というわけで諦めて前書き書いていきます。
オルタさんのエクスカリバーモルガーン。ゲームだと本家より威力が高いですが実は本家と撃ち合うと負けます。ただし本家と違い連射が効く様になったんですね、だからバーサーカー相手にブッパブッパビームの嵐で勝てたわけです。そういうことを考えるとやはりバーサーカーの耐性は一度食らった技の軽減なんでしょうね。ランクを減らしてB以下にして防いでいるのか、あるいは本気で威力を減らしまくっているから威力zeroになって殆どの攻撃が効かなくなるのかわかりませんが信長のようなスキルも無し、エミヤやギルの様に多数の武器も無しに正面から殺しまくれるセイバーさんぱないですね。
感想で前に間違いを指摘されたのでここからは「独自設定」になるかもですが信長の「対神性」は宝具の固有結界のものでそれが通常攻撃に付加されるかイマイチ謎なのですがエミヤもそこからこぼれ出たものを投影として利用していたりするし王の軍勢も固有結界の外に出たりするしと言うことで固有結界からこぼれ出たものとして通常攻撃にも対神性つけます。バッチリステータス変わります。そんな感じでこの作品をどうかよろしく
先日、ようやく宝石魔術の魔力の貯蓄技術、を他の対象物へと利用できるようになった。まだ俺の還元の特性がない限り利用できないものだが、これでようやく礼装を作ることが出来る。構想ならば幼い頃から沢山してきた。これからはそれを形に出来る……最終的な理想像にはまだ遠そうだが、大きな前進に間違いはない。
そういえばそれとは別に、最近は学校でよく頼られるようになった。変わった雰囲気に、同級生は敏感に反応しているのだろう。これは明るい変化だ。こうして人と絡んでいけば、俺の中で明確な正しさが形作られるだろう。
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大空洞の一部が削れ、崩れる中俺達は燃え盛る炎の一点を見つめては動けないでいた
自身の宝具である以上、キャスターは無事だとしてもあの聖剣と巨人に挟まれた二人はもう……
「マシュ、そんな……!」
なれば事実上詰みと言っていい。
この特異点に置いて残るサーヴァントはキャスターのみ。マスター資格を持つ俺達が生きているとはいえ聖晶石を作るだけの余裕は今の聖杯にはなく、となれば俺達は降霊に必要なだけの魔力を持ち得ない
残る手立ては────ない
「────そんな弱気でわしを召喚したのか?
しかしそんな絶望的な空気すら彼女は何も気にせずたやすく破る。それが自分の仕事だとでも言わんばかりに尊大な口調そのものが彼女の存命を証明していた
「カカッ、頼られるのは心地が良いが頼りになりすぎるのも問題じゃのう。どうにも出会った時より主の心が弱くなっとる、いやぁこれは問題じゃ」
「いえ、アーチャーさん。それよりも作戦が失敗に終わったことの方が問題です。もう同じ手は通用しません」
「盾子……それならばまた新しい手を用意するまで───私は王じゃ、そしてアーチャーでもある。なれば剣で負けるのは許そう、しかし戦いで負けるのは許されん。近くてダメなら遠くより撃つだけの事よ」
そんなめちゃくちゃな……でも、生きていたんだ。彼女達は生きていた。
「やった!マシュ、魔人アーチャーもさすが!!」
隣で飛び上がるシロと正しく同じ気持ちだ。
……だけどマシュの言う通り最悪にならなかっただけで確実に状況は悪くなっている。崩落に巻き込まれキャスターは行方不明、二人はあの惨状の中にいて無傷という意味不明な状態だがさっきと同じ足止めしつつ一撃を貯めてズドンッ戦法は通じない
「その盾は二面防ぐ性能ではなかったはずだ」
状況の整理も追い付かぬままに沈黙を守り続けた黒騎士が遂に口を開いた
「我が聖剣は防げよう。確かにそれは認める……だが踏ん張ることも出来ず、背にはあの巨躯が迫る中どうやって?」
「自意識過剰にも程があるのセイバー。思い上がりも甚だしい。もし盾が二つと無いのであれば片方の攻撃は同じく攻撃を持って打ち破る他あるまい……よいかセイバー、あの炎を破ったのは貴様の醜い魔力ではない、わしの最高にハンパない一撃────否、千撃と知れ!」
……なるほど、確かにマシュの宝具で聖剣を防ぎ、信長が押し付けられるよりも先に巨人を分割したのであれば生き残っているのにも納得が行く。
「千……?近衛凜、あなたのサーヴァントは何なの?使ってる武器はこの島国のものでしょう?」
「えぇ、そうですね。彼の征服王やその他西欧の目覚しい領土合戦に比べれば彼女のした事は確かに島国の中での争いでしかない……でもこの島国を争ったのは凡百の英霊などではありませんよ、その全てが間違いなく一騎当千の猛者達でした」
細かく言えば英雄ではないだろう。ただ戦い、ただ殺し合った彼らは所詮は戦士で、言っても将軍だ。神話のように華々しいものではない。正義すらそこにはない。大国同士のぶつかり合いほど派手でも無ければ小国を守る一人の青年のような御伽噺にもならない血生臭く、泥臭い島国の話だ
「だがそれでも彼女は野望を果たした。尽くしきった。その先に到達出来なくとも彼女は自身の欲の限りを尽くし終えた」
だったらそれは他の英霊には成せなかったことだ。生前で十分に燃え尽きた彼女は他の不完全燃焼有り余る英霊とはわけが違う。
「主よ、せっかくのおあつらえ向きの舞台じゃ!ならば全霊でぶつからねば騎士王とやらにも失礼じゃろう!」
だから望むのならば与えるさ、どの道キャスターが居ない今、賭けられるとすれば君の宝具による正面戦闘しか無いのだから
「いいだろう、ここから先は作戦なんて無しだ。全てお前にかける。見せてやれ魔人アーチャー、魔王と呼ばれた力をその騎士王とやらに!」
そうだとも、俺のサーヴァントは相手が神であろうがなかろうが……全てを打ち破ってそこに至った少女なのだから
「令呪を持って命じる。セイバーを打倒しろ、アーチャー!」
再び迸る赤い魔力。全体的に黒い配色の信長にその色はとても良く映える
「言われるまでもないわ。さぁ、サーヴァントらしく一騎打ちと行こうかセイバー」
「それこそ言われるまでもない。反転したこの身なれど貴公が王を名乗るのであれば、また私もそれに応じよう」
舞い上がる炎の中二つの黒が向かい合う。片方はより濃い黒を伴って、片方は自身の欲に赤くその身を寄せて
聖剣を構えた騎士に、魔王は自身の剣を引き抜く。しかしそれに刃はない。弓兵たる彼女の剣とはそれすなわち────銃なのだから
「あぁ、じゃけど言い忘れとった。いやぁスマンのぅ!」
──────そう、銃。ただの銃。宝具でしかない、一発しかない、古いにも程がある、ただの火縄銃
ならばそれは聖剣に勝てないのか?あぁ、そうだろう。本来ならばそうでなくてはならない。そうでなければおかしい、それが宝具であり、それがサーヴァントだ。
「わしの宝具は見ての通りただの
この局面で、信長以外の声が出ないのは緊張感故ではない。そんなもの彼女の前には存在しない……ただ上を見上げ、途方もなく広がるその光景に言葉が出ないのだ
「それが見た通りのわしの宝具、名を『
空に並ぶのはただの銃。右から左まで、隙間なく、間隔なく、間隙なく……数千を越えるただの銃が銃口を揃え、唯の一騎を付け狙う
「わがままなわしじゃ、古いのも、阻むものも大嫌い。じゃから壊して通る。この銃弾の一発一発が貴様には致命的だと知れよ騎士王。さぁさぁ、これがホントの─────
瞬間、閉鎖されたその空間で三千もの流星が同時にただ一人の騎士に向けられ落ちてきた
究極の一が破れる一方向のみ、奇しくも先ほどの焼き増しとなったこの光景、前後だけだったのが全方向に変わり、背中を守る相方が居ないだけの今回。
黒い騎士王は剣を振るうことなく星の波に飲まれていった
「ちょ、待て────────」
無論その衝撃は向き的に見て騎士王の背面にいた俺達にも襲いかかる。
いい加減場所を移すなりマシュを連れてこないと余波で死にかねない
圧倒的な制圧力を見せつけた信長はそれでも火縄銃を消すこと無く、装填するかのように入れ替えては大空洞の魔力に満ちる大地へと突き刺していく
「それ、盛り下げるな騎士王の。ここからが本番じゃろうて……のう?」
「ァァァ──────オオオォァァァァッ!!」
立ち上っていた砂煙を吹き飛ばすように、黒い魔力を全身から滾らせて、しかし全方位への魔力放出でもロクに防ぎきれなかった代償として全身を包んでいた鎧を粒子へと変えながら、その病的な白さの肌から出てきたとは思えない真っ赤な血を滴らせてそれでも騎士王はそこに立っていた。
王と名乗ったからには後には引けぬのだと、ボロボロの外見に対して寧ろその魔力の密度を増していく
「ふん、またしても先とは逆になったのぅ────下がれば貴様が聖剣を抜くよりも先にわしが撃つ。させたくなければ貴様はわしに近づく他あるまい。そうすれば今度はどれだけの頻度で魔力をぶちまけ続けられるのか……私が測ってやろう」
ずっと気張るのは辛いじゃろうがな、とはサディスティックな笑みを浮かべた信長の言葉だ
「アーチャー、貴様ぁぁぁ!!」
「そぅら、それじゃーそれじゃぁー」
そこから先の戦闘はもはや目が追いつかない。自身の魔術で持ってフルに視力を強化しようと、何を還元しようと断片的な映像しか俺の網膜は映し出せない。
魔力放出でもってロケットの如く飛び出し騎士王が剣を叩きつけ、対して信長は両手に構えたままの銃で動作中の剣に続けて二撃、一発目で止め二撃目で完全に横へと逸らす。
空いた脇腹へ蹴りを見舞いそのまま空中で踊るように手で銃身へと持ち替えた一丁で殴りつけ地面へと落とす。
その間に新しい銃を取り出し持ち替えた左手のソレを空打ちして今度は空中で推進力を得ると一気に距離を離し地面の二丁を蹴り上げ、背後に更に幾百も銃を並べると再び騎士王目掛けて掃射する。
しかし同じ手を二度も食らう騎士王でもない。体勢を起こし、円を描くように魔力を吹き出しながら走り回ることで銃撃の隙間を狙い続ける。しかし元の逸話となった三段撃ちとはそもそもその間隙が無いことから強固で、敵の騎馬隊を蹂躙したとされる宝具だ。それが消化された三千世界なるものに今更そんな隙など生じない
「踊りか!?私は好きだぞセイバー!今だって共に踊りたいほどに!……まぁ私のは踊ると大体死ぬから絶対にやらんがの」
相変わらず攻める時には異常なほどモチベーションを上げていく信長だ。
セイバーからしてみればこれほどの怒涛の砲撃は相手にしずらいだろう。
「調子に────乗るな!」
セイバーは二度目の全方位魔力放出でもって滞空中の次弾ごと吹き飛ばすが……しかしその一瞬の隙に今度は信長から接近しに行く。
全方位に拡散された程度の魔力はものともせず、真っ直ぐ伸ばした腕の先の銃口をセイバーの無防備な肩口へと当てがって引き金を引く。もはや槍による神速の一撃を思わせるそれは確実にセイバーの左肩を負傷させた
「そら、これでもう聖剣は撃てんじゃろ?」
「─────チィッ!」
反対の銃で再び距離を置こうとする信長にセイバーは負傷した左腕を伸ばし長いマントを掴むことでそれを妨害、ならばと矛先を変えて撃たれた銃弾を右腕のみで操る聖剣で切り裂き、両方を使用したことを確認して左腕で自身の間合いギリギリへと信長を投げる
銃を取り出すにも遅く、落ちている銃には手が届かない。これならば無防備な彼女に攻撃を繰り出せる────
「あぁそうそう、まだ忘れとったわ」
────そんな確信は突如覆された。信長の幼い肢体では不可能だったはずの銃の回収、そう判断したからこその隙を晒しての魔力収束……そのはずだったのに眼前の信長といえばまるで急激に年でもとったかのように成長し、相応に伸びたリーチで持って銃を引き抜いてしまった
「魔王として戦うからにはやはりこの姿でなくてはのぅ」
……迎撃は間に合わない。
放たれた銃弾は寸分の狂いなく心臓を撃ち抜き、付加された天下布武・革新の効果と
剣に貯め込まれ、今まさに放たれようとしていた黒気の霧散が勝敗が決した事を表していた
「────なるほど、やはりどうあっても結末は変わらない、か。やるなアーチャー、貴公は確かに強者だった。こうして相見えたことを素直に誇りに思う」
「あぁ好きに思い倒すが良い。令呪が無ければ、お互いが対等な開始であればもっと互角のいい戦いになったであろうよ、故にわしも騎士王たる貴様に敬意を持って、遅れながら騎士の名乗をさせてもらおうかの」
騎士王はその身を、信長は纏った魔力を散らせながらお互いを称えあい、そして見送る
「わしこそ戦国の世の真の覇者、天下人にして第六天魔王と畏れを集めるセンスあるカリスマ、織田信長じゃ!」
「────そうか、貴公が極東の……聞きしに勝る破天荒。信長公よ、改めて戦えて良かった。しかしだ魔王よ。ゆめゆめ忘れるな、グランドオーダー──────聖杯を巡る戦いはまだ始まったばかりだということを」
そうして彼女はその身を完璧に魔力へと変え虚空へと消えていった。
「……グランドオーダー?」
その言葉は俺も聞いたことがない。カルデアの研究なのだろうか?いや、それよりもむしろ今回のこの事件の根本なのか────?
「───ちょっと、こらいい加減に話を聞きなさい!」
「所長の言う通りだよ!近衛君知ってたんだよね?マスターだもんね!?アレ本物の信長さん!?」
「俺もそう呼んだことはあるけど他人から聞くとなかなか滑稽だね」
……うん。無視してたけど信長が真名を明かした辺りから。むしろ三千世界を見せたあたりからシロは反応していたりする
「いえ、マスター。それではアーサー王だけでなく織田信長まで実は女であったということに────いやでもそうなるとうつけ出会ったことの説明もつきますね。ドクター理論ですがありえないことでは……ない?」
「おーぅ、お前ら無事だったか?ワリーななんか下にもやたら雑魚が溢れててよ」
ワイワイガヤガヤ、と戦いが終わるや否やみんなして気が抜けた。
まぁ仕方のないことでそれは僕も同じなのだが……何にしても特異点の夜はまだ長く続きそうだ
そういえばゲームではマシュとキャスニキのふたりでオルタと戦ってた感じですけども......どうやって勝ったんだよほんと。どっかで聞いた話ではドラマCDなるものがあるらしいですけどもどうやったんでしょう?
何にせよ片や盾子で片方は相性最悪キャスターさん。マジで通用する攻撃が物理とウィッカーマンしかねぇんじゃねぇの?本物のグダ子、もしくはグダ男は策士か?お前がむしろ孔明だろ。いや孔明でもどちらにせよキャスターだから意味ねぇけどね?