個人を警察に突き出している。本気でヤバかったことも何回かあったのだが、結果的に無事なので割愛する。

 今俺たちがいるのは、アメリカのニューヨーク州である。ちょっとしたコンドミニアムの一室を借りて生活している。

 

「むっ。今日は卵と豚肉が安い……」

 

 こんな言葉が十一歳の少年から発せられていたらおそらく怖いだろうが、仕方ない。俺はこういう仕事しかできないのだから。

 束は金だけは腐るほど持っている。家計を担う俺だから正確に分かることだが、束には一日にゼロが……そうだな、十は軽く超えると言っておこうか、とにかくそれぐらいは入ってくる。にも関わらず、何故俺がこんな安売りなどを気にするかというと、常識だからである。買うときには安いときに買わねば損だ。金持ちだからと言ってわざわざ高いものを買う必要がどこにあるというんだ?

 

「うっわぁ、すっかり主夫だねぇ、しょーくん。結婚する人は幸せだろうね~」

「誰か結婚なんかするか」

 

 逃亡生活をしていて、どこから「結婚」などという文字が出てくる?

 

「じゃあこのスーパーで天才な束さんと結婚するのは――」

「絶対に嫌だ」

「……露骨に嫌そうだねぇ~。流石の束さんも傷ついたよ?」

 

 誰がこんな変質者と結婚するというのか。そんなことをしたド阿呆には、不安定極まる生活に、破滅がもれなく付いてくるとは言っておこう。そんなデメリットを背負ってまで、この変質者と結婚するような男は、未来永劫現れないだろう。

 

「じゃあ、俺はそろそろ買出しに行ってくる。何か必要なものは?」

「な~んにもない!」

 

 束はレタスをむしゃむしゃと食べながら、笑顔で言った。

 ……おい、口から何か出たぞ。

 

「そうか、なら良い」

「ちょ、ちょっと待ったぁー!」

 

 出て行こうと思ったのだが束に呼び止められた。呼び止めたと思ったら今度は自分の部屋に行って何かを取りに行った。

 

「……どうしたんだ?」

「ふっふっふ。毎日がんばるしょーくんにはこれ! じゃじゃーん! 指輪――」

 

 ごすっ

 

「いったぁい!?」

 

 当然だ、さっきと同じ場所を殴ったのだから。それより問題なのは、束が出してきた指輪である。

 

「お前は俺にプロポーズする気なのか!?」

 

 まさかこんなものが出てくるとは……。

 

「そんなわけないじゃないかぁ~! ほら、チェーンもあるから、首にかけるやつだよ」

 

 何やら目立つリングとチェーンである。リングは真っ青だし、チェーンは赤。普通に考えて、青と赤なんて色の組み合わせはミスだろう。

 

「なんとなんと、これはしょーくんの人生を変えるものなのだよ!」

「……説得力ゼロだ」

 

 大体、束は今まで一度も俺にプレゼントなんてしたことがなかった。あったとすれば護身用の銃やナイフ。いずれもプレゼントというには物騒すぎる。何があったというのか。

 

「とにかく! これが天才束さんの昨日の発明品なのだー」

「…………」

 

 こんなもののために自らの健康を犠牲にするというのか。理解し難い。

 

「……行ってくる」

「行ってらっしゃ~い!」

 

 雨なので正直気は進まないが、食材が切れかかっているのは由々しき事態だ。買出しに行かねばなるまい。俺は束に貰ったリングとチェーンをネックレスのようにして身に着けた。

 ……しかし異常に目立つな、これは。

 ドアを閉じ、鍵を閉めたのもあっただろう。

 

「――世界を変えるイレギュラー、かぁ……」

 

 その束の呟きは、俺には聞こえなかった。

 俺は重い足取りで傘を差して、スーパーまで歩き始めた。

 

 

 

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 

 

 

 ガー、ガーという無線機からの雑音と共に、女の声が流れていた。

 

『こちら、ディーン一。目標を確認。座標を送る』

「了解」

 

 情報を受けたもう一人の女が、コンピューターに情報を入力する。

 

「こちらディーン二。座標を確認した。これよりフェーズ三へと移行する」

 

 その女はコンピューターの電源を落とし、持ち物をチェック。行動を開始した。

 

 

 

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 

 

 

「重い……」

 

 両手にビニール袋を抱えて、俺はよろめきながら帰宅した。思った以上に食材が無かったので、この際と思って買い込んでしまった。こんなことなら束を連れて行くんだったな。傘を持ちながらの移動だったため、腕の疲れること疲れること。

 ガチャっと鍵を開けて部屋に戻った俺だったが……。

 

「……束?」

 

 俺は束の姿が見当たらないことに気付く。いつもなら「おかえりぃ~、しょーくん!」などと言って飛びついてくるんだが……。

 

「束? トイレか?」

 

 だがトイレにも、風呂場にもどこにもいなかった。

 これはおかしい。何も言わずに自分から外へ出ることなど今まで一度も無かった。なのに、家にいる気配がない。

 

「――ま、まさか……!」

 

 俺は即座に携帯を開いて、GPSで束の位置をチェックする。束のGPSはあらゆる箇所にセットされていて、一個や二個外されたくらいでは問題なく使えるようになっている。

 反応があるのは、二つ。この家と、もう一つは――……ど、道路を移動中!?

 

「くそっ!」

 

 束は絶対に車を使わない。ということは、これは束が誘拐されたということだ。俺がいない隙を狙いやがった。束でも逃げ切れなかったほどだから、かなりの手練だろう。だがやるしかない……!

 俺はすぐに隠していた防弾チョッキと、銃と、ナイフを持って来て装着した。これも束を護るために持っているものだ。そのための技術は心得ている。

 

「束……!」

 

 誘拐されれば束がどのような目に遭うか、分かったものではない。束を救うため、俺は駆け出した。

 雨だとか、そんなことは言っていられない!

 

 

 

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 

 

 

 GPSを使って、束の位置を追いながら敵の位置を確認しつつ、追跡した。

 敵の手際は鮮やかだった。どこにも追跡可能な痕跡を残していなかったところを見ると、ずいぶんと手馴れているように思う。唯一の誤算はGPS。まさか大量に付いているとは思っていなかったのだろう。一つ二つは見逃したと見て間違いない。

 敵の動きを確認していると、ついに一箇所に止まった。確か、そこは廃工場で、立ち入り禁止になっている区域だった。

 

「あそこが敵のアジトか……」

 

 ようやく敵のアジトにたどり着いた。誰も立ち寄らない場所だ、誘拐犯には絶好のアジトに違いない。ここで他の仲間と合流するつもりなのだろうか。もしそうなら流石に一人じゃ厳しいかもしれない。だがそれでも、やるしかない。

 一応警察に連絡したが、どうしても緊急出動しても時間がかかる。その間に束がどうなったかは分かったものではない。協力を仰ぐこともできない。束に知り合いという人物は一人もいないのだ。銃を構えて、慎重に工場内に入っていく。

 

「……流石篠ノ之博士、強情ですね」

 

 中から女の声が聞こえた。

 

「…………」

 

 何を要求しているのかは分からない。が、黙って何も言わない束の姿を確認し、無事なことに安堵する。

 誘拐犯共は束の説得に手間取っているようだった。束は興味のない他人と関わったりしない。会話するだけで一苦労なはずだ。

 

「私は信じられませんよ。あなたがあのような子供と生活するとは」

 

 その子供とは、俺のことだろう。

 

「大体、あなたの行動は理解できない。ISの開発をした後、わざわざあのような自作自演を行うとは」

 

 俺は銃を握りしめ、慎重に、気付かれないように近づき、確実に狙撃出来る距離まで近づいた。

 

「――おっと、ネズミが一匹」

 

 まずい、気付かれた!

 

「くそっ!」

 

 銃を構えると、誘拐犯たちに発砲した。敵は慣れた動きでその場から飛び退くと、物陰に隠れた。弾丸を無駄に消費するわけにはいかないので、牽制もできない。

 

「しょーくん!」

「束っ、待ってろ! すぐに片付ける!」

「ふ、こんな場所に乗り込んでくるから、どんな男かと思えば。例の子供(ガキ)ですね」

「黙れっ!」

 

 俺の放った銃弾はドラム缶に跳ね返って弾かれる。直後、別の方向からの射撃を跳んでかわす。敵は少なくとも二人。見た感じだが、大した人数ではない。この程度なら制圧も不可能じゃない。遮蔽物を盾に敵の銃弾を回避しつつ、距離を詰める。

 飛び出した俺は、敵の一人を打撃で倒して制圧する。これで動けない。

 あと何人――

 

「――ぐあっ!?」

 

 激痛が走る。背を撃たれた。防弾チョッキのお陰で弾丸は貫通してないが、衝撃のせいで銃を離してしまった。

 骨はやられていない。幸いだ。

 

「くっ!?」

 

 俺は物陰に隠れた。さっきいた場所には銃弾が降り注いでいる。

 

(新手か……)

 

 三人、下手をしたら四人はいるかもしれない。銃も放してしまった。どうすれば……?

 次の瞬間、派手な爆発音が鳴り響き、その爆風で俺は吹き飛ばされた。

 

「な、何だ……?」

 

 さっきの爆発は、戦車並みの砲撃だった。人間が手持ちの火気で扱えるレベルの武器ではない。一体何が……!?

 

「おっと、殺し損ねたようですね」

「なっ、あ、IS!?」

 

 敵の女はISに乗っていた。ISがこんなことに使用されるはずがない。徹底的に各国で管理されているはずだ。国家の限られた人間しか乗ることはできない。

 

「ま、まさか……お前たちは……!」

「驚いているようですね。当然でしょう」

 

 やつらの来ていた制服には、アメリカの国旗である星条旗が刻まれていた。それが意味するのは……国家に対する裏切り!

 

(許せん……!)

 

 まさか国家に帰属するIS操縦者が国を裏切るとは! こいつらは私欲のためにISを利用する、救いようのない愚か者たちだ。その上束が作ったISを、束を誘拐するために使う? 許し難いにも程がある!

 しかし、心の激昂を力にすることはできない。ISが相手なら、ISでしか対抗できない。この世でISに匹敵する兵器はない。それは不変の真理だ。

 

「分かりましたか? これが、『絶望』ですよ」

 

 あまりよく見えなかったが、俺には敵の顔が醜くゆがんだ気がした。

 

 俺は必死に逃げた。ISを相手に、生身に人間で適うはずがない。正面から向かって行っても、死ぬだけだ。本気でやれば俺を殺すことなど簡単なのに、やつらはそれをしようとしない。俺を生かしている。

 悔しかった。耳を澄ませば敵の嘲笑が聞こえてくるようだ。反撃の機会を伺った。だが、そんなものは絶対に訪れない。 

 こんな状況で、どうしたらいいというんだ。俺は男だ。ISになんて乗れない。機動部隊が来たところで、ISに適うはずもない。

 

「そろそろ飽きましたねぇ」

 

 逃げ回る俺に飽きたらしく、敵ISの機関銃が俺の周囲をなぎ払った。そして最悪なことに、後ろには壁だった。

 逃げ場は無い。遮蔽物も無い。武器も無い。

 ――万事休すか。

 

「さようなら、小さな子供よ」

 

 ISの銃口が、俺を覗いていた。

 

 ――外は、雨。

 ああ、また雨の日だ。雨の日に、また俺は失うのか、日常を……さらには、命まで。雨なんか大嫌いだ。

 俺に力が無かったから? 無力だったから、ただ俺は失うだけだったというのか。だったら、強ければよかったというのか?

 だから望んだ。ただただ、望んだ。今まで何も求めなかった俺が、力を、強く強く望んだ。

 

 

 

『――そなたは、何故力を求めるの……?』

 

 どこからか、そんな声が聞こえた。知らない声だ。

 何故? そんなこと、決まっているだろう? 束を、俺を救ってくれた束を、この手で護るために。そのためになら、どんな代償だって払ってやる。

 

『――それが、そなたの覚悟ですか?』

 

 そうだ。

 

『……気に入った。認めてやろう、我が主よ。そなたの覚悟を――』

 

 首に付けていたネックレスが、まばゆい光を放った――。

 

 

 

 気が付けば俺は、蒼と赤の装甲を身に纏っていた。

 

『フィッティングとパーソナライズが完了しました』

 

 目の前のコンソールに表示された文字。意味は理解できなかったが、自分がISを展開していることは理解できた。

 

「あ、ISッ!? 男がISを!?」

 

 普段の何十倍も視界がクリアになっている。装甲を身に纏っているはずなのに、全く質量を感じない。まるで体の一部のような感覚だ。

 

「これが……IS……」

 

 束から渡されたネックレスがISだったことにも驚いたが、そもそも何故男の俺がISを使えるのかも分からない。が、今はそんなことはどうでも良い。

 ――今は、この目の前にいる敵を斬る!

 

「行くぞ……『蒼炎』!!」

 

 『蒼炎』が唸ったような気がした。一度もISなど使ったことの無い俺だが、分かる(・・・)。何をどうすればいいか、その全てが。

 俺はもう無力じゃない。これからは、悲しい雨など降らせない。そんな雨は、俺が全て焼き尽くしてやる。

 この、蒼い炎で――。

 

 

 

「――すごいなぁ。流石、しょーくんだね」

 

 翔の戦いぶりを見ながら、束は呟いた。四肢を拘束されているにも関わらず、顔に不快な表情は少しも見えない。

 

「どうぞ。束さんの、しょーくんへの初めてのプレゼントは、記念すべき四六八機目のISだよ。君だけの、君にしか使えない、専用(ワンオフ)機さ」

 

『白騎士事件』により、束は世界を変えた。

 そして再び世界は変わろうとしていた。この少年の存在によって。

 

「別に気にしなくていいよお、しょーくん。これはただの、感謝の気持ちだからね~」

 

 その力は、束のために毎日尽くしてくれている翔へのプレゼントである。翔の日々の貢献を考えれば、寧ろ小さすぎたかと束が思ったぐらいだ。

 

「――楽しみだなぁ」

 

 あまりに状況と合わない言葉。しかし、束は笑顔だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 束の最初のプレゼントは、今もこの首に掛かっている。ふざけた色合いのせいで、とにかく目立つのは目立つが、俺は一生手放す気はない。俺が生きている限り、これは外さないつもりだ。

 

「もう五時か」

 

 ふと時計を見ると、こんな時間だった。ずいぶんと長い時間回想していたものだ。

 

「さて、そろそろ晩飯か」

 

 束とは今は離れているが、俺がこのチェーンとリングを付けている限り、束とは繋がっている。

 多分俺がいないから、夜更かしもし放題だろう。次に会った時にはシメるつもりでいる。

 

 

 

 ――ザァアアアアアア……。

 雨は止まない。あのときと同じで、空は暗い。

 だが、俺はもうあのときの無力な俺ではない。今の俺なら、雨でも生きていける。そう確信している。




本日で二章終了です。三章は11月7日(土)から投稿開始となります。
二章終了時で120以上ものお気に入りをいただき、とても嬉しく思います。これからも「蒼い炎」をよろしくお願いします。

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