蓮は泥より出でて泥に染まらず   作:時雨ちゃん

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エタったと思った!?残念!生きてましたぁ!
まさに外道ぅ!!


…いや、あの、わたしをぶん殴る前に聞いて欲しいんですが
書き溜めていた分がですね、全部消えてしまったんですよ。
それでですね…戦意喪失といいますか。。。
とりあえずですね。

お待たせして申し訳ありませんでした!
今回はリハビリというわけで軽めにしました。
自分勝手で申し訳ないです。
あと久しぶりで文の書き方変わってるかもしれませんが大目に見てください('・_・`)
あ、それと安定で駄文なので許してね?(´・ω・`)


第9話

映画を観た後少しぶらつき、俺たちは今昼飯を食べてないということでフードコートにいる。

 

いるのだが……。

 

「だめ!辛い!辛すぎますコレ!ぜんばいっ!無理ですむり!助けてください。」

 

「え、やだよ。お前が激辛ラーメン挑戦したいです!なんて言うからだな。しかもお前二口しか食ってない…」

 

そう、フードコート内でなにやら激辛キャンペーン的な何かを開催しているらしく、どこの店も激辛やきそばだの激辛カレーだの激辛パスタだの激辛アイス(これに関しては全く訳がわからん。)だのを販売しており、一色がラーメン屋の激辛ラーメンを見ていきなり、

 

『私ぃ、激辛系とか食べたことないんで食べてみたいんですよねー。だって激辛とか超怖くないですかぁー?』

 

とかあざとく言ってきたので奢ってやるから食うか?と聞いたらえ?いいんですか?奢りなら食べます!ってキタから奢ってやったのだ。

出てきたこの世の物とは思えない真っ赤に染まったスープ等を見た一色はそれはもうちょっと…いや、すごく後悔した顔をしてた。

スゲェ面白かったです(小並感)

一色は一口はなんとか耐えたみたいだがダメだったみたいだ。

 

ちなみに俺は普通のとんこつラーメン。

うまいよね、とんこつ。

 

「せんぱい今そんなことどうでもいいですっ、水!牛乳!乳製品!さけたチーズ美味しいですよね!」

 

「なんでいきなりチーズ……。てかそれを言うならさけるチーズだろ。なんで最初からさけてんだよ。誰が買うんだよそんなの。お前テンパりすぎ。水そこにあるだろ」

 

さけたチーズとかスライスチーズでいいじゃねえか。あとチーズでは辛さはマシにはならんぞ一色よ。

 

「んぐ…んっんっ…」

 

「あ!ちょ!」

 

一色はすごい勢いで水の入ったコップを取り口に流し込む。

だがその水は俺のだ一色………。

後で新しいのいれてこよう。

 

「ぷはぁ!あーーー!ダメダメ。全然取れないですよぉ」

 

「はぁ…ちょっと待ってろ。」

 

俺は周りを見渡しながら立ち上がって、口を開けてヒーヒー手で仰ぎながら耐えてる一色を尻目にこのフードコート内に展開しているアイスクリーム屋へと足を向けた。

 

 

幸いその店は空いていて並ばずに買えたので

なるべく急いで席に戻る。

 

「あ、せんぱいアイス買ってきてくれたんですか?」

 

「おう、何がいいかわからんかったからチョコレートにしといたぞ。自分で言うのもなんだがチョコレートは辛さを紛らわすには最善のーーーー」

 

「すいませんいまそういうのいりません。ありがとうございます。」

 

「………。」

 

一色は俺の手からアイスクリームを奪い取る。

なんだよ、せっかく俺の体験談を交えてチョコレートアイスの良さを伝えてやろうとしたのに。

全く。最近の若い奴は人の話を聞かんのぅ。

……俺も最近の若い奴でしたね。俺も嫌な教師とかの小言は全く聞かないまである。

 

「んん〜!あまーい。ふぅ、だいぶ落ち着いてきました。」

 

「そうか、良かったな。てかそれどうすんだよ。」

 

俺はまだほとんど残っている一色の激辛ラーメンを見る。

ほんと、食いもんの色じゃないぐらい赤いな……。

普通こういうのって激辛!って言っててもある程度の辛さで辛いけど食べれるって物じゃないの?違うの?

 

「んー、私はもう無理です。食欲も無くなっちゃいましたし。せんぱいにあげます。はい。」

 

とか言いながらラーメンをこっちに寄せてきた。

え?二口しか食べてないのに?は?辛さ怖すぎだろ。

 

「は、いや、俺もう自分の分あるし。」

 

「せんぱい男の子なんだから余裕でしょ?よーゆーう。」

 

「お前男がみんな大食いだと思ってんじゃねぇだろうな。」

 

「やだなー、そんなことないですよぉ」

 

キャピキャピしてんなーこいつ。さっきまでの余裕の無さが嘘みたいだ。

 

まぁでも、ちょっと興味あるのも事実……。

 

「わかった。食ってやるから箸かせ。」

 

俺はいつの間にか激辛ラーメンと位置交換させられていた自分の器に置いてある箸を指す。

 

「えー?お箸ならそこにあるじゃないですかぁー?それで食べればよくないですかー?」

 

一色は激辛ラーメンの器に置いてある箸を指差す。いや、だってこれ……。

 

「いや、これお前が使った箸だろ?ほら、うん……アレだ、アレ……。」

 

我ながらすごくダサい。童貞丸出しもいいところだ。

だって仕方ないじゃん。童貞なんだもの。

え?キモい?サーセン。

 

「あっれー?せんぱいもしかして間接キスとか意識しちゃってますー?顔と耳真っ赤ですよー?」

 

一色はいつものあざとさ全開甘ったるい声で俺を見ながらアイスを頬張る。

 

「う、うるせぇ。お前こそ嫌だろ。俺となんか。」

 

「別に気にしませんて!せんぱいが気にしすぎなだけですよ!ほらほらぁー早く。冷める前に食べちゃってくださいよ!」

 

少し身を乗り出した一色が一色の箸をとって俺に押し付けてくる。

近い近い!なんかいい匂いする!やめて!勘違いしちゃう。

 

「わかった!わかったから近い!食うから離れろって。」

 

俺は一色から箸を受け取り一色の額を押しのける。

 

「むぐっ………ふぅ、最初からそうすればいいんですぅ♩」

 

満開の笑顔ありがとうございます。

さっきのテンパり具合はどこへいったんですか?

すっげえうれしそうなのは気のせいですかね一色さん。

俺が辛さに悶えるのがそんなに楽しみかこんにゃろう。

 

わかったよ、そうくるんなら絶対耐えてやる。

 

この後俺は激辛ラーメンを普通に四口ほど食べた。

辛いの得意でもないのになんでかって?

………色々あって味がわかんなかったんだよ。

 

 

でもまぁこの後俺が水とアイスクリームにお世話になるのは言うまでもなかった。

 

 

 

 

 

 

P.S.ラーメンは全て美味しくいただきました。

 

 

 

end

 

 

 

 

 

 




何かあれば教えてくだされば幸いです。

あと亀更新になるかもですが更新はしていきたいと思っとります。

今回は誠にさーせんした。(ノ∀;`)

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