魔法少女リリカルなのは -転生者共を捕まえろ-   作:八坂 連也

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ラピュ○は滅びぬ!何度でも甦るさ!

ぶっちゃけ言いますと、StS編って……

書くの面倒www

人数多すぎ!

ナンバーズとか未だに分かってないし!

とりあえず、アグスタまでは通常の流れで

……ちょいと変わっていても気にしないでくださいwww




第64話 ファーストアラート

 

 

 

 

 

「それじゃ、本日の早朝訓練ラスト1本。みんな、まだいける?」

 

『ハイ』

 

目の前では空に浮かぶなのは、地上ではだいぶ汚れてしまったフォワード4人。

 

俺は近くでその様子を眺めている。

 

「じゃあ、シュートイベーションにいこっか。レイジングハート?」

 

【分かりました】

 

レイハさんを振りかざすなのは。

 

【アクセルシューター】

 

なのはの足下に桃色のミッド式魔法陣が浮かび上がる。

 

そして……桃色の弾が現れる。

 

俺は過去で見たアニメの様子を思い浮かべる。

 

確か……15発前後だったよな、あの時は。

 

しかし、目の前のなのはの周りに現れる弾の数は……。

 

「……エヴァ?」

 

【どうされました?(何か、久しぶりの台詞の気がします)】

 

「俺の目がおかしくなったのだろうか?」

 

【いえ、私の目にもきちんと写ってますよ? 300発近くの弾が】

 

目の前のなのはの周りに浮かぶ、数えるのが面倒になる位の弾。

 

……フォワード4人を見ると、目の光が失われてるぞ!

 

【放っておくと、多分……殺されるかも?】

 

「ちょっと止める」

 

俺は空間転移でなのはの後ろに現れる。

 

 

「こりゃ!」

「にゃ!?」

 

 

ハリセンモードに切り替えてなのはの頭を叩く。

 

スパーンと軽快な音が響く。

 

「にゃあ……何で叩くの?」

 

しかめっ面で俺の方を見るなのは。

 

「スバル達を殺す気か?」

 

「えー? これ位でも大丈夫でしょ? アレス君も余裕で出来てるし」

 

「俺を基準にするな!」

 

そう言って更に頭を叩く。

 

「うにゃ!」

 

「兎に角、数を減らせ。15発位に」

 

「えー? それ位じゃすぐ終わっちゃうよ~」

 

「……20発。それ以上はダメだ」

 

「ん~、分かったよ~。もう、アレス君は甘いな~」

 

【全くです。マスターの時はまだ厳しかったと思います】

 

何故か2人(?)に責められる俺。

 

「早朝からいきなりそれはキツイだろ。段々と増やすもんだ」

 

「……まあ、そうだね」

 

【……そう言えば、そうでしたね】

 

過去に段階的に増やしていったのを思い出す2人。

 

そうすると、弾が少なくなっていく。

 

俺はチラリ、とティアナ達を見る。

 

涙目で『ありがとうございますぅ』と言ってるのが見て取れた。

 

「それじゃ、5分間被弾無しで過ごすか、私に一撃当てるかで終了だよ」

 

そう言ってなのはは構える。

 

フォワード4人も構える。

 

「それじゃ、始め!」

 

なのはのかけ声と共に開始される。

 

俺はそっと離れる。

 

ちなみに。

 

3回被弾してから5分間逃げまくってようやく終了のであった。

 

……4人は果敢に攻撃を当てようとしていたが、全て回避されて逆に迎撃されて終了していた。

 

……考えてみたら、原作より体術が半端無く上回ってるから当たる訳無いわな。

 

俺は倒れ込んでいるフォワード4人を見ながらそう思うのであった。

 

 

 

 

 

「コレが……」

 

「私達の新デバイス?」

 

スバルとティアナがそれぞれのデバイスを見ながら言う。

 

「そうでーす♪設計主任はあたしで、アレスさん、なのはさん、フェイト

さんにすずかさんとエヴァさんにリイン曹長と……」

 

言葉に詰まるシャーリー。

 

「えっと、とりあえず、アレスさんのお嫁さん6人が関わってますね」

 

「ストラーダとケリュケイオンは変化無さそうですけど……」

 

「そうなの……かな?」

 

エリオとキャロは自分のデバイスを見ながら呟く。

 

「違いまーす!」

 

「変化無しは外見だけだぜ?」

 

俺は口元を少しつり上げて微笑む。

 

「あー! お父様、私の台詞ー!」

 

「あ、すまんすまん」

 

頬を膨らませるツヴァイ。

 

「お2人には今回に限り、最低限の機能しか追加していないデバイスを渡していました」

 

「まあ、ちぃっと物足りなかったかも知れないがな」

 

「言われてみると……」

 

「そうだったかも」

 

エリオとキャロは顔を見合わせる。

 

「コホン、今までのデータを集約して、六課のスタッフとアレスさん達の意見を採り入れて……」

 

「長い時間かけて作り上げたデバイスだ」

 

「ですから、皆さんの能力にピッタリのデバイスだと思います」

 

「そうだったのですか……」

 

ティアナはデバイスカードを手に取る。

 

「ですから、ただの武器と思わずに相棒と思っていただけたら幸いです」

 

「そうだよね、アレスお兄ちゃんが監修してくれたんだよ?」

 

「……確かに! コレは私達への愛情が籠もったデバイスと思わないと!」

 

スバルとティアナは目を輝かせて手を取り合っている。

 

……放っておこう。

 

「ま、あの2人は放っておいて。エリオとキャロのもきっちりと仕上げているからな」

 

「はい!」

 

「ありがとうございます!」

 

「この子達も、目一杯使って貰う事を望んでいるから……」

 

シャーリーがそう喋っていると、ドアが開く。

 

入ってきたのはなのはだった。

 

「あ、遅れちゃった?」

 

「いや、遅れてないな。むしろ、丁度良かった」

 

「そっか。それじゃ、使う事は出来るんだよね?」

 

「はい。それじゃあ、今から機能説明ね」

 

そう言うと、シャーリーは説明を開始する。

 

「とりあえず、今は出力リミッターをかけてるから、驚くほど出力は出ないわよ」

 

「ま、そのうち慣れるとは思うが」

 

「慣れていったら、はやてちゃんやアレス君、私とフェイトちゃんにアリシアちゃんとすずかちゃんとアリサちゃんの判断でリミッターを解除していくね」

 

「他にも、シグナムとヴィータ、アインスやツヴァイの判断も含まれるが」

 

「……改めて聞くと凄いメンツの気が」

 

「……確かに」

 

苦笑いのティアナとスバル。

 

「それと、本来ならデバイスだけじゃなく。俺達自身にもリミッターをかける予定だったのだが……」

 

チラリとなのはを見る。

 

「まあ、レジアスのおっさんに必要性が少ないだろうと言う理由でかけてないんだ」

 

「かけてないんですか……」

 

「ああ。俺の場合は……魔力総量で言えばせいぜいAランク。出力リミッターなんぞかけたらそれこそティアナの半分位になるな」

 

「……確かに」

 

苦笑しているなのは。

 

「そんなになったら俺は魔法は使わず……」

 

俺は第三チャクラまでを回す。

 

「こっちで戦う」

 

身体から闇のオーラが立ち上る。

 

「気……ですね」

 

「あわわ、アレスさんがそれを使うのは」

 

「死ぬ気で戦わないとダメかも」

 

何気に結構酷い事言ってね? キャロとエリオ君?

 

「それに、気の方は使う人がほとんどいないから……」

 

「限定かける必要もないし」

 

「そもそも、かける機械もまだ作られていない」

 

「と言うわけで」

 

「気に関してはほとんど野放し状態って訳」

 

「それって何か……インチキ臭いような」

 

少し目を細めるティアナ。

 

「ん? 要望なら気も制限かける機械を作ってみようか?」

 

「……いいえ! 勘弁してください!」

 

俺の台詞を聞いて少し考えた後、拒否するティアナ。

 

まあ、ティアナも気を使える様になってるからな。

 

下手に制限をかけられると困るだろう。

 

「それでも、俺の場合は問題は少ないがな!」

 

そう言って、くず鉄置き場にあった鉄球を手に取る。

 

そして、握りつぶす。

 

粘土の様に、簡単に。

 

 

 

「……いつ見ても」

「……アレスお兄ちゃんの」

「……身体能力は」

「……凄いです」

 

「にゃはは、アレス君……重力負荷で身体能力が普通の人の10倍以上だから……捕まったら、ミンチだよ?」

 

「そう言う訳。それに……スバル?」

 

「え、は、はい?」

 

「殴ってみ?」

 

「え? 良いんですか……? 騎士甲冑纏って無いじゃないですか」

 

「ああ。腹を……な?」

 

俺はウインクする。

 

「……分かりました!」

 

そう言ってボディを殴って来るスバル。

 

 

ゴィン!

 

 

分厚い鉄板を殴った様な音が響く。

 

「―――――――――ッ!!!」

 

涙目になって右手を押さえるスバル。

 

「……えっと?」

 

「見ての通り、筋肉繊維が常人の数倍になってるから……」

 

「にゃはは? 鉄の棒で殴っても……鉄の棒が折れ曲がるの……」

 

「……そうだったんですか。いえ、前に……アリサさんが殴ってから手を持ってうずくまる姿を見てましたが」

 

「……そう言う事だったんですね」

 

「……人間の身体って凄いんですね」

 

目を丸くして驚くキャロ。

 

「アレスさんにデバイスって必要なのかな……」

 

シャーリーの言葉が俺にだけ聞こえたが。とりあえず、おいておこうか。

 

その時。

 

周りのディスプレイが赤く光り、中には『ALERT(アラート)』の文字。

 

……コレは、一級警戒態勢!

 

どうやら、ガジェットドローンが現れたって訳か。

 

「グリフィス君!?」

 

〈はい、教会本部から出動要請です!〉

 

〈グリフィス君、アレス副隊長となのは隊長、フェイト隊長! こちらはやて!〉

 

〈状況は?〉

 

フェイトからの通信も入る。

 

〈教会騎士団の調査部が追ってたレリックらしきモノが見つかったんや。場所は、山岳丘陵地区で対象は山岳リニアで移動中や〉

 

〈移動中って……〉

 

「まさか」

 

〈その……まさかや。リニア内にガジェットが進入して、車両の制御が奪われてる。リニアレール内にいるガジェットは最低でも30体。大型に飛行タイプも出てるかも……〉

 

ふむ、初出勤にしてはちょいとレベル高めだな。

 

〈ええ! 他に地区にも……ガジェットやて? そっちは……アリシアちゃんにアリサちゃん、すずかちゃんも行って貰う……え? うわ! そっちも! そっちはシグナムにヴィータ、アインスにお願いや!〉

 

ディスプレイ向こうでテンぱってるはやて。

 

「……こっちは俺となのは、フェイトにフォワード4人で良いな?」

 

〈そやな……お願い出来るか?〉

 

「了解だ、隊長」

 

〈それじゃ、お願いや! ティアナ、スバル、エリオ、キャロ。みんなも、初出勤がいきなりハードだけど……お願い!〉

 

〈了解です!〉

 

4人はそう答える。

 

〈よし、それならアレス君にフォワード4人の補佐をお願いや!〉

 

〈私もすぐに追いつくから、先行お願いします!〉

 

「了解」

 

「了解!」

 

俺達は一斉に準備に取りかかる。

 

 

 

 

 

 

 

現場に到着して、フォワード達と共に暴走する列車の天井に乗る。

 

「あれ……このジャケットって?」

 

「ひょっとして、隊長達の……」

 

「ああ、俺達の騎士甲冑やバリアジャケットと参考にデザインした。まあ、多少の癖はあるかもしれないが」

 

「ぶー! また私の台詞取ったー!」

 

「あ、すまんすまん」

 

「もう! 今夜は添い寝を強要します! ぷんぷん!」

 

頬を膨らませてるツヴァイ。

 

「む」

 

足下から衝撃が伝わってくる。

 

どうやらガジェットがこっちに反応したみたいだ。

 

「ほれ、敵が来るぞ?」

 

俺は杖を手に取り、構える。

 

「あ、スバル!」

 

「はいです!」

 

天井が突き破られてガジェットが飛び出してくる。

 

「シュート!」

 

ティアナが魔法弾を射出する。

 

飛び出してきたガジェットは穴を開けられ、すぐに大破する。

 

「うぉぉぉぉぉぉっ!」

 

スバルは穴に飛び込んでいく。

 

「ったく、突撃が大好きだな」

 

「アレスお兄ちゃん、スバルをお願いします!」

 

「私は列車の操作室の方に向かいます!」

 

「ん、了解」

 

俺はスバルの後を追う。

 

中に入ると一撃でガジェットを殴り壊して次にガジェットに殴りかかるスバルの姿が見えた。

 

ふむ、敵の攻撃もキチンと見切っている。

 

「リボルバーシュート!」

 

右手の一撃が天井に張り付いているガジェットに炸裂する。

 

と同時に天井を突き破って空中に飛び出してしまう。

 

「わわ!」

 

「っと、加減を間違えたな?」

 

俺は即座に虚空瞬動でスバルの背後に回ってスバルを受け止める。

 

「わっ」

 

「ほら、そのままだと落ちるぞ?」

 

「あ、その、すいませんっ」

 

顔を真っ赤にするスバル。

 

「ま、新しいデバイスで威力も上がってるから加減を間違えるのも仕方ないが……」

 

「その……」

 

「それをフォローするのが俺の役目ってね。ほら、次のヤツが待ちかまえてるぞ?」

 

俺は下の方を見る。

 

新手のガジェットが現れてくる。

 

「あ、はい!」

 

スバルはまた飛び降りて次のガジェットに殴りかかっていく。

 

「よしよし、いい調子だな! スバル!」

 

「はい、ありがとうございます! って、アレスお兄ちゃん!?」

 

「分かってるよ?」

 

後ろから寄ってくるガジェット。

 

勿論、お見通しである。

 

「そんな見え見えの奇襲なんぞ当たるかよ」

 

俺は左手の裏拳でガジェットを一撃で破壊する。

 

「さすがだね……」

 

「油断するなよ?」

 

俺はスバルの背後に寄るガジェットを殴り飛ばす。

 

縮地で間合いを詰めているので端から見ると瞬間移動したように見えるだろう。

 

「さすがですね……」

 

ゆっくりと振り向くスバル。

 

「ま、この域に達するにはかなり時間を要するが」

 

「ですね……」

 

【大丈夫です。私の計算ではあと2年で縮地はマスターしているはずですので】

 

エヴァからの助言も入る。

 

「あ、スバル?」

 

「え、はい」

 

「人間、死ぬ気になれば……大体の事は出来るらしいよ?」

 

「へ?」

 

「大丈夫、ちょいとあの世が見る事が出来る位さ!」

 

「……ひぃ!」

 

スバルの背後にムンクの叫びが見える様な気がするが、まあ大丈夫だろう。

 

「応援に来ました!」

 

ティアナがやって来る。

 

「ああ、っと?」

 

〈ライトニングFがエンカウントしました! 新型です! アレス副部隊長、8両目に応援願えますか?〉

 

シャーリーからの念話が届く。

 

「ん、了解」

 

俺はスバルとティアナを見る。

 

「どうやら、エリオとキャロの方に新型ガジェットが出たみたいだわ」

 

「っ!」

 

「と言うわけで、応援に行くわ。2人は大丈夫だろ?」

 

「はい」

 

「大丈夫です」

 

「ま、この調子なら余程のヘマしない限り大丈夫だろ。じゃ、行ってくる」

 

俺はスバルが開けた穴から上に出て後ろの車両に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

「うぉぉぉぉぉぉ!」

 

たどり着くと、屋根の上で新型ガジェットを切り裂くエリオの姿。

 

うーむ、あっさりと倒しているじゃないか。

 

「む、大丈夫だったか」

 

「あ、アレスさん」

 

フリード(大)に乗ってるキャロ。

 

まあ、既に召喚制御出来てるから原作の様な展開にはなってなかったんだろうけど。

 

「シャーリーから何やら新型とエンカウントしたから応援をお願いされて来たのだが……」

 

「えへへ、倒しちゃいました」

 

「倒したなら問題ないな」

 

「アレスさん……何とか倒しました」

 

「うむ、良くやった」

 

その時、後ろの車両から同じ様な機体が現れる。

 

「あ……」

 

「また……」

 

「よし、ちょっとだけ休憩と取らせよう」

 

「え?」

 

「へ?」

 

「そんな、大した休憩にならないかも知れないが」

 

俺は左手に杖を持って構える。

 

「やっぱり、槍の突破力は大事だよな?」

 

「え、はい、そう……ですね」

 

「いずれは、エリオもコレくらい出来るようになって貰いたいと思う訳よ」

 

俺は第5チャクラまで回す。

 

身体から闇のオーラが立ち上り始める。

 

「竜牙」

 

 

 

ズンッ

 

 

 

俺は縮地の勢いで突きを放つ。

 

目の前には身体を貫かれて煙を吐く新型ガジェット。

 

「よっと」

 

食い込んだ左手を抜く。

 

新型ガジェットはそのまま倒れる。

 

 

「……」

「……」

 

 

 

目を見開いて俺の方を見るエリオとキャロ。

 

「お粗末様ってヤツだな」

 

俺は2人の前に立つ。

 

「あ、あの~」

 

「す、すみません」

 

「ん?」

 

おずおずと手を挙げる2人。

 

「ちょっとしか……見えませんでした」

 

「私も……ちょっとしか……」

 

「はっはっはっ、そうかそうか。でもだいぶ慣れて来たな」

 

「……はい」

 

「……いつ見ても、アレスさんの竜牙は凄いです」

 

〈車両内、上空のガジェット反応全て消失!〉

 

〈スターズF、レリックを無事確保!〉

 

〈車両のコントロールも取り戻しました! 今止めます!〉

 

〈ほんなら、丁度ええな。スターズ2人とリインはヘリで回収してレリックを搬送。アレス君とライトニング2人はそのまま現場待機で事後処理の引継や〉

 

はやてからの指示が来る。

 

「ん、了解」

 

こうして、初の出動は無事に終えるのであった。

 

 

 

 

 

 




こうして見ると、イベントがだいぶ削られてね?

キャロ→既に召喚術マスター済み。フリードとかも自由に操れる

ティアナ→劣等感はまるで抱いていない



まあ、原作は既に息してないから気にするのは止めようか!


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