Medal of Honor Silver Star   作:機甲の拳を突き上げる

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やっとテスト終わって、そのあと直ぐにサバゲー言ってきたが・・・・・・身体中が筋肉痛でヤバイ・・・・・・


4話 春の嵐

マザーが作戦室にいるのは異世界にきて2回目の戦闘のブリーフィングにためである

 

ウェルキンは少尉となり第7小隊を率いて、重要拠点であるヴァーゼル橋奪還の足掛かりの為に西岸河川敷の敵拠点制圧を終え3日後のことである

 

元々ヴァーゼル橋は首都ランドグリーズの街道が通る道で正規軍が防衛していたのだが帝国軍にあっさり敗北、そのまま尻尾を巻いて逃げたのである

 

「中尉、もういたのですか」

 

作戦室の椅子に座って考えていると、ウェルキンが入ってきた

 

「あぁ、今回が義勇軍に入って初めての戦闘だからな。遅れる訳にはいかん」

 

マザーが肩を竦めながら言い、ウェルキンはマザーの目の前に座った。その後も各小隊長が集まり

 

「よぉ、ウェルキン」

 

ウェルキンの友人で義勇軍第1小隊隊長であるファルディオ・ランツァート少尉である

 

「お疲れ様です、中尉」

 

フォルディオはマザーに敬礼しながら挨拶をした。彼は傭兵扱いである米軍を嫌っていなかった。王手1歩手前のガリアに参戦し、友人であるウェルキンと町の人々を無償で助けてくれたのを聞いて会ってみたいと思っていた

 

実際に会ってみても話しやすくフレンドリーでダルクス人だからと差別しない広い心にファルディオは好印象を抱いていた

 

「お疲れさん、今回はでかい任務になりそうだ」

 

マザーもファルディオに敬礼した

 

「でしょうね、今回は重要拠点であるヴァーゼル橋の奪還。第3中隊の作戦目標であり、敵も首都攻略の重要拠点でしょうし」

 

そんな会話をしているとドアが開き

 

「全員そろっているか?」

 

と、言いながらバーロット大尉が入ってきた。小隊長全員とマザーは椅子から立ち上がり敬礼をした、バーロットも敬礼をし中央の椅子に座ると立っていた全員が着席した

 

「第7小隊の働きにより西岸部敵拠点を占拠。陣地を構え、攻勢の足掛かり得ることができた。これより正規軍ヴァーゼル防衛大隊と共同で[春の嵐]作戦を開始する。我が義勇軍は本作戦の先陣を切る形でヴァーゼル橋を渡り、東岸敵本陣制圧にかかる」

 

するとファルディオが手を上げ質問する

 

「大尉、ヴァーゼル橋を渡るには敵橋頭保を突破しなかればなりません。正規軍からの援軍や物資供給などの支援はあるのでしようか?」

 

バーロットの顔が若干渋り

 

「・・・・・・正規軍は我らが橋頭保を攻略した段階で攻勢を開始するとのことだ」

 

その答えにファルディオは驚いた表情になり

 

「そんな・・・・・・俺達を捨て駒みたいに扱いやがって・・・・・・」

 

苦虫を噛み潰したような表情をするファルディオに

 

「気持はわかる。私も兵士時代には同じことを感じていたわ」

 

昔を思い出すみたいにバーロットが言うと

 

「だけど、時に無茶や無理を承知で作戦に臨むのが軍隊というものなのよ」

 

マザーはそれに同意した。特殊部隊Nevay SEALsとしてTier 1 Operatorとして上から何回も無茶な任務を言われたが、それを成功させ、仲間に為にヘリから飛び降りるなどもやったことがあるのだから

 

自分達の境遇はバーレットを信用できると信じ、話した。最初はもちろん奇異の目で見られたが、説明するとちゃんと筋が通っており、思いのほか頭が固くなかったのかすんなり信じてくれた

 

「しかしファルディオの意見も一理ある。我々だけで、あの橋頭保を突破するにはどうしたものか・・・・・・」

 

皆が頭を捻るなか

 

「バーレット大尉」

 

マザーが手を上げた

 

「自分に案があるのですが・・・・・・橋付近の偵察に行ってもよろしいでしょうか?」

 

「自分もよろしいですか?」

 

マザーに続きウェルキンも言うと

 

「橋の偵察・・・・・・?あぁ、構わないが」

 

ウェルキンとマザーは席を立ち、バーロットに敬礼すると部屋をでた

 

「お前も何か案があるのか?」

 

マザーが歩きながらウェルキンに聞くと

 

「うん、まさか中尉にもあるなんて」

 

すると前から一人の女性が現れ

 

「ウェルキン!」

 

その女性はアリシアだった

 

「どうしたんだい?そんな慌てて?」

 

ウェルキンが不思議そうな顔をすると

 

「ウェル・・・・・・ギュンター隊長!隊員同士が口論を起こしているんです」

 

アリシアはマザーがいるのを見てウェルキンの呼び方を改めた

 

「ほっておけ、新人同士じゃよくあることだ」

 

新人同士が口論しあう場面はSEALsでもよくある光景であり、そこから喧嘩がおき殴りあい、独房で入るというサイクルで結束を固めるのだ

 

「そんな無責任じゃ!?」

 

アリシアがマザーに反論しようとするが

 

「でも、お互いの意見をぶつけ合うことで結束力が強まることもあるし大丈夫じゃない?」

 

ウェルキンもマザーと同じ考えでアリシアが唸っていると

 

「と、とにかく!同じ隊員どうし衝突しているのを見過ごす訳にはいきません!ご同行おねがいします」

 

アリシアがウェルキンの腕を掴み引きずっていく。その姿にマザーは苦笑いしながらついていくと

 

「どかしたんですかあれ?」

 

ラビット達SEALsが引きずられるウェルキンを見てマザーの聞くと、ついてくるように言い、SEALs全員がついて行った

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

現場に到着すると赤みがかった茶髪の女性がイサラの胸倉を掴んでいた

 

「やめないか!」

 

その状況を見たウェルキンが走ってむかうと、女性は鼻を鳴らしイサラの胸倉をはなした

 

「何をしてるんだ」

 

「見てわからないのかい?このガキだよ。なんでこの部隊にダルクス人が紛れ込んでいるんだ」

 

その言葉にマザー達が眉を顰める

 

「こんな不吉で油臭せぇ奴と戦えるか!こいつらは何もしない疫病神なんだよ!」

 

流石にその言葉にラビットが介入しようとしたがマザーに止められる。近くにいたデュースとダスティーがその場を見て近づくと

 

「隊長さんよぉ、俺達はダルクス人と一緒ざ戦えねぇんだよ。それになぁ実践経験のないボウズの言葉になんか誰も聞きやしねぇよ」

 

古参兵らしいガタイのいいオッサンが言うとデュース達も眉を顰める

 

「おい、何があったんだ」

 

デュースがラビットに尋ねると

 

「人種差別だよ、ただの風説でしかないものなのに・・・・・・」

 

ラビットは拳を握りしめる。あの時、保護した母親から聞いたダルクス人の迫害。ダルクス人の災厄なんて誰も見たこともない風説に皆がよってたかって迫害をしていると聞いた時は耳を疑った

 

アメリカでも黒人を差別していたが、軍ではそんなことをしなかった。もし、していたら上官に殴られ独房行きだ

 

さらに新人の隊長だからと指示に従わないと古参兵の態度に

 

「アホか、お前らは」

 

マザーが介入した。SEALsとデュース達も今のやりとりに怒気を浮かべていた

 

「あぁ、誰だてめぇ」

 

おっさんがしかめっ面でマザーの方を向いた

 

「ダルクス人がいるから戦えない、新人だから指示に従えない・・・・軍隊なめてんのかお前等、まだ訓練中の訓練生のほうがよっぽど有能だ」

 

「なにっ!」

 

女性のほうが突っかかると

 

「命令違反に上官侮辱罪、立派な軍法会議ものだ。俺が上官なら今すぐにでも殴り倒して独房行きだ」

 

マザーが睨みながら言うと女性の方は言葉をつまらせた

 

「誰だかしらねぇが、使えない隊長じゃこっちが困るんだよ。それに知らないのかダルクス人の話を?」

 

おっさんは頭を掻きながらマザーの方を見た

 

「しらんな、そんなガキのような話。風説でしかない馬鹿げた話を信じ込みダルクス人だからと迫害し見下す・・・・・・実にくだらない」

 

マザーはイサラの方をみると

 

「彼女はこんな小さい身でありながら、あんなデカイ戦車を1人で整備していた。普通ならもっと人数が必要だろうに・・・・・・」

 

すると女性が

 

「ふんっ!ダルクス人の油臭さお家芸じゃないか」

 

と鼻で笑いながら言うが

 

「それが有能な証拠だ」

 

マザーは女性の方を睨みながら見ると、女性は背中に冷や汗が流れた

 

「油臭いと言うことは、それだけ真剣に作業に取り組んでいると言うことだ。整備兵が油臭くなかったらサボっているのと同意義だ」

 

正論を言われ黙ってしまう女性

 

「さらには戦車の操縦まで出来るときた。1人で整備し即その場で戦闘に参加できる。これが有能じゃなく何になる」

 

女性からオッサンの方を向くと

 

「あんたは古参兵なんだろ、なら軍隊がどんなものか知っているはずだ。どんな理不尽な命令でも実行しなければならない。それこそ、その場で糞を出して食えと言われてもだ」

 

あまりにも極端の例に米兵達をのぞく全員の顔が青ざめた。そしてマザーはオッサンを睨みながら

 

「なぜ助け合わない、なぜ話し合わない、同じ部隊なのだろ、信頼しる仲間・・・・・・いや家族のはずだ。それをガキのような言い訳で何もしないのは訓練生以下の無能だ」

 

その言葉にムカついたのか、オッサンはマザーをにらみ

 

「知ってるようなことを言うな、戦場にでたことがない新人が。いいか、戦場ではな経験がものを言うんだ」

 

オッサンの言葉にマザー達は吹き出し、大声をだして笑った。その態度に当然怒り出すオッサン

 

「何がおかしい!」

 

「いやなに、まさか俺達を新人扱いするとはな・・・・・思わず笑っちまった」

 

マザー達の笑いがおさまると

 

「特殊作戦部隊でありTier 1 Operatorである俺達から見ればお前等は新人以下だ」

 

オッサンは眉を顰める

 

「アフガンで山岳地帯での攻防、僅か4人で敵拠点での救出に敵航空基地の占拠・・・・・・数え切れないほどの無茶な任務をしたな」

 

マザーの後ろからデュースが1歩前に出て

 

「敵拠点に侵入しトラックをマーキング、敵のど真ん中で狙撃し味方の援護、そこからの脱出・・・・・・その他いろいろしたな。それでもまだ新人あつかいするか?」

 

オッサンと女性が疑わしい目でマザー達をみてくる。だが、これらは全て事実だ。上からの無茶な作戦を成功させる彼らは特殊部隊でも選び抜かれたTier 1 Operatorなのだ

 

「俺にこんな可愛い子が疫病神なんかに見えない。どちらかと言うと勝利の女神じゃねぇか?」

 

デュースがイサラの頭を撫でると、イサラは若干頬を赤らめた

 

「それにまだ文句があるなら・・・・・・」

 

拳を鳴らしデュースはオッサンを睨む

 

「俺が相手してやるよ」

 

すると後ろからダスティーにラビット、ブリーチャーやブードゥーもデュースの横に並ぶ

 

「待ってくれみんな!」

 

するとウェルキンが間に入り込み、オッサンの方を向いた

 

「僕の指揮がそんなに信用できないのなら賭けをしよう」

 

ウェルキンは笑いながら

 

「48時間以内に橋を奪還する。それが出来なければ隊長を辞退する」

 

それにマザー達は関心し、アリシアとイサラは驚いた表情をし、オッサン達も驚いた表情をした

 

「そのかわり作戦が成功したら僕の指示にしたがってくれるかな?」

 

ウェルキンはいかにも普通に言うと

 

「がっはっはっは!」

 

オッサンは笑いだし

 

「おい、今の言葉・・・・・・二言はねぇな?」

 

「もちろん」

 

オッサンの問いに即答するウェルキン、マザー達は今回の作戦は楽しくなりそうだと笑っていた

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「よく考えたな、こんな無茶なことを」

 

流石のパンサーもこの作戦には苦笑いだった

 

その作戦とは川を戦車で潜り渡り切ると言うのだ。イサラがエーデルワイス号に耐水処置を施し、数分間だけ潜れるようにしたのだ

 

その作戦にくわえ独立遊撃隊こと米軍は第7小隊と共にデルタと第75レンジャー連隊2個小隊に加え橋の正面にM1エイブラムス1両にM2ブラッドレイ1両、40mmグレネードに12.7mmのチェーンガンを積んだストライカー1両にNevay SEALsのレンジャー3個小隊を投入している(1個小隊15人)

 

そして対岸にいる帝国兵を轢き殺しながら見事上陸に成功した。ハッチからウェルキンが上体だけ外にでると

 

「渡河成功、作戦開始!」

 

信号弾を空に向け発砲、そして空中で光った

 

「合図よ!皆!」

 

アリシアがそう叫ぶと

 

皆がボートに乗り込む・・・・・・木で出来たボートに、さらに手漕ぎだ

 

「・・・・・・なぜ軍なのにゴムのボートが無いんだ?せめてエンジンはあってもいいだろ」

 

ベガスが愚痴を零しながら漕ぐと

 

「文句を言うな、俺も十分驚いてる」

 

ダスティーも必死に漕いでいた。そして対岸にボートが着いき、皆が坂へ走ろうとした

 

「GO!GO!GO!」

 

その時にはデルタもレンジャーも既に走りだしており、軽々と坂を上り

 

「コンタクト!」

 

パターソン軍曹の部隊であるアダムスがそう大声でいい、1人を撃ち殺し、パターソンも1人撃ち殺していた

 

「クリア!」

 

アダムスが言い、近くの家の壁に張り付きながら進んで行く。その時にやっと第7小隊の面々が坂を登り切っていた、アリシア他隊員はレンジャーとデルタの動きに脱帽し、オッサン・・・ことラルゴもその動きに驚きを隠せなかった

 

 

 

   アメリカ軍特殊作戦部隊「AFO ウルフパック」

 

 

 

土嚢で出来た簡易陣地に隠れている帝国兵の1人の頭が撃ち抜かれた。それに驚いていた帝国兵だが、そう思考しているうちに2人も撃ち抜かれ、地面に身を伏せるが残りの2人も背中に2発づつ撃ち抜かれ、身を悶え僅かに出た頭を撃ち抜かれた

 

梯子を使い家の屋上でM110を構えたデュースとその護衛であるダスティーが狙撃したのだ

 

≪エネミークールダウン、クリア≫

 

≪支援感謝する、進むぞ≫

 

パターソン軍曹の分隊がその簡易陣地の中に隠れる、すると梯子を誰かが上る音がし2人が構えると

 

「あら、先客がいましたか」

 

第7小隊狙撃兵のキャスリンである

 

「いや、丁度いい、俺はパンサーの援護をする。ダスティー、彼女の観測主を頼む」

 

「了解」

 

ダスティーが頷くとキャスリンが狙撃位置についた

 

≪デュース≫

 

無線からパンサーの声が聞こえた

 

≪目の前の2人を片づけろ≫

 

パンサー達の目の前に2人の突撃兵がいた。デュースが1人の頭に照準を合わせ、引き金を引く。マズルフラッシュを起こし、回転しながら弾は目標めがけて飛翔し、ヘルメットの鉄板を用意に撃ち抜き、頭蓋骨に穴をあけ、脳を抉りながら貫通すると突撃兵は琴切れたように膝を付き倒れた

 

もう一人に照準を合わせ、スコープを覗くと綺麗にHS(ヘッドショット)を決められらていた。撃たれた方向からして隣のキャサリンじゃない、それを一瞬で思考し飛んできた方向を見ると・・・・・ガリアの狙撃兵がいた

 

≪よし、進むぞ≫

 

パンサーの声が無線から聞こえ、デュースは意識を集中させた

 

「移動する」

 

ダスティーはがそう言うと、デュースはすぐさまM110を背中のマウントに掛け、MP5RASを構え梯子の下と周り警戒した

 

「クリア」

 

デュースが先に降り銃を構え警戒し、次にキャスリン、ダスティーと降り移動を開始した。途中キャスリンと別れ狙撃ポイントに到着、デュースがMk.23に持ち替え音を立てずに梯子を登っていく

 

登り切る手前で屋上を確認、敵狙撃兵が1人いた。デュースはゆっくりと屋上に登り切り、Mk.23 をホルダーに戻すとナイフを取り出した

 

相手は気付いて無いみたいでスコープを覗いており、デュース足音を注意し近づき・・・・・口を塞ぎ喉を掻っ切った

 

当然の出来ごとに暴れることも足掻くこともできず命を刈り取られた狙撃兵をどかし

 

≪エネミークールダウン、クリア≫

 

無線で下にいるダスティーに伝えると、梯子を上ってくると同時に

 

「キャァァァァァッ!」

 

甲高い悲鳴が聞こえその方向を見ると足を撃ち抜かれたガリア軍兵士が倒れていた。いまこの場にるのは自分たちか第7小隊のどちらかであり、すぐさま第7小隊の隊員であることを理解した

 

周りにいる帝国兵を片づけ始め、ダスティーが横に来ると

 

「救助に向かう!援護を頼む!」

 

「了解」

 

デュースは急いで梯子を降りるとMP5RASを持ち、彼女の場所まで走りだした。彼女が倒れている場所は激戦区であり、あちらこちらと銃弾が飛び交ってた

 

それでもデュースは瓦礫に身を隠しながら素早く彼女の元に走り、滑り込むようにスライディンングして彼女の元に到着すると襟を掴み味方の方へ引っ張った

 

「ひっぱらないでくださいまし!」

 

「そんだけ喋れば十分だ!応戦しろ!」

 

デュースはMP5RASを数発ずつ撃ち、無駄弾を使わないように慎重かつ迅速に敵兵を葬っていく

 

「メディック!」

 

大声をだし叫ぶとレンジャーの分隊が近くの土嚢に滑り込み、MINIMIの2脚を立て、土嚢の上に置くと援護射撃を開始する

 

建物の上からダスティーの援護もあり、弾が切れる前に土嚢の陰に隠れれた

 

「運ぶならもう少し優しくお願いいたしますわ!」

 

そんなこと騒いでいたがデュースは無視し、傷の状態を見た。弾は貫通しているが、結構な量の血が出ており、このままでは危険だ状態だった

 

「メディック!治療を!」

 

メディックが医療用品の中から止血剤と止血パット、包帯をとりだしたが・・・・・・女性はどこからかラグナイトが入った容器を取り出しその光を浴びると、傷口が塞がった

 

そのぶっ飛んだ光景を目の当たりにしたデュースと衛生兵は言葉すらでないほど驚いていた

 

「でも、助けてくれたことには感謝しますわ。私はイーディー・ネルソンですわ」

 

と、言ってまた突撃をかまそうとしてるところを赤みがかった茶髪の女性・・・・・・ロージーに止められていた

 

 

 

  アメリカ陸軍第1大隊第75レンジャー連隊、パターソン分隊

 

 

 

船で上陸、奇襲をし優勢な状態で始まっていたが、流石に時が経つにつれ持ちなをしていき、今パターソン分隊と第7小隊の面々は機甲部隊と対峙していた

 

土嚢に隠れた兵士と目の前の中型戦車に顰めた面をしていたラルゴだが

 

「アダムス!あの戦車をつぶせ!」

 

「Yes!ser!」

 

アダムスが背中のマウントにMINIMIを掛けるとM72LAWの射撃準備に取り掛かった

 

「なんだそれ?」

 

ラルゴはアダムスが準備していたLAWを不思議そうに尋ねると

 

「本当は対人用だが、この時代の戦車なら対戦車用のロケット砲さ。後ろに立つなよ、火傷じゃ済まないぞ」

 

ラルゴはこんな細いので戦車を倒せる訳が無いと内心鼻で笑っていた

 

準備が出来たアダムスは土嚢から僅かに身を上げ、LAWを構え、発射

 

LAWから放たれたロケット弾は秒速145Mの早さで飛来していき中型戦車の車体に突き刺さった

 

突き刺さったまま何も起こらなくラルゴは"やっぱりな"と思いながら文句を言おうとしたその瞬間、戦車やが爆発した。砲塔の部分が真上に飛び、火柱が上がり、爆発した戦車の破片で土嚢に隠れていた帝国兵は破片の散弾をモロに食らい絶命した

 

その威力に唖然としたラルゴに

 

「ウ~ラッ!命中だ!」

 

ガッツポーズをし、叫んでいた

 

「よし拠点確保しにいくぞ!アダムスは援護、ヘルナンデスにイバラは俺に続け!」

 

アダムスは空になったLAWを捨てMINIMIを構えた。破片の散弾で大体が死んだが、まだ複数残っていたが、M16A4やMINIMIに蜂の巣にされ

 

≪こちらパターソン分隊、敵拠点を占拠した!≫

 

大胆かつ冷静な動きをする米軍にラルゴは自分の言った言葉は間違っていたと渋々認めていた

 

 

 

  アメリカ軍特殊作戦部隊「AFO ネプチューン」、Navy SEALs

 

 

 

作戦開始から15分経過したころから橋の向こう側から帝国兵の悲鳴などが聞こえてきており、無線からも

 

≪敵戦車撃破!拠点制圧にかかる≫

 

順調なのか声にストレスを感じていなかった。目の前にいる橋頭保には大多数の戦車が配置されていたが

 

「座標軸よし!」

 

「撃てっ!」

 

120mm滑腔砲が敵戦車めがけて飛来し、そのまま敵戦車車体部分に命中、そのまま貫通し後ろにいた兵士に着弾。兵士は跡形もなく爆散し、戦車も爆発、破片が、周りにいた兵士を巻き込み2次被害をくりだした

 

橋の端から端では帝国戦車の射程外だが、米国が誇る戦車M1A1では近すぎる程の距離であり外すことなどあるはずがない

 

その様子をみていた第1小隊の隊長であるファルディオに小隊全員が舌を巻く光景だった。自分達が苦戦をしいられてきた帝国戦車に、それも5台もあった戦車を一方的に蹂躙しているのだから

 

「・・・・・・すごい」

 

その時のファルディオの表情は・・・・・・笑っていた。その圧倒的な性能、攻撃力、機動性に兵士達の強さに希望を見出していた。敗戦寸前にきた帝国すら手足の出ない傭兵、こんな強ければ名が売れているはずだが、全くの無名。さらには空を飛ぶことが出来る兵器を所持し怪しさがでかすぎるが、ファルデイオはそれを無視出来る程の高揚感が占めていた

 

「トマホーク1、前進しろ!」

 

≪トマホーク1、了解。前進する≫

 

M1エイプラムスは前進しながら装填手が弾を込め、砲手が座標を合わせる。敵戦車が撃ってきたがそれを避わし

 

「撃てっ!」

 

砲弾が敵戦車に命中、今度は貫通しなかったが、戦車は爆発、破片が帝国兵を襲う。残り1台となった中型戦車は後退を始め、それにM2ブラッドレーとストライカーが前進し、随伴歩兵も前進し始める

 

敵戦車が撃った砲弾はM1エイプラムス砲塔正面に命中した。だが、その砲弾は弾かれ川の中に落ちた。その光景は帝国兵には悪夢に見えたのだろう、攻撃をやめ撤退しようとしたが

 

「逃がさん!座標軸よし!」

 

「撃てっ!」

 

M1エイプラムスの砲弾が敵戦車に命中、そのまま爆散した。周りに帝国兵はいなく、撤退していたが・・・・・・ストライカーが時速70kmもの速度で追いかけ、40mm擲弾砲を撃ち込み帝国兵の体がバラバラになり、吹き飛ばされただけで逃げようとする帝国兵を12.7mmのM2重機関銃でミンチに変えていった

 

その後も米軍歩兵が橋頭保を占拠した

 

そしてウェルキンら第7小隊とデルタが敵本拠点を占拠、[春の嵐]作戦は第7小隊、米軍共に死者を出さず成功に終わった

 




う~ん、なかなか感想が増えないな・・・・・・些細な感想でも要求でも批判でもいいので感想ください!それだけでもうp主は嬉し過ぎて失神してしまいますw

Medal of Honorをやった人なら分かると思いますが、MP5を使った隊員は本来MP7でしたが、弾の互換性、銃事態が2000年に仮採用でドイツ軍に採用された最新鋭の銃であることから、アメリカの特殊部隊でも採用してるPDWであるMP5に変えました。

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