聖杯奇譚 魔王降臨   作:ヤッサイモッサイ

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設定集です。意見として主人公の性格とか背景がなさすぎて感情移入出来ない的なものがあり、自分もまた情報を絞りすぎたなということでこれの投稿の直前に一話以外のすべての話の冒頭に独白的な日記的なものをぶち込みました。練りきれてないのでひょっとしたら違和感を感じる方もいるかもしれませんし、結局それも読み進めなければ主人公のことがわからないので序盤どうするよって感じですがそれはまた一話を書き直すとかして考えることにします。一先ずここには最新話時点でネタバレにならない程度に主人公の設定ぶち込んでおきます。
ただし人によってはネタバレになるのかなぁ?ってところで途中大きくスペースを挟んでいるのでそれより先は一応独白が理解出来なかったけど理解したい人、もしくは理解した上で行く人、ネタバレカモンベイベーな人にしてください。後書きも文章後半のことなので若干ネタバレ要素ありです


近衛 凜 設定 ※ネタバレ在り

 

近衛 凜

 

黒髪を色々な方向へと立たせた蒼瞳の爽やか系少年。見た目はまんまゲームの男主人公です。外面をよく見せようとしたり、相手に合わせたりとよくいえば優等生、悪く言えばこびへつらうのが得意。

好きな色は赤だが別にこだわりがあるわけではない。しいていうならば近衛という家系が代々赤をモチーフにした意匠を好んだ為に自然としっくり来る色がそうなった。

母方の魔術は宝石魔術、本筋の自身の家系の魔術はまだ不明だが東洋の魔術観と両親の魔術に自身の魔術特性“還元”を利用した、擬似生命や擬似概念を形作る礼装を持っている。本人曰くまだ未完成、完成までの道は遠すぎるほどに遠い。

魔術としては母方の宝石魔術を好み、本筋の魔術はおざなりにしがち。とはいえしっかり修めてはいる。嫌う理由も単に好みの問題で「ちゃんとしたものがない、しっかりしないから好きじゃない」というだけの理由だったりする。そのせいか没落寸前の家の為分家の長からは嫌われており、当たり前だが自身の本文を蔑ろにする凜を排斥し、妹の桜を新たに当主に添えようという動きが出ている。

父親の影響から家族を大事にする思いの強い凜本人は、妹を魔術の世界に巻き込みたくないので当主として成果を求めてカルデアへと渡ることになる。なお高校卒業直後の事である。カルデアへの到着は分家との一悶着により遅れ山を昇り降りする便に乗れなかったので徒歩になった。それよりも遅れた上で魔術を知らなかったもう一人の方はどうやって登ってきたのかって?知らん、そんなものは俺の管轄外だ。

 

没落寸前と言いつつ分家があったりして規模のでかさを匂わせるのは、歴史が長いことに由来する。然し取り扱う魔術......というよりも考え方が異端であり、それが故に最近の協調の風潮がある魔術師の社会にむしろ乗り切れず徐々に衰退中。宝石魔術の家系から妻をとったのは宝石魔術に目をつけ自身らの魔術に活かすためだが失敗したため断念中。

父親から移植された魔術刻印は右の肩甲骨当たりにある。令呪は右手の甲。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※以下ネタバレ要素あり。独白部分の解説

 

 

 

 

 

 

 

 

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元々少年凜は人間性が欠如していた。それが魔術特性のせいなのか、はたまたほかの要因かはわからないが自己が薄かった。心はあるものの本来人間にあるべき「満足感」「善悪の基準」といった人間性の一部が欠落、不気味さ故に父親は少年を拒絶。魔術師として接することはあれど親としては一切触れることなく第二児、桜が生まれるまでは冷たい関係が続いた。

第二児が生まれると父親は、今までの分の愛を母親の葱と桜に注ぐようになる。同時期に凜は英雄譚をよみ「正義の味方」に憧れた。しかし正義感はあれど何が正義か、何が悪か区別がつかない凜は魔術を教えてもらうように、父親から正義を学び始める......がその折に何らかの理由で父親は謀殺。幼い凜へと魔術刻印は受け継がれ、今まで当主の命令に背けなかった母親の葱と桜が傷心の中凜を家族として受け入れる。また凜も、父親の正しさを信じて家族を大事にする事を決める。

数年間自身の興味のある魔術と正義の追求のことだけを考えながら父親の姿を真似して生活を送るが、分家の老人達の正義によって桜が魔術に染められそうになる。数年たっても自身の中の正しさの基準がわからず焦る中に、いきなり「父親とは別の正義」なるものが飛び出し、密かに錯乱。今まで外では仮面を被り直視して来なかった多数ある正義に目的を見失い、自身の正義を探すことから、自身の正しさを証明することに目的が知らぬ間に移り変わる。

英雄譚の通り世界を救う事は絶対的な正義だと判断し、高校卒業直後にカルデアからの誘いを受け自身が正義であることを証明するために出発。中身のない自分には成果を上げて妹を守るためだと言い聞かせて世界を救いに出た。

いわば自作された正義で漠然とし過ぎた憧れと考えすぎる性格、人格形成期の冷遇と魔術特性から歪んだ少年。多重人格ではないが自身の中で無意識に行われる思考が多いために目的は家族を守ることはだと思ってるが、自分でも何故かそれに特別な意味を見いだせなかったりで、内心困惑することもある

正義の基準がないと言うとジークフリートさんと似てるように見えるが彼のは「個人ではどうあっても一つの側面からしか物事を見れないが故にあえて自身の中の基準を捨て、頼まれごとをすべて請け負う事にした」だけで基準が無いわけではないため、むしろ対極の存在。

一応大衆的な善悪は学生時代に学習したがどことなく人事な上に自身の基準ではないためにまた別である。例を上げれば「盗むのは犯罪だけれども、なぜそれが悪いのかわからない。貧しいものには救いの手をと言うじゃないか」という具合に善悪の多面的な見方ができないが故の結論




こう見るとぶっ壊れているように見えますが別にそんなことはありません。本来ならば教育で解決するところを解決されず、人格の形成期前から魔術師になるためだけに歪に育てられたからこうなりました。そうじゃなかったらまだ考えすぎるだけの普通の正しいことは大好きな人間になります。

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