Medal of Honor Silver Star 作:機甲の拳を突き上げる
2001年 アフガニスタン紛争
9.11事件後の有名な出来事である。多くのアメリカ軍の方々がアフガニスタン向かいその命を散らしたことにまずご冥福をお祈りいたします。
ある山での戦闘、CH-47『チヌーク』の中にはアメリカ陸軍第1大隊第75レンジャー連隊救出部隊とアメリカ海軍特殊作戦部隊Navy SEALs Tier 1 Operatorが乗っていた
救出任務を終えレンジャーは3人を失い、SEALsも1人の英雄を失った。その英雄の名はラビット、取り残された仲間の為にヘリから飛び降り、捕虜となり重傷を負うも生きることを諦めなかった勇敢な兵士である
「・・・・ラビット」
ヘリの床に寝かされたラビットの傍に座るNavy SEALs隊員、ラビットが何時も身に着けていた幸運のお守り(『ウサギの足』と呼ばれる幸運のお守り)を手にしているのはNavy SEALs隊員のプリーチャーである
彼は取り残されたSEALsの1人であり、救出に来ていたレンジャー連隊のダンテ・アダムスとジムパターソンと共に捕虜になっていたマザーとラビットを救出した。アダムスはお守りを哀しい目で見ながら握りしめていた
「・・・・このままじゃ終わらせねえ」
同じNavy SEALs隊員、ブードゥーが言うと
「・・・・あぁ、終わらせねえよ」
プリーチャーが顔をあげて言った
航空支援にやってきた空軍の戦闘機F-16が山を爆撃してる中、なにやらコックピットが慌ただしかった
「おい、目の前のは積乱雲じゃないのか?」
ヘリの操縦をしていたパイロットの1人が隣のパイロットと何やら話をしていた
「だがレーダーには何も反応がないぞ」
その様子に疑問を抱いたレンジャー連隊のパターソン軍曹がコックピットに近づいた
「おい、どうした?」
パターソンがパイロットに話しかけると
「目の前に積乱雲が発生していまして、それがレーダーに反応が無いんですよ」
それに頭をかしげたパターソンは
「回避できるのか?」
そう尋ねるがパイロットは首を横に振り
「ダメですね、目の前の積乱雲が大きすぎ、回避不可能です」
それを聞いたパターソンは顔を顰めながら
「墜落は勘弁してくれよ」
そう言うと
「まかしてください軍曹、無事帰還してみせますよ」
パイロットが笑いながら言うと、パターソンはそれを信用し機内の兵士に内容を伝え、全員がシートベルトを装着し後ろのハッチが閉じた
ヘリはそのまま積乱雲の中に突入に激しく揺れながらも飛行していたが、いきなり“ガクンッ!”と大きく揺れると、けたましい警報音が響いた
「クソッタレ!操縦が!?」
コックピットの方でパイロットが悪戦苦闘しながら操縦桿を操作していたが
「メーデ!メーデ!こちらブラウラー04!操縦不能!操縦不能!墜落する!」
パイロットが大声で無線に叫びながらヘリが横回転しながら落ちていき、それによる強烈なGで機内にいた全員がブラックアウトした