ねこだまし!   作:絡操武者

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02 ネコとサイドエフェクト

 

 スカウトされたのが半年ぐらい前だろうか、三門市に引っ越してきて4~5ヶ月ぐらいだろうか、ボーダー正式入隊から2ヶ月だからそれぐらいは三門市で暮らしていると言うことだ。ボーダー本部の開発室に通うのも毎日ではなく週に多くて3回ほど、C級の訓練のある日に合わせてくれるので手間も省けていたりする。

 

 外ではたまに警報が鳴ってネイバーが現れるのも少し慣れてきた。ボーダー本部にはネイバーを引き寄せるような誘導装置があるので大体は問題ないが、最近ではイレギュラーゲートと言われる誘導装置が効き難いエリアに発生するゲートもあるらしいが、今のところ防衛任務に着いている部隊だけで事足りていて大きな問題にはなってないらしい。

 

 そんな警報が鳴り続けようとも俺が戦うわけでもない環境だと気も冷めてくる。だって俺はまだC級だ。勝手に戦えば怒られるって言うのは聞いたことがある。噂によると確かC級のトリガーの無断使用はクビだったと思う。そこは気を付けろと鬼怒田さんからも強く言われている。ボーダーにはB級以上が担当する防衛任務という役割があって、その人達がゲートの対処をするのだ。俺にはまだ関係ない世界の話しだ。

 

 そんな少し冷めたボーダー生活とは反対に、3ヶ月ぐらい前に編入してきたこっちの高校生活は問題なく、クラスメートも仲良い人が増えたりもした。ネコという名前も親しみやすいのかもしれない。良い名前を付けてくれてありがとうお父さんお母さん。昔は少し弄られたけど、今は割りと大丈夫です。

 

 さて、他のクラスや違う学年にはボーダー関係者がいるらしい。それもそのはず、ボーダーに戦闘員はA級からC級まで合わせて500人以上いるらしいし、オペレーターさんとかサポート人員を含めれば800人以上はいる……と思うその中で高校生も多いだろう。中学生ぐらいから大人まで働ける職場だ。同じ学校にボーダー関係者がいてもおかしくは無いのだ。

 

 ……そう、ボーダーは職場なのだ。にもかかわらず俺のお給料はゼロ。アルバイトの研修期間でさえお給料は出るというのに。俺のやる気の無さは戦えないことだけではない。C級だからお給料がでない。4200ptあってもB級に上がれずお給料が出ない。まだ3ヶ月程度でこっちに着たばかりだけど、俺の一人暮らしの仕送りで親に苦労を掛けているだろうってこともなんとなく分かる。大丈夫とは言ってくれてるけど少なからず負担にはなっているだろう。

 

 それに高校を編入してきたのもお金が掛かっている。スカウト対象者なのでボーダーである程度の成績を出せば面倒見てくれるらしいけど、C級のままでは成績を出すことも叶わない。

 

「あー、アルバイト探そうにも開発室で時間が取れないしなー……」

 

 

 そんなボーダーとしてのやる気が薄れ掛けていたある日の事。C級の訓練が無く直接開発室に着けば木虎にいきなり脇腹パンチ貰った。軽めとはいえA級からのイジメ来たーと冷や汗掻いたところでとっきーがフォローするように今日の相手は木虎と佐鳥がしてくれるとの事。

 

 木虎には俺のことを教え甲斐があると嵐山さんもとっきーも推してくれていたらしいが、最近の俺にやる気の無いことがとっきーや嵐山さんからそれとなく伝わっていたらしい。気合を入れてくれたんだな。テレビで見る以外にも可愛いとこあるじゃん。痛いけどね。あ、また殴られた。これ気合じゃないやっぱイジメだ。

 

 佐鳥は嵐山隊のスナイパーというのは知っているのだが、同い年だったとは知らなかった。佐鳥はボーダーで唯一無二のツインスナイパーとのこと。「ツインスナイパーってなんなのん?」と聞くまでも無くスナイパー用のトリガーの2丁を構えていた。マジかー。

 

 そして、一旦休憩が取られたタイミングで木虎が話しかけてきた。

 

「ネコ先輩。何でやる気なかったんですか?」

「だってまだC級なんだよ? 一人暮らしでお金なくてさー、もうボーダー辞めて実家に帰ろうかなって思うじゃん。帰るのもお金掛かるけど、今みたいにお金掛かるだけの生活よりはマシだと思うし、親に迷惑掛け過ぎだよ……」

「え!? ネコ辞めるの!?」

「馬鹿者!! 何でそれを早く言わん!!」

 

 タヌ……鬼怒田さんからのジャンピングチョップが飛んで来る。どうやら聞いていたらしい。そして、急いで何かの書類を別の部署の人に作成させ持ってこさせると、サインをしろと言われた。何か金額が80万って書かれてるんだけど……。

 

「え、何これ怖い。臓器でも売らないといけないの?」

「違うわ!!」

 

 これは特別手当の申請書との事で、80万というのは開発室から出してくれる金額らしい。え、いいのか? 確かにそういう感じでは言ったけどさ、アルバイトの時間をくれればいいんだけど。しかし、それも伝えるとバイトの時間があるならここで働けといわれた。

 

 え、何でこんなに良い方向に進んだ? とりあえず後で両親に電話しておこう。

 

「良かったな、ネコがボーダーに残ってくれれば俺も木虎も嬉しいよ」

「な、何を勝手なこと言ってるんですか佐鳥先輩。私は別に嬉しいとは一言も言ってませんよ」

「え、でもいいのかな……C級のままですよ俺……」

「何を言っとる! 今まで請求してなかったのだから当然だ! スカウト入隊ということを忘れていたのもあるからな! これは開発諸経費として出す! 来月は未払い分が少なくなる分、低く計算することになるが―――」

 

 なんだか細かいけど、そうなのか。スカウトで入ったけど思うようにランクが上がりませんってわけではなく、ランクを上げさせてくれませんって感じだからいいのか。

 

 まぁ、俺が開発室に通っているのはこれだけのお金が動いても問題ないほどのことなのか。嵐山隊の皆と模擬戦を何度やってもボコボコにされるだけの仕事と思っていたけど、って、違うよな? こんな事しなくても俺をB級に上げてくれればネイバー討伐数に応じて給料が出るんじゃないか?

 

「それをすれば開発研究の時間が減るではないか」

「あ、そうか……え、じゃあ俺はずっとC級のままですか?」

 

「いや、近い内にお前の研究にも目処が立つだろう。来月があるかも分からんから、手当金は当てにするなよ」

 

 早ければこの研究も今月中に終わるのか。通常の攻撃しただけで1.5倍の威力になる。それが全ボーダー隊員に行き渡り、新型のトリガーとかになるなら効果は絶大だ。でもその場合はネイバーに対しては良いんだろうけど、ランク戦とかでボーダー隊員同士で戦う場合はあまり意味がなさそうな気がする。まぁネイバー対策になればそれでいいのか。

 

 その後も少し休憩を挟みつつ何度か木虎と佐鳥と戦ってもらって帰った。

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 ネコ先輩を先に帰らせ、私は佐鳥先輩に声をかけた。

 

「佐鳥先輩、ネコ先輩がB級に上がったらどうなると思います?」

「んー、そりゃー……俺達みたいにチーム規定の戦闘要員4人フルで組んでるチームは少ないし、この研究が上手く行ってもすぐに強化されたトリガーが出来るわけでもないし、ネコの実力が知れ渡れば争奪戦が起こるんじゃないか? ネコはまだネイバーとも戦った事もないから動きに変化が欲しいけど、トリガーの扱いは上手いよ」

 

 そう、建物の使い方や逃げ方や進み方が素人でも射程距離に入った時のネコ先輩は凄い。強いとは言わない。それなら私の方がまだまだ強い。あの人はまだC級だ。B級確実のポイントではあるが、まだまだ負ける気はしない。

 

 でも、いつか抜かれるのは何となくわかる。初期の戦闘訓練で2秒の記録はボーダー内で1位だ。今やればほとんどの先輩達も同じぐらいの成績にはなるだろうけど、初見の戦闘訓練でアレは中々出来ないだろう。

 

「木虎は嫉妬してるんだろ?」

「は?」

 

「いや、ネコの記録さ、2秒のやつ」

「……まさか、小さくても先輩なんですから尊敬はしても嫉妬はしないですよ」

 

 ……嘘だ。

 最初の私を超える4000以上のポイントに初期の戦闘訓練も2秒を叩き出されて超えられた。今日だってそれだけの力を持っていながら何でやる気がないのかイラつきから殴ってしまった。

 

 開発室に籠ってるだけだということを聞けば理解は出来るが、イラつきは仕方がない。やる気を戻したのを見てホッとしたのもあるが、やはり嫉妬に近いモノは感じているのかもしれない。尊敬できるかはまだ分からない。年齢的には先輩だけどボーダーとしては私が先輩だ。負けたくは無い。……私より小さいし。

 

 ネコ先輩の能力は確かに凄い。損傷させた部位の他に違う箇所が勝手に損傷する。戦闘訓練でも私の腕に掠り傷を付けたと思ったら、足にも損傷が来たときには、反射的に足のスコーピオンでネコ先輩の首を吹っ飛ばしてしまった。アレが掠り傷ではなく切り落とされていたとしたら足も落ちていたのだろうか。稀にトリオン供給機関にダメージが行くこともあるらしい。それなら腕を落とされただけで即死だ。

 

 だからこそ、ネコ先輩が今以上に力をつけてランクが上がれば個人戦でも良いとこまで行くだろうし、争奪戦が起こるというのも分かる気がする。それに力を付けるのも早いだろうと思う。今は嵐山隊だけとしか戦っていないが、アドバイスしながら戦うのも限界が近いと時枝先輩も言ってた。その通りだと私も思う。

 

「鬼怒田開発室長。ネコ先輩の研究は終わりそうなんですか?」

「そうだな来月中には正式回答が出せるだろう。……あいつのアレはサイドエフェクトかもしれん」

「マジっすか」

 

「菊地原を知ってるだろう。あいつは指摘されるまでサイドエフェクトがあるとは気が付かなかった」

「風間隊の菊地原ですか。強化五感でしたよね確か耳が良いとか」

 

 サイドエフェクト。副作用という意味のそれは、高いトリオン能力を持つ人間が稀に超感覚を発現するもの。『強化五感』『強化睡眠記憶』『感情受信体質』など、ボーダーの中にもサイドエフェクトを持つ人はいる。

 

 ネコ先輩の攻撃がサイドエフェクトなのだとしたら攻撃強化系のもの。ただ腕力が上がるだけという単純なものではないだろう。射撃トリガーに腕力は関係ないのだから。

 

「音無はサイドエフェクトでもおかしくないトリオン量は持っている。だが、攻撃の癖の様にも見える。本人はサイドエフェクトを理解してないみたいだがな」

 

 鬼怒田さんがタブレット端末を見ながらそう付け加える。攻撃の癖で攻撃力が上がるというのか。

 

「あいつの攻撃は言うならば気まぐれで意味不明だ。その時その時で少し変化がある。必要以上のトリオン量を込めている場合がほとんどだが、その時に意味不明なことが起きる。トリオンが規定値しか使用されていない点だ」

「はー確かにトリオンを多く出してるのに規定値しか使わないって意味不明ですね」

「それがネコ先輩のサイドエフェクトに関係しているということですか」

 

「そう判断するのが早いが、サイドエフェクトの場合はこの研究は無駄に終わるということだ。サイドエフェクトの線でも別の奴に調べてもらっているが、診断結果待ちだ」

 

 ネコ先輩だけの力といえるなら研究は失敗。癖と言うことでトリガーを改良できるならばいつもの戦い方でボーダー隊員全体の攻撃力の増強が見込めるということだ。

 鬼怒田さんの言う気まぐれさも意味不明さも分かる。使用しているトリオン量が10で15の力を発揮していると言われたらサイドエフェクトの可能性が高いと言えるが、サイドエフェクトではないとしたら意味不明だ。

 

 戦ってみて、どこか猫のような動物的な感覚で動いているような感じがする時がある。ボーダーの中にも感覚で動く凄い人は多い。考えて行動するのではなく、このぐらいで良いだろうという感覚で行動する。それでミスが多い人も居るだろうけど、B級以上でチームを組んでいるのであれば強い人しかいない。私や嵐山隊の皆とは真逆のタイプだ。

 

 

 それから数日、開発室に通っているのも動きのトレースの面が増えてきている。ネコ先輩が私たちの真似を出来る限りして攻撃をする。逆に私たちがネコ先輩の動きや攻撃方法を真似することもあった。結果は変わらずネコ先輩にしか特異性は見られない。他にも細かいことも突き詰めていき、出た結論は今回の研究は失敗だった。

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

「君が音無 音鼓君だね」

「え? あ、はい。どうもはじめまして」

 

 ある日のこと、鬼怒田さんに開発室とは違うところに連れて来られていた俺は、忍田本部長に名前を呼ばれて戸惑いながらも何とか答える。どうしてC級の俺が本部長と挨拶なんかしてるかと言えば、開発室の研究が終わりを迎えたからだ。開発室としては良い方向にではなかった。

 

 俺の攻撃はサイドエフェクトだと判断されたのだ。嵐山隊の皆は気にしないでいいと言ってくれたが無駄な時間に終わり本当に申し訳ない。鬼怒田さんや開発室の皆さんにも謝ったが、研究というものはそう言う物らしい。まだボーダーという組織が始まって数年。トリガーに関する研究は成功した時は莫大な成果になるのだが、失敗は基本らしい。研究職とはそういうものだと鬼怒田さんは語る。小さいけど。

 

 でも、ここで更なる問題が発生した。何のサイドエフェクトか判断が付いていないらしい。サイドエフェクトにはボーダーでランク分けしているらしいのだが、Aランクの超技能なのか、Bランクの特殊体質なのか決める側も悩んでいるらしいのだ。

 

 俺の1.5倍攻撃は『超技能』なのか、『特殊体質』なのかということだ。開発室として出した結論は『トリオンの異常噴出』というもので、俺の攻撃のデータを何度も解析したりして分かったのはそれだけだった。

 

 そして、1.5倍の攻撃は100%発動するものではないらしい。必要以上のトリオンを使ったときだけこれが起きる。10に対して10使う。これなら通常攻撃だ。10に対して11~12使う時があるらしい。それが1.5倍攻撃が発動する時らしい。

 

 仮に弧月でトリオンを規定値10だったとして、オプションの旋空も使わずに俺は11を使う。この時、攻撃に8ぐらい使い、補助として3を使う。8で損傷した部位に残りの3が入り込み、対象内部から3の攻撃が炸裂する。内部からの破壊により通常の損傷以上の威力が生まれ11のトリオン量で16ぐらいの攻撃力になっているという結論だった。

 

 これが射撃トリガーやシュータートリガーの時は逆で少し変動があり、攻撃に6で補助に5で弾丸を2層でコーティングするかのように外装の6の弾丸で傷を付け、内部に入った5が炸裂するらしい。

 

 良く分からんことを説明されて俺は「えーと、あ~お得ですよね」と、まるで20%増量されたお菓子かのように答えたけど、やはり意味が分からん。研究室にいた誰かに「サイドエフェクトってなんなのん?」って聞いたことがあるけど、そこで初めてサイドエフェクトを知ったのだが、自分にそんな力があるようには思えなかった。自分で理解出来てない物ほど信じられないものだ。

 

 あれから少し間が空いた今でも良く分かってない。1.5倍の攻撃が出来るというだけだ。かなり出目は薄いが、運がよければ腕や足を切り落としただけでトリオン供給機関にダメージが行って一撃で倒せることがあるラッキーなもの程度の認識だ。けれども基本的には敵を削りやすくするだけな気がする。それが超技能でも特殊体質でも関係ないのだ。

 

 まぁ、サイドエフェクトがあるだけ良いかと思っておくことにしよう。

 

 

 

 さて、本部長と話が終わると次に根付さんという人と唐沢さんと言う人が声を掛けてきた。根付さんはボーダーのメディア対策室長、嵐山隊もあるわけだしテレビとか雑誌とかに関係する人だろう。俺のことも鬼怒田さんから聞いてるらしく、報道に利用できないか考えていたらしいが、B級の成果で考えるらしい。そんな根付さんはどこか信用できない目をしている。悪い意味で大人な感じだ。ボーダーとしては出来る人であってもこういう目の人とはあまり仲良くなれそうにない。ボーダーとして必要な人間だとは理解するがそこまでだ。

 

 銜えタバコの唐沢さんは外務・営業部長らしいけどボーダーの営業とは何ぞや? メディア対策はなんとなく分かるが営業と言うものが俺には分からないでいた。根付さんとは逆に唐沢さんはカッコいい大人な感じがするってことしか分からん。

 

 反対側の椅子にいるのが玉狛支部ってところの林藤支部長。この人はラフな感じだ。銜えタバコに顎鬚、服装もボーダーの制服だけど着崩している。上層部がこれでいいのか? 俺は気が楽になっていいけどね。しかし、ボーダーには本部と呼ばれるこの建物しかないと思っていたけど、支部があるとはね。だから本部と付いているのか。この建物も相当広いと言うのに金はどこから……あ、唐沢さんの仕事ってそういう関係か?

 

 そして、最後に顔に傷がある男。めちゃくちゃ怖い城戸さんだ。城戸さんはこのボーダーの最高司令官らしい。怖い。眼が怖い。顔にある大きな傷が怖い。ヤクザと言われても疑わない。そんな怖い顔して「これからの君の働きに期待する」とか言っちゃうの。もう怖くて見てらんない。実はヤクザの世界に迷い込んでたりしないだろうか不安になる。今は実家に帰りたい気持ちだ。

 

 これに鬼怒田さんを入れた6人がボーダーの上層部だそうな。しかし、俺以外にも一人ボーダー隊員も部屋にいる。城戸司令の横に立っているところを見るとまるで映画とかに出てくる護衛や殺し屋の位置付けにしか見えない。目つき悪いし。誰だろうか? 挨拶したほうがいいのか?

 

「あ、あの、はじめまして音無ネコと言います」

「あぁ」

 

 あ、少し溜息吐いたかこの人? 挨拶も返してこないし感じ悪い! 挨拶はしたしいいよね。もう知らない! そんな偉い人達+αへの挨拶が終わるとほぼ同時に一人の隊員が部屋に入ってきた。

 

「どーも実力派エリート参上しました」

 

 自分のことをエリートと名乗るのは迅 悠一という人だった。

 

 

 







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