マイ「艦これ」「みほ3ん」(第3部)前半コラボ 作:しろっこ
(多分、ファイヤー!だろう)
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「艦これ」的「みほ3ん」
EX回:第125話<艦砲射撃>
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<<演習:扶桑姉妹と金剛>>
作戦参謀が説明する。
『続きまして戦艦による着弾観測射撃を行います』
モニター画面には、やっぱり扶桑・山城姉妹が映る。申し訳ないが、この二人は、ちょっと苦手だよな~。私の場合、美保への着任時に山城さんから艦砲射撃の雨を受けたというトラウマもあるし。
もちろん、こっちの山城さんはブルネイの試作量産型だから、美保の山城さんとは違うんだけどね。そうは言っても艦娘だからな。無縁と言う訳でもない所が微妙なところだ。
そういえば、うちの金剛が出ていないな~と、思ったら、別のカットに映った。こっちは多分、青葉さんのハンディカメラの映像だろう。この引いた画像で、扶桑・山城姉妹の後ろから付いてきている金剛が確認できた。
しかしなぜ、あいつは距離を取っているのだろうか?あの金剛だからな。スタンドプレーか何かを狙っているような気がしてならない。やめてくれよな~、海外の武官たちも見ている演習だぞ~。
ふっと、未来のブルネイを脱出するときの武蔵様を思い出した。まさか、金剛の射程は武蔵様ほどではないはずだが……。
だいたい金剛にしても比叡にしても、意外としつこいと言うか、執念深いところがあるよな~。量産化されたら多少は性格も丸くなってくれれば良いんだけどね……
でもブルネイの比叡は、ちょっと性格違うよな。未だに、艦娘というのは良く分からん。私ですらこんな状態なんだから、ドイツやイタリアの苦労が偲ばれるよ。
<<演習:砲撃開始>>
やがて青葉さんのハンディカメラは、再び最上を映し出す。彼女は盛んに指示を出しているようだ。
埠頭から狙っているビデオカメラからは、扶桑さんと山城さんが何か、打ち合わせなのだろうか?二人で話し合っていて、なかなか砲撃を始めない。
この会場でも、微妙に間が持たない空気が流れる。索敵能力に長けた最上が、変な指示を出すとは思えないし。こっちの扶桑姉妹は、ちょっと慎重なのだろうか?
そうこうしているうちに、青葉さんカメラが再び金剛を映した……と思ったら、あれ?金剛が急に加速して全速力で突っ込んでくる。
最上の無線は、全員に聞こえているだろうから、別に金剛が発砲してはいけないと言うわけではないが、金剛が妙に”距離”を取っていたのは、こういうことなのか?
間合いを詰めた金剛は、扶桑姉妹のやや後ろで静止して、手を振りかざし何かを叫んだ。
(多分、ファイヤー!だろう)
すぐに金剛の左右からは、砲撃の火柱と水しぶきが上がる。画面が少しブレる。会場のモニターは、埠頭のカメラに切り替わる。引きの画でも、金剛の砲撃の火柱は目立つ。何をやっても派手な奴だな。海上のカメラが、扶桑さんたちの、慌てたような表情を捉えている。ちょっと微妙な画だよな、これは。作戦行動としては、バラバラの典型じゃないか?
モニタースクリーンの前を見ると、解説を中断していた作戦参謀は、やはり苦虫を潰したような渋い表情をしている。カメラは金剛の表情を捉える。案の定、こいつは不敵な笑みを浮かべているぞ。
でも、埠頭の会場に居るブルネイの漣や電たちは大はしゃぎで喜んでいるし。もう~、勝手にしろと言いたくなってきた。
だが、ふっと思った。未来の演習だってお祭りだったんだし。これは一種のエンターテイメントだと思えば、意外に良いのかも知れないな。
そう考えたら、金剛はエンターテイナーとしては一流なのかもしれない。ものは見方、捉え方なんだろうな……
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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PS:「みほ3ん」とは
「美保鎮守府:第三部」の略称です。