魔法少女リリカルなのは -転生者共を捕まえろ-   作:八坂 連也

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閑話的な?

ちょっと短いです




第65話 訓練風景

 

 

 

 

 

「でりゃあぁぁぁぁぁぁっ!」

 

アイゼンを振りかざして殴りかかるヴィータ。

 

「マッハキャリバー!」

 

【プロテクション】

 

スバルはその攻撃を防ぐべく目の前にバリアを発生させてヴィータの攻撃を防ぐ。

 

「ぐ……」

 

「うぉりゃあぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

二撃目を繰り出してスバルを吹っ飛ばそうとする。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

スバルは第三チャクラを回転させて身体能力を上げる。

 

そして、ヴィータの攻撃をはじき飛ばす。

 

「ぐぅ!?」

 

逆に吹っ飛ばされるヴィータ。

 

ほぅ、ヴィータのアレをはじき返すか。

 

だいぶいい感じに身体能力が上がってきたな。

 

「はあ……はあ……」

 

肩で息をしているスバル。

 

「いちちちち、やっぱり突破力に関してはあたしに引けを取らないって訳か」

 

ズボンの埃を払うヴィータ。

 

「あ、ありがとうございます」

 

「ふむ……それでも第三チャクラなんだろ?」

 

「は、はい」

 

「それで第五チャクラまでいけたら、あたしがはやてから魔力供給を受けた位の攻撃力と遜色無くなるな」

 

ため息をつくヴィータ。

 

「そ、そうなんですか……」

 

「ああ。その調子でいけばフロントアタッカーとして充分やっていけるぞ」

 

「はい」

 

「知ってると思うけど、フロントアタッカーは敵陣に単身で突っ込んだり、最前線で防衛ラインを守るのが主な仕事だ」

 

「はい」

 

「防御スキルとか、生存能力が高ければ高いほど攻撃時間も長く取れるし、サポート陣に頼らなくて済むというメリットがあるんだ」

 

「はい」

 

「具体例で言えば、そこであたし達の様子を見てる副部隊長とかな」

 

チラッと俺の方を見るヴィータ。

 

「あ、アレスお兄ちゃん……」

 

「副部隊長のフロントアタッカーとしての戦い方とか見る機会があったらしっかり見た方が良いな。単身で敵陣に突っ込んでも無傷だ」

 

「……確かに」

 

「回避率も半端ないが、防御スキル……と言うか、身体が既に人外以外の何者でもないからな」

 

「…………確かに」

 

自分の右手を見るスバル。

 

いつぞや殴った時の感触を思い出しているのだろうか。

 

「ああ、安心しろ。スバル」

 

「はい?」

 

「こいつはな、あたしがアイゼンでぶん殴ってもあたしの手の方が痛いと言うとんでもないヤツだ」

 

「……はあ……」

 

「だいたい、あたしの『巨人族の一撃(ギガントシュラーク)』を素手で殴ってはじき飛ばすんだよ……」

 

遠い目をして空を見上げるヴィータ。

 

「……」

 

苦笑してヴィータを見るスバル。

 

「まあ、真似しろとは言わないが、戦いに関しては学ぶ事は多いから見て損は無いと思う」

 

「真似しても良いんだぜ?」

 

「スバルを殺す気か?」

 

「大丈夫、死なないようにするのは得意なんだ」

 

「……ま、そんな訳だ。ちょいと不安になる台詞だが、なのはやフェイト、アリシアにアリサ、はやてにすずか。全員の近接戦闘のお師匠様だからな」

 

「……えっと、一応はなのはさん達の戦う様子を見て知ってはいるのですが」

 

「はやてもなのはも、元々は遠距離型だって言うの知ってるか?」

 

「え……」

 

「たまに、あたし達ベルカの騎士顔負けで近接戦するけど……」

 

ちらっと俺をみるヴィータ。

 

「アレスとずっと模擬戦とかしてたらこうなってた」

 

「マジですか」

 

「何だかんだで教えるのは上手だからな。あたしでも教わる時がある」

 

「へー」

 

「ま、そんな訳だ。分からない事があったらあたしでもアレスでもアリサでも教わると良い」

 

「分かりました!」

 

「で、副部隊長から何かあるか?」

 

「ふむ、ちょっと遊んでみるか?」

 

俺はヴィータを見る。

 

「……何をするつもりだ?」

 

「ちょっとした、回避術だ」

 

俺は両手に力を入れる。

 

「参考になるかは分からないが……とりあえず、殴ってきてくれ」

 

「分かった」

 

そう言ってヴィータは上段から殴りかかってくる。

 

「ふん!」

 

俺はハンマーの叩く面部分に拳を当てる。

 

 

 

ゴゥン!

 

 

 

「うわ!」

 

はじき返されるヴィータ。

 

「とまあ、芯にキチンと当てるとこうやって弾く事も出来る」

 

「いやいやいや」

 

手を振るスバル。

 

「いつー! そんなの出来るのお前だけだよ!」

 

手をピラピラと振ってるヴィータ。

 

「ふむ、コレは上級者向けだからな。他にも……」

 

ヴィータをチラッと見る。

 

「……分かったよ、もう一回だな?」

 

同じように構えてもう一度上段から振りかぶって殴りかかってくる。

 

「よっ」

 

俺はハンマーの横っ面を小突いて軌道をそらす。

 

「わっ」

 

ヴィータはそのまま地面を叩く。

 

ハンマーが地面にめり込む。

 

「コレは剣でも有効だからシグナムとかアリシア、アリサの時に使ってくれ」

 

「いえいえいえ、簡単に言いますけど」

 

「ちなみに、中級者向けには気、もしくは魔力を腕に纏わせて槍とかの突きをそらす技もある」

 

「わー……」

 

「いっぺんに言われても厳しいだろうが。まあ、いずれは出来るようになるさ」

 

俺はスバルに微笑みかける。

 

「……命がかかると人間、普段の能力を簡単に上回る事が出来るぞ?」

 

「ひぃ!」

 

顔を真っ青にするスバル。

 

「んじゃ、俺は他を回るわ」

 

「ああ、スバルはあたしが見ておくから」

 

俺はヴィータとスバルの所から離れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほら! 腰に力入ってないわよ!」

 

「ひゃあ!?」

 

素手でギンガの攻撃をはじき返すアリサ。

 

こっちはギンガとアリサか。

 

そうそう、ギンガもこっちの六課に配属となった。

 

フォワード4人より実力は上だから遊撃扱いだが。

 

「いつも思いますけど、素手でその攻撃力は反則だと思います!」

 

「何言ってんのよ! 鍛えれば誰でも出来るわよ!」

 

「誰でもって……! どれだけ鍛えれば……!」

 

「んなもん、身体に重力負荷をかけてればイヤでも身に付くわよ!」

 

「重力負荷って……どれくらいですか!?」

 

「あたし達は今は200Gでアレスは今300Gよ!」

 

「潰れます! 道端で車に踏みつぶされた蛙みたいにペラペラになります!」

 

「大丈夫よ! 最初は2Gからだから!」

 

「2Gでも倍じゃないですか!」

 

「んなもん、気合いと根性があれば何とでもなるわよ!」

 

半分言い争いに近い感じで模擬戦らしい事をしているアリサとギンガ。

 

ギンガが攻撃してはアリサの拳で全てはじきとばされてる。

 

蹴りですら難なく弾かれてるから攻撃する方としてはたまったもんじゃないだろう。

 

「ほらほらほら! そんな貧弱な身体だとアレスとの夜はすぐに終わるわよ!」

 

「……くっ! それを言われると!」

 

……何か、話が変な方に向かってないか?

 

「知ってるでしょ! アレスは抜かず3発が好きなんだからね!」

 

「でも、その間に私達は20回はイってるんですけどね!」

 

「そうよ! アレスのアームドデバイスはキノコみたいに傘がデカいから中でかき回されて……」

 

「言わないで下さい! 思い出すと……」

 

2人は妙に顔が赤くなって動きが妙に遅くなってくる。

 

「……この2人は放っておこうか」

 

【そうですわね】

 

とりあえず、会話が聞かれるとアレだから認識阻害の結界を張ってその場から離れる事にした。

 

 

 

 

 

 

 

「エリオとキャロは、ヴィータやスバルみたいに頑丈じゃないから……」

 

「反応と回避が最重要だよ」

 

アリシアとフェイトがエリオとキャロに回避法を教えていた。

 

「最も、アレスみたいに頑丈でしかも回避が高いのが理想なんだけど……」

 

「実際には厳しいんだよね~。固い上に回避率高いとか攻撃側としてはもう無理ゲーとしか言えないけど」

 

「それで、はぐれメ○ルみたいにHPが低いならまだ良いけど……」

 

「真・女神転生Ⅲ〈ノクターン・マニアクス〉に出てきた魔王ル○ファーみたいにHPは高いわ(65535)、特定のスキルつけてないと攻撃は10分の1になるわ……(全ての敵に有効なハズの万能属性ですら10分の1のダメージにする)」

 

「アレスの事はとりあえず、置いといて」

 

「今は2人の回避率を上げる訓練にするね」

 

確かに、『貫通』を付けたら通常と同じ攻撃になるけどね!

 

ってか、そのネタ2人に分かるのか?

 

「まあ、前にも何回か言ってるからおさらいみたいなものだけど」

 

「基礎って大事だよ? アレスお兄ちゃんも毎日軽くは運動したりして動ける様にしてるし」

 

チラリと俺を見るアリシア。

 

「それじゃ、おさらいだね」

 

フェイトはサーチャーからの魔法弾を飛んで避ける。

 

「同じ場所に長居せずに、動き回ると相手も狙いをつけづらくて避けやすくなる」

 

「慣れてくれば、弾の軌道を読んではじくのも良いけど……」

 

アリシアは素手で弾をはじいていく。

 

「最初のうちは動き回って回避するのが良いかな。出来れば、低速で確実にね」

 

身軽に弾を避けていくフェイト。

 

「で、慣れてくるとスピードを上げていく」

 

弾の射出速度が上がってきた。

 

そして、一斉射撃する。

 

爆煙が上がって状況が分からなくなる。

 

ふむ、アリシアもフェイトもやっぱり速いよな。

 

ほんの僅か、フェイトが速いがアリシアもかなりの速さだと思う。

 

「こんな感じに」

 

「ね」

 

エリオとキャロの後ろに回り込んでるアリシアとフェイト。

 

「す、すごい……」

 

「わあ……」

 

目を丸くして驚くエリオとキャロ。

 

「最初はゆっくりとしたアクションで」

 

「それを速くしていけば良いだけの事なんだよ」

 

「勘とかはね……」

 

「お兄ちゃんみたいになれば良いんだけど……」

 

「アレは、2人にはまだ早いかな……」

 

少し、苦笑いのアリシアとフェイト。

 

「えっと……」

 

「アレは……」

 

俺の普段の光景を思い出したのか、同じように苦笑いのエリオとキャロ。

 

「丁度良いから、見てみる?」

 

「お兄ちゃんがどんな回避をするのか」

 

アリシアとフェイトが俺の方を見る。

 

「ん?」

 

「え……」

 

「いつの間に」

 

驚いているエリオとキャロ。

 

「まあ、ご指名だから見せるが。参考になれば良いけどなぁ……」

 

俺はさっきアリシアとフェイトが立っていた場所に立つ。

 

サーチャーが一斉に俺の方を向く。

 

「……ん?」

 

そして、一斉に射撃を始める。

 

「おいおい! いきなり弾幕射撃かよ!」

 

俺は即座に弾を回避する。

 

弾の隙間を縫うように身体を動かして弾を避ける。

 

「容赦無いな!」

 

連続で発射される。

 

それでも俺は周りに生えてる障害物の柱を蹴って空中に逃げて。

 

「空中でも当てられると思わない事だな!」

 

虚空瞬動で空中を蹴って軌道を変えて弾を避ける。

 

「凄い!」

 

「やっぱり、アレスさんの虚空瞬動が一番綺麗です!」

 

「アレスの虚空瞬動はもう芸術の域に達してると思うな」

 

「そうだね。アレに当てるのって……どうすれば良いのかな?」

 

「……360度からの一斉射撃しか無いと思う。隙間を全く無くして」

 

「……それって、撃ったらみんな一斉に逃げないと同士討ちになるよ?」

 

「そうだよね……」

 

「いつまで続ければ良いのかね?」

 

俺は非常識と思える弾幕射撃からずっと回避を続けている。

 

「あ、もう良いよ」

 

フェイトがそう言うと、弾の発射は止まる。

 

「よっと」

 

俺は4人の前に着地する。

 

「参考になったか?」

 

「うん、上級過ぎて参考になってないかも」

 

「残像見えてたし……」

 

「とりあえず、凄く速かったとしか……」

 

「私もです……」

 

「だろうな。ま、いずれはエリオとキャロもコレくらい出来るように……」

 

「え……」

 

「ホントですか……」

 

冷や汗を流すエリオとキャロ。

 

「いずれだぞ? 今日明日とか言う話じゃないからな?」

 

「出来るように……なるのかな?」

 

「自信……無いです」

 

「うむ、人間って言うのはな……」

 

エリオとキャロの肩に手を置く。

 

「死ぬ寸前になると、驚異的な力を発揮できるからな」

 

 

 

「……」

「……」

 

 

 

顔を真っ青にするエリオとキャロ。

 

「……鬼だね」

 

「お兄ちゃん……その笑みは悪魔にしか見えないよ……」

 

と言うわけで、アリシアとフェイトに任せて俺はここから離れる。

 

 

 

 

 

 

 

なのは達の所に来る。

 

なのはが魔力弾を射出してティアナが打ち落としている。

 

その様子をすずかが見ている。

 

「良いよ、その調子!」

 

すずかが指示を出している様だ。

 

そう言えば、すずかも拳銃型だからティアナに教えるのは都合は良いな。

 

「ティアナや私みたいな精密射撃型は避けたり受け止めたりしたら仕事が出来ないからね!」

 

「はい!」

 

「なのはちゃん!」

 

「はいな!」

 

次々と射出される魔力弾。

 

流れるように弾はティアナを襲ってくる。

 

「くっ!」

 

ティアナはそれを連続で打ち落とす。

 

うむ、いい感じになってるよな。

 

「へー?」

 

更に魔力弾を増やすなのは。

 

……ん?

 

それを更に打ち落とすティアナ。

 

すげーな、もう原作超えてね?

 

「わぁ、それならコレは?」

 

そしてもっと増やすなのは。

 

……何か、イヤな予感を感じる。

 

「……なのはちゃん?」

 

すずかの声が聞こえるが。

 

「うぅ!」

 

それでも何とか打ち落とすティアナ。

 

「すごいの! それならこれは!」

 

最初の3倍近くに弾数増えてね?

 

「……ひぃ!」

 

さすがのティアナも猛ダッシュで弾を避け出す。

 

おお、瞬動術使ってるぞ! すごいな!

 

「わ! ティアナ、瞬動が上手くなったじゃない!」

 

喜々とした表情で次々に弾を発射するなのは。

 

「ちょ! なのはさん!?」

 

それでも回避するティアナ。

 

フォワード4人の中で一番瞬動術が上手くなってるな!

 

一応他の3人も使う事は出来るが、たまに失敗する。

 

虚空瞬動も出来るが、よく失敗する。

 

【お兄様……アレは明らかに命がかかってるから火事場の馬鹿力を発揮しているのでは?】

 

「……まあ、俺もそんな気はしていたが」

 

「なのはちゃん! やりすぎよ!」

 

すずかが背後から蹴る。

 

その前蹴りは……どう見てもヤ○ザキックにしか見えんのだが。

 

「うにゃ!」

 

踏みとどまるなのは。

 

「はぁ、はぁ……」

 

涙目のティアナ。

 

「もう! ティアナを殺す気!?」

 

「えへへ、アレス君と特訓していた時を思い出しちゃって……」

 

舌を出して『てへぺろ』と笑うなのは。

 

「アレス君と一緒にしないの! アレス君は確かにF91みたいに質量を持った残像でかわす上に装甲を改造15段階に上げて精神コマンドの鉄壁をかけて気力150で防御態勢に入ったマ○ンカイザーみたいにすごく固いけど!」

 

そうして聞くとチートにしか聞こえないんだが。

 

「ティアナは改造していないボ○ル並みの装甲しか無いんだよ!」

 

それはそれでどうかと思うんだが! ってか、もはや紙装甲って言ってるようなもんじゃねーか!

 

「それじゃ、ティアナに失礼だよ? せめて、ザ○Ⅱとかボ○ボロットって言ってあげないと」

 

どっちも似たようなもんじゃねーか。

 

「……それ、どっちも変わらないからね?」

 

「にゃはは」

 

「あ、ありがとうございます……すずかさん……」

 

ボロボロのティアナがやって来る。

 

「お疲れ、ティアナ」

 

「お疲れ様です……アレスお兄ちゃんが前に言った『人間、死ぬ気になったら出来る』って言うのがよく分かりました」

 

「……ああ。それにしても、見事な瞬動だった。それが普段から出せるようになると……」

 

「なると?」

 

「なのはの弾幕は大体かわせるようになる」

 

「……その前に、ストレスで死ぬかも知れません」

 

「そうか?」

 

「そうです……ですから、今夜はたっぷりとヌカロクで……」

 

 

 

 

チャキ

 

 

 

右手の拳銃をティアナのこめかみに当てるすずかと。

 

同じくバスターモードのレイハさんをティアナのお腹に当てるなのはがいた。

 

2人の目は……据わっていた。

 

 

 

「ティアナ?」

「ダメだよ?」

 

 

 

「……はい」

 

うなだれるティアナ。

 

 

※『ヌカロク』→ググってみよう!ただし、18歳になってないそこの君はダメだよ!

 

 

「まあ、折角綺麗な瞬動が出来る様になったんだ。3発位良いだろ?」

 

「はい!」

 

「そうだね……」

 

「うん、確かに出来るようになってたもんね」

 

目をギンギンに輝かせるティアナ。

 

……ティーダさんが見たらどんな顔を見せる事やら。

 

そんな感じで本日の特訓は続くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 





このメンツで良識があるのはエリオとキャロ位かな?


他はヴィータとザフィーラだろうなー。


後の娘は頭のネジが少しゆるんでいるというか、何処かがおかしいですwww


まあ、ぶっちゃけアレスも少しおかしい所があるので気にしないでくださいwwwww



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