聖杯奇譚 魔王降臨   作:ヤッサイモッサイ

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オルレアン、終結。


はい、どうもこんばんは?にちは?どっちだって構わねぇさ。うん。今回書き進めてたら何となく綺麗に端折れたというか終わらせられたので面倒臭い別れのシーンなどは省略。だいたい原作と変わりません。そしてさり気なく作者がずっと悩んでる主人公の設定の薄さを補強する系の流れに持っていく......まぁ、次回はシロちゃん回ですけどね。というわけで前に宣言した通り?ローマ編はもうちょい先。早ければ2話先、遅ければ3話目くらいかな?

さて、それとは別に......皆さんバレンタインはどうでしょう?あぁ、リアルの話は結構ですよ。悲しい報告も嬉しい報告もどちらも聞いていて精神的に宜しくないですから。私もその話はしません。
ゲームの話です。個人的に今回のイベントは良イベですかね。ハードルも高くないし特攻鯖持ってない地獄とかもなく、素材が集めやすいの何の......あと多少短いながらもちゃんとキャラの個性の出たエピソード......女鯖のみというのはちょっと残念ですが、バレンタインは女の子が主役ですから仕方ありません。男鯖ファンの方も喜ぶようなイベントが来るのを待ってます。
後はあれですね、好みのサーヴァントを持ってない方はチョコも貰えないしストーリーも見れないなんて悲劇があるでしょう。そんな時は誰の手元にも来てくれる素晴らしい配布鯖(特に2体目辺り)に癒されてください。何ならその勢いで推しサーヴァントをそれに鞍替えするぐらいの勢いでも構いません......え?途中からゲームを始めたから持ってない?忙しくてイベント出来なかった?データ消した?......それはもう運営に「信長様の別バージョンを出してください」って頼むしかないですね!皆さんのために作者も協力しますよ!えぇ!(露骨な誘導)
でも真面目な話......この野望が叶えば沖田とかも別バージョン出ますよきっと。さぁ、端末を構えろFGOプレイヤー!要望の貯蔵は十分か!?


下らないことはやめて本編行きます。どーぞ!



収束せよ悪意の特異点

一口に戦争と言っても種類があると思う。

原始的な人と人との衝突、あるいは軍と軍のぶつかり合い。あるいは魔術と幻想種が世界を削り合う様な、そんな眩い戦場もあった事だろう。個人によって繰り広げられる、終末的な光景というのも、確実にあった話ではある。

だがそのどれよりも、現代人からすれば信じ難い光景と言うのは、きっと今の俺の眼前に広がる、馬鹿馬鹿しくて、チープな三文的スペクタクルのような物に違いない。

空は幾千もの火線に断続的に刻まれて、大地は見えない空気の歪みに穴を作り、それらの合間を縫う様に辺りを舐めまわすさながら悪魔の腕のような火の龍が、鎌首もたげてガムシャラに城を覆い尽くす巨大生物に飛びかかっていく。

そんなあまりにも無差別すぎる、武器というよりは兵器の類な攻撃に晒される生物と言えば、これはこれで直視したくない。黄に紫、藍に緑……毒々しさをこれでもかと詰め込んだ体表を、明らかに悪意ある形に固定した水産物。それらが溶け合うように絡み合い、一個の化物へと変貌している。その正体こそは、生物の血肉より生まれでた悪魔の合成体、ジル・ド・レェの持つ宝具、螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)により召喚された、海魔による超物量の戦術。

血肉から誕生するというその性質から、自身の死骸からですら生まれ出て数を増やすという厄介さを持っている、正しく化物。

それに対しての対処法も、英霊ならば多かれ少なかれ持っているものだが……如何せん今回は状況が状況だ。

 

「場所が悪過ぎる……!」

「凜さん、舌を噛みますよ!?」

 

全力に近い力を取り戻したジャンヌ・ダルクに連れられて、もはや大地すら遠いと思えるところまで登ってきてもなお、この化物には限りが見えてこない。

海魔に対するにはまず根本的に三つの選択肢がある。海魔を狙うか、宝具を狙うか、そしてあるいは使用者……つまりジル・ド・レェを狙うかである。前者はいいとしても、後者二つには色々努力が必要で、結局のところそれはすべて術者と自分の間にいる海魔をどう超えていくかというところに帰結するのだけれど……要は圧倒的火力で増殖するよりも早く術者ごと薙ぎ払うか、障害物無視の定点攻撃で仕留めるか、あるいは己が技量で地道に超えていくか……それらが出来ない時は前者の選択肢をとるしかないということだ。そしてそれは言うまでもなく無限の敵を相手にし続けることを意味する。

数が少ないうちであれば……多くとも、まだ数えられるうちであればまだ問題ない。

だがしかし、ここは戦場である。死者の血肉に困ることも無く、またその餌の数は増え続けている……清姫レベルの火力があれば跡形も無く焼けるとはいっても、流石に彼女の負担が大きすぎてしまうのだ。

 

掛け登る俺達を振り落とそうと、伸ばされた触手が眼前で無数の弾丸に吹き飛ばされて、道が開かれていく。

しかしそんな道も、俺達が通り過ぎた直後には数を増やした触手に塞がれているのだから、本当に顔を引き攣らせるほか無い。

 

「最初に仕留めておけば、こんなに苦労することもなかっただろうに……本当にサーヴァントって言うのは戦い方だなぁほんと!!」

「だから、舌を噛みますよ!?」

「慣れてるよ!こんなの!」

 

語気が自然と荒くなる。予想外の伏兵過ぎる……と言うよりも彼の宝具を軽く見過ぎていた。

やはり戦争というものは単騎の実力よりも数ということなのだろう。まともに戦争を経験してきたこともない俺達には、とても勉強になる言葉だことで!

 

「────止まれ二人共!」

 

先はまだ長い。しかし咄嗟に上げた声にも、二人は疑問を挟むことなく従ってくれた。まぁ、今も周りから触手が迫ってきているので余裕はないんだけれども。

 

「切れっぱしでしかないけど、俺の礼装の反応がある。多分信長の服の切れ端のものだと思う……俺達がいたあの広間は、ちょうどこの真横だ」

「……なるほど、先端に進めば進むほど下からの援護はしづらくなる。キャスターもマシュたちの防御力は知ってるから、きっとこの先に行った段階でここから上の海魔全部を切り離して、まとめて私達を処理するつもりだったんだろうね」

 

あぁ、それは素晴らしいアイディアだ。とても聞きたくなかった!

 

「どうする?流石にここら辺は身体が太い。先端部なら切り開けるって判断できたけど、こんな所じゃ……それに下の3人は触手の相手で手一杯だ。下手に頼んだら最後、張り付いてる俺達ごと吹き飛ばされる、なんてことになりかねないけど?」

「────でしたら、私が切り開きます。これでも戦場を掛けた身ですから、旗が無くとも、この剣で戦って見せます」

 

え、いやでも聖女様の宝具って自滅技じゃ?

 

「真名開放せずとも、この身の筋力はB!一般的なサーヴァントよりも高いですから!普通に切り裂けるはずです!あと一応これも魔物ですから、一部分であれば洗礼詠唱で弱められるでしょう!」

「「うわっはー!聖女様はみんな脳筋だァ!」」

 

俺とシロの反応を少し不服そうに聞いていたジャンヌだが、さっきも言った通り全く余裕はない。触手の処理を、信長達はしてくれているが、流石にそろそろ盛れもではじめるだろう。

 

「まぁなんでもいい!やれるならやっちゃってくれ!」

「了解ですっ!」

 

俺をマシュへと預け、ジャンヌ・ダルクは腰より剣を抜く。旗こそこの中の広間に置きっぱなしだが、正直な話あっちよりもこっちの方がよほど武器らしい。

 

「ハァッ!!」

 

正しく気合い一閃、剣を持っても何ら英雄達に見劣りしない技量を見せた彼女によって、なんとか中に続く道は開かれた。

 

「行きます!」

 

真っ先に彼女が飛び込み、あとに続く形で俺達二人のマスターを抱えたマシュが飛び込む。

やはり分厚い壁ではあったが、それもサーヴァントの速度からして見れば一瞬で通り抜けられる程度のものでしかない。

無事着地した先も、人肌になじむ城の材質……まぁ、所々海魔に取り込まれて入るが、一応何とか形は守られているようだ。

 

「やはり、あなた達は来てしまいましたか」

 

そんな相変わらず広い空間に一人佇んでいたのはギョロ目のキャスター、ジル・ド・レェ。

その手にあるのは、金色に輝く金属製の杯─────あれが聖杯か。

 

「そんなに警戒せずとも、貴方方に侵入を許した時点でほとんど私の負けですとも。ジャンヌの宝具がこの部屋を聖域へと変えてしまっている。私はここから出られないし、逆に海魔も入ってこれない」

 

言葉の通り、魔女を射抜いた後壁に突き刺さったままの旗からは淡い光が広がり、それがこの空間を保護していたようだ。

外からでは魔物の濃密な邪気に当てられて全くわからなかったが、逆に中に入れば魔物の気色悪さは薄れている。

 

「……だが、だからといってそう簡単に負けてやるものかっ!この怒りは!それこそ百年の蹂躙を持ってしても晴らすことなど出来ない!」

 

やはりキャスターの言う通り、この時点で彼は絶対的に詰んでいる。それは間違いない。

だがだとすればこの後に及んで彼は何をしようとしている?何をもって俺達に対抗するつもりだ?

契約していた俺にはわかる。ジル・ド・レェの宝具は間違いなくあの教本一つのみ。それが意味をなさないこの空間で、彼に何ができるというのか?

 

「サーヴァントを呼ぼうとしてるんだね、キャスター……ジル・ド・レェさん」

「……あぁ、貴女はもう一人のマスターですか。なるほど、賢いようで何よりです。ですがわかったところでどうしようもない!お前達には!止められないっ!!」

 

大きく手を広げたジル・ド・レェの動きに合わせて、足元の魔法陣が輝き出し、そこより蠢く影が飛び出してくる。

その数、実に二騎。普段より濃いであろうその色合いは、冬木の地で見慣れた黒化現象によるものか……であればあれらは本来よりも格落ちしたシャドウサーヴァント。

剣を持った美麗の騎士、シュヴァリエの称号を持つデオン。

弓を持った可憐な射手、月の女神の加護を得しアタランテ。

どちらも優秀なサーヴァントであり、総力戦ではシロたちがチームプレイで下した相手

 

「────っ!!これはさっきの!」

「時間がありませんでしたから、急ごしらえにはなりましたが……この程度であればいくらでも召喚できる!私は負けない!私は、私は!この憎しみを晴らすまで止まらない!!」

 

格落ちであろうが無かろうが、三騎士のサーヴァントが手強いことに変わりはない。下手に時間を与えれば次のサーヴァントも出てくるだろう。一気に攻め落としたいが……何度もいうように、こちらにはまともな火力が無い。

 

「……マシュは二騎に構わず突撃。ルーラーはセイバーにだけ気を配って近づけさせないで」

 

そう、思考を巡らせる俺とは対称に、シロは何のためらいもなく指示を出す。そんなシロの姿に慣れているのか、彼女のサーヴァント達もまた一切の躊躇いを持つこと無く言われるがまま動き出した。

 

「ぬんっ!?」

 

身の程もある巨大な盾を前に、サーヴァントの膂力で持ってマシュが突撃していく。

それを止めようと呼び出された二騎のサーヴァントがそれぞれマシュに攻撃を加えようとするが……デオンの剣はジャンヌ・ダルクに阻まれ、アタランテの矢ではマシュの盾を超えていくことは出来ない。

無論、キャスターでありながら一般的な魔術すら修めていないジル・ド・レェに攻撃の手段なんぞあるはずもなく、瞬く間に距離を詰めたマシュのシールドバッシュによってアタランテが早々に吹き飛んでいく。

 

「キイイイィィィィィッ!!使えない!なんと使えぬのだこの売女共はぁぁぁああ!!セイバー!狙いをマスターに変えるのです!魔力の供給元を立てば────」

「えい」

「ハアアアアアアアアアア!!!?セイバァァァァァァァッ!!?!?」

 

そこからの展開も恐ろしく早い。ジャンヌが剣士顔負けの腕でセイバーを抑えている内に、後ろからマシュが盾を投げたのである。掛け声が如何に控えめであろうと、あの質量が鋭い角度で脊髄に突き刺されば、サーヴァントが死ぬには十分すぎる。

無事に着弾したそれを、ジャンヌがマシュへと返せば、もうそれだけでこちらには万全の二騎、敵は丸腰の一騎という形に戻ってしまった。

 

「えへへ、私はまだちょっと魔術礼装?なんてものの使い方はわからないけど。でもそんなもの無くてもマシュとジャンヌなら怖いものなしだもんね!」

「あぁ、うん。俺は君の後輩が一番怖い」

 

個人的な絡みはほとんど無いのだが、元々あんな感じだったのか、あるいはシロに染められたのか……考えるのが恐ろしい。

 

「そんなバカな……えぇい!ならばもう一度召喚するまでよ!我が憎しみに、応えなさい聖杯よ!」

 

そして今一度輝き出す聖杯と共に、ジル・ド・レェが吹き飛んでいく

 

「……えい」

「ウゴぁぁぁあああああっ!!?」

 

下手人は言うまでもなく盾の扱いが何処かぞんざいな少女である。

というかコイツまた投げやがった

 

「あぁ、マシュダメだよ。止められたからよかったけど、もし失敗してたらマシュ丸腰だよ?」

「すいません先輩。ついやってしまいました」

「わー、ついってなんだろう。」

「……何でしょうかこれ?私それなりに覚悟を決めてここに来たのですが?」

 

聖女の言葉すらまるで聞こえていないかのようにさらりと流し、マシュは軽い足取りで盾を拾う。

なんと言えばいいのか……うん、二手に分かれた時もそうだったけど、カルデアで一番怒らせちゃいけないのはマシュなのかもしれない

 

「……なぜだ。なぜ私の怒りは、憎しみは!神に届かない!─────返せ!聖女を!聖処女をぉ!ジャンヌを返せぇっ!!」

 

そんな緩い空気の中でも、彼の叫びは揺るがなかった。彼の本当の望みはジャンヌ・ダルクの帰還。フランスに対する復讐も、神への冒涜も、聖杯による魔女の創造も……どれもこれも、彼の本来の目的と言うにはいささか足りない。

 

「ジル……」

「……ジャンヌ。私は間違えましたか?愛しき聖女を奪われて、怒りに震える私は間違えていますか?理不尽な民を憎む私は、何を間違えましたか!?子を奪われた親に笑えという神がどこにいるっ!?守った人間に裏切られて微笑みを浮かべられる様な善人がどこにいるというのだ!?私にそれを要求するのか!?他でもない、貴女が!」

 

何度も言うように、けして彼の怒りは逆恨みではない。彼には怒る権利があり、確かに復讐するだけの動機がある。行動こそ認められたものではないが、それをさせたのは彼から心の拠り所を奪った当時のフランスの民、引いては宗教により政治を操っていた司祭達だ。それは詰まりこの特異点全てに該当する。

正しさを問えば確かに違うと断じる事は出来るが、しかし間違いなのか、あるいは悪なのかという問いに答えることは、俺にはできない。信長のようにそれを認める人間もいるだろう、シロの様に一切考えない人間もいれば、マリー・アントワネットのように否定する人間立っているに違いない。

誰が間違えているということじゃない。それは、誰がどう思うかの問題。

彼は……正道を問うているわけじゃない、他ならぬジャンヌ・ダルクならば、自分の行動をどう判断するかを求めている。そしてその答えは、出されるまでもなく彼の中にある。

 

「えぇ、ジル。貴方の行いは間違いです。そしてそれ以上に、そうなるであろうと理解していながら、何も出来なかった私が間違えていた……だから止めるのです」

 

────聖女ならばそう答える。当たり前だ、ジャンヌ・ダルクがそれを許容できる少女であったのならば、彼が聖杯に願った聖女はもっと本物に近かったはずなのだから。彼自身がそれを理解していたが故に、あそこまで歪んだ魔女が現れたのだから。

善人が常に正しいとは限らない、悪役が常に悪いとも限らない……だが、聖人だけは間違えない。今更言うまでもないことだが……ジャンヌ・ダルクは聖人である。常に正しい、世の秤────裁定者(ruler)である。

 

「秤に思いは乗せられない。善か悪かを判断するのは……その結果のみ。確かに信長とは相容れないだろうなぁ」

 

裁定が下される。

罪人には、相応の咎が……特異点を終わらせるその光─────特異点の最後に俺達はそこで、フランス人民の祈りを見た。

その暖かい輝きこそは、きっと彼女なりの罰で救い……口では伝えられぬその思いを、秤に組むことなく乗せて見せた────本音の光。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「主よ、この身を捧げます────紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

「────おかえり、みんな。特異点は無事に解消された。しばらくは、ゆっくり休んでくれ」

 

全てが終わって、フランスの地より帰ってきた俺達に、ロマンはただそう一言労うと、似合わぬ慈しみの眼差しで俺達を自室へと送り出した。

 

特異点は終わり、人理も修復した。レフの様な本当の意味での黒幕は出てこなかったし、俺達の中に犠牲者も出なかった。

言葉にすれば最高の終わり方だ、これ以上は無いだろう。協力してくれた多くのサーヴァントは快く座に帰って行ったし、みんながみんな満足していた……いい結果だと思う。

 

「────本当にあれで良かったのかよ、俺は」

 

善人か悪人か、それを測る秤を俺達人間は持たない。だからこそ人間は大多数の意見を正義とする事にした、それがおかしいとは思わない。それを理解していたからこそ俺はその普通を目指して、その大多数の正義を真似て今まで過ごしてきたのだから。

 

だが、俺は見てしまった。絶対の秤を、俺と同一の存在でありながら反逆する存在を。

果たして俺の行動は正しかったのだろうか?仮染の家庭。心の底から安寧を抱く事の無い世界……それに妥協することをよしとした選択。

破綻者としても、一般人としても、魔術師としても中途半端な、どうしようもない屑の選択。

 

 

─────これじゃあやっている事はレフや近衛の爺共と変わらない。

 

「変化しない……その選択肢が、こんなにも恐ろしいものか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベッドの脇に置かれた紙の造花。その首が少し傾げたことには、誰も気づかなかった




ネッチョリとした文を売りだと思ってたら、他の作品で読みづらいとバッサリ切られてるのを見て少し泣きたくなったりもしました。気にせず今回の鯖紹介行きましょう。安定の信用度は微妙な感じでね!


さて、今回はZEROキャスことジル・ド・レェ。この人の名前を書くのが本当にだるい。点も多いし文字が単発だから変換も面倒い。精神も汚染されてるからセリフは書きづらいし、テンションもアレだしネタキャラだし口調も変わるから面倒臭い。
さて、愚痴は置いておいて説明行きましょう。ジル・ド・レェは作中での描写のとおりジャンヌ・ダルクと同年代に活躍した騎士の事です。正確には騎士といっても元帥?なのでとても偉い。そして金持ち。実際彼をサーヴァントとして呼ぶ場合はセイバーとしても呼べるんです。ではキャスターとしての彼は?と言うと、それはジャンヌ処刑後の彼の姿......聖女に彼が抱いていた感情がどのようなものなのか、私にはわかりませんが、とても尊く感じていたことは間違いありません。そんな聖女を穢され、貶められ、挙句勝手な理由で殺された。元々その気があった彼を止めていたジャンヌが死んだ事で彼は良くない方向へ走り出します。
それが黒魔術......と言っても彼のものは友人から頂いた魔道書の写本を使ったものでしたが......それでも彼の経歴には悍ましい文字が並ぶようになります。主に幼い少年少女への凶行です。
そんな彼の後世がキャスターとしての彼、ジル・ド・レェに繋がるんですね。魔道書には私は詳しくないのですが、ルルイエ?だかなんだかという本は本来悪魔を召喚できる本らしく、言うまでもなく型月世界的には上位の本です。ゲームの中でも噂の「やーい、お前の父ちゃんダービーデー!」も?そんな感じの力があるそうですよね。そのクラスの本の写本......というかフランス語に訳したバージョン?が彼の宝具。プレラーティーズスペルブック(漢字ムズイから省略)です。
生物の血肉から魔物を生み出す本で、質量保存の法則とか無視して魔物の死体からも無数に湧き出てくるので処理に手間取るとネズミ算に増えていきます。突破法は跡形もなく消し去るか、数の暴力を無視して本人を狙えるだけの高火力の一撃ですかね。増える前に殺すも可。
合体してなんか作品間違えてんじゃねーの感溢れる大怪獣になる事で周りのSAN値を直葬することも出来ますが、なんと言うか弱点は変わらないという悲しみ......この作品の合体はZEROの時間よりもさらにさらに大きいです。戦場まるごと使いましたからね。
ただ逆に宝具を失うと無力なのも特徴......キャスターの癖に魔術が使えないので、近づけばだいたい問題ないです。てか5次のサーヴァント達からすれば、魔物を焼き払うか近づけばそれだけで詰む彼は格好の獲物。セイバーが苦戦していたのはまぁエクスカリバー使えなかったこととか子供の存在とかいろいろあったんですよ。えぇ。

性格面では狂人そのもので、その不気味さと残虐さ、滲み出るキチガイ感は異常です。とはいえ、経緯を知れば私的には納得してしまう程のものなのですが......皆さんはどうでしょう。人によりけりですかね?凜くんの視点ということもあり、割と好意的に書かせてもらいましたが、解釈が分かれるところでしょう。
何にせよ、猟奇的殺人鬼と相性がいいとして呼ばれてる辺りはやはり流石。ちなみに彼の最期はFGOとZEROでそれぞれ1回ずつ出てますが......なんでこいつは毎回幸せそうに逝くんだ?ずるくね?まぁ、やっと報われたという意味では......うん。妥当なところなのかなぁ?ディルムッドとかは一応リア充だし......悲惨ではあるけどね。
さて、彼については割と語りきれないほどエピソードがあると申しましょうか......流石一つの章のラスボスを務めただけはありますよね笑
それでも敢えてひとつ選んで付け加えるのであれば、この状態の彼にジャンヌや青セイバーのような魂の輝きを持つ人間を近づけないことですかね。止まらなくなりますから。


それではまた次回、バトルじゃないから早くかけるかなぁ......逆に手強いかも笑

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