マイ「艦これ」「みほ3ん」(第3部)前半コラボ 作:しろっこ
「軍人には、苦手なジャンルだな」
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「艦これ」的「みほ3ん」
EX回:第120話<外交官なのか>
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<<演習:索敵>>
そうこうしている間にも、演習は粛々と進んでいる。作戦参謀は、途中から英語で解説を続けている。
『いま索敵を行い、敵を発見しました。艦娘たちが飛ばした索敵機は片手でも持て居る程度のコンパクトさです。このサイズであれば、相手が通常の艦艇の場合、ほぼ発見されません。ただし、相手が深海棲艦であったり、同じような艦娘の索敵機であれば、すぐに発見されます」
会場からは、驚嘆の声が上がっている。確かに、あの索敵機のサイズは驚異的だよな。それ以前に艦娘自体がコンパクトであるが。でも作戦参謀は、艦載機の妖精の説明を省いたな。でも、この場でそこまで説明するのは面倒だし、時間も遅れているからな。分かる人には、いずれ分かることだ。
『私もね、艦娘のサイズに可能性を感じるのです』
なんだ、ビックリした。イタリア、まだ後ろに居たのか?頼むから私の肩に手を乗せるのはやめてくれ。重たい。
『能力は通常艦艇と同じかそれ以上。運用は容易。惜しいのは、まだわが国には数が居ないことですネ』
『そうですか』
『量産化も魅力ですが、同盟国として、お互いに駐留することも考えて頂きたい思いますヨ。ほとんど日本にお願いすることになりますけどね~、ははは』
この馴れ馴れしい感じは、やっぱり金剛そっくりだ。それでも相手はイタリアの軍人だ。追い払うわけにも行かない。金剛が、ここに居ると思って我慢するか。
『ブルネイへの日本軍駐留と言う前例が、もうココにあるわけですから。イタリアはちょっと遠いですが、その気になれば、すぐ実現できるでしょう。よろしくお願いですヨ』
『はあ……』
私の一存で決められる話では無いだろう。私としては、ただ苦笑するだけだ。
『そうだ、ブルネイの担当者にも、話を聞きたいですネ~』
そう言いながら、”チャオ”と言いつつイタリアは離れて行った。肩が軽くなった。
<<演習:外交官なのか>>
私が肩を回していると、ブルネイ司令が話しかけてきた。
「イタリア人は、みんな、軽いんだろうな~」
「知らん」
「俺も今日は、いろんな人から、あれこれ聞かれて疲れる。ま、演習の制服組なんて接待係みたいなもんだからなあ」
「そうなのか?」
「あ、そうか」
ブルネイ司令は、改めて気付いたような顔をした。
「お前はまだ経験が浅いんだったな。そうだよ、海軍の海外組なんて、そんなもんだ。だいたい、今日は秘書艦を連れて来いって言うのも、他の武官への受け狙いもあるんだぞ、きっと」
「やれやれ~軍人には、苦手なジャンルだな」
私は椅子に深く腰をかけた。
「そういうな。海軍で上に立つようになれば、外交官みたいなことも、しないとダメなんだぞ」
「了解」
私は、冗談交じりに敬礼をした。
「司令も大変ですね」
ずっと黙っていた祥高さんが話しかけてきた。
「思っていた以上にね。未来の方が、のんびりしていて良かったな~」
私は苦笑した。
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
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PS:「みほ3ん」とは
「美保鎮守府:第三部」の略称です。機体が小さいのでほぼ、発見されない。
ただし、相手が通常間の場合。これが深海とか、艦娘だと、発見される。