ああああああああああああ受験生ってなんぞやぁあああああああああああ!!!
すげぇバーサーカーになりたい。理性を失って「すべて壊すんだ」したい。
さて、今回もまた無い知恵絞って書きました。後書きに補足というか設定入れときます。あと本気で独自設定かも知れません。こんかいはもうしょうがないね!
さて、媚売りついでにゲームの話を少し......正月ピックアップ来ましたね。星5確定すげぇ!と思ったら有償限定とかオイ運営やめてくれ。まぁ気持ちはわかるけれど、星5が出ない無課金には死ねとでも言うのか。まぁ金にならんもんな。しょーがねぇ。大人しく呼符でアルジュナ狙うよ。かっこいいよねアルジュナ!ランサー以内から正直カルナのがいいんだけど(アーチャーは信長いるしな)、でもやっぱりアルジュナの見た目が好きでそっちにします。出るかは知らん!まさにこの小説が投稿された瞬間引いてるからね!みなさんはどうでしょう?目的の出ましたか?何にしても、良い正月を過ごしてください(三賀日ももう終わりである)
それでは本編どうぞ
城下ではまだ、飛竜の群れが暴れている。
鎮圧の為にもわしらは二手に別れて進行していた。
故にこちらの手勢は盾子に聖女、自称アイドルに蛇女、加えてもう一人のマスターと実に姦しい。
「それにしてもこの蛸……いや、ヒトデ!?何度見ても気持ち悪いわね!」
「その処分を一手に任されている私の身にもなってくださいな……全く、旦那様は一体どこに?」
「通信機が壊されて判断出来んが、途絶えたのは奥も奥、天辺付近じゃ。そうでも無ければさっさと助け出して、魔女なぞ城ごと吹き飛ばしておるわい」
しかしこの狭い城の中にも犇めく死者に飛竜に海魔は、どんだけ際限無く現れるつもりなのか。気色の悪い気配にやられて感知も上手いこと機能しない。
「……少々不味い流れになりましたね」
「どうかしたの、バーサーカー?」
「挟まれています。それもかつてない規模で……恐らくはキャスター本人が出張ってきたのではないかと」
見事に続く長い廊下のど真ん中で、止まって出方を伺う。
飛竜すら通れるでかい城の構造を、覆うようにして挟み込むなど常識の沙汰では無い。
だが、耳を済まして届く瑞々しい音の暴威は確実にわしらを囲むように発せられている
「────なるほどのぅ、つまり貴様が主を攫ったド畜生本人という事で……相違無いな?」
押し寄せる肉の壁、色彩と調度の氾濫の中で、それらを指揮するように立つ一つの影。
飛び出した眼と携えた無駄に穏やかな笑みが、纏った邪気とどうしても噛み合わない気色の悪い男……
「えぇ、確かに海魔を持ってマスターを攫ったのは私で間違いありません」
「────マスター、ね。ちょっと凜くんが不安になってきた。先を急がなきゃだね」
「ならば、ここは蛇女。あとアイドル……貴様らで抑えよ。出来るだけボコボコにしてから追いついて来るといい、わしの分もな」
この海鮮物の処理には、跡形も残さないという処理が必要になる。この中で唯一それができるのは蛇女位のものじゃ。そしてもう一人、溜めが居るソヤツのサポートとして全域を賄える自称アイドル……組み合わせ的には最善じゃろう
「あら、意外ですね。開幕いきなり吹き飛ばすものだとばかり思ってましたわ」
「落ち着いたと言ったら落ち着いた。そこらの切替の出来ぬ戯けどもと一緒にしてくれるなよ、今の頭を締める怒りのままにコイツを屠れば、その勢いだけで主ごと城を潰してしまうわい。そのことがわからんわしではないよ」
「一応言っとくけど、それ欠片も冷静って言わないわよ!?ったく、東のサーヴァントはどうしてこう物騒なのかしら」
失礼な、わしが如何に冷静なのか。この戯けアイドルはまだわかっていないらしい。
「あぁ、もういいから早く行くよアーチャー。凜くんだけじゃなくて、黒ジャンヌのこともあるんだから!」
「わかっとるわ!……せいぜい可愛がってもらえよギョロ目」
こちらをニヤニヤと見守るように動きを見せないキャスターに、少しの不安を覚えながらも、天井に刀を差し込み、人間大の穴を作るように圧し切る。
「えぇ、そちらも程よく揉まれると良いでしょう。私たちの勝利は揺るがない、フランスは……この国は間も無く終りを告げるのです!」
「ジル……いえ、行きましょうマスター。目的はこの先です」
三騎のサーヴァントが睨み合う場を抜け、後ろより届く熱や壊音に追われながら進むこと数分。到着したのは豪奢な両開きの扉。
恐らくは、この先に主が────そして魔女がいる。
わしはそれを軍靴を押し当て、蹴破る勢いで開け放った
広がる絢爛にして悪趣味極まった大広間。横にも縦にも長い、用途の分からぬ部屋に、魔女は一人、仄暗い笑みを携えて立っていた
「ようこそ────待っていましたよ、私」
「えぇ、私は探しましたよ。ですが貴方は私では無い、凜さんを返しなさい、竜の魔女!」
しかし視界に飛び込む範囲に主はいない。
柱の裏も、備え付けられた椅子の背後にも、高い天井のどこにも潜んでいる様子はない
「あぁ、そう言えばそうでした。彼は元々貴方方の陣営でしたね……でももう遅い。マスター、出番ですよ」
「────さっきから戯けたことを、揃いも揃ってよくほざくわ。その言い方だと、まるでわしの主が貴様らのものになった……そんな風に聞こえるんじゃが?」
さっきのギョロ目も言っていた。非常に気になり、癇に障る物言い。それはまるで、この先に待つ悍ましい結末を、あえてわしらに伝えようとでもしているかのような
「その通りですよ。もう彼はアナタのマスターではない。ルーラー、キャスター、そしてバーサーカーを従えるフランスの聖杯が選びし災厄のマスター。その憎しみを、共に共有した仲です。そうでしょう、マスター?」
そう言って、魔女が身体をずらし、示した先から
明確な姿は見えてこない。わかるのは、それが確かな異物であることのみ。サーヴァントとも違う、かといってそれ以外のもので表そうとすると、それはそれで返答に詰まる何かしら。
何に怒っているのか……鋭くした左右非対称の眼光が、作り物めいた顔を歪め野生的な美へと化粧を施し、肩口でバッサリと揃えられた金髪や、やたら現代に染まった服装を、その迸る覇気に震わせながら、猛々しくも吠え散らす。
そしてその脇には、自身の存在をその圧倒的な原初の姿に溶け込ませるように、自己主張も少なく近衛凜が立っていた
「先輩……凜さんは、一体どうして……?」
「素人の見解でいいなら、どう見ても操られてるよね。まぁ、横のが原因ってわけでもなさそうだけど」
確かにうつろな眼差しからは、今までのような活力に満ちた光は伺えない。自然素人でなくとも、その結論に至ることだろう……だが、とてもそれだけだとは思えない。
「────主とあの獣はこちらで処理をしよう。貴様らはあの真っ黒くろすけを全力で倒せ」
「わかってる。ただ、先に私の直感を言っておくね。あのバーサーカーは、タイプ的にいえばあの黒騎士と同じ……いや、もっと厄介なパターンだと思う。信長さんの状態にもよるけど……正面から倒そうと思わない方が良さそうだよ」
「わかっとる。これでも伊達に狂ったサーヴァントばかりを相手にしとらんわ。流石に要領もつかめてきた」
幸い、あのルーラーの力では流石にカルデアの召喚法にまで干渉するには至らなかったらしく、こちらにも魔力の供給は行き届いている。
だが問題なのは……ただでさえわしで許容量限界だった所に、あんなド級の化物を呼び出したことによる、魔力の食い合いだ。
アレで優秀な魔術師であることに代わりはない、故に魔力自体は潤沢だ。だが本人の格が英霊を複数使役するのには向いていない……その点で言えば、素人マスターの方がまだカルデア的には優秀と言える。その影響か、本来ならば純然に供給されるべき魔力が、あの獣畜生とわしの二つに分かれて分配されている。
わかりやすく言うのなら、本来なら毎秒100の量を吐き出せる水道に、変な異物が割り込んだせいで毎秒60までしか出てこなくなっている。おかげで、固有結界はおろか、三千世界も同時に展開できるのが二千までと、その名前に傷がつけられた。というかそもそも遠隔射撃すらできそうも無い
「さて、喋れるなら、先に名前を聞いておこうかの?」
問に対する返答はない。まぁ、この時点でなんとなく予想は付いてきた。そもそも、こんな特徴的な見た目をして、一切詳細がわからない程のイレギュラー……黒ジャンヌと同等レベルで真っ当な存在じゃない。そもそも人間かどうかも疑わしい
「あぁ、もう良いわ。いい加減
構えるのは刀。あの娘をして黒騎士的と言わしめた相手であること、ここが閉鎖的な空間であることが、わしに三千世界を広げることを躊躇わせる
今現在頼れるのは、固有結界より漏れ出した炎によってほのかに色づいたこの白刃と、自身の感覚のみ……意識すれば、ほのかに上昇している身体機能から、相手が古くから存在する神秘を内包した存在であることを看破する。であればなおさら不思議なのはあの衣装……白いセーターにタイトスカート?どこの国にそんなものが昔から存在する。馬鹿か、時代先取りしすぎじゃろうそれ。
呆れと共に切っ先が下がった所を、あの獣は獰猛にも突っ込んでくる。
じゃがそれで先程痛い目を見たばかりのわしは、生憎と油断などせずにそれを受け止められた────明らかに体躯に見合わない、その攻撃の重さに手を痺れさせて
「くっ────おぉっ!」
ステータスの上昇値自体は悪くない、しかしそれでも押し込まれるこの力強さ……筋力と、そして速度がずば抜けている。
そもそも攻撃手段が爪というのはなんだ?本格的に英霊ではない。確実に化物、反英雄の類だ。何らかの原因で呼ばれた現代に残る幻想種、あるいは現代よりも先で人々に化生のイメージを付けられた存在か────
「────力押しで何とかなるのは、獣の世界だけじゃ戯けぇっ!!」
刀をくるりと回すことによる受け流し、そして空いた胴体への、捻りを込めた回し蹴り!
しかし捉えたと思った一撃すら、その馬鹿みたいな速度の挙動で受け止められる。
脚にかかる圧迫感は、そのまま相手の筋力値の表れ……このまま膠着すれば脚がへし折られることは必然。翻した刃で、脚を固定する腕を貫くべく振り下ろす。
しかしそれすら唐突に伸ばされた爪の前に阻まれ、押し切ることは出来ない。振り下ろしに対して、片手の指の力だけで対抗する等という馬鹿力はいよいよ大英雄クラスのものだ。下手をすれば、その拳のみで城下の竜殺しの鎧を貫くかもしれない。
「ならば、次は
脚で片手、刀で片手……ならば左手から放たれる弾丸を、防ぐ手立てはない!
自身の脇腹を通すように銃身を差し込み、引き金を引く。
入れられた炎が鉄の筒を蹂躙し、燻られた鉄玉はその身を赫灼に染めてその身を抉る────が、しかしバーサーカーは離れない。
「チッ、狙いを誤ったか────ぬっ!?」
いい加減脚が怪音を発しだし、危険を伝えてくる。このままではへし折られる。大人しく力に逆らうのを諦め、なされるがままに振り回される事にする。もちろんそのままでいれば次の瞬間には死んでいる。そうならぬ為にも、外した圧切長谷部を地面へと突き刺し、振り回された体勢のまま、天地逆転した世界のままで無理やり動きを止めると、再び呼び出した銃口で、自身とバーサーカーを繋ぐ腕を打ち抜く。
流石に女体の細さがある以上、三千世界の攻撃性がある以上、そのまま振り回すなんてことはなく、敵の攻撃を凌ぐのに計三手を弄して、ようやく離れることに成功した。
地面にへばりつくように姿勢を低く保ち、刀を構えて敵の様子を伺う。気になるのは傷つけた腕と腹部。いくら反応が鈍いとはいえ、攻撃が通っていたことは間違いない。純粋にこのまま乗り切れるのであれば────無論そんなに希望を持っていた訳では無いが、だからといって目の前で何事も無かったかのように再生する様を見ると、いよいよ脱力せざるを得ない。
「大英雄……なんてものではないな。どちらかといえば先のアサシンやランサーと同じく吸血種、それも世に数えられる使徒や……むしろそのサーヴァントすら凌ぐ力を見れば真祖と言ったところか」
何だってそんなものが召喚されているのかは知らない。そもそも生前のわしからすれば考えられない存在だ、いくら聖杯からの知識があろうとも、分野外、門外漢な領域のことをそう簡単に想像できるものでもない。
だが、強いて言うのであれば、真祖にしては弱すぎる。サーヴァントまで格を落としていようとも、今は夜であり、そして仮にもステータスを上昇させる効果を持つバーサーカークラスをしてこの程度……先程までの考察を持って考えれば、厳密には眼前の存在はサーヴァントや英霊という枠で考えることの方が愚かなようだ。
「まぁ、だからどうしたという話での」
正直にいえば、仕組みはわからないまでもこの真祖の女はアホらしい規模の弱体化を持って、確かにサーヴァントでも討伐できる程度のレベルには収まっている。まともに取っ組みあってわし自身それには納得した。
……とはいえ、それにしても厄介度が下がった訳では無い。攻略不可能が、攻略可能になっただけで、難易度自体は驚くほどに高いままだ。
それでも自身が全力を出せるのなら問題にはならない。だが三千世界も最大個数と出力が大きく下がっているし、こういう輩に対して有効的なもう一つの宝具は使用すら出来ない。けしてステータスや技の練度が低い自分ではないと、自負こそあれど、この敵はその分野で勝てる相手ではない……なるほど、確かにあの黒騎士に似ている。向こうは技で、こちらは単純なる暴力で、わしの手を封じてきている。
「あの吸血鬼ではないがの、わしも大概人間関係に恵まれんよなぁ……なんでこうなかなかベストマッチが来ないのか。ストライクゾーンは広いと思うんじゃがのぅ」
しかし文句を言っても仕方が無い。既に相手は臨戦態勢を整えて、低くうなり声を上げて突貫して来ている。
やはりその速度と言えば神速、千里を駆ける一歩は、もはや空間転移のそれと何ら変わりない。
加速のつけられた腕の振りに、馬鹿みたいに付き合えばこちらの身が持たない。刀身を腕に当て押し込み、左手で抜いた鞘で打ち合わせて更に押し込み、反面体を自体は自ら飛ぶようにして反対へと逃がす。腕自体は、確かに宙に固定された柱のように不動だが、それを利用すれば身を逃がすことも出来なくはない。
一歩分間合いから離れ、バックステップと共に呼び出した三千世界を無防備な側面へと叩き込む。
左手のみで、呼び出しては捨て、呼び出しては捨てを繰り返しながら相手を縫い止め、ついでに弱点を探る。
逸話上の吸血鬼と、真祖や死徒の並ぶ吸血種は厳密には同一では無い。実在する存在と、幻想上の存在との明確な差が存在する。故に、気軽に頭と心臓を吹き飛ばしたからどうというものでもないのだろう。実際のところ、サーヴァントまで落ちたから、その辺りは変わっていたりもするのかもしれないが……やはり安易な判断はできない。
「よくもまぁ器用に、反対側から襲う弾丸を防ぐもんじゃわ!」
自身が飛び退いたのは真祖の右側。攻撃に使った右腕は伸びきっているし、肩も突き出ているが故にフォローのしようも無いほどに無防備な状態。しかし奴は当然の事のように左手を伸ばし、十全でないその体勢のままに全ての弾丸を弾いていく。
黒騎士の技量とは違う。これは純粋なる反射とその速度による、本能的行動の結果だ。
姿勢を戻すまでの刹那に置いて行われた攻防すら、どうにも奴には些事でしか無かったようで、再び向き合ったかと思えば同じ様な突撃を繰り返す。しかし今度は横へと逃がさんとばかりに、腕を突き出すのではなく、左右に翼のように広げた爪で捉えるかのような形での突進。
こちらの動きを学習し、地道に逃げ道を潰す……狩りのつもりか知らんが、正直主の事とは別件に殺したくなる。
とはいえその戦法は非常に有効であり、事実基礎スペックからしてなにか間違えてるバーサーカーをしてみれば、繰り返しているだけで決着もつくだろう。
現に左右の逃げ道を潰されたわしは、今度は上に逃げるしかない。静止状態からダラリと下げた銃による噴射で、直上へと身を晒すと、今度はこちらも同じように様子見の連射……ただし今は奴も両手を使い切っているので、防ぐことは叶わない。
烈火の一文字を、宙へと刻んで迫る弾丸がまさに直撃するという時────今度は物理現象を無視した動きで直進した体勢のままに数歩分、その姿がブレた。
「これは────まさかッ!?」
流石にスペックとかは無関係だ。もちろん手加減した速度を全力で相殺したのならば瞬時のバックステップも有り得なくはないが……あの勢いは正しく全力でもなければ出てこない。
当人の能力というには器用すぎるし、むしろその効果のことを考えれば、今の回避は────
「カルデアの魔術礼装────主め、ふざけた真似を!」
あの特徴的な衣装に込められた魔術は全部で三つ。距離無関係に、ノータイムで魔術敵治療を施せる“応急処置”。発動から数瞬の間のみ、放つ攻撃の威力を跳ねあげる“瞬間強化”。サーヴァントの状態に関係無く、敵の攻撃の概念はそのままに攻撃のみを躱させる“緊急回避”。
これは三つ目にあたる緊急回避の力にほかならない。その効果は凄まじく、“必ず当たる”という概念が無ければ、地球の表面を焼くような攻撃すら、瞬時にその身を範囲外に置くことで回避させてしまう。
無論弱点もあり、あの礼装は一つの効果を使うと、その効果は半日の間使えなくなる。魔力を地脈からの回収に頼っているのが大きい。応急処置は先程の戦いでわしに使わせた。
故に、仮に主からの補佐が入るとすればそれはあと二つ……攻撃力増大の瞬間強化か、あるいは令呪による限界突破。
「敵に回すとここまで厄介か」
まぁ、令呪は言葉にして発動する必要がある。主が何かを発すればわかる状態であるから、今のように不意を打たれることもない。
しかし、あぁ本当に面倒だ。黒騎士と違い、捨て身が二重の意味で出来ないのも痛い。第一に食らったらなにかする前に死に至る威力。そして第二に捨て身で攻撃したところで、効くのか怪しい再生力……正直手詰まりという他ない。全力であるのならば、正面からの衝突であろうとも押し切るくらいの自信はあるが……
「やはり、ここは先に主を何とかするのが先か」
現状、主は洗脳状態にある。間違いなく犯人は魔女だろうが、向こうが倒れるのを待っていれば、それこそそれまでにわしが倒れる。
ならば自力でこのバカ主をなんとかしなければならないわけだが……さて、どうしようか?
あぁ、いや別に正気に戻さなくとも、奴と主の間にあるパスさえ切断すれば、異物は消えてわしは全力が出せるわけだ……ふむ、となれば狙うのは────
「いい加減、一度灸を据えてやらねばと思っておったのじゃ。丁度いい、これを機に悔い改めろよ阿呆ぅ」
再び動き出したバーサーカーに対して、しかしわしは動かない。持ち上げた銃のその先は、バーサーカーではなく────主へと向いている。
躊躇わずに放たれた鉄球は駆け抜けてきたバーサーカーの脇を通り過ぎて、主へと向かっていった
「────俺を守れ、バーサーカー」
眼前でその爪をまさに振り下ろそうとしていた存在が消え、再び現れたのはわしが主を狙って放った弾丸の前。
突然の転移ながら、しかし真祖は持ち前の反応速度で迫っていた危機を防いでみせる。
ここに来て初めて口を開いた主の手からは、残りが二画になった令呪が覗いている
元々三画残っていたはずなので、今のは令呪が発動した結果なのだろう。その命令に今も縛られているのか、バーサーカーはこちらに再度突撃する姿勢を見せているが、一歩が踏み出せないでいた。
こういっては何だが、わしの主は酷く臆病である。正確に言えば他の何よりも自身の命を大事にする。無意識であるのか、はたまた意識的にであるのか……そこまでは伺えないながらも、そのことだけはよく知っていた。
だからこそ、あと一歩でわしが仕留められるところまで来ようとも、洗脳状態にあろうとも、自身の命が脅かされれば、必ず反応すると思っていた。
あと二回……その命を脅かせば状況は変化する。
「時代の破壊者を前に、その命を守れるものならば守って見せろ」
動かないバーサーカーにはこちらから仕掛けていく。姿勢を低く、刀で地面を舐めるような角度からの角度からの接触。打ち上げた刃に合わせられた爪を、さらに撫でるように通過して、勢いのままに宙へと身を投げ出す。
端から狙いは打ち合いに無い。ぶつかり合いを捨て、一目散に主の前へと躍り出たわしは再び刃を振るう……しかしそれはまだ令呪を使わせるには至らない。スペックが高すぎるバーサーカーは虚を突かれてもなお立て直し、その白刃から主を守って見せる。故にぶつかり合うのはここ。バーサーカーから余裕が消えたこの限界の駆動の先で、もう一つ仕掛けていく。
刀の背を三千世界で押しながら、その拮抗のままに打ち出した弾丸は
バーサーカーは眼前でわしが縫い止めていて、自ら動くことは叶わない。
「────バーサーカー、俺を守れ」
赤い発光と共に拮抗は崩され、わしは跳ね飛ばされる。同時にバーサーカーは、瞬間移動じみた動きで降り注ぐ質量の波をいとも容易く切り裂くと、三度主の側へと控えるように着地した。
────残り一画、あと一手何とかすればいい。
正面からの奇襲、上からの奇襲はもう使った。この手は通用しない。となると残ったのは……手は決まった。
刀を地面へと差し込み、今度は両手へと弾丸を呼び出す。
「さて、詰めじゃ。ちゃんと守れよ真祖の姫」
同時に二丁以上を扱うことの出来ない今、サーヴァントの力で持って瞬時に銃を交換したとしても、同時に空中に維持できる弾丸は十二が限界。物理的に連なって飛んでいくそれで真祖の守りを突破するのはもちろん不可能だ。全てが全て、爪にはじかれることは間違いない。
「そらそらそらそらぁっ!」
現に、撃ち込んだ弾丸は尽く弾かれて、火花を散らしながらその身を部屋の壁面や天井、あるいは床へと埋め込んでいる────これによって準備は完成した。この円柱状の部屋は些か凹凸にかけている。さらに言えば、宝具を受けるのには耐久性が足りていない。普通に考えて、宝具を受けられるのは宝具くらいのものなので当たり前だが、それがわしの戦略の幅を狭めていた。
「だったら答えは簡単じゃ。銃を予め差し込んでおくのと同様……凹凸を作り、宝具を受け止められるように作り替える」
絶えず弾丸を打ち込む中、視界の端で明らかに
それはバーサーカーが弾丸を弾けば弾くほどに増えていき、秒間十二回だった爪によるパリィも、次第に十六、十八、二十と数を増やしていく。
それどころかはじめは正面に限られていたはずの弾丸が、何故か背後からも飛んでくるようになり、バーサーカーは主を守るために足を止めることを許されなくなっていった。
タネを明かせば簡単な話で、全方向から襲うようになった弾丸の正体は、弾かれた弾丸が埋め込まれた弾丸に当たることで跳弾し、止まることなく宙へと身を返しているというだけのことなのだ。普通のサーヴァントとマスターにして見れば、対処は簡単でなくともしようがある。
だがバーサーカーはなす術もなく、ただ我武者羅に動き回り、悪循環だとわかっていながらも弾く他に取れる手はなかったようだ。
当たり前といえば当たり前で、バーサーカーに理性はなく、主も主で正気ではない。バーサーカーは令呪によって縛られているために主の守護が最優先で、原因たる壁の破壊やわしへの攻撃ができないし、主も守れと命令すればそればかりで、避難をする気配もなければ細かく命令を変更する様子もない。
もはや弾いた側から宙に存在した弾丸に当たり前、そのまま返ってくる様な……火花による牢獄にでも閉じ込められたかのような状況になっても、バーサーカーはそのスペックの反応速度で持って対処していた。それは素直に感服する他ない。対した能力だとも思う。だが同時に、その愚かさに……呆れが出た。
神掛かった反射行動による拮抗……その弱点は視覚外の不意打ち。認識できなければ反応出来ないのだから当然のことだが、こうして視界を火花で封じられると、もうわしが何をしようがあの姫君は何も出来ない。
地面に突き刺した刃を引き抜き、狙いを定める。わしがやつに勝るとすれば、それはこの両目……奴には見えなくとも、わしにはこの火花の向こうで踊る金髪が、その色違いの両眼が見えるのだ。であればあとは────投げるのみ。
弾丸よりも鋭く、宙に切れ味の残光を引いて飛ぶ圧切長谷部は、寸分違わず飛び回っていた真祖の方を射抜くと、そのまま弾丸の壁へと押し付けた。
となれば、ガードを失った主は自身の身を守るためにも、最後の一画を使わざるを得ない……案の定三度目の赤光を、火花よりも鮮烈に輝かせると、その絶対遵守の力を持ってバーサーカーはズタボロの身のままに、押し寄せた弾丸のすべてを消し飛ばした。
ようやく命令を完了し、令呪が消えたことでようやくこちらへと向かうことができるようになったバーサーカーは、その穴だらけの体を治しながら、こちらへと突撃の構えを取る────
「────悪いがもうその手には乗らんぞ」
────と言っても、それはその身が突如吹き荒れた弾丸による嵐に薙がれる前の話。
今の真祖は、訳もわからず吹き飛ばされたのか、壁にその身をめり込ませたままに惚けた顔を晒す間抜けに過ぎない。
笑ってしまうほどにその身は脆く、先程までの苦戦が嘘のようだ。
それもその筈、背後に控えるのは文字通り三千丁の火縄銃。本来の名を取り戻し、本来の遠隔射撃すら可能になった本来の姿。
騎馬隊と突撃すら止める弾丸の壁を、どうして姫一人で越えられるのか?
「貴様の召喚は元来の聖杯の機能を利用した召喚……要は、聖杯戦争のシステムをそのまま利用したサーヴァントじゃ。対してわしはそこから派生した別システムによる召喚」
この二者には多くの違いが存在するが、その中でも今回は令呪の役割の差が大きく働く。
「要はの?従来の聖杯戦争に置いて、令呪は絶対命令権に加えて、マスターの証でもある。それはカルデアのシステムも採用した所じゃ……しかし、カルデアの令呪は────無くなってもマスターとしての権限は失わず、サーヴァントとの契約も繋がったまま……要は令呪とマスター権限が完全に別物として機能しているんじゃよ」
無論元来の聖杯戦争でも、知識があるものであれば、技術があれば分けることは可能だろう。だが、今回の召喚にそのような余裕などなかったはずだ。時間的にも、既に存在するマスター権限所有者に重ねて本来の聖杯戦争のシステムに則った召喚をするなどという無茶的にも、それ以上のことをする余裕はなかったはずだ。
「まぁ、結果令呪を使い切った時に、パスが切れる貴様と、パスが切れないわしはという違いが生まれたわけじゃな」
主からパスが離れれば、わしへの魔力を塞いでいた不純物は消えてなくなる。全開の力を使えるようになる。
此度の召喚は本来を必要としないもの故に、パスが切れてもバーサーカーは存命し続けるが……そこはもう問題ではない。それならば、全力を持ってただ破壊すればいいだけのこと。
本物ならばまだしも、明らかに全力に程遠い半端吸血鬼を相手にする程度、わけないのだから。
呼び出した弾丸で身を打ち、引き裂き、吹き飛ばす。優れた機動力は檻の様に展開した銃が殺し、力は対処の追い付かない量で潰す。再生力ばかりはどうしようもない、ならば死ぬまで打ち込むだけのこと。そうして繰り広げられるものこそ、吸血鬼を殺す紅蓮の棺。
もはやわしが動くまでもなく、ただ三千世界を入れ替えるだけの流れ作業……闘争は既に終わっていた。
「さて、問題は主よな」
無論怪我はない。あの規模の攻撃を前にして、無傷に抑えたことだけはバーサーカーを褒めてもいいかもしれない。弾道の計算こそしていたが、とはいえやはり万が一という事もありえたのだ……っと、問題はそこではない。単純にこの洗脳をどう解くかということだ。残念ながら魔術の知識はない。技術的な事や仕組み的なことは興味本位から詳しい所もあるが、呪術何て陰気なものは全くの分野外だ。叩けば治る、なんてこともあるかもしれないがショックで記憶まで飛んでしまうのも厄介……まぁわしなりにやればいいか
「……のぅ、主よ。貴様会話は出来るのか?わしのことは認識できとるよなぁ?」
これで反応が返ってこなかったら非常に寂しい。その時はきっと後ろで再生と破壊を繰り広げ続けてる真祖の悲鳴が、きっとさらに激しくなることだろう。
「あぁ、覚えてるよ。織田信長だろう、忘れるっていう方が無理がある」
ふむ、意識はある、記憶もある。しかしどこか空虚な感じがする……と。
意識を操られている形かのぅ?
「そもそも信長。別に俺は言うほど操られてないんだ。ただ、何となくどうしたらいいのかわからなくなっただけでさ」
「……じゃあ何か。お前はまたレフとかいう胡散臭いのを相手にした時のように、頭の中ハチャメチャなってバカみたいにすき放題してると?」
「……頭がうまく働かないのはそうだけど、何ていうか……とにかくわからないんだよ。こんなことは初めてだった。自分の中で相反する興味が存在したことなんてなかったんだ」
興味……のぅ。まぁよくわからんが、またこやつの戯け具合が悪い方向に発動しているのがよくわかった。
ぶっちゃけ処置のしようがない。なんというか……そう、良くも悪くもわしは人心が分からない。わかる人心はどこまでもわかるし、わからないものはどこまでもわからない。だから止まらない。だから都合よく考え生きていた。
「それで、その両方のどちらを追いかければいいかわからず、なるようになれとヤケを起こしたと」
「まぁ、そんな感じかな。真剣にかんえれば考えるほど深みにハマるんだ。だったら考えない方がよほど生産的だよ」
気に入らない答えだ。なんとも腹立たしい、自分の主とは思えぬほどに、腑抜けた答えだ。
やはり一回どついてやろうかと、右手でゲンコツを作ったところで、明らかに異常な重さが身体を押さえ付けた。
何かがのしかかったのではなく、体が下に引かれる様な……
否、不思議でも無い。こんな状況で、こんなことが起こるとすればそれは、敵の仕業に決まってる
「本当にしぶとい真祖様じゃのぅ!」
弾丸の世界を無理やりに突破してきた真祖へ、控えていた銃を向けて迎撃しようとするが、体が思うように動かない。単純な重さでは無い……これは身体が重くなったのではなく────身体の性能が落ちている?
何とかはね上げた圧切長谷部を差し込み、攻撃が直撃するのは回避したが、あまりにも拮抗出来なさ過ぎている。
「ガハッ─────!!」
蹴鞠の如く、ポンポンと飛ばされるなんぞ、流石にこのステータス差があれどあり得ない。ましてや相手は無理やりに壁を乗り越えたが故に傷だらけの姿だったのだ。わしを蹴り飛ばしたその足すら、辛うじて付いているような状態だった……それでこの威力だと?
「……なるほど、体感六倍。逆算すれば身体能力が1/6か。被害があるのは、筋力と耐久、敏捷性か」
あの身はサーヴァントでもない。だからこれは宝具というよりも、真祖本人の能力か……ぶっ飛んでいるな。
ただでさえ隔絶したステータスの差を、更に広げようとは……本当に、飛んだ脳筋と当たったものじゃ。フランスに来てからそんな奴らとしか戦っていない。鉄拳聖女にこそ泥騎士、二万本を持つ吸血鬼……なんとも極端な。ここに来て真祖とか、予想以上に特異点の修正とは面倒なものじゃのぅ。
体を起こす際に、節々に激痛が走る
「……骨が逝っとるのぅ。ったく、この服紙製何じゃから、丁寧に扱って欲しいもんじゃわ」
回復は望めない。あの戯け主はまだぶつくさ言っとるし、わしは相手と違って自己再生とか器用な事は出来ない。
直接ぶつかれば、技とか駆使するまでもなく潰される。これで絶対に近づけない理由が出来た、出来るのは先ほどと同じように圧倒的な物量で圧し潰すのみ。とはいえ、この愚鈍な身体で敵に当てるのは、それはそれで無理難題。
文字通り骨身に染みる痛みに耐え、無理やり銃を推進力に狂暴具合を増したバーサーカーの突撃をかわしていく。
広いとはいえ閉鎖された空間。それに離れたところではもう一つの戦いもある……下手に動き回れば、ランサーの宝具にやられた時のように自分から壁に突撃しかねない。あまりやりたくはなかったが、ここまでくれば仕方が無い。
悲鳴を上げる肋や肩の負担も気にせず、相手に合わせて立体的に逃げ回る。後方へと弾丸をばら撒きながら、ただひたすらに動き回った
だが、ただでさえ狙いを定められない速度で動く相手に、自分も動きながら当てるのは無理があるというもので……困ったことに状況は、避けなければ死ぬが、避けていてもいずれ死んでしまうことに変わりはない等という理不尽具合。
ある意味対立した二つの選択肢。主がどちらを選べばいいか分からんと言った、究極の命題。
「戯け、英雄なら────魔王なら二つとるに決まっとるじゃろうがッ!」
────反転。逃げていた身をそのままクルリと回し、後ろより近づく黒い影へと向き直る。
……生きたままに勝つ。諦めることも、投げることもしない。それは魔王信長が嫌うことだ。他でもない、わしが嫌ったことだ。
ステータスは六分の一、全身は傷だらけ。しかしそれでも、勝利への道はまだ残っている。
六倍になったかのように感じる重力に身を任せながら、落ちてくるわしを待ち切れんとばかりに、着地した壁を破壊しながら飛び回って真祖は近付いてくる。
敵の攻撃手段はその肉体のみ、弱った筋力値でも、すれ違いざまに腱を切り裂く程度はできる。そうすればもう一度、今度はもっと激しい銃弾の檻に叩き込めばいい。
真祖が十分に接近したところで、わしも鞘に収めて刀を構えた。勝負は一瞬────ここで成功するか否か、それに尽きる。
「ヤアアァァァァッ!!」
噴火を思わせる強い踏み込みと、ほぼ同時にその身はわしの元へと到達した。既に爪は振りかぶられている体を捻り、脚を裏から絡めて真祖の裏側へ回るように移動した。しかしその先にはこちらのその動きを呼んでいたかのように突き出た爪が待っていた。血の滴るそれは自身の身体の中を通したもの。死角を取り続けられた真祖の、学習の結果。
このまま飛び込めば間違いなく微塵切りになる。かと言ってここで刃を振るう、あるいは銃で軌道変化等をして隙を作れば、それこそ間違いなく第二撃で潰される。
歯を食いしばり、致命傷覚悟で爪のむしろへと飛び込むことを決めた瞬間────宙に揺蕩った白が爪へと巻き付き、そこを中心にさらにわしの体を真祖の足下へと回転させた。今も繋がるその帯の正体は、先程まで服の形を成していた主の礼装。
主の声と共に、身体が軽くなった気がした。ここに来て瞬間強化とは、主も粋な真似をする────だがここまでお膳立てをされれば、残った物など障害にすらなり得ない。
空中という安定しない地形に、私を結びつけたまま次の着地場所まで高速で流れる、ターゲットの真祖。
上等だとも。この程度は問題になり得ない。
「逃がすわけが────無かろうがァ!」
鞘走りと共に吹き出す烈火、最早それは赤みという段階を通り越して明確な炎として具現化し、轟々と噴きながら速度と威力を、更に押し上げる。
固有結界から漏れ出した炎は、全力展開には及ばずとも、確かに神秘を否定する。
逃げるその身に追いついた灼熱は、そのまま何の障害もなく真祖を両断した。行き場を失った炎が荒れ狂い、真祖の内側より溢れ出す。
──────さながら太陽の様に炸裂した赫灼が、暗い場内を眩く照らした
今回は真祖の姫君のシャドウサーヴァント、月で出てきた彼女の模倣体です。補足したいのは二点。まずは真祖の姫君の宝具ですね。これは本来宝具ではなく、真祖の姫君の持つ具現化の力を利用したテラフォーミングの応用なので、「月」で使う場合は敵の性能を六分の一(地球の重力は月の六倍。月の環境で一の連中は地球に来ると6倍の負荷を感じる)にする力になるのですが。地球の場合は「敵のステータスの一歩上を行く」という曖昧なものになるらしいのです。イマイチ想像出来ないし、筋力とか元々高いんだけどそれはなに?信長の一つ上のランクまで下がってくるの?って感じで疑問しかなかったので「月の真祖の姫君を再現したから、向こうはあくまでも月の環境という認識であり、それ故に月の方での効果が適用されている」という感じにしました。はい。しましたというかそう考えてください。それで解決です。
それで令呪の話です。これは簡単に言うと、ゲームだと令呪使いきってもサーヴァント使役したままだよねって感じで考えました。俄知識なので聖杯戦争で令呪を使い切ったらパスも消えるのかは知りません。これが独自設定要素になり得るところで少し不安ですが......書いちゃったから仕方が無い。間違えてたら言ってくれて良いのですが、多分今回の話は直せません。すいません。
そして今回は真祖の姫君の説明......ですが、あくまでもサーヴァントとしての説明しかしません。彼女のことを知りたい人にはすいません(まぁ、この小説見てる人はだいたい知ってると思うけど)
真名はアルクェイド=ブリュンスタッド。型月という社名の元となった存在に深く関わる、いわば吸血鬼の王様です。吸血鬼だから昔から居るし今も生きてます。登場作品は月姫というアニメ等でヒロインをしてますね......サーヴァントとして出たのはエクストラになります。そこではバーサーカーとして正気を失った状態で現れましたが、本来彼女は英霊でもないし、そもそも厳密にはバーサーカーですら無かったりするのですが......本人の力がすごすぎるので生身のまま電脳世界に登場してたというむちゃくちゃで参戦してます。サーヴァントのクラスに当てはめれば「ファニーヴァンプ」などといったクラスに当てはまるらしいですが......今後出るのかは謎。バーサーカー扱いされてたのはマスターであるガトーが間違った印象を押し付けていたからだとか何とか......本来彼女の格は星というレベルであり、型月世界の序列は星>神>英霊みたいな感じなのに、ガトーとやらは「こいつを神にするー」だか「神ダァー」的な事をほざいてそれを信じきってたらしいので、「それむしろ弱体化するぅー!」って感じですごくおかしな感じになっていたそうです。作中の信長が言った「真祖にしてはいくら何でも弱すぎ」というのはそういった弱体化事情からです。
実際の力を発揮するとAランクのサーヴァント十四体分ぐらいの強さらしく、ギルガメでも勝てない?らしい?です?信長はそのギルガメにも勝てる見込みがほぼ無い感じなので実際の本物が出たらピンチですね。でもまぁ、ジャイアントキリング代わりとある作品ですから、どうなるかはわかりませんけど。ちなみに全く関係ないですけど、玉藻前の全力全開はAランクのサーヴァント387万体分だか3億8700万体分だかです......は?
さて、ここからまた話は戻って作中のシャドウサーヴァントの話ですね。多分ですけど、私が書いたあのアルクェイド......月のバーサーカーにしては強すぎると思います。いやだってあの過剰攻撃でもまだ再生するってネロとか玉藻とか無銘でどうにかできんの!?って感じでしょう?え、そうでもない?僕ゲームやってないからわからんです。でもなんか化物過ぎますよね?その理由付けは聖杯からの魔力無限ってことで解決しといてください。今思い出したからここに書いときます。
さて、サーヴァントとしては割とちゃんと書いたと思います。嫌だって本当に情報無いですよ。サーヴァントとしての彼女のやつは。あ、オッドアイらしい位ですね。本当にそれだけ。
ではまた次回......明日か、明後日かに合いましょう!ではでは!