Ib~少女を救いし者~   作:ama0036

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一度消えてしまったのでやる気がっつり持っていかれました…
マウスのスキップボタンを相当恨みたい


灰の間(前半) 気持ち

ギャリーが倒れていた奥の部屋には扉があった。しかし無個性が入り口を封鎖している

「何これ邪魔ね…イヴ、ソウちょっと離れてくれるかしら?」

「「うん」」

ギャリーは無個性を押して道を開けた。

「流石大人の力ってとこか…」

「アンタも大学生で十分大人でしょ」

「ふふ、俺は力あんまり無いけどな」

少し前に年とかの簡単な情報交換をしておいた。イヴの9歳に驚いたな。かわいそうにな…

「さて、さっさとここを出ましょ。こんな所にずっといると可笑しくなるわ」

「そうだな。行こう、イヴ」

「うん」

赤の間の次には灰の間。入り口に嘆きの花嫁と花婿がいたが

「今は探しても何かはもらえないだろう。先に行こう」

ソウが先導し広い場所に辿り着いた。

目玉がたくさんあるところやラビリンス、椅子がたくさん置いてある所とか青い顔の絵などがあった。目玉があるところではギャリーが悲鳴を上げていた。面白いなこいつ。

「椅子をどかせて何か置くにある奴を取るのか…?」

俺はパズルが苦手だから唸っていると

「私に任せて」とイヴが言う

「おぉ、任せた」「ちょ、大丈夫なの?」

イヴは20秒後に

「目薬があったよ」と胸を張る。

「流石だな、イヴ。ありがとう」「この子本当に9歳なの?」

それぞれ感想を言いソウはイヴを撫でる。嬉しそうだな。

「目薬はあの目玉のところか…行くか」

目玉の集団の1つが充血していたので目薬投下。目はキラキラとしている。そしてその目はどこか移動し、じっと壁を見つめている。

「ん…?お!ここ隠し通路なのか」

「なかなか良い奴もいるわね」

隠し通路の所には赤い玉があった。

「何処に…あっ白蛇のところか!」

俺は白蛇の所へ行き目の部分に赤い玉をはめ込んだ。すると横の絵が倒れる。

「大きな木の後ろに…か」

「何処にあるんでしょうね」

「ラビリンスの所に何かあるのかも…」

「あそこか…狭いから3人は無理だな。よし、俺に任せな」

「挟み撃ちになって死ぬんじゃないわよ」

「不吉な事言うなよ…」

俺はそう言いラビリンスの中に入って行った…

 

 

 

 

 

 

 

ギャリー視点

「イヴ」

「…?」

「ソウはこのことに巻き込まれる前、知り合いだったの?」

イヴは首を横に振る。違うみたいね。

「そっか…皆お互い知らない顔なのね…」

少しギャリーは残念な顔をしたが

「ソウは私を守ってくれた。上からギロチンが落ちてくるとき、私はもう駄目だと思った。でもソウはこっちに気づいて走って助けてくれた。」

「そっか…あの子は人想いな子なのね…」

ギャリーはソウの人柄を改めて知った。でもソウは虚ろな目をしていることが多い。元の世界で何か嫌なことが…

「ギャリー…?」

「え?あぁごめんね。少し考え事してたの」

今はそういう詮索はしないでおく。この世界から帰ればいつでも聞けるのだから。

そんな話をしていると

「ふぅ…死ぬかと思った…」と手に少し花びらが少なくなったバラを持ったソウが扉から出てきた。それと同時に違う所から扉が出現した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラビリンス攻略時

ソウ視点

「まずゴールかギミックの情報とか探さないとな」

この迷路には無個性が3体いる。挟み撃ちになれば振り切るのはかなり厳しいだろう。「お、何か文字が…」

迷 路 は 好 き で す か ?

「こんな事迷路に書くなよ…こういうのは勘弁だ」

どうでもいい事を書いてある壁文字にうなだれながら次のを探す

「お、キャンパスに書いてある」

[赤い絵の具から真っ直ぐ南へ]

「所々赤い絵の具が地面にあったな…探すか」

有力?な情報を得て赤い絵の具の落ちている所を探す。しかしその途中

「うわっ無個性だ!逃げろ…ってあっちからも来てやがる…!」

挟み撃ちになってしまった。ギャリーに注意されていたのに…怒られるなこれは

どうするか。挟み撃ちになった以上、バラの損傷は不回避だ。痛みに耐えるしかない。

「ちっ…もうすぐ赤い絵の具の所ってのにな…隙間を狙うか…」

作戦は無個性は真っ先にバラを狙ってくる。それを利用して手を右に伸ばしバラで引き付けて左側の隙間からくぐり抜ける。もうこれしかない!

「今だっ!」

右手でバラを引き付ける。当然バラは無防備なのでちぎられ、全身にかなりの痛みが走るが左の隙間が開いた。それを逃さずくぐり抜け、何とか逃走成功。失敗してたら死んでいたな…

「よし…振り切ったか… さてと、この赤い絵の具から南へ…お?このボタンか」

小さなスイッチがあった。それを押す。何もここに変化は無いがどこかの場所に何かあるのだろう。さっさと外に出よう。まだ痛覚が残っているし。

白いバラが少しボロボロになりつつも、何とか戻ってくることはできた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だから挟み撃ちには気をつけろっていったじゃない!」

「いや…まぁ現に帰ってこれてるんだs「イヴが泣いている事には?」…すみませんでした」

そして修羅場をくぐり抜けた先にはギャリーの説教時間である。

「あんたがいなくなったらどうするの!イヴも心配してくれてるのよ!?」

「う…」

イヴは泣いていた。帰ってきたらバラボロボロで死にかけだもんな。9歳にはかなりきついだろう。

「イヴ…ごめんな。心配してくれて」

「死んでは意味無いのだよ…?ちゃんと…皆でお家に帰るまで死なないでよ…」

「…皆で帰ろうな。この場所を抜け出したら色々心配かけたお詫びしてやるよギャリーにもな」

「ふふっお詫び、期待してるわよ」

「約束だよ?」

「あぁ」

3人はそれぞれの約束を交え、行動を再度開始した。

 

「横に新しく扉が出ているな…」

俺がスイッチを押したからか、新しく扉が出現していた。

部屋の中は4つの彫刻(オブジェ)があった。

「憂鬱…かぁ」

「こんな所にいれば憂鬱にもなるわよね」

その中に感情という名のオブジェがあった

(大きな木の後ろに…だったよな)

ソウは無言でオブジェの後ろを調べる。すると

「銀の指輪…婚約指輪か」

「あら、なんでこんなところに…」

「入り口の所に花嫁とかの絵があったな…そこで使うのか?」

「そうね、行きましょ」

入り口に戻り、花嫁達のいる所に戻る。

「左手の薬指だっけ?」

「ええ」

ソウは指輪を薬指にはめる。すると花嫁の名前が嘆きから幸福に変わり、ブーケトスをし始めた。イヴがブーケをキャッチする。

「ブーケをキャッチできると幸せ…例えば好きな人と付き合えるらしいわよ」とギャリーが少しからかう。イヴは顔を赤らめて恥ずかしそうにしていた。

「まぁそれは良いとして…このブーケどうすんだ?」

「あたしに聞かれても分からないわよ…」

「青い絵の所に行っていなかったな、いって見るか」

 

 

 

 

「えへへへへ おはなちょうだぁい?」

「ここでブーケか…イヴ。ブーケをこいつに…ってイヴ?」

イヴはすごく距離をとっていた。まぁ顔といい口調といい何か変態っぽいからな

「イヴーブーケを「嫌だ」…どうしたもんか」

イヴはブーケの花束を大切そうに持っていた。欲しいなら仕方ないのか?

「ふぅ…じゃあ俺のバラをやるよ」「え!?アンタ正気なの!?」

ギャリーはすごく否定しているが

「嫌そうな奴こそいい奴かもってk「駄目!」…じゃあブーケをくれよ…」

イヴも言葉を遮るように否定する。じゃあどうするんだよ…

「ギャリー…」「ん?なぁにイヴ?」「ちょっとあっちいっててくれる…?」「…分かったわ」

イヴはギャリーを離れたところに移動させる。俺のそばを過ぎるとき

「あの子も優しい子ね…」

と言っていた。よく分からないままイヴがこっちに来る。

「これ…」

渡してきたのはブーケの花束。意味が分かった瞬間俺は顔を赤らめる。

「イ、イヴ…それはもう少し大人になってから考えろ。まだイヴには早い。けど…」

俺は花束を受け取り一輪の花を手にもつ。

「気持ちは嬉しいな。ありがとう、こんな俺に気遣ってくれて」

「その花…必ず持っていてね…」

「あぁ、大切なものだ。無くしはしないよ」

互いの今の気持ちを伝え合い、ギャリーを呼びブーケを青い絵に渡す。

「えへへへへ…綺麗だなぁ… じゃあいただきます」

予想外の言葉で言葉を失う3人。バラを渡していたら死んでるな。予想はしたけど。

「ありがとう、ありがとう お礼にここを通してあげるよ」

といい、青い絵は扉に変化し進めるようになった。しかしギャリーは

「嫌あぁぁぁぁ!!通りたくないわよおぉぉ!」

「はいはい行きますよ…俺達だって一度口の中通ってんだよ。なぁイヴ?」

「うん…!」

ソウはギャリーを引きずって無理矢理扉を通らせた

 

 




おのれスキップボタン…でも無事3千字超えることができました!
しかし私のバラは精神攻撃でもう1~2くらいしかありません

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