マイ「艦これ」「みほ3ん」(第3部)前半コラボ   作:しろっこ

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ブルネイと美保の艦娘たちが険悪になりかけたとき、ある艦娘がそれを止めてくれた。


「みほ3ん」EX回:第81話<一航戦>

「何だ?欲しいのか?」

「はあ・・・あ?」

 

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「艦これ」的「みほ3ん」

 EX回:第81話<>

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<<会議室:一航戦>>

 

さすがに、日向は自制しているが、代わりに金剛がまた掴みかかりそうな勢いだぞ。山城さんは、顔を真っ赤にして般若(はんにゃ)のような、恐ろしい形相で睨む。怖いよ~。

 

でも技術参謀は、止めるでもなく腕を組んでニヤニヤ・・・って、やっぱりアナタ、確信犯でしょ?!

 

「二人とも、いい加減になさい!」

とても落ち着いた声で、しかし凛(りん)とした声で呼びかけたのは、加賀さんだった。さすが加賀さん、クールな表情でビシッと決める。

 

「まったく、演習前から同士討ちのような事をして、恥ずかしくは無いのかしら?」

その青い服装が、彼女の落ち着いた雰囲気を、さらに強調しているようだった。加賀さんにたしなめられて、さすがの山城さんも日向も、シュンとして、大人しくなった。やれやれ、ホッとした。

 

そりゃ日向だって、落ち着いているほうだけど。加賀さんは、さらに輪をかけて、その言葉には重みがある。さすがは一航戦だな。

 

もし、この場に同じく一航戦の赤城さんが居たとしてもだ。果たして優しい彼女が、このゴタゴタを止められたかどうか?とても怪しいな~。

 

でも、本来は私たち提督のどっちらかが、止めるべきだったな。ただ私は、苦手な山城さんと日向のバトルでは、さすがに手が出なかった。もっとも、私ごときが制止しても、言うこと聞かないだろうけど。

 

<<会議室:耐性と圧力>>

 

「そのくらいで良いだろう。他に、何か伝達することはないか?」

技術参謀が仕切る。仮に、何か言うことがあったとしても、今のゴタゴタで、もはや報告する元気も失せたよ。ブルネイ司令も、なんだか急に疲れたような顔をして座っている。あいつ、大丈夫かな?さすがに、今のバトルでは参るだろうな。

 

・・・ただ、オリジナルの艦娘たちに、日頃から揉みくちゃにされまくっている私のほうが、多少は艦娘バトルの免疫もあるようだ。とりあえず大人しくなった山城さんや日向、金剛を見て、そう思った。別に、自慢にはならないけど。

 

そのとき私は、ふと潜水艦娘たちのことを思い出した。そこで何気なく、手を上げた。

「あの・・・」

 

「なんだ?」

技術参謀は、こっちを見た。

 

「今日、イ401たちが来ましたが、あれは誰かが呼んだのでしょうか?」

これが、チョッと気になっていたんだ。軍令部か?あの青年将校なのか?

 

「ああ、あれは私だ。私が青年将校を脅して、呉と美保から出させた」

何食わぬ顔で彼女は応えた。お、脅してって・・・ま、マジっすか?

 

「美保は潜水艦がほとんど居ないだろう。もともと遠浅の海岸が多いし、近海では使えないよな」

 

「はぁ、それは確かに」

 

「安心しろ。イ401は、演習が終わったら呉に戻る」

あ、それはチョッと残念かも。美保にくれないかな?

 

「何だ?欲しいのか?」

 

「あ、いや・・・その何というか」

 

「残念ながら、一時的に呼び出すくらいの圧力は可能だが、さすがに転属は私でも無理だ。・・・ただ明日は、連合艦隊司令部や情報部・・・青年将校も来る。直接交渉してみろ」

 

「はあ・・・あ?」

それを聞いてビックリした。明日は、艦隊司令部からも人がくるんだ。そりゃ、大ごとだな。

 

「他になければ、以上で終わる」

全員、起立して敬礼した。

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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PS:「みほ3ん」とは
「美保鎮守府:第三部」の略称です。

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