世界一可愛い錬金術師がダンジョンにいるのは間違っているだろうか   作:スキン集め隊

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お気に入りと評価、ありがとうございます。

SSRが出ないっすよ…。召喚獣は出るのにキャラは一人だけっていう。その一人は言うまでもないですが。

今回の話、錬金術の話ですからちょっと難しいです。(自分でも混乱しましたし)

というか、等価交換とか言ってるけど錬金術ってどうなの。なんで石炭から金が出来るの…。錬”金”術だからとか?
それともただ単に同じ質量あればどんなものでも作れるとか?

それもう未現物質でいいんじゃないかな(結論)


2話

開闢の錬金術師、カリオストロ。

 

グランブルーファンタジーというゲームに登場するキャラの一人で、SSRという最も稀少なキャラの一人。

分類としては回復タイプだが、万能型でそのレア度に見合った分のステータスは有していると思う。

 

錬金術の開祖にして、130cmの限りなくロリ体型に近い美少女の身体に魂を移し替えた元男(・・)。よくある変身とかによって性別が変わるとかそういうものではなく、正真正銘女の子になった元男。とはいえ、完全に精神が女の子なわけではなく、よりその身体の可愛さを引き出すための『美少女モード』と『本性モード』が存在し、美少女ロールプレイ絶賛楽しみ中のカリオストロをファン達は『カリおっさん』と愛称?で呼ぶ。

 

個人的には、TS俺っ娘、猫被り、ナルシスト、唯我独尊、etc────と色々属性つけ過ぎだろjk。といいたいところだが。

 

 

まあ、長々とカリオストロについての説明をして結論は何かというと、結構俺は幸運だということだ。

 

 

ぶっちゃけ女になったのは不幸かもしれない、いや一部の人には二次元の美少女ボディはいいものかもしれないけど───まあ、元のキャラがあんなんだから、女とか男とか深く考えずに生活出来そうな点。

 むしろ、このボディで元々の持ち主と同じように人をからかってみるのも面白いかもしれない。そんな考え方もこの冷静さもこの身体になったゆえに生まれたものかもしれないけど。自称天才じゃなかったんだね。すごいね。公式4コマの『ぐらぶるっ!』では完全に弄られキャラだからカリおっさん…。最初のカリスマはどこにいった。

 

一番好きなのは『好きなんだろぉ?こういう女の子がさぁ~』っていうとある技を使う時のセリフ。それも使ってみたいし、意外と楽しめそう…?

 

おっといかん。主題から離れかけた。あとは戦闘能力かな。カリオストロは必殺技もこのふよふよ浮いてるウロボロスを使う技だから多分あまり支障はない。あとは通常技の地面から槍とかを使った攻撃だが、一種の魔法的なものだと思っている。これで剣とか使って完全に技術頼りな武器とかよりは遥かにマシだ。あ、モンスターが存在しなくて戦う場合がないっていうのはないと思う。そんな選択肢は最初にウロボロス見た時から消えた。

 

『ガアアアアッ!!』

 

そら来た。狼男のような顔で体はヒョロッとした体バランスのおかしいちょっと気持ち悪いモンスター。

チッ、やっぱり地球じゃなかったか。予想はしていたからあまりショックじゃないけど。うへぇ、口からだらしなく涎が出て不衛生だな。ふぇぇ、触りたくないよぉ…。

 

あ、ごめんなさい。こっちこないで。実は内心そんな余裕無いんです。汚いものをこの美少女ボディにつけたくないんです。お帰りくださいぃ────!!

 

 

 

 

ペシッ

 

 

 

 

と。いつの間にか俺に巻き付いていたウロボロスが軽くモンスターを尾ではたいた。まるでホコリでも払うかのような軽快な音だったというのに、それだけでモンスターは霧散した。それをした張本人はモンスターの遺物の朱色の石をモグモグと可愛らしく食べている。

 

 

流石ウロボロス、帰ったらブラッシングしてあげるね☆

 

 

それよりも、あんなのから出た石おいしいの?

 

あ、おいしいんだ…。悪食なのか…?これは飼い主がきっちり矯正しとかないと。道端で変なもん食べられても困る。

 

あー、食料問題もあるのか。ウロボロスはともかくとして(というかウロボロスは完成された存在なので食事がいるのか知らない)俺はいるだろう。

 

れ、錬金術でどうにかなるのか…?

 

そこら辺にいる植物とかから栄養素取り出して組み合わせればギリいけるかなぁ?

 

いや、そもそも錬金術俺が使えるのか?

試さねばなるまい。錬金術は戦闘から日常まで幅広く使える。これが出来るかどうかで俺の生活水準が変わってくるといっても過言ではない。資金を見繕うにしてもそれで色々錬成して売れば金になるし。

 

 

 

あれ…?そもそも錬金術ってどうやってやるんだ…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………駄目だ、『等価交換』のあの漫画の手合わせ錬成しか出てこねえ!!

 

 

いやいや、この身体は仮にも開闢の錬金術師のものだ。グラブルでも一瞬で武器作ってるし!多分、きっと、手合わせで錬成なんてちょちょいのちょいなんだよ、うん。

 

んー、適当になにか…試験管でいいか。これをフラスコに変えるだけで。

 

 

よし、祈るように手を合わせて──錬成!!

 

 

瞬間、光が迸る。光は四方八方に飛び散り、その光とともに鳴り響く音は新たな生命の産声のようだ。そして光の中心は、全ての理を破壊し。形は崩れ、合わさり、そして新たな理を創造する────!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん、地味。

 

 

あ、いや。錬成は成功したよ?その工程もカッコよかった。ただ、其処から出てきたのがただのフラスコでうんともすんとも言わないという…。ごめん、錬成するものの選択を間違えた。

 

というか、今更、本当に今更なんだけど。錬金術を使うためもしくはその補完をするために魔導書あるんじゃないの?

 

 

……てへっ、カリオストロ失敗しちゃった〜☆

 

 

 

コホン、それでは魔導書を開きますか。この魔導書も中々特殊なものなんだけど…戦闘中常に空中に浮いているから。魔導書としては普通なのかもしれないけれども。

 

あ、本開いたら浮いた。

 

 

反応薄い?仕方がないさ、これまでモンスターや錬金術やウロボロス見てるんだもの。そんなことより本の内容だ。やはり様々な色や五芒星やら七芒星の錬成陣を各ページ毎に微々たる違いのある形で描かれている。

 

赤い錬成陣のものを使ってみよう。色からして火か?

 

 

あ、錬成陣の中心になにか書いてある。えーっと、何々、”魔力を通せ、さすれば煉獄の如き炎が万物を焼き尽くすだろう”

 

 

…魔力って何?どうすれば出るんだよ。こう、あれか?体内のエネルギー的なもの?何か叫べば出るのか?

 

 

 

 

ていっ!!

 

 

そらっ!!

 

 

イィィィィィッヤッ!!!!

 

 

………ソイと矢でソイヤッ!!

 

 

あ、うん。出ないよね。ソイヤで出るわけないよな。知ってたよカリオストロ。だって天才だもん。

 

こう、もっとカリオストロらしく……えいっ☆

 

 

 

 

錬成陣が僅かに光り始めた。一応成功したのか?

 

何かが俺の中から出て行く感覚。おそらくこれが魔力だろう。だが、その勢いが半端じゃない。今にも倒れそうなほどなのだから。いや、これは失うというより…吸い取られている?四方八方から光の糸が繋がる、これが魔力か。

 

 

そう考えている間にも、錬成は続く。陣の上に熱が溜まり、風が渦巻き炎の竜巻となる。目に見えてその猛威は増していく。そして天井と地面が焼かれ、溶かし、壁を破壊して炎は消えさった。

 

威力が半端ないな。魔導書のおかげで一切の無駄を排除し、最大限まで威力を高めているんだろう。それに、この魔力光は錬成の時との光とは別のもの。ならば魔力が錬成の強化剤となっていて、本来は錬成するだけでも小さい炎は出るんじゃないのか?

 

そう思って魔力と魔導書を使わずに錬成してみる。

 

 

…あれ、出ない。

 

 

は、恥ずかし…。え?でもあくまで魔導書は威力を高めるものであって、錬成してもほんのちょっぴりの炎はでるでしょ、大佐みたいに。

 

え、まさか錬成出来てないとか?お馴染みの地面からの錬成は?

 

 

…で、出来ねえ。

 

 

 

え?マジで?でもフラスコは出来ていたよな…。どうなってんの?

 

 

た、助けてえーッ、ウロボロスぅぅぅ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

かぱぁ、とウロボロスが口を開いた。口から水色の光が漏れ出し、立体映像となって写っていたのは変形した天井や地面からここら一帯を写しているようだ。

 

なにこのハイテク機能…。ウロボロスに何を求めてるんだ…。

 

 

 

映像だけじゃく、音声付きの解説のお陰で理解しました。

 

 

要約すると、ここら一帯は元々可視化できない魔力の障壁みたいなのがあって、壁や天井が壊れても元に戻るらしい。

んでそれが錬金術では『生きている』と扱われるらしく、うまく錬成できない。元試験管現フラスコはここのものではないからうまく錬成できた。そして、錬成するには錬成を強化する必要があり、強化には魔力と魔道書が必要。だがその錬成にこの場所の魔力障壁が反応して、殆ど吸い取られるらしい。そのせいで効率悪くなってるとのこと。

 

 

つまり、どうゆうわけかというと。ここの場所のものは錬成出来ない。錬成するには意識が吹っ飛ぶほど疲れる魔力による強化がいるよ!だって。

 

 

 

…ふざけんなぁ!!

 

 

もういいぞ、こんなとこさっさと出てやる。俺は正座して講義を聞いていたために痺れた足を無理矢理動かして立ち上がった。

 

 

 

 

そして、ぐにぃと踏みつけた。

 

 

「あ」

 

 

『グルアアアアア!!?』

 

 

────ウロボロスの尻尾を。

 

 

そのせいかウロボロスが暴走して前に突っ込んで…

 

 

あー、お、追いかけないと!!ちくしょう、災難続きだああああ!!

 

 

 




『ダンジョンは生きている』からダンジョン内のものは錬成出来ない。
錬成時の魔力はダンジョンに吸い取られてほとんど錬成に使えない。

だからダンジョン内のものの錬成は多量の魔力が必要。

これだけを覚えておいてもらえれば…

次回ベル君でますから…。こんな混乱する説明回はもう嫌ぁ!!

くそぅ変換機能に優れるSI☆ME☆JIがうまく使えれば執筆スピード上がるのに…

あ、あとソイと矢は『ぐらぶるっ!』を読めばネタが分かりますよ。普通にゲーム入れれば読めるはずですのでよければグラブルインストールして下さいな。

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