IS インフィニット・ストラトス ~天翔ける蒼い炎~   作:若谷鶏之助

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昨日誤ってご連絡してしまいましたが、今話も更新しました。
詳しくは活動報告をご覧ください。


9

 更識「楯無」と更識簪は、本来とても仲の良い姉妹だった。

 明るく活発な楯無と、内気で物静かな簪。一つしか歳が違わないのもあってか、二人は常に一緒にいた。夕食の時間になっても、寝る時間になっても、「まだ二人で遊びたい」と二人で泣いて、両親を困らせていたくらい、仲が良かった。

 かっこよくて優しいお姉ちゃんのように。真っ直ぐ自分を慕ってくれる簪ちゃんに恥じないように。支え合い刺激し合いながら、二人は成長していった。

 では何故、今のようになってしまったのか。二人には、能力に違いがあった。楯無は、あらゆる方面で優秀な才能を発揮した。対して、簪は賢く手先がとても器用だったが、運動は少し苦手だった。勿論、才能に差はない。良いも悪いもないが、更識の党首としては、楯無の方が適任であると更識の人間は考えた。それでも、姉妹にはどうでもいいことだった。お互いに大好きで、一緒にいれればそれでいいと思っていたからだ。

 そんな二人の関係に亀裂が生まれたのは、簪が小学校に入学した頃。体育の授業のために鉄棒の逆上がりの練習をしていたときのことだった。

 

「わあ! 更識さんスゴーい!」

「すげえすげえ! 俺にも教えて!」

 

 隣で姉が何度も成功させて喝采を浴びているのにも関わらず、自分は何度やってもできない。そのとき、クラスの男子にかけられた言葉を、簪は忘れもしない。

 

「簪、なんでできねーの?」

「姉ちゃんがあんなにできるのにさあ!」

 

(――なんで? そんなの、私が聞きたい)

 

 そのとき、簪は自分と姉の間に違いがあるということを初めて認識した。そして、それがどうしようもないものだということも。

 それから、少しずつ亀裂は大きくなっていった。楯無は快活な性格が幸いし、常に人々の中心にいた。簪は内気な性格が災いし、友人があまりできなかった。剣道の試合でも、音楽の発表会でも、何でも楯無は簪の先を行く。簪は姉のことが好きだった。だが無意識のうちに、簪の心のうちでは暗い感情が育まれていった。

 二人にとってある意味で不幸だったのは、楯無が心の機微に敏いことだった。楯無は、気づいていた。簪の心と距離ができつつあることに。簪が抱えた嫉妬をぶつけられるのを恐れ、楯無は少しずつ簪から距離を置き、「楯無」となるための鍛錬に心血を注いだのだった。楯無が距離を置き始めたことで、簪は一層姉への疑念や嫉妬を強めていく。それを感じ取った楯無が、益々簪から距離を置く。悪循環を繰り返し、仲の良かったはずの姉妹は、どんどんと険悪になっていった。

 亀裂が決定的になったのは、楯無が中学校に入学し、簪が小学校六年生になったとき。楯無は、次期更識家の当主――「楯無」に選出された。楯無が当主として皆に認められたと同時に、姉妹の関係は完全に断絶されたのだった。

 皆に楯無と認められ、慕われる姉を見て、簪はいつも劣等感に苦しんでいた。常に姉と比較され、蔑視される。そんな自分を変えたくて、簪は必死に努力した。苦手な運動も関係ない。姉に追いつくために。そのために血反吐が出るほどの努力を重ね、ついに日本の代表候補生の座をもぎ取った。しかし、既にロシアの代表となっていた姉との距離は縮まらない。

 一向に見えてこない姉の背中に焦れていたときだった。世界初の男性IS操縦者、織斑一夏が現れたのは。その煽りを受け、簪の元にショッキングなニュースが入った。

 

「打鉄弐式の製作が、中止……!?」

 

 専用機を制作するはずの倉持技研が、『打鉄弐式』の制作を投げた。その報を聞き、怒りや疑問が無いわけではなかったが、簪はすぐに組み上げを提案した。代表候補生として、学業と両立しながら、ISの組み上げに必要な知識を蓄えつつ、専用機を制作する。並大抵な作業ではなかったが、簪はそれでも姉の背を追い続けた。

 そして、その製作中に天羽翔と出会い、独力の限界を思い知り、彼に導かれるように、簪は前を向いて歩み始めた。

 ――それなのに。

 

「あはははっ! やっぱり翔くんは面白いねー!」

 

 翔の部屋の前で立ちすくむ簪。カップケーキの袋を持つ手に、ぐっと力が入る。

 どうして、部屋に姉がいるのだろう。部屋に入って翔と話すなんて、簪にはできない。なのに、姉は楽しそうに話している。

 

(どうして? どうしてどうしてどうして? どうしていつも、お姉ちゃんばっかり……!)

 

 ぐらりと視界が歪むような混乱に襲われながら、簪は必死に意識を繋ぎ止めた。

 ともすれば嘔吐してしまいそうな衝撃。足元から崩れそうな視界の中、簪の中にはどうして、と疑問が渦巻く。

 

「こ、このっ! 逃げるな!」

 

 翔の声と共にがちゃりと扉が開いて、姉が飛び出てきた。

 

「あははは、知ーらない! 逃げるが勝ち――……あ、あれ?」

 

 姉の楯無が、立ったまま俯く簪に気づき、目を見開いた。

 

「か、簪ちゃん!?」

 

 どうしてここに、とでも言いたげな目だ。

 

(何、私が来ちゃ、いけないの? 私が来たら、まずいことでもあるの?)

 

 その目に、簪はかっと怒りが湧き上がってきたのを感じた。珍しく動揺した様子を見せる姉に、簪は口を開いた。

 

「――こんばんは、姉さん」

 

 自分でも信じられないくらい低く冷たい声が出た。姉はびくりと肩を震わせた。その声のまま、簪は続ける。

 

「私、翔に用事があってきたの。姉さんは?」

「わ、わたしは……別に」

「……別に?」

 

 ふうん。用事も何もないのに、部屋に行って話せるんだ。

 湧き上がる抑えきれない嫉妬が、簪を突き動かす。

 

「姉さん、翔が女の人が苦手だって、知ってるよね?」

「え、ええ。知ってるわ」

 

 姉は知っている、翔が女の人に触れないことを。

 ならば、尚更理解できない。

 

「なら、どうして翔の部屋に用事もなく行って、困らせてるの?」

「それは、翔くんが……!」

「嫌がってない、って? 本人から聞いたの?」

「そ、それは……!」

 

 言い返せないのか、押し黙る楯無。まるで追求を避けるかのように、下を向いて目線を逸らす。弁が立つ姉を黙らせているこの状況に、簪は小さくない愉悦を感じていた。

 そう、姉はいつもそうだった。人の踏み入って欲しくないところにも平気で土足で踏み込んで、覗いて、舐めまわす。相手がどう思おうが、関係なし。それを気さくだ、明るい人だと思う人もいるかもしれないが、そうじゃない人もいっぱいいるというのに。

 

「そういうところ、昔から全然変わってないんだね」

「…………」

 

 簪の追撃にも、姉は下を黙ったまま。あんなに話しかけるのに苦労していたのに、今は何でも言える。それがこういう場でしかできないのが、何とも皮肉だった。

 畳み掛けるように、簪は追求を続ける。不思議と、思ったことがすぐ口から出た。

 

「じゃあ、どうして翔のところにいたの? ねえ?」

 

 どうしたの、言いたいことがあるなら言ってみてよ。簪の挑発は止まらない。

 

「そ、そんなの――」

 

 簪が追い打ちをかけたそのとき、楯無が発した言葉は、決定的な一言だった。頭の良い楯無なら、いくらでも言い訳は考えられたはず。しかし、楯無が出した言葉は。

 

「そ、そんなの、関係ないでしょ、簪ちゃんには」

「……ッッ!」

 

 ――関係ない?

 その一言で、ぷつんと簪の中で何かが切れた。「あっ」と、楯無は慌てて口を抑えたが、もう遅かった。

 

 関係ない? そんなわけ、ない。だって私は、翔が好きなんだから。なのに、どうしてそんなこと言うの? わたしのことなんか、どうだっていいって言うの!?

 

「――ふ、ふふふっ」

 

 簪の心の奥底から、暗い感情がすべて湧き上がって、一瞬で簪を呑み込んだ。それは一〇年近くの間、簪の中で眠っていた嫉妬や憎悪だった。俯いた簪が、ゆっくりと顔を上げる。

 

「ねえ、お姉ちゃん……」

 

 拳をぎゅっと握り締めて、憎しみの突き動かすまま、簪は眼鏡越しに姉を睨みつけた。

 

「知ってた? 私はね、お姉ちゃんのこと、大ッ嫌いなの……!」

「あ――」

 

 途端に、姉の表情が悲嘆に染まる。

 ――ついに言ってやった。

 長年溜め込んだ思いは、一度堰を切ったら止まらない。次々と言葉がこみ上げて、考える間もなく口から出る。

 

「嫌い、嫌いだよ。だって、ずるいもの、お姉ちゃんは……!」

 

 簪が買ってもらったおもちゃも、二人で使おうっていつも自分で使って。何でもできるからって、親戚の信頼も一身に集めて。何でも持ってるくせに、人から全部取ってく。

 

「お姉ちゃんは、いつもそう! いつも、いつもいつもいつもいつもいつもッ! いつも私からいろんなものを取ってく!」

 

 同じ血を分けているのに、性格も、容姿も、スタイルも、能力もすべて姉が持っていく。

 なら、自分は何なのだろう。姉の要らない部分を集めた、「不良品」だとでも言うのか!?

 この姉がいなければ、と簪は何度も思った。そうしたら、姉の持っているものを、私が持っていたかもしれないのに。

 

「……私は、そんなお姉ちゃんが憎い!」

「っ……!」

 

 姉の表情の悲壮は色濃い。激情に駆られた罵倒は止むことを知らず、簪の発した一言一言が、姉を傷つけているのが分かる。「憎い」だなんて、最低の否定の仕方なのに、言えて嬉しいなんてどこかで思っている。今まで遥か先にいたはずの姉が目の前にいて、こうしてズタズタに傷つけているのだから。

 ――なのに、どうしてだろう。それに言いようのない快感を覚えているのに、涙が出るほど哀しいのは。

 気がつけば、簪はぼろぼろ泣きながら姉へ訴えていた。

 

「お姉ちゃんはもう何でも持ってるじゃない……、地位も、容姿も、能力も! なら、いいじゃない! なのに、どうしてまた私から取ろうとするの!?」

 

 翔に恋をして、初めてこんな気持ちになれた。彼への想いは、大事な大事な簪だけのもの。それなのに、姉が翔と親密なら、簪の付け入る隙なんてないではないか。

 そう、自分は姉に絶対敵わないのだから。

 

「ねえ、お姉ちゃん、お願い……」

 

 掠れるような声で、簪は言葉を絞り出した。

 

「お願いだから……私から、翔を取らないでよ……」

 

 呆然としている姉に、簪は涙でぐずぐずになった顔で言った。

 ――ああ、何かが壊れてしまった気がする。もう戻れないところまで来てしまったような、取り返しのつかないことをしてしまったような後悔が簪の胸に去来した。

 そして、最悪なことに。

 

「……か、簪?」

「……!?」

 

 彼が……翔が、見ていた。まるで、信じられないものを見るかのような目で。その中に、いつも優しく導いてくれた彼の眼差しはなく。

 

「あ、う、あ……!」

「どうして……」

 

(違う、違うの翔。私はただ、翔にカップケーキを……)

 

 心の中で必死に言い訳をしながら、壊れたロボットのように首を横に振って、簪は後ずさる。翔の目に耐えられなくなって、気づけば踵を返して走り出していた。

 

「簪!」

 

 翔の制止も振り切って、簪は来た道を走る。

 走る、走る、走る。逃げ出すように、振り返らず、涙を残しながら。翔に想いを募らせた道は、後悔と悲しみに満ちた道へと変わっていた。

 

「はあ、はあ、はあ……!」

 

 部屋に戻って扉を閉めた簪は、手の中にあるカップケーキを見た。綺麗に焼き上がったはずのカップケーキは、いつそうなったのか、潰れて跡形もない。それが、ズタズタになった彼への想いを象徴するようで……。

 ふらふらとベッドに倒れ込んだ簪は、堪えきれずに泣き出した。

 

「う、うああああ……!」

 

 姉に憎しみをぶつけた挙句、それを翔に見られた。自分の一番見られたくない、醜いところを。

 

 ――私は、そんなお姉ちゃんが憎い!

 

 姉を傷つけた。大嫌いと、憎いとまで言った。悲嘆に満ちた表情で簪を見つめる姉の目は忘れられなかった。

 分かっていた。姉が疎遠になった自分との距離を縮めようとしていたこと。それを嬉しく思っていたはずなのに。簪が姉に歩み寄れるように、翔も背中を押してくれていた。

 でも、止められなかった。姉が翔と仲良くしているところ見ただけで、どうしようもない嫉妬と劣等感に襲われ、衝動的に簪は叫んだのだ。翔は生徒会副会長。生徒会長の姉と親しくしているのに何もおかしいところはないのに。

 どれだけ弁解しようと、言い訳にしかならない。悪いのは、自分なのだから。

 翔の優しさも、姉の想いも、すべて自分で壊した。翔へ思いを伝えることも、きっと姉と仲直りすることも、もう……ない。

 

「うああああああ……!」

 

 ――簪ちゃん!

 そう言って、笑顔で振り返る姉の姿。憧れたその背中は、もう見えない……。

 簪の嗚咽は、止むことはなかった。

 

 

 

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 

 

 

 走り去ってしまった簪を見ていることしかできなかった俺は、廊下で固まる会長を部屋へ戻した。

 部屋に戻っても、会長はと言えば、呆然としたまま何も言わずにいる。

 

「会長?」

「…………」

 

 呼んでみたが、返事は無い。……困ったな。

 これがいつまで続くかと考えていたときだった。会長はのろのろと立ち上がると、ベッドの傍にいた俺にしがみついた。

 

「――んなッ!?」

 

 あろうことか腹のあたりを両腕でがっちりホールド。いつものように体温が上昇し、脳みそが沸騰する俺。足からかくんと力が抜け、ベッドに腰が落ちた。

 ふ、不意打ちだろう! いくら会長でも反則だぞこれは!

 

「な、なななな何をしているんだ! 早く――」

 

 混乱の極致にあった俺だが、一つの事実に気づいた途端、冷静になっていった。

 ――会長は、震えていた。

 

「……か、会長?」

「……しよう……!」

「はい?」

 

 俺は聞き取れずに聞き返した。俯いていた会長が顔を上げると、焦燥と絶望に満ちた瞳が俺の視界に映った。

 

「ねえ、どうしよう、翔くん……! わたし、簪ちゃんに大嫌いって言われちゃった……!」

 

 ガタガタと唇を震わせて、まるで壊れたラジオのように、会長は「どうしよう、どうしよう」と繰り返していた。痛々しいとまで表現できそうなほどの変貌。あまりに異常なその姿は、普段の凛とした態度からはかけ離れたものだった。

 俺は自らの誤解を悔いた。最愛の妹に大嫌いと言われて、平気でいられるはずがないではないか。挨拶ができただけであれほ喜ぶほどに、会長は簪のことを大切にしていたのに……。

 弱りきった会長の背に、恐る恐る手を伸ばす。そして、親が子をあやすように、ゆっくりとだが、その背をさすってやった。

 

「か、翔くん……?」

「……いいから」

 

 戸惑う会長を制して、背を撫で続ける。

 5分くらい経ってからだろうか。それが効いたのか、会長の体の震えは治まっていった。

 

「……落ち着きましたか?」

 

 こくり、と会長が頷く。なら良かった、と体を離そうとしたら、会長は「……やだ」と信じられない力で俺を締めつけた。

 俺が力を入れるのをやめると、会長のフォールディングも止まった。俺を離す気はないらしい。

 

「あ、あんたなあ……!」

 

 調子に乗ってもらっては困るぞ。撫でたのも特大サービスだと言うのに。

 

「わ、分かってるよ。君が女の人が苦手だってことは。でも……」

 

 少し腕に力を込めて、会長は、

 

「お願い。今は……今だけは、こうさせて……」

「…………」

 

 理詰めで納得させるでもなく、権力で無理を通すでもなく、ただただ純粋なお願いだった。会長にしては何とも頼りないお願いだが、残念なことに俺にはその方がよっぽど効果的だった。仕方ないですね、とそのお願いを聞いてやった。

 結局会長が落ち着くまで、こうして取り付くことを許してしまった俺だった。

 

「ねえ、翔くん」

「何でしょう?」

「……私がここに来るの、迷惑?」

「…………」

 

 俺に気を使うなんて珍しい。そのことで、簪から何か言われたのだろうか。

 簪がどうしてあんなことを言ったのかは分からない。だが、会長は傷ついている。それは疑いようのない事実。

 

「……本当に迷惑なら、とっくに追い出してますよ」

 

 俺がぶっきらぼうに言うと、会長はくすりと笑った。何がおかしいんだ。

 

「意地悪ね。迷惑じゃない、ってくれればいいのに」

「……お望みなら、迷惑だって言ってもいいんですよ?」

「ごめんごめん」

 

 釘を刺すと会長はまったく、少し調子が戻ったと思えばすぐこれだ。迂闊に甘やかすと大変だな。

 会長は心持ち腕の力を強めると、「でも、良かった。安心した」と安堵したように言った。

 やはり、どこか変だ。こんなしおらしい会長は初めて見る。

 

「…………」

 

しばし無言の時間が訪れる。俺は動けないが、会長も動こうとはしない。その沈黙を破ったのは、会長のねえ、という呼びかけだった。

 

「翔くん、私の本当の名前、知りたい?」

「本当の名前、ですか」

「ええ、そうよ」

 

 楯無。それは本名ではなく、更識家の当主のことを示す称号だという。どうして俺に本当の名を教えようとしているかは分からない。俺もまた、知りたいとは思わなかった。

 けれど、会長の言葉の裏には、知ってほしいという願いがあった。そんな強い想いが、俺を黙らせた。

 

「私ね、更識刀奈っていうの。日本刀の『刀』に、奈良の『奈』で、刀奈」

 

 それが、私の本当の名前――。

 どこか含みのある声に、俺は何も言えなかった。俺はただ、その名の重みを受け止めた。

 

「…………」

 

 また少し震えが戻ってきた。簪に拒絶されたことは、やはり相当堪えているようだ。

 俺は何も言わなかった。今更何を言ったところで、根拠のない希望的観測にしかならない。俺のそんな薄っぺらい言葉、何の足しになると言うのか。

 俺にできたことは、ただ一つ。会長の気が済むまで、会長を慰めてやること。ただ、それだけだった。




以上で第十四章終了となります。第十五章の投稿開始日は未定です。決定次第、報告させていただいただきます。
これからも、『天翔ける蒼い炎』をよろしくお願いします。

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