Ib~少女を救いし者~   作:ama0036

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やっとイケメンと遭遇です
やっぱり先は長いですね…早く現実編書きたい妄想が止まらないですw


赤の間 青き薔薇

「…落ち着いてきた」

「私も涙が止まったみたい」

10分程抱き合っていたのだろうか。それでも自分達ではとても短い時間だった。

「…そろそろ行こう。何時までもここに居ても気が可笑しくなるだけだ。」

「うん…」

2人は抱擁を解き、赤い間へと向かった。

「今すごい高速で動いていた何かいたよね?」

「…?」

イヴには早すぎたのか見えていなかったらしい。

「まぁなんでもいいさ。先に行こう、イヴ」

「うん…」

奥の扉には普通に広い部屋だった

「んー?あとうん…」

「阿吽の呼吸…?」

「あー…なるほどそういうことか」

作品を見て周り特に変化は無かったが…

「赤い服の女…か」

「何も無かったね」

「そうだな…」(パリーン!)「!?逃げろ!」

慌てて逃げるがイヴが遅れて倒れる。

「あ…」 「っ!食らえ!」

俺は赤い服の女に向かって脚で渾身の一撃を食らわせる。よし!倒れた!

イヴを持ち上げ、鍵を拾って扉に逃げる。

「…ふぅ。大丈夫か?」

「迷惑かけてごめんなさい…」

「なーにいってんだ。俺だってあの時迷惑かけてただろ?これでおあいこだよ」

「そうだね…」

イヴに笑顔が戻っていく。少し休ませておこうか

「少し休んでいいよ。ここは誰も襲われる心配もないし」

「うん」

イヴは本棚に背をかけ、休んだ。

 

「…さてと。いい情報探しますか」

俺はイヴは休んでいる間に本を読み情報を探すことにした。

「まずこれから…」

この本には赤い服の女のような相手には扉を開けれないこと、そしてこっちを見つけると執拗に追いかけてくることを知った。

「これはこの美術館を抜けるにはいい情報だな」

他にもこういう奴あればなと思っていたが

「本になにか紙切れが…?」

た の し い ?

「楽しくないよ…むしろ返して欲しいな…」

次の本は

「ゲルテナの絵か…なんでこんな奇妙な物なんだろうな?」

そして次の本には

「他の美術館の作品集…こんなところに置いていていいのか…?」

特に何も情報を得られなかったが1つだけ奇妙な本が…

「ん?動く絵本…?うっかりさんとガレッド・デ・ロア…か」

奥の方の扉を開かないし何かヒント書いてあるかな…と本をめくった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボトッ

俺は油断していた。まさか絵本まで酷いなんて…

絶望とした表情をしていると

「ソウ…?」イヴがこっちにきて見ていた。

「あ、いや、大丈夫…じゃない…」

「この本を見ていたの…?」

「あぁ、中身が酷い内容でな。でも鍵は開いたよ」

「大丈夫。私が守るから」

俺はドキッとした。まさかこんな事を言われるなんて思わなかった。

(なんだろうな…安心できる…)

精神が安らぐような…そんな感じがする

「あぁ。ありがとうな」

この感情はきっと--

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

好きっていう感情なのかもな…

 

 

 

 

 

 

 

「さて、探せるものは探したし…行けるか?」

「うん」

「よしっそれじゃあ行こうか!」

そう言い次の部屋に向かった

まず目に入るのは水色の花瓶。何だあれ?

「永遠の恵み…何回も活けられるってことか?」

これならダメージ受けても余り心配ないな。即死しないといいけれど…

「右から行こう。何か人の気配が…」

右の方へ向かう。すると男の人が倒れていた。

「ちょ、大丈夫か?」

「うぅ…痛い」

「ソウ…この人鍵を…」

男の手には小さな鍵を持っていた

「すまねぇが持って行くぜ。助けれるかもしれないしな」

鍵をもらい、行っていなかった右の通路を行く。

「青い服の女…嫌な予感しかしないな…イヴ、待っててくれないか?」

「うん…気をつけてね?」

「おう、任せろ!」

鍵を開け、中の部屋には青い服の女が入っていた。

(うわ…何かいるな…ってあれは青いバラ!?)

女は青いバラを毟っていた。

「こっちだ!こっちにいいバラあるぞ!」

こっちを誘い、簡単に釣れる。よし!青いバラをとるぞ!

上手く振り切りバラを回収して扉を閉める。

「大丈夫だった?」

「あぁ…でもまだ油断できない…(パリーン)っ!?逃げろ!」

青い服の女は窓から飛び出てきた。まさかそこまでするとはな…

幸い近かったので部屋に逃げ込めた。

「毎回こんなの起きると本当に持たなくなるな…」

「青いバラ元気ない…活けてみる?」

「お、そうだな活けるか」

青いバラを活け、元気になった青いバラはとても美しかった。

(綺麗なバラだ…)

ソウは感嘆しながら男の人にバラを渡す

「おーい、起きれるか?」

「うーん… あら?苦しくなくなった……ん?」

起き上がってくれたか。よかった。

「うわっ! な……今度はなによ!もう何も持っていないわよ!」

「落ち着け!俺はあの絵みたいな奴じゃねぇ!」

「あ……あれ?アンタ達もしかして美術館にいた……人!?」

イヴとソウは頷く

「あぁ良かった!アタシの他にも人がいた!」

オネェ何だろうか?まぁ人に出会える以上誰でもいいよな。

 

 

 

 

 

 

「そっか…じゃあアンタ達も何でこんな事になってるのかは分からないワケね」

「そうだな。こんな狂った場所に閉じ込められて…な?イヴ」

「うん」

「おまけにこの薔薇…花びらちぎられると自分の身体に痛みが出てきてさー さっきは死ぬかと思ったわ…取り返してくれてありがとね」

「お互い様だよ、そういや名前は?俺はソウ。こっちの子はイヴって言うんだ」

「アタシはギャリーって言うの。ソウ…イヴね。覚えたわ」

「2人だけじゃ危ないからね…アタシも一緒に付いてってあげるわ!行くわよ!」

ギャリーは先に進んだが舌の奴に驚かされる

「ぎゃーっ!」

(まぁ当然といったら当然の反応か…)(頼りになるのかな…?)

それぞれ見た目の感想を思う。

「…い……今のはちょっと驚いただけよ!本当よ! とにかく!こういう変なのがいるから気をつけて進むわよ!」

「お、おう…」

先が思いやられるなぁと思いつつ先に進む3人だった…

 

 

 

 




うっかりさんとガレッド・デ・ロアはカットさせていただきました。
ちょっと長いからね…御自分で御読みくだしあー
前の投稿で(今回も)2千字をいつの間にか超えていて やったぜ。 と思ってましたw

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