聖杯奇譚 魔王降臨   作:ヤッサイモッサイ

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ノッブ出たよノッブ出るよノッブが来るんだよ皆さん。やったね、こりゃ徹夜で回るしかないね、リンゴを腹壊すまで食べるしかないね、さりげなく打ち上げの礼装も超可愛いよね、やばいよね、というかイラストがかっこよすぎるよね、何なんだろうね!っと言うわけでグランドオーダー新イベントのステマです。ガチャ回すぞぉ〜!超回すぞ!今の俺は公式マンガのぐだ子状態ですよ。金はねぇけどな。

さてここからは小説の話。先日、信長のイラストが公開されて詳細が出てから皆さんからたくさん感想いただきました、ありがとうございます。みなさんやっぱり信長好きですね、ここだけの話私も大好きです……で も ね ?
機能の感想ほとんどそのイベントの話なんです。テンション上がってて自分も築きませんでしたが……後で「ん!?」ってなりました笑
さて、久しぶりの連続投稿になりましたが、これは信長の登場記念ということで急いで書きました。まぁ特にイベントもないシーンなので書くのに何も考えなくてよかったというのが大きいですかね。次回は戦闘です。ゲームやってる人なら知ってのとおり、ストーカー二人と現状最高ランクのアサシンが出てきます。まぁアサシンはこの小説で描写されてないだけでシロちゃん達は一回戦ってるんですけども……それは次回また確認していただくということで今回はお話回です。ではどうぞ


思考の海への水平落下

ジークフリートの宝具によって邪悪なる竜(ファブニール)を退けたその直後、信長がいつものように意味深になにかを呟きながら考えていた。

そう、いつもならばそこで終わり。しばらくの問答の後、元々の目的のために行動を開始する……しかし今回はそのパターンに変化が生じた

 

「そのことで、少し気になることがあるんだ」

 

シロである。魔術を知らず、こうした超常の戦を知らなかった彼女が、ここに来て何かを掴んだのだ。

 

「……それは黒ジャンヌのこと?」

「うん。まぁ、信長さんの言葉を聞いてたら不思議になっちゃって」

 

……それは別に構わない。信長本人が不思議に思って口にしているのだから、それはそこに不思議があるのだろう。しかしまぁさらに不思議なことに、それに至ったのが信長に続いてシロというのがまたアンバランス過ぎて判断に困る

 

「一応確認なんだけど、聖人って言うのは善悪に関わらず、聖い行いを成すんだよね?」

「えぇ、私も自分のことながら詳しくはありませんが、たとえ悪逆をなしていようとも、その息つく先には定められた聖い行いが待ってるはずです」

「うん、だろうね。少なくとも私の知識だと聖人はその人の行いが聖いからではなく、先にあった聖い行いを成すことが出来たからこそ呼ばれるものだもん」

 

……うん、ここら辺の話になると少し複雑になるが、要は聖なる人ではなく、聖なる行いをした人という意味で呼ばれているということだ。生まれではなく、その人間の成した行動によって教会に認定されるのだから、意味合い的にはそういうことになる

 

「だから私が気になったのは、あの黒いジャンヌさんが、本当にジャンヌさんなのかなってことなの」

「それはもうわしが言ったぞ?人の手柄を横取るのは感心せんな」

「うーん、じゃあもっと踏み込んで言うよ。あれって本当にサーヴァントなのかな……ってね」

 

……そろそろ雲行きが怪しくなってきた。

 

「そりゃそうだろう。ルーラーとしての力も使ってたし、存在感は明らかに英雄だ。同一存在のジャンヌがそれを保証してるんだから」

「じゃあ凛君は不思議に思わないかな?なんでジャンヌ・ダルクが二人も召喚されてるのか……黒い英雄さんも普通の英雄さんも召喚してるのは一つの聖杯だよ?聞いてた話だと……普通はそんなこと起きないよ。魔術の知識なんかなくてもおかしいもん。元は戦争に使われる道具に、“自身の召喚したサーヴァントを分裂させる”機能なんてあるはずが無い」

 

……確かに言われればそうだ。一つの聖杯で召喚したサーヴァントが分裂するなんてありえない。英霊自体は座にいる本体のコピーだから、そりゃひょっとすれば同じ存在が二体並ぶことはあるかもしれないけど……だとしてもそれはクラスが縛られた聖杯だからある事……同一存在を許さない世界の影響を受けながら一つの聖杯でそれを叶えるのは不可能と言える。

 

「それにさらに言うなら聖杯って『サーヴァントの召喚』と『願望器』の役割しか持たないんだよね?なら尚更黒いジャンヌが割り込む余裕なんてないと思うんだよね……それで思ったの。もしあんな風にありえない存在がありえてしまうことがあるんだとすれば、それこそ誰かの“願い”なんじゃないかって」

「確かに、現実ではないことに対する憧れこそが願いじゃ。そういう意味ではありえないあの聖女が存在する理由に納得も行く……じゃがどんな願いならばあんなものが生まれるのかのぅ?聖杯を持ち込んだのはレフ=ライノール。あれが世界を壊しうる何者かに聖杯を託しているのは確実じゃ」

「……というかそれは結局黒幕がジャンヌさんの知り合いということになるのではないですか?」

 

……仮に黒いジャンヌが誰かの願いの形だとすれば、確かにそれはジャンヌ・ダルクの知り合いのものでなければならない。聖女としての在り方を歪めるなんてよほど具体的に鬱屈した願望の持ち主だ

 

「考えられるなら聖女の名を貶めようとしてる……とか?」

「そんな!ジャンヌの名前を貶めるなんて下衆の発想だわアマデウス」

「……遠回りに僕をゲス呼ばわりしないでくれるかい?いや全然遠回りでも何でもないけどさ」

 

憎しみ……確かにあの歪みっぷりにふさわしいものだとは思う。黒い感情から生み出されたのだから、あぁなるのも頷けてしまうだろう

 

「貶める……というよりも、私はどちらかといえば“もう一度会いたい”、そんな願いだと思ったけどね。聖女の名前を貶めたいなら、復活なんてそもそもさせちゃダメだしね」

「ふむ、確かにわしも言われればそっちの方が納得が行く。愛こそが一番人を狂わせる……憎悪なんてものよりもわかりやすいわ」

『てことはあれかい?フランス国内、ジャンヌ・ダルクが生前にあった、ジャンヌ・ダルクの崇拝者が今回の黒幕だと?』

「加えて言うならその中で英霊になった人かな。歴史の転換点になり得ることに関わってるんだから」

 

……大きく条件が絞り込まれた。正直黒いジャンヌが黒幕じゃないという時点で目からウロコだけれども、よくもまぁここまでぶっ飛んだ考え方ができるものだ

 

「ここまで予想出来ているということは、シロさんはひょっとして黒幕に心当たりがあるのですか?」

「……まぁね。私の中の知識と印象から、一番有り得そうな候補は出てるよ。晩年、至った多くの凶行と全盛期の輝かしい栄光から“聖なる怪物”とまで呼ばれた男。あの人ならきっと軍事的な指揮も卒なくこなすだろうから」

「────まさか、ジルの事ですか?」

「……そうだね、ジル・ド・レェ。日本だと有名って訳じゃないけど、それでも彼はアナタと一緒に戦った英雄だよね?」

 

ジル・ド・レェ……生まれてから死ぬまで、波乱万丈具合でいえばジャンヌ・ダルクも負けない一流の騎士だ。生まれた直後の家庭環境、戦中の活躍、晩年の錯乱、調べれば話しには事欠かない

 

「でもその方でしたらまだ生きてるのではなくて?だとしたらさっきの同一存在の否定の話が出てきてしまうわ」

「マリー、きみ仮にもサーヴァントだろう?さっきのアレは、同じ聖杯が同時に同一の存在を呼ぶ時は負担に耐えられないって話で、元からいる人間同一存在を呼ぶ分には話が別なんだよ」

「まぁ、何にしても決まりじゃな。さっさと竜殺しを回復させて、竜共を蹴散らしながら本陣へ乗り込み、そのジルとやらをぶち殺す。シンプル・イズ・ベストじゃ。うちの主よりもいい働きをするのぅ、素人マスターよ」

「喧しい、俺の家庭内環境を舐めるなよ、他の家ほど歴史の知識を詰め込めてないんだよ」

 

小さい頃は力をつけるのに必死だったし、やりたいことだってまだ出来ていない。ジジイ共は子供の時から敵だった。魔術師としてはほぼ独学でここまで来たんだぞコノヤロウ……まぁ、相手は素人だけど

 

「……そうですね、真意は直接聞き出せばいいこと。本拠地は恐らくオルレアンです、そこに向かいながら道中の街で他の聖人やサーヴァントを探しましょう」

「現状、ファブニールに対抗できるのが信長さんだけど言うのが少しきついですからね……敵ももっとサーヴァント召喚してくるかも知れませんし、疾く行動に移しましょう、先輩!」

「うん!久しぶりに頭を使ったら甘いもの食べたくなったよ!」

「それでしたらカルデアに先輩のための饅頭を────ドクター?そういえばさっき何かを食べていませんでしたか?」

『ギクゥッ!?い、いやぁー、マシュが僕のために用意していてくれたのかなぁーって……ごめん』

 

……どうでもいいけど置いていくよ?

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

「途中からずいぶんと静かじゃの。主にしては珍しい」

 

天気は幸いにも晴れ、まぁ特異点に来てから雨というのも経験してないので幸いなのかどうかはいまいち判断に困るが、大移動という時に降られないで良かったのは確かだ

そんなふうにほのぼのと、しかしやはり魔術による強化でかなりの速度で移動していると、そう言って信長が話しかけてきた

 

「珍しいというか、俺はもともとこんな奴だよ」

「はっはー、おんしわしの目を舐めとるのぅ?そんなはずもあるまい。主はわしに会う前からそんな感じだったはずじゃ、間違いないよ」

 

……何を根拠に言ってるんだか……思わずため息が漏れてしまうね

 

「……別に何かあるわけじゃないんだ、ホント。ただ、愛で人が狂えるってのがよくわからなあなぁって。全然人間らしくないじゃないか、生き物らしくないと言ってもいい」

「生き物らしくないから人間らしいと言うんじゃ。そもそも愛で狂うのではない、愛に狂うの間違いじゃて。主は少し固く考えすぎじゃのう」

「固く考えるも何も、その言い方だとまるで“恋に恋する”なんて言葉みたいに、所詮愛も錯覚だ。みたいな話になるんじゃないのか?」

 

恋に恋する……上手い言い方だ。特定の人物への恋慕ではなく、恋愛をしている自分への憧れ、恋愛というものの特別視からなる思春期に多い奇行の一種

 

「随分バッサリ切り捨てるのぅ。まぁ錯覚か否かという話をするなら、きっと答えは人によりけりじゃろう。わしからすれば確かに錯覚じゃが、錯覚もそうと気づかなければ現実よ。得てして、そういうものは過ぎてからは正しく認識できんしの」

「……過ぎた後じゃないと認識出来ないものでもあるけどな。結局それって濁しただけで愛を否定してないか?」

「じゃから“愛に狂う”。認識できていないのだから、狂ってると言っても差し支えなかろう」

 

相変わらず暴論は得意のようだ。うん、調子がいいようで何よりである。こちとら些か以上に、その軽い言葉に悩まされているというのに

 

「あら、随分素敵な話が聞こえた気がするわ!どうも、マリーです!ぜひマリーさんと呼んでくださいな!」

「うむ、もうそれはみんな聞いておる」

「改めて挨拶を、というやつです。それよりも恋バナかしら!?私そういうの好きなの。生憎と、自分のエピソードが無いのが残念なのだけれどね」

 

ガラスの馬に跨って、マリーさんが俺達の所まで下がってきた。どうやら驚異の地獄耳らしい。

 

「そういう話なら私も特にはないのぅ、生憎と性別を隠していた身でな。自然、そういう話にも恵まれんかったよ」

「あら?そうかしら、東洋にはそういう禁断の恋の話も多いと聞くわ!」

「マリーさん、それ絶対違うやつだよ。というか東洋はむしろそういうの認められるのが遅いほうだよ」

 

まぁ、あえて何がとは言わない。マリーさんが来た時点で深く考えるのはやめたが、これ以上俺の中の“愛”という言葉に変な意味を加えたくなかったからだ

 

「じゃあマスターは何かないの?コウコウセイ……というのは恋の花が咲き乱れる年頃なのでしょう?」

「まぁ昔に比べたら遅くはなったんだろうけど……そうだね、少なくとも俺にはそんな話はなかったかな。人との関わりも深く立ち入りすぎないようにしてたし」

 

恋愛に興味がなかった、という訳では無いが……まぁ俺にはよくある話。何をしていいかわからなかったのだ。それは友人関係もそう、ただ円滑に進めればそれでいいのではないかと、そこで考えるのをやめてしまっていた。

優等生を演じていただけあって人気こそ高かったかもしれないが、見る人間が見れば、俺の学生生活も総じて灰色のものだったと言えるだろう

 

「スイーツ王女、うちの主に面白い話を期待しても無駄じゃぞ。コイツ変なところ真面目で面白み少ないからのぅ」

「そのスイーツってのはなんだ、恋愛脳のスイーツか。それともパンが無ければのアレか?」

「あ、それ知ってるわ!でも、それ私じゃなくて当時宮廷内で突然流行り出した言葉なのよ?言ってしまえば流行語かしらね、『無いのなら、代用しよう、洋菓子で』って感じだったかしら?」

 

絶対に違うと思う。どこかで聞いたニュアンスだけれども、だからこそ断じてやろう。絶対に違うぞ王女様

 

「……ところで、信長に聞きたいことがあったんだけど」

「存分に聞くがよいぞ主。大半のことならば答えてやる。好みのタイプから殺したいタイプまで好きに聞くが良い」

「……?あぁ、いや信長のことはどうでもいいんだけどね?」

「────やっぱやだ。スイーツ王女、こんなアホぅは置いてさっさと行くぞ」

「あら?それじゃまだ信長ちゃんと話したいことがあるから私も失礼します、マスター」

 

……スイーツ王女でいいのかマリーアントワネット。

 

「……結局聞けないのか、シロのこと」

 

うん、聞きたかったこととはズバリシロのこと。魔術を知らない、一般選抜のカルデア参加者。魔術回路すらまだまともに使える様子のない彼女の見せた、新しい一面は俺にとって大きな衝撃だった。

言ってはなんだが彼女の今までの印象といえばどこかアホっぽい、というか抜けた少女というものだった。年齢こそ聞いていないが年上ということはあるまい。年下は学生ということになるので、一般人の彼女が学校をやめてまでこんな怪しい計画に参加することも無いだろう。よっておそらく同級生。まぁそれが何か、というわけでもないが大事なところでもある。

言ってはなんだが、普通の高校卒業課程の少女がジル・ド・レェを知っているだろうか?というか百年戦争時代のフランスの中身を考察し、人間関係からああも簡単に容疑者を割り出せるものなのか?選択肢は腐るほど多い。確かに合われてみれば憎しみで動くにしてはと思うところもあるがだとしても簡単に“愛”だと断定出来るのは控えめに言っても異常だ。

 

「天才、の一言で済むのなら……それはそれで構わないんだけどな」

 

別に警戒しているとか、そういう訳では無い。仲間であるし、彼女の人格は短い付き合いながらよくわかった……ただ単に、これ以上濃いキャラは増えないで欲しいという切ない願いがあるだけだ……アホの子が薄いかと言われたら断じてそんなこともないけどな

 

 

道中はそんなことばかり考えていたからか、魔力の配分を考えずに、後半はガス欠でシロの同様、自分のサーヴァントに運ばれることになったのは是非とも忘れて欲しい記憶だ。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

さて、森を抜け随分と街道を駆けてきた。街こそまだ遠いが、経過した時間から考えても順調と言って差し支えのない道中だろう

 

……というのがフラグだったのだろうか?冒険譚に波乱も動乱も付き物ではあるのだが、正直ここまで連続しては余計がすぎる。胸焼けを起こすぞ、本当に

 

『……後からサーヴァントが二騎、ついでにさらに後方からもう一騎。新手だね……面倒な事に周りにゾンビの反応まである』

「それって俺達を追ってるってことだよな?」

『もちろん、突然優しさを見せて退却していったならそれはそれで不気味だろう?』

 

違いない。もちろん助かるには助かるけども、そういうことをされると追いかけそうな奴がいるので、どちらかといえばありがた迷惑だ

 

「なぁ、一応これでもわし軍略スキル持っとるんじゃが?そんなに信用度ないか?え?」

「ぶっ飛んだ発想って怖いよね、マシュ」

「ぶっ飛んだ人間性に比べたらマシだと思います。ですよね、先輩」

「……どっちもマシュの用意してくれた饅頭を食べちゃう人よりはマシだよ」

『君たちもうちょっとシリアスになれないかな!?』

 

えぇ、慣れてますよ。超慣れてます。シリアス続きで食傷気味ですとも。

 

「まぁ三騎かぁ……怪我人にマスター二人を抱えたこっちだと確実に追いつかれるよなぁ」

「……それは迎撃する、という意思表示ですか?凜さん」

「そういう事ですよ、マシュさん。さて、シロもそれでいい?」

「うん!街に連れ込むわけにも行かないし、憂いはここで絶っておこう!」

 

わー、逞しくなったなぁこの娘……いや、割とはじめからこんなだった?うんそうだよね、ワイバーンを見て目を輝かせてるような子だものね。俺よりも余程大物というかなんというか……伏兵だよね

 

「それで、あとどれくらいでぶつかるのさ?」

「それは聞くより後ろを見た方が早いかのぅ……ほれ、アーチャーでなくともあれは見えるじゃろう?空を飛ぶワイバーンの群れ」

 

信長に言われるがままに全員で振り向いてみると、そこには夕暮れに踊るカラスの様に、巨大な一つの生き物の様に空に黒点を残して羽ばたくワイバーン達がいた

正直に言おう、顔が青ざめた。

 

「……ロマニ、ワイバーンのことは言ってなかったよね?」

『ごめん、当たり前の事だろうと思って……あとさっき機器が燃やされたことによる表示障害かなと思って数は気にしてなかった』

 

サーヴァント程の反応ならばちゃんと取れたけれど、ワイバーンならば間違いだろうって?

 

「「ロマニのバカぁぁぁぁ!!!」」

 

シロと言葉が被った。仕方がない、あれは普通に気持ち悪い。あれに加えてゾンビとサーヴァント三騎……割と絶望的である

 

「まぁ、こういう時は防御に優れたサーヴァントがいて良かったね。マリア、そして魔王様、僕らは前に出よう」

「……ならば俺は空を担当しよう。戦闘は無理だがマスターからの魔力のお陰で剣を振るうくらいはできる。ワイバーン程度であれば問題は無い」

「わぁ、頼りになるなぁ……信長、今回は遊んでる暇とかないからな。全力で潰すんだぞ?」

 

出来ることなら出遅れている一騎が合流する前に終わらせたいところだ。雑魚の処理と防御にマシュとジャンヌ、ジークフリート。サーヴァントの対処に残ったモーツァルトとマリーアントワネット、信長……幸い令呪は二人して全快している。四騎と契約状態にあるシロの方は使いどころが難しいだろうが、サーヴァント自体は戦い方に癖のない人たちばかりでやりやすくもあるだろう

 

……だからこそ問題を上げるなら

 

「ふん、竜だろうが聖人だろうが、どんとかかってくるが良い!」

「宝具の解放は……無理か。何とかするしかないな」

 

 

俺の方の相性ゲーマー共である

 




今回は折角ゲームに登場したので、この作品には出てきておりませんが沖田の紹介をします。
某漫画にも出てくるので知ってる人は多いでしょうが、沖田というのは幕末に活躍した新撰組という政府側の勢力に属する一人の男です。青い羽織に「誠」の文字が有名ですよね。彼はその中でも美男子なことで有名だったとか、剣の腕も立つわけですから神は不平等です。ただ彼の場合は病にかかっていた、という話があります。詳しくは覚えてませんが肺炎?結核?確か死因も病死だったかな?あとは……新撰組の二番隊の隊長だったと思います。現実の沖田について知ってるのはこのぐらいですかね。話を新撰組に広げると長くなるのでそれはまぁ割愛。
ここからはfateの説明になります。出典は帝都聖杯奇譚、主人公側のサーヴァントとして列車の中で召喚されました、クラスはセイバーです。信長の相性にあまり引っかからないとはいえラスボス格の信長を一度退けさせたその実力は本物、ゲームでも最高のレアリティで実装されますね。ただし沖田は派手な宝具の類は持っていません。ステータス上昇、武器ランクアップの羽織と自身に近しい新撰組隊士を呼ぶ旗のみ。実際ゲームではそれよりも技として覚えている三回同時突きが宝具として収録されました。これは佐々木小次郎の燕返しの突きバージョンですね。コイツもなかなかやりおる……でも頑張りすぎると血を吐きます。さて、ここまではステータス。肝心の容姿と言えば……まさかのセイバー顔、そして女。もはや後者の方は定番ですがまさか日本のサーヴァントがセイバー顔で出てくるとは誰が想像しましたか!通称は桜セイバーです。ちなみに当初はセイバー顔にする予定はなかったのですがとある人に書かせてみたところ“案の定”セイバー顔になって登場しました。ノッブ?金髪じゃねぇしセイバー顔じゃないから書きたくないってさ。グランドオーダーの宣伝マンガではチャリン娘ことメデューサとともにノッブと最後まで頑張り続けた人ですね(ノッブは死んでたじゃないかって?知らん、そんなものは俺の管轄外だ)。とまぁたょっと長くなりましたがこんな感じです。良かったらガチャガチャしてぜひとも引き当ててあげてください。強さもイラストも信長に負けない位の出来だと思います(未プレイ)。
それでは、また次回!

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