魔法少女リリカルなのは -転生者共を捕まえろ-   作:八坂 連也

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かなり間が空いてしまいまして

ネタは沢山ありますが書くのが追いつかないと言うか……


とりあえず、どうぞ!


第52話 予定外の展開! それは神の悪戯か?

 

 

 

 

みんな、こんにちはだぜ。

 

初体験の日から2ヶ月の時が流れたぜ。

 

その間も彼女達は嬉々として俺の所に来ては身体を求めるという……。

 

……何というか、水を得た魚って感じ?

 

実に彼女達は嬉しそうだった。

 

まあ、不特定多数の男と……ではないからまだマシと言うモノであろう。

 

むしろ多数の女性と重ねてる俺の方が刺されてもおかしくないと思う。

 

本来なら。

 

そうそう、学校では身体を重ねた事はバレてはいないぜ。

 

バレた日には俺は停学か退学になるだろうからな。

 

……アリサとすずかが裏で手を回して撤回させそうだが。

 

さて、夜の生活は……。

 

もうここで語る事が出来ない位の内容になっている。

 

語ったら世界の修正を受けそうだから。

 

まあ、簡単に言うと。

 

明るい家族計画は装着していない……とだけ語っておこう。

 

うん、俺の容姿で買うのは不可能だし。

 

と言って彼女達に頼むのもどうかと思うし。

 

それにマッチョ神に言って避妊対策はバッチリだし。

 

そんな訳で俺は今日も彼女達に身体を弄ばれるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゑ?」

 

それは唐突な出来事だった。

 

俺の耳がおかしくなったのだろうか。

 

聞こえてはいけない事が聞こえてきたのだから。

 

「す、すまない。俺の耳がおかしくなったのかなぁ……。もう一度、言ってくれないか?」

 

俺の前にいるのはなのは、フェイト、アリシア、アリサ、はやて、すずかの6人。

 

つまり、いつものメンツと言う事だ。

 

ここは俺の自室で、彼女達は特大サイズのベッドの上に思い思いに座っている。

 

俺は椅子を持ってきて座っている。

 

「何度でも言ったるで? 『あの日』が……来ないんや」

 

はやてがニコリと微笑む。

 

あの日、と言うのは女性特有の『あの日』の事だろう。

 

簡単に言えば、子供が出来てないと普通に迎えるのである。

 

「いや、ちょ……待て?」

 

俺は言葉が続かない。

 

確かにこの2ヶ月、彼女達にたっぷりと注いで来ている。

 

何を……とはあえて言わないがな!

 

 

 

「にゃはは、最近なんか身体が変わった気がするの」

「そうだね、何か……身体の中に出来た様な感じがするよ?」

「うん、よく分からないけど……何か変わったかも」

 

 

 

なのは、フェイト、アリシアの台詞。

 

 

 

「そう言えば、最近よく喉が渇くんだよね~」

「最近、味覚が変わったような気がするのよね……」

 

 

 

すずかとアリサの台詞。

 

待て待て待て!

 

それは明らかに妊娠の兆候が見られるぞ!

 

前世の時にネギの嫁達を見てきたから分かる!

 

背筋に冷や汗が滝のごとく流れる。

 

シャツがずぶ濡れになりそうだ。

 

「おめでとうございます♪お兄様♪」

 

部屋に現れたのはエヴァ。

 

実に嬉しそうな表情を浮かべておりますね!

 

「待て! まだ決まった訳じゃない!」

 

俺は最後の抵抗を試みる。

 

「それならお兄様? 私が調べてみましょうか?」

 

エヴァの提案。

 

そう言えば。

 

前世の時に魔力探知を使って妊娠してるかどうかの検査を行ってきたな。

 

俺が行ったのは気を探知する方。

 

これで100%当てていたのだ。

 

方法は簡単。

 

お腹部分に手を当てて調べるだけ。

 

「……頼む」

 

この時ばかりは外れていてくれと心の底から願うのであった。

 

……ちなみに。

 

前世の時はネギがクラス全員と関係を持ってしまっていたので。

 

俺とエヴァと茶々丸以外の全員を調べたら全員的中していたと言うオチが待っていた。

 

あの時のネギの顔は……忘れられない。

 

まさか、俺が同じ目に遭うとは思ってもみなかったがな!

 

 

 

 

 

 

 

「お兄様? もう、逃れることは出来ませんよ?」

 

「……」

 

「全員、おめでたです♪」

 

「……マジか」

 

「マジです♪」

 

エヴァの台詞で俺は目の前が真っ暗になった。

 

何故だ? 確かにマッチョ神に頼んで子供が出来ないようにしていたハズなのに!

 

何が起きたんだ!

 

コレは後で聞いてみるしかあるまい!

 

 

 

「やったー♪」

「お兄ちゃんの子供♪」

「アレス君の愛の結晶♪」

 

 

 

彼女達は大喜びしていた。

 

あんた等! 事の重大さを分かってるのかね!?

 

まだ独立していないのに子供が出来るなんて……シャレにも何にもならんのだぞ!

 

ぐぬぅ……堕胎だけは絶対駄目だ。

 

こうなったら腹をくくって6人の子供を育てるしかあるまいか。

 

「あ、そうそう。皆様のお腹にいる子供は全員双子ですよ?」

 

 

ドグシャ!

 

 

俺はエヴァの台詞を聞いて盛大に椅子から転げ落ちる。

 

「ノォォォォォォォ―――――――――――ッ!!!」

 

そして頭を抱えて床を転げ回る。

 

「わ、アレス君が壊れた!」

 

「傷は浅いで!しっかりするんや!」

 

傷は深いわぁ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、俺は彼女達のお腹を触り、確認してみる。

 

「……なんて……こったい」

 

認めたく無かったが。

 

俺の手に感じられる気のは2つの気。

 

彼女達のお腹に2つの気を感じたのだ。

 

双子である。

 

しかも、全員。

 

……6人の嫁に子供が12人?

 

妹が12人出来るよりキツいんですけど!

 

俺は床にパタリと倒れ込む。

 

「わわ、アレス君が倒れた」

 

「さ、さすがに12人の子供が出来たら……」

 

「いかに言ってもそれはキツいよね……」

 

彼女達の声が聞こえる。

 

ああ、このまま現実逃避したい。

 

体中の力が抜ける。

 

「お兄様? ここで気を失っても解決にはなりませんよ?」

 

エヴァの人形操りで無理矢理起こされる。

 

「あ……ああ……」

 

気分は真っ白に燃え尽きたボクサーのごとく。

 

「さて……。愚問だとは思うが、子供は産みたいんだな?」

 

予想通りの答えが返って来るとは思うが、尋ねてみる。

 

『うん』

 

全員一致でした。

 

さて、これは彼女達の保護者に隠し通せる問題じゃないな……。

 

潔く話をするしかないか。

 

将来を約束されてる仲ではあるが、さすがに子供が出来たとなれば話は別だろう。

 

アリサとはやては15歳、なのは、アリシア、フェイト、すずかはまだ14歳なのだ。

 

う~あ~……シャレにならん。

 

少女偏愛者(ロリコン)の烙印を押されるじゃないか!

 

……見た目は20歳超えてる様に見えるが。

 

「……とりあえず、全員の保護者に説明する。これはもう隠し通せる問題じゃない」

 

俺はなのは達の方を見つめながら言う。

 

「そうだね……」

 

「うん、さすがにこれはどうあがいても無理だね……」

 

「パパとママ……卒倒しなきゃ良いけど……」

 

なのは、フェイト、アリサが苦笑いしている。

 

「……とりあえず、今日の夜だな」

 

「場所はどうする?」

 

「かなりの人数が集まるから」

 

「なら、私の家かアリサちゃんの家はどう?」

 

確かに2人の家ならかなり広い部屋があるな。

 

「……すずかの家は?」

 

「私の家? うん、良いよ。お姉ちゃんも今日は家にいるし」

 

と言うわけですずかの家に集まって貰うこととなった。

 

連絡は母さんに頼む事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母さんに報告したら。

 

「あら、アレスちゃんもうお父さんなんだ♪しょうがないわねぇ……分かったわ。みんなに連絡しておくね」

 

普通ならしょうがないで済まないと思うんだけどね!

 

ちなみに父さんも……。

 

「出来てしまったのは仕方あるまい。お金の心配は大丈夫だ」

 

と言われてしまった。

 

……こんなにあっさりと済むモノだろうか。

 

何かがおかしいと思うのだが。

 

まあ、ひょっとしたら2人ともこうなることを予想していたのかも知れないな。

 

さて、それはそうと。

 

天界に念話を飛ばしてみるか。

 

そうそう、なのは達は特大サイズのベッドの上で子供達の名前を決めていた。

 

気が早い様な気もするが、とりあえずは放置しておこう。

 

……頼むから当て字みたいな漢字の名前だけは勘弁してくれよ。

 

俺はそんな事を思いつつ天界に念話を飛ばす。

 

 

 

 

 

 

〈アレスだけど、聞こえてるか?〉

 

少しすると念話が返ってくる。

 

〈どうした?〉

 

〈いや、何か知らんがなのは達に俺の子供が出来たんだが……〉

 

〈む? ゼルディアから聞いていないのか?〉

 

……何故そこで俺の上司の名が出る?

 

〈いや、何も聞いていないが……〉

 

〈むぅ……。3ヶ月位前にこちらに来てな。君となのは達の関係を元に戻すように指示されたのだ〉

 

〈なん……だと……?〉

 

〈私もさすがに君の許可も得ずにいけないと思ったのだが。ゼルディアは後で君に連絡すると言ってな〉

 

〈何も無かったが〉

 

〈……どうやら忘れていたのか、確信犯なのか〉

 

〈確信犯なら……全殺し(ホームラン)確定だな〉

 

〈そう言えば、別れ際に『アレスなら上手く回避するし、出来たら出来たで面白いだろう』と小声が聞こえたな……〉

 

〈よし、今すぐ俺をそっちに戻せ。そして神界に転送してくれ〉

 

〈うむ……む? 何だと?〉

 

〈どうした?〉

 

〈ゼルディアから伝言だ。君は寿命を迎えるまでこっちに帰ってきてはならないと〉

 

〈っ! 先手を打たれたか!〉

 

その命令を出されてから無理に帰還するとペナルティを喰らう事になる。

 

しかもそのペナルティはランダムだからタチが悪い。

 

何が起こるか分からないのだ。

 

〈……伝えておいてくれ。帰った時はアテナと一緒に『50年特訓コース』だとな!〉

 

〈……了解した。伝えておこう〉

 

とりあえず、念話を切る。

 

ああ、実に楽しみだぜ。ゼルディア様?

 

俺とアテナの全力モードの模擬戦50年間コースだからな!

 

光の軍神と闇の軍神二柱とたっぷり戦えるんだからな!

 

ちなみに、ゼルディア様は戦いは専門じゃないのだ。

 

ったく、以前楽しみにしておいた神酒(ネクタル)を飲み干したからってまだ根に持ってやがるのか。

 

そりゃあ、1000年モノの極上のヤツを全部飲み干した俺も悪いかも知れないが。

 

代わりに500年モノを置いておいたんだがなぁ。

 

500年位待てなかったのかねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

やって来ましたすずかの家。

 

そして、俺は大広間に通される。

 

中にいるのは。

 

まず、なのは関係は高町一家の士郎さん、桃子さん、恭也さん、美由希さんの4名。

 

そして、アリシアとフェイト関係でテスタロッサ一家のプレシア女史、リニス、アルフの3名。

 

はやて関係でハラオウン一家のリンディさん、クロノとエイミィさんの3名。

 

あと、ヴォルケンリッターのリインフォース・アインスとツヴァイ、シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラの6名。

 

すずか関係で忍さん、ノエルさん、ファリン嬢の3名。

 

アリサ関係でデビットさんとお母さんのマリアさん2名。

 

わーい、凄い人数が集まった訳ですね。

 

総勢21名ですか?

 

それに俺と父さん、母さんになのは達。

 

30名がこの大広間に集まったと言うわけですか。

 

「直美さんから呼ばれて来たけど……」

 

「このメンツと言うことは結構重要な事みたいね」

 

プレシア女史とリンディさんがニコニコしながら俺の方を見る。

 

「ん~……なのはに子供が出来たとか?」

 

 

 

ビクッ

 

 

 

桃子さん、ニュー○イプよろしく何か感づいたのですか?

 

「……ん~?」

 

忍さんがジロジロと俺の顔を見つめてきている。

 

俺は全員の前で土下座する。

 

 

 

『!?』

 

 

 

全員、驚いている様だ。

 

「俺は士郎さん、桃子さん、プレシアさん、リンディさん、忍さん、デビットさん、マリアさんにどうしても謝らなければならない」

 

「……アレス君?」

 

「……子供を作ってしまいました」

 

 

『!!?』

 

 

全員が更に驚いている。

 

その光景はまさに『驚愕!』と言った雰囲気だ。

 

「……もしや……」

 

「はい、なのは、フェイト、アリシア、アリサ、すずか、はやて……6人です」

 

 

『……』

 

 

空気が凍り付いた様に思える。

 

「ふぅ……いずれアレス君となのはの子供を見るだろうなと思っていたが。こんなに早くとは思わなかったよ」

 

「そうね」

 

士郎さんと桃子さんは互いに顔を見合わせて微笑んでいる。

 

「そう、もう孫の顔を見ることが出来るのね」

 

「そうですね。プレシアさん? 貴女は孫が2人になるのですよ?」

 

「そうよね……でも、アレスちゃんの子供なら可愛いと思うわよ?」

 

「それについては同感ね」

 

プレシア女史とリンディさんも同じように顔を見合わせて微笑んでいる。

 

「パパ、ママ……ごめんなさい……」

 

「良いんだよ。いずれはこうなると思っていた。アリサは後悔しているのか?」

 

「……してないわ。だって、アレスの事……大好きだから」

 

「それなら良いわよ。アリサに後悔はして欲しくないですから」

 

バニングス夫妻とアリサはお互いに見つめ合っている。

 

「参ったわね……すずかに先を越されちゃった」

 

「お姉ちゃん……」

 

「良いのよ。すずかが幸せなら……」

 

忍さんとすずかも見つめ合っている。

 

……そう言えば、結婚云々の話が出ないな。

 

こっちは一夫一婦制だし。

 

もしかして。

 

「母さん? ひょっとして、全員にベルカ自治区の事言った?」

 

「うん、プレシアさんとリンディさんに頼んでおいたわよ」

 

「……了解した」

 

つまり、全員了承済みと言うわけね。

 

子供は(かすがい)とはよく言ったモノだ。

 

ちなみに。

 

 

「もう伯父か……」

「そうか、伯父になるのか……」

 

 

恭也さんとクロノは顎に手を当ててそう呟いている。

 

「アハハ……もう伯母ちゃん……」

 

美由希さんの口から何か魂的なモノが出てるように見えるんだが。

 

目の錯覚と言うことにしておこう。

 

 

 

「アレスちゃんに似たら良いわね!」

「だな! 将来が楽しみだ!」

「親子丼……なんと甘美な響きだ!」

 

 

 

シャマル、シグナム、アインスの順に聞こえる台詞。

 

お前等、一体何を言ってるんだ!

 

俺の子供に毒牙をかけるつもりじゃあるまいな!

 

「へぇ~フェイトとアレスの子供かぁ~」

 

「どうなるか、予想が出来ませんわね」

 

「お父さんに似て可愛くなるのか、お母さんに似てりりしくなるのか……」

 

「ま、どっちにしても楽しみだね」

 

アルフとリニスさんはこんな会話をしている。

 

「すずかお嬢様……羨ましいです」

 

「……お姉様……」

 

羨望の眼差しですずかを見ているノエルさんとその様子を苦笑しながら見ているファリン嬢。

 

そのうちすずかの専属メイドがノエルさんになりそうだ。

 

「それと、もう一つ皆様に報告があります」

 

実体化したエヴァが皆に話しかける。

 

「子供は全員双子です」

 

 

『…………』

 

 

一瞬の沈黙。

 

『え――――っ!』

 

母さんと父さん以外の全員が一斉に驚いていた。

 

そしてこの後、全員に説明するのであった。

 

 

 

 

 

「全員双子って……」

 

「どんだけの確率よ」

 

忍さんと美由希さんが呆れた表情を浮かべている。

 

「……え? 言うことは私は孫が4人?」

 

頬に冷や汗を流しているプレシア女史。

 

「その様ですね……」

 

「滅多に無い体験ですよ?」

 

苦笑しているのはリンディさんと桃子さん。

 

「まあ、私の方が大変なんですけどね…………」

 

「ですよね……孫が12人ですもの」

 

苦笑している母さんとマリアさん。

 

一夫一妻の日本では無理そうだな。

 

こっちの正式な妻はなのはにしておこうかな。

 

ミッドチルダのベルカ自治区なら大丈夫なんだが。

 

 

 

 

 

 

さて。

 

このままだと色々と面倒だから。

 

夏休みにダイオラマ魔法球内で出産して貰うことに。

 

まあ、臨月が近付いたら石田先生がいる海鳴大学病院に入院して貰おうかな。

 

……石田先生、卒倒しなきゃ良いけど。

 

出産費用等は折半と言うことで。

 

当初はウチが出す予定だったが、12人分となるとさすがの母さんも涙目でした。

 

……必ず返すからね、母さん。

 

そんな訳でなのは達の子供出産計画は着々と進んでいくのであった。

 

 

 




 
妹ではなく娘が12人出来ましたw


やったね! 一刀君もびっくりだよ!




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