魔法少女リリカルなのは -転生者共を捕まえろ-   作:八坂 連也

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とりあえずは皆に顔見せ




第17話 誕生パーティー……?

 

 

 

 

 

その後、明日の予定を立ててから俺達は眠りについた。

 

住と食は良いとして衣の方が問題あった。

 

ヴィータははやてのおさがりで何とかなるにしてもシグナム、シャマル、ザフィーラの3人の服は、はやての家には存在しなかった。

 

「私が主なら、全員の衣食住はきちんと面倒見たらなあかん!」

 

と言う訳でデパートに買いに来ました。

 

無論、俺も一緒に来ています。

 

ってか、はやては自分の誕生日の事を忘れてるみたいだな。

 

仕方が無いから俺は二重身(ドッペルゲンガー)で分かれてから分身体をなのは達に向かわせて誕生会の準備を進めるように伝えた。

 

それとフェイト達も一旦こっちに来て貰う為にエヴァも分身体に持たせてから向かわせる。

 

多分、服とか日用品買うのに時間がかかるだろうから帰るのは夕方になるだろう。

 

その頃にはパーティーの材料とか色々買ってはやての家に着いてる頃だろう。

 

ダイオラマ魔法球内でパーティーだからな。

 

さて、来るメンツは俺の両親、高町家、テスタロッサ家、月村家にアリサ、それとユーノとユナ位だな。

 

まあ、分身体にまかせておけば大丈夫だろう。

 

 

 

 

 

 

シグナム、シャマル、ヴィータの3人ははやてにまかせる事にした。

 

服だけならまだしも、下着までとなったら俺の出番は無い。と言うかそんな出番はいらぬ。

 

そんな訳で俺はザフィーラの服を見立てる事となった。

 

「さて、何か希望はあるか?」

 

「……普段は狼形態だから服はいらぬのだが」

 

「ずっとと言うわけにはいくまい。たまに気分転換でその形態で出掛ける時に同じ服と言うのも味気ないぞ?」

 

「……うむ……」

 

そんなこんなでザフィーラの服を選んでいく。

 

黒、青、紺系統の服を5着選ぶ。

 

ザフィーラは肩幅が広いからやや大きめの服を選ぶ必要がある。

 

そもそも、こんな体格の良い人はなかなか居ないよな。

 

見てると通りがかる人とか驚いた顔してザフィーラを見ていた。

 

もっとも、あの獣耳で驚いてるのかも知れないが。

 

そしてたまに俺とザフィーラの顔を見てから顔を真っ赤にして足早に通る女の人も居た。

 

もしや、妙な想像(BL的なアレ)をしとりゃせんだろうな。

 

俺は心の中で少しため息をつきながらザフィーラの服を選んでいった。

 

 

 

 

 

はやて達と合流したのは良いが。

 

「……また買い込んだな」

 

「えへへ……」

 

照れ臭そうに笑うはやて。

 

シグナム、シャマル、ヴィータの両手に持たれた買い物袋。

 

はやての膝上にも買い物袋。

 

「そっちも結構買ってるじゃねーか」

 

ヴィータがジト目で俺とザフィーラを見ていた。

 

ザフィーラの両手に買い物袋、俺の片手に買い物袋。

 

無論、全部ザフィーラの服だった。

 

「う~ん……全部コインロッカーの中に預けた方がええんやろか?」

 

この後、日用品も買わないといけないのだ。

 

「ってか、帰る時に地獄を見そうなのだが?」

 

「そうよねぇ~。一旦帰るのも面倒やし……」

 

「それなら俺のコレに入れよう」

 

「へ?」

 

はやては呆然とした顔で俺の腰にあるポシェットを見ていた。

 

他の4人は『どう見ても入らんだろ……』的な目で俺を見ていた。

 

「……周りの人は……大丈夫だな」

 

周りを見渡すが誰もこちらの方は見ていない。

 

「これぞ魔法のポシェット」

 

と言って俺は自分の手荷物をスルスルっとポシェットの中に入れた。

 

「は!?」

 

はやてが目を見開いて俺の方を見ていた。

 

 

「何と……!?」

「ど、どうなってんだ?」

「むぅ……」

「あら……コレは凄い……」

 

 

4人は驚いて俺のポシェットを見ていた。

 

「ほれ、次々に入れるぞ」

 

そう言って俺は全員に荷物を次々取ってポシェットの中に納めた。

 

 

 

 

 

 

手ぶらになった俺達はファミレスに入った。

 

無論、禁煙席に向かって俺達は思い思いに席に座る。

 

6人席に着いたのは良いが、俺の右隣にシグナム、左隣にシャマルが座った。

 

対面にははやてで隣にヴィータとザフィーラ。

 

……何か妙な感じがするが……。気のせいだろう。

 

「ほら、先にそっちが頼め」

 

そう言って俺はメニューをはやて達に渡す。

 

「ありがと。う~ん……どれにしようかな……」

 

「……あたしは……これが……」

 

ヴィータが指したのはお子様用のメニューだった。

 

「なら私もこれやな。ヴィータとお揃いや」

 

はやてもヴィータと同じメニューだ。

 

「……」

 

ザフィーラが無言で指差したのはステーキセットだった。

 

はやてやヴィータと同じメニュー指したらどうしようかと思ったが、その様子なら大丈夫だ。

 

「なら次はそっちや」

 

そう言ってはやてがメニューを渡してきた。

 

俺はメニューを開く。

 

シグナムとシャマルも隣から覗き込んでくる。

 

覗き込んでくるのは良いが、俺の肩の部分に柔らかいモノが当たってるのだが!

 

「とりあえず、満腹になりたいならここら辺のメニューで、程々にしたいならここら辺だ」

 

そう言って俺は2人に説明する。

 

 

「ふむふむ……」

「へぇ……」

 

 

ますます俺の肩に当たるのが激しくなってるような気がするのだが。

 

ちらりと2人の顔を見るが全く気にしていない様に見える。

 

前を見ると、自分の胸を見ながらため息をついてるはやての様子が見えたが俺はスルー。

 

 

「私はコレだ」

「私はコレ」

 

 

シグナムが指したのはハンバーグセットでシャマルはスパゲティ・カルボナーラだった。

 

「じゃあ、俺はコレだ」

 

俺が指したのはシグナムと同じハンバーグセットにサラダをつけたヤツだった。

 

「じゃあ、店員さん呼ぶな~」

 

そう言ってはやては店員を呼び出すボタンを押した。

 

その後俺達は何事も無く食事を終えた俺達は日用雑貨を買って。

 

そしてヴィータに『のろいうさぎ』を買ってから家路に着いた。

 

 

 

 

 

家に着いた俺達は荷物整理をしてからリビングで少しくつろいだ。

 

「今日の晩ご飯は何にしようか~?」

 

「今日は作らなくて良いぞ」

 

「へ?」

 

「これから全員で行くところがあるからな」

 

全員が不思議そうな顔で俺の方を見る。

 

「こっちだ」

 

そう言って俺達ははやての部屋の隣の空き部屋に入る。

 

家具も無い部屋の真ん中にポツンと置いてあるのはダイオラマ魔法球。

 

その隣に魔法陣が描かれてる。

 

まあ、俺の分身体が来てたから抜かりは無いだろうとは思うが。

 

「アレス君……これって……」

 

「はやての想像通りのモノだぞ?」

 

「……なるほどなぁ……」

 

ニヤリと口元を釣り上げて微笑むはやて。

 

「これは……?」

 

「ダイオラマ魔法球。魔法の箱庭と言ってな……」

 

俺は説明した。

 

 

 

 

 

 

「ほぅ……」

 

「スゲーな……」

 

「ベルカ時代でもこんなのは無かったわ……」

 

「と言うわけだ、俺とはやてが入ったら同じようにそこの魔法陣の上に立ってくれ。そうしたら中に入れる」

 

4人は頷いた。

 

その前に、変なヤツが来ないように結界を張っておいて……と。

 

それと空間を操るヤツが来ても良いように少し空間をいじって……と。

 

「それじゃ、中に入るか」

 

俺達はダイオラマ魔法球の中に入った。

 

 

 

 

 

中に入るとはやてとヴォルケンリッターの4人は驚いていた。

 

豪華な城に周りは自然に囲まれた環境。

 

ちなみにオプションの砂漠とか極寒の雪山とかは繋げていないから行くことは出来ない。

 

手すりも何もない高所の所を500m歩けば城に到達する。

 

さて、俺の分身体が全員をあの城の中に招待してるはずなのだが。

 

「さあ、行こうぜ」

 

 

 

 

 

城の大広間の扉前に着いた。

 

「なあ、何で私らを……」

 

「入れば分かるさ」

 

そう言って扉を開けて中に入った。

 

鳴り響くクラッカー。

 

『お誕生日おめでとう!!!』

 

中に入るとなのは達が居た。

 

「へ……?」

 

呆然とするはやて。

 

「ほら、今日ははやての誕生日だろ?」

 

「……あ」

 

「ほら、行こうぜ」

 

「ありがとな……アレス君……」

 

 

 

 

 

 

一通りヴォルケンリッター達の紹介も終えて。

 

全員が思い思いの場所で会話をしていた。

 

まずはシグナム。

 

高町一家の所に居ました。

 

やはり剣士と言う所に惹かれたのか、士郎さんと恭也さん、美由希さんの所で会話をしていた。

 

時々俺の方を見るのは……何故だ?

 

ヴィータは黙々と料理を食べている。

 

隣でアリシアも同じように料理を食べている。

 

時々、アリシアがヴィータに料理をあげたりしている。

 

悪くない雰囲気のようだ。

 

ザフィーラはアルフ、リニスさんと一緒に居る。

 

ふと視線を変えて一角を見ると。

 

母さんと桃子さん、プレシアさんが居た。

 

会話が弾んでいるのか、3人とも微笑んでいた。

 

だから何故俺の方を見るのか……。

 

「アレス君」

 

俺を呼ぶのはなのは、フェイト、はやて、アリサ、すずかの5人だった。

 

「と言う訳で。アレス君には洗いざらい吐いて貰うことにしたで」

 

「何がと言う訳でだ。俺は何も悪いことはしとらん」

 

「ダメだよ? アレス君の秘密は私達が知る権利があるから」

 

すずかはサラッととんでもないことを言ってるように思うのだが。

 

「秘密も何も、これ以上は何も無いのだが?」

 

「12人まで分身出来るの聞いてなかったけど?」

 

なのはの台詞で少し背筋が寒くなった。

 

「何が?」

 

「フェイトちゃんから聞いたの。アレス君は最大12人まで分身出来るって」

 

「フェイト?」

 

「ごめん……私も命は惜しい……」

 

どんな事言われたんだ、フェイト……。

 

「12人……」

そう言ってアリサはなのは、フェイト、アリシア、すずか、はやてを見る。

 

「まだ半分ね」

 

「何が!?」

 

「何がじゃないわよ。アンタの事だからまだ増えるんでしょ?」

 

「言ってる意味が分からんのだが……」

 

「お嫁さん候補だよ?」

 

すずかが底冷えする様な声で言う。

 

「いや、増やしても日本は一夫一婦制じゃないか」

 

「法律は破るためにあるんだよ?」

 

なのはの台詞はおかしかった。

 

「おかしいから! その論理はおかしいから!」

 

「ええツッコミやなぁ」

 

「大丈夫だよ。私とアリシアは妾でも良いから」

 

誰だ、フェイトにこんな事を吹き込んだのは……。

 

「二号さんかぁ……。まあ、アレス君と一緒に過ごせるならええかな……」

 

「私もお姉ちゃんは恭也さんと結婚するから大丈夫かな……」

 

「う~私は正妻が良いなぁ……」

 

はやて、すずかは妾でも構わなくてなのはは正妻か。

 

「……」

 

俺は無言でアリサを見た。

 

「あたしも正妻が良いけど。でも、アレスとつき合いが一番長いのはなのはなのよね……」

 

アリサはブツブツ呟いていた。

 

「良いわ。正妻はなのはに譲る。あたしも妾で良いわ」

 

ってか、何でこんな話になったんだ?

 

「……アリサは確か一人娘かと思ったのだが?」

 

「パパとママには言っておいたわ。『アレスに初めて破られた』と」

 

「ぶ―――――――――――――――――――っ!!!」

 

俺は盛大に噴き出した。

 

 

「わわっ」

「ひゃっ」

 

 

「アリサ、お前は一体どんな説明したんだ!?」

 

「どんな説明も何も……将来の旦那様に決まってるじゃない」

 

サラリと旦那様発言かよ。俺はフラグを立てたつもりは無いのだが。

 

「まあ、色々ツッコミたい事はあるが、会社はどうするんだよ」

 

「その点なら大丈夫よ」

 

「ほぅ?」

 

「あたしの従兄弟に継がせるわ。同い年だしね」

 

アリサに従兄弟が居るとは初めて知った。原作でもそんな描写は無かったし。

 

「ふーん。どんなヤツだ?」

 

何となく、面白そうなので聞いてみることにした。

 

「平賀。平賀才人って言うのよ」

 

「……」

 

ちょっと待て。

 

もう、何処からツッコミを入れて良いのか分からなくなってきたぞ。

 

これはアレか? 将来は空中に浮いた鏡に入って異世界に召喚されてピンク髪のツンデレ女の子に駄犬扱いされるのか?

 

「これがとんでもないコンジョー無しでね。駄犬も良いところなの」

 

……アリサと某ピンク髪の少女が重なって見える。

 

中の人が同じだからって良いのだろうか。

 

ってか、そんなコンジョー無しなヤツに会社継がして良いのか?

 

まあ、アリサの家庭事情だから口出しはしないが。

 

「なんや、『ゼロの使い魔』の主人公と同じ名前やな」

 

「そうだね……。将来ホントにハルケギニアに召喚されたりして」

 

はやてとすずかが呟いていた。

 

どうやらゼロの使い魔は存在するみたいだ。

 

「あ、そう言えばあの小説の主人公と同姓同名だったわね。けど、あっちの方がまだマシよ」

 

アリサが口をとがらせていた。

 

「そ、そうなのか……?」

 

「そうよ! 全く、あいつときたらね!」

 

そう言ってアリサの愚痴が始まったのであった。

 

 

 

 

 

「少し、良いか?」

 

俺の所に来たのはシグナムだった。

 

「どうした?」

 

「主はやての為に手伝ってくれると言ったよな? だが、我々はアレスちゃんの腕がどの程度なのか分からない」

 

ん?

 

今、このピンク髪はサラリと俺を『ちゃん』付けで呼んだ様な気がしたのだが。

 

まあ、ツッコミを入れるのは止めておこう。

 

「ああ、そうだな。紹介も兼ねて模擬戦でも行うか?」

 

「それはありがたい提案なのだが、まだ我々は主から騎士甲冑を承ってないのだ」

 

そうか、ヴォルケンリッターのあの騎士甲冑デザインを考えたのははやてだったよな。

 

「なるほど。それなら……手伝いする人があと2人いるからその2人の紹介も兼ねる事にしようか」

 

「すまない」

 

「良いって事よ」

 

そう言って俺はなのはとフェイトの所に行って説明することにした。

 

 

 

 

 

 

と言う訳で始まった模擬戦。

 

なのはとフェイトの2人組と俺1人の模擬戦だ。

 

「さて、頼むぞ? エヴァ」

 

【了解です、お兄様】

 

そう言って騎士甲冑を身に纏う。

 

手に持たれたのは杖・レーヴァテインだ。

 

「フェイトちゃん、アレス君と戦ったことは?」

 

「あるよ。何回か、模擬戦をやったことがある」

 

「勝ったことは?」

 

「ダメ。リニスとアルフと組んで3対1で戦っても勝てなかった」

 

「やっぱり……」

 

「なのはも?」

 

「うん。私もユーノ君とユナちゃんと組んでも勝てなかったの」

 

2人の会話が耳に入ってくる。

 

下の方からは……。

 

「いけー! アレスを叩きのめしちゃえー!!」

 

とアリサのヤジが飛んでいた。

 

そんなに俺が負ける姿を拝みたいのか。

 

ひょっとして、俺がいたぶられる姿を見て快感を得たいのか。

 

そうか、アリサはSだったのか。

 

「だから、全力でいかないとアレス君に勝てないの!」

 

そう言ってなのはの魔力弾が30個一斉に襲いかかってきた!

 

 

 

 

 

15分後。

 

「きゅ~」

 

「もうダメ~」

 

なのはとフェイトは気絶していた。

 

「どうだ? こんなもんだが、手伝うことは出来そうか?」

 

 

 

「……」

「……」

「……」

「……」

 

 

 

 

ヴォルケンリッターの4人は呆然と俺の方を見ていた。

 

「……シグナム?」

 

「あ、ああ! すまない。大丈夫だ、アレスちゃんのその腕なら充分過ぎる」

 

「う、うん! 大丈夫よ!」

 

「すっげーな……さすがのあたしでもあの砲撃魔とはあんまりやりたくないぜ」

 

「うむ……」

 

ヴォルケンリッターの4人の評判は上々だった。

 

ちなみに台詞順番はシグナム、シャマル、ヴィータ、ザフィーラの順だ。

 

「あ~少し良いかい?」

 

そう言って来るのは士郎さんだった。

 

「どうしたのですか?」

 

「恭也と美由希も手伝いたいと言ってるのだが……」

 

なるほど。

 

2人は既に気で空を飛べる様になったし、飛び道具も持ってる。

 

接近戦も結構出来る。これならローテーション組んでも良いし、少々強い所に行っても大丈夫だろう。

 

「大丈夫ですよ?」

 

「それで、アレス君と模擬戦がやりたいと言ってるのだが……」

 

「え?」

 

「いや、ウチでやってるのは剣術のみの鍛錬だよね? 戦いの模擬戦はやってないよね?」

 

確かにこういった模擬戦は恭也さんと美由希さんとはやってない。

 

「それは……全く構いませんが?」

 

こうして俺は連続で模擬戦を行う事になった。

 

 

 

 

 

 

「……アレ?」

 

気が付いたら目の前にはかなりの人数が居た。

 

その後、アリサが『どれくらいの人数ならアレスを沈められるのか』と言った事が発端になって。

 

そこへエヴァが【全員でも大丈夫ですよ】と言ったからさあ大変。

 

あれよあれよと参加する人が増えて。

 

今に至った。

 

俺の前に居るのは、なのは、フェイト、ユーノ、ユナ、アルフ、リニスさん、恭也さん、美由希さん。

 

8対1ッスか!?

 

流石にレーヴァテインだとキツイ……かな?

 

「あ~……」

 

俺は手を挙げた。

 

「拒否は認めないよ?」

 

「いや、武器の変更を求める」

 

「それくらいなら構わないよ」

 

「ありがたい。エヴァ、『天照(アマテラス)』と『月夜見(ツクヨミ)』を頼む」

 

【了解です、お兄様♪】

 

そう言って俺の両手に片刃の双剣が現れる。

 

「悪いな、流石にこの人数になったらコレでないとキツイ」

 

俺はそう言って構えた。

 

そして、模擬戦が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

-はやて視点-

 

さすがのアレス君でもキツイんちゃうかな?

 

8対1やろ?

 

普通なら袋叩きや。

 

そう思っている時期がありました。

 

「何でや……」

 

私の目に映るのは8人からの攻撃を綺麗にかわし、そして防ぐアレス君の姿が見えました。

 

そして、フェイトちゃんや恭也さん、美由希さんからの剣戟を防ぎ、かわす。

 

なのはちゃんの砲撃、魔力弾をかわす。

 

ユーノ君、ユナちゃん、アルフさんのバインドをかわす。

 

リニスさんも指示を出しつつ魔力弾を発射してるけどことごとくかわして、時に剣で切り裂いている。

 

あかん……アレはもうバグの領域や。

 

確か、前世はバグキャラのジャックを沈めていたとか。

 

バグじゃなきゃチートかな?

 

 

 

「……」

「……」

 

 

アリサちゃんとすずかちゃんを見ると呆然と様子を眺めていた。

 

 

「……」

「……」

「……」

「……」

 

 

ヴォルケンリッターの4人を見ても同じ様子で眺めていた。

 

「……シグナム?」

 

「……素晴らしい」

 

「シグナム?」

 

「あ! す、すみません、主はやて」

 

「なあ、シグナム達はアレス君に勝てる?」

 

「……正直、勝てる自信がありません」

 

「そっか……やっぱりアレス君は相当強いんやな?」

 

「はい。アレスちゃんのあの二刀流は天性と相当の鍛錬を上乗せしたまさに『剣神』と呼んでもおかしくない腕前です」

 

……シグナムが何かサラッとアレス君の事をちゃん付けしとるのが気になるんやけど!

 

「ヴィータはどうや?」

 

「あたしもシグナムと同意見だ。あいつの動きは……ホントに9歳児の動きか? あたしには相当の年月を重ねた老練の戦士の様にも見えるぜ」

 

やっぱり。

 

アレス君のあの両腕の動き。独立して綺麗に動いてる。

 

ってちょい待ち。関節の動きがおかしいわ。

 

曲がってはいけない方向に曲がってる。

 

そして、背後から魔力弾が来ても見向きもせずにかわしたり魔法の盾で防いでる。

 

まるで、背中にも目があるように見えるわ。

 

「シャマルはどうや?」

 

「私は後方支援ですから。アレスちゃんに適いっこありません」

 

シャマルもちゃん付けか。

 

「なるほど。で、ザフィーラは?」

 

「……正直、厳しいと言うのが現実です」

 

「そっか~アレス君はそんなに強いのか~」

 

「はい。先程の杖を使うのならば我ら4人がかりでも何とかなると思いますが、あの双剣ならば我ら4人がかりでも歯が立たないかと」

 

シグナムの言うとおり、アレス君のあの剣技は……素人の私から見ても凄いとしか言いようが無い。

 

なのはちゃんのお兄さんやお姉さんも双剣……じゃなくて小太刀二刀で戦ってるけど。

 

あ、2人の小太刀が弾かれた。

 

……その後、2人が気絶したみたいやな。

 

いつの間に一撃入れたんやろか。私の目には見えなかったわ。

 

はぁ~……仮に魔法が使えたとしてもアレス君には一生勝てへんかも。

 

 

 

-はやて視点・終了-

 

 

 

 

 

 

「!?」

 

手足が動かない!?

 

見れば魔力の鎖が俺の四肢に絡みついていた。

 

「やっと、捕まえた……」

 

「これなら、さすがのアレス君でもそう簡単には!」

 

よく見るとユーノ、ユナ、アルフ、リニスさんの4人共同のバインドだった!

 

「これならアレス君を沈める事が出来るの!」

 

「今回は勝たせて貰うよ!」

 

上空にはなのはとフェイトの2人。

 

2人のデバイスに魔力光が集まってくる。

 

まさか……『スターライト・ブレイカー』と『プラズマ・ザンバー・ブレイカー』か!?

 

いかに俺でも原作より3倍以上強化されたスターライト・ブレイカーとプラズマザンバーブレイカーの同時攻撃は防げない!

 

【お兄様!】

 

「く、凶悪なバインドだな!」

 

【お兄様でもあの直撃を喰らっては……】

 

「さすがに撃沈だ。だから、咸卦法を使う」

 

身体が出来上がって無いから長時間は使いたくはないが。

 

【それなら大丈夫ですね】

 

「さて、早くしないと超巨大な砲撃が来るぞ。っと、手は塞がってるから……体内で合成だな」

 

右手に気、左手に魔力を込めて合成した方がイメージしやすいが、慣れてきたら別に体内で合成も出来る。

 

「受けてみて! これが私の『全力全壊』!! スターライト・ブレイカー!!!」

 

「行くよ! プラズマ・ザンバー・ブレイカー!!!」

 

桃色と金色の砲撃が俺の方に向かって飛んでくる。

 

もはや回避は不可能。

 

「くっ! 気と魔力の合一(シュンタクシス・アンティケイメノイン)!」

 

その瞬間、四肢に絡まっていた鎖が砕け散る。

 

「エヴァ、シールドを!」

 

【了解です! 装甲手楯(パンツァーシルト)!】

 

闇の盾(ダークネス・シールド)!!」

 

俺の前に展開されるベルカ式魔法陣の盾と漆黒の盾が現れる。

 

その瞬間、身体に強烈な衝撃が襲いかかってきた。

 

「ぐぅ!!!」

 

【うぅ!】

 

長い砲撃が続く。

 

【ああ、ダメです! もう持ちません!】

 

エヴァの言葉通り、ベルカ式の盾にヒビが入り、粉々に砕け散った。

 

そして、俺が作った盾に直撃する。

 

「うぁ! これだけの砲撃を喰らったのは久しぶりだ!」

 

俺の盾にもヒビが入ってきた。

 

咸卦法で強化したにもかかわらず、俺の盾を破るのか…!

 

なのはとフェイトの強烈かつ凶悪な砲撃に俺は舌を巻くしかなかった。

 

「だ、ダメか! 俺の盾でももたねぇ!」

 

精神甲冑(パンツァーガイスト)!!!】

 

エヴァが全身を纏うタイプの装身型バリアを展開する。

 

後は、俺の騎士甲冑の強度に期待するしかない。

 

両手の籠手に気を纏わせて強度を上げる。

 

その刹那、俺の盾も砕け散って全身に衝撃が襲いかかって来た。

 

「ぐぅおぉぉぉぉ!? ホントにコレが非殺傷設定か!?」

 

両腕を顔の前に上げてガード体勢で砲撃を防ぐ。

 

そして、30秒くらい経ってから砲撃が止んだ。

 

「これ、普通のヤツならとっくに撃沈だよな?」

 

【ええ、お兄様だからこそ耐えられたかと。あと、私でも何とか耐えられるけど……】

 

周りからは「さすがにコレを喰らって耐えたら……」とか「アレを耐えられたらもう勝ち目無いよ」とか聞こえる。

 

そして俺は言った。

 

「ならばもう勝ち目は無いと言うことだな?」

 

「っ!!!」

 

全員が息を呑んだ。

 

下の方からは「何であの巫山戯た砲撃を耐えられるのよー!!」とアリサの野次が聞こえたが。

 

「悪いな、さすがにアレは耐えられそうになかったから咸卦法を使わせて貰ったぞ」

 

「そ……そんな……」

 

「ま、全員良かったぞ? 俺に咸卦法を使わせるまで追い込んだんだからな」

 

俺は双剣を腰に差して無手になる。

 

ちょっとタカミチの技を借りるとしようか。

 

「さあ、多分、大丈夫だろうけど、全員耐えろよ?」

 

下の方から「あかん! みんな逃げて~!」とか「アレが来るよ~!」とはやてとすずかが叫んでいた。

 

どうやら2人は俺がこれから使う技が分かったみたいだ。

 

「とりあえず……全員に一撃プレゼントだ! 『豪殺居合い拳』!!!」

 

左右の手から放たれる拳圧が全員に襲いかかる。

 

轟音が辺りに響き渡る。

 

 

「うぁ!」

「うそっ!?」

「そ、そんな!?」

「ぐっ!」

「ダメ!」

「にゃあ!?」

 

 

全員シールドで防いだが、なのは以外シールドにヒビが入っていたのを見逃すはずも無かった。

 

「もう一丁!」

 

連続で放たれる居合い拳。

 

ガラスが砕ける様な音が周囲に響いてなのは以外全員吹っ飛ばされ、なおかつ気絶していた。

 

さすがなのはのシールドはそう簡単に破れそうにない。

 

なのはの前に八角形のシールドが現れていたから。

 

どう見てもATフィールドにしか見えないが。

 

「うぅ~……」

 

「あの盾は半端無い堅さだな……」

 

【そうですねぇ~】

 

「……なら、斬るか」

 

【分かりました。カートリッジロードですね?】

 

「ああ」

 

俺は双剣を手に取る。

 

「エヴァ、カートリッジロード!!」

 

【了解! 起爆(エクスプロズィオーン)!!!】

 

双剣から1本ずつ薬莢が排出される。

 

「そんな……!」

 

「いくぞ、なのは! その盾、斬り裂いて見せよう!! 神鳴流奥義・二刀連撃斬岩剣!! 」

 

その瞬間、なのはの盾は四分割に切り裂かれて砕け散った。

 

そして、なのはの首筋に剣を当てて寸止めする。

 

「……参りました……なの」

 

 

 

 

 

全員を一通り治療したあとシグナム達に総評を聞いてみた。

 

「合格だ。むしろ我々がお願いしたい位だ」

 

「そりゃあ良かった」

 

「しっかし、あの巫山戯た砲撃を耐えるのか~」

 

ヴィータが目を丸くしていた。

 

「うむ。いかに我々とて、あの砲撃を耐える自信は無い。ザフィーラは?」

 

「……状況次第だな。それでも防げる率は二割を下回るだろう……」

 

「一番防御が高いザフィーラでそれなら私は秒殺ですね」

 

シャマルが苦笑いしていた。

 

ってか、ザフィーラ……アレを何とか防げる方が凄いと思うのですが。

 

「アレスー!」

 

遠くからすっ飛んでくるのはアリサだった。

 

後ろからすずかも来る。

 

「どうした?」

 

「どうしたもこうしたも……あ、ああ、アンタ! あんな波動砲みたいなの喰らって大丈夫なの!?」

 

「まあ、咸卦法使ったし」

 

「……なるほどね。アレ使ったから何とか防げたと?」

 

「ぶっちゃけ言うとその通り」

 

「うぅ~ん……アレス君に勝とう思ったらアレを超える砲撃が必要なんか~」

 

顎に手を当てて考え込むはやて。

 

「アレを超える砲撃って……」

 

「人の身で出せるのかしら?」

 

アリサとすずかも同じ様に考え込んでいた。

 

そんなに俺が負ける姿を拝みたいんかい。

 

「さて、風呂に入ってさっぱりするかな」

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、アレス」

 

「どうした? ユーノ?」

 

「僕達、何でこんな所に居るの?」

 

「……気にするな」

 

「気にするよ!」

 

俺とユーノは大浴場の入り口で佇んでいた。

 

ユーノの声が浴場内に木霊する。

 

「ほらほら、ユーノ♪」

 

ユナがユーノの手を引っ張って行った。

 

「うあぁぁぁぁぁ……」

 

とりあえず、俺は胸の前で十字を切っておいた。

 

「南無三……」

 

「ほら、アレス君も行くよ」

 

「えへへ、背中流してね♪」

 

俺はなのはとアリシアに2人に手を握られて浴場に入っていく。

 

どうしてこうなったのかな。

 

考えるまでもないが。

 

なのは、アリシア、フェイト、はやて、アリサ、すずかの6人に一緒にお風呂に入るように命じられ。

 

そこへ母さんが桃子さんとプレシア女史を口車に乗せてから3人で俺に入るように命じて来て。

 

シグナムとシャマルははやての口車に乗せられて俺と一緒に入るように懇願してきた。

 

このままだと『淫魔人』から『淫魔王』の称号に昇格しそうだったからユーノを連行して来たのだ。

 

旅は道連れと言うヤツだ。

 

ちなみに男性陣に救援を求めようとしたが、父さんは母さんに睨まれて目を逸らし。

 

士郎さんと恭也さんは桃子さんに睨まれて目を逸らし。

 

ザフィーラはシグナムとシャマルに睨まれて目を逸らしていた。

 

何かね、君達は全員尻に敷かれてるのかね?

 

パワーバランスは明らかに女性陣の方に傾いていた。

 

全く、こんな事ばかりしてたら読者から『アレス、モゲろ』とか『爆発しろ』とか言われるじゃないか。

 

そう思いつつも俺は例によって女性陣の背中を流す事となった。

 

 

 

 

 

「多すぎるんだが」

 

身体を洗う依頼を受けたのは。

 

母さん、桃子さん、プレシア女史。

 

なのは、アリシア、フェイト、はやて、アリサ、すずか。

 

おまけにシグナムとシャマル。

 

多すぎるわ! そんなに洗ってたら逆上せて倒れるわ!

 

「流石に多すぎる。1……2……3……11人か。二重身(ドッペルゲンガー)

 

俺は11人に分裂してからそれぞれの所に行った。

 

「おわっ!アレス君が増えとる!」

 

「実際に見ると……何というか」

 

「……」

 

「……」

 

シグナムとシャマルは呆然と俺達を見ている。

 

「……おかしいだろ、あいつ。ホントに人間か?」

 

ヴィータがリニスさんに身体を洗われつつ呟いていた。

 

「一応、人間ですよ?」

 

リニスさん、一応じゃなくてれっきとした人間です。魂は違いますが。

 

 

 

 

「ん~」

 

全員の身体を洗い終えて俺が身体を洗っていると。

 

「……どうした?」

 

見るとすずかが俺の横で立っていた。

 

「確かに……違うなぁ」

 

左からははやての声が。

 

……なんだろう。もの凄く、イヤな予感を感じる。

 

「……何の用だ?ってか、何処を見てるんだよ!」

 

すずかとはやての視線は……俺の股間、つまりは男性専用アームドデバイス(仮称)を見ていた。

 

「いやね? よく漫画とかで男の子の……ソレって見ると可愛いらしく描かれてるから……」

 

「実際はどんなのかなぁと」

 

お前ら、どんだけマセてるんだ!

 

「ユーノ君の方が漫画のアレに似とったなぁ」

 

「そうだね。アレス君のは……亀の頭? そんな感じ」

 

どうやって説明しろと。ってか説明出来ねぇ!!!

 

そしてユーノ。ご愁傷様と言えば良いのか。

 

「ふっふぅん~♪アレスのは……何か……違う。ユーノと形が違う」

 

アリサの声が聞こえてきた。

 

横を見るとユーノは壁際に追い込まれてなのは、アリシア、フェイトにじっくり観察されていた。

 

隣ではユナが解説(?)らしき事をしてるようにも見えるが。

 

見なかったことにしておこう。

 

〈アレス、助けて……〉

 

〈すまん、俺も似たような状況になりつつあるんだ……〉

 

〈そんな……〉

 

〈骨は拾ってやるぞ〉

 

〈うわぁぁぁぁぁん!!!〉

 

念話でユーノの断末魔を聞いた後。

 

周りには6人の少女達が集まっていた。

 

そして、視線は俺の股間の男性専用アームドデバイスだった。

 

これってセクハラで訴えて良いですか?

 

「ねえ、アレスお兄ちゃん」

 

アリシアが屈託のない笑顔で聞いてきた。

 

周りの5人を見ると瞳を輝かせている。

 

「うん?」

 

「アレスお兄ちゃんとユーノ君の……どっちが正しいの?」

 

正直に言うと俺の方が正しいのだが。

 

「俺の方だな……」

 

「そうなんだ~。で、コレって何の為に付いてるの? あたしやフェイト、周りのみんなにも付いてないし~」

 

 

 

 

……!!!

 

 

 

 

ついに来てしまったこの質問!

 

正直に答える……訳にはいかないだろ!

 

横目で大人組を見ると。

 

アルフはニヤニヤしながら様子をうかがってる。

 

お前は後で模擬戦(と言う名を借りた私刑)だ。

 

シグナム、シャマル、ヴィータは何事も無かったかのように湯船につかってる……が、何か、耳がダンボの様に大きくなってる様に見えるのは気のせいか?

 

桃子さん、プレシア女史、リニスさんは『あらあら、微笑ましい光景ですね』と言いたいような微笑みで見てる。

 

保護者なら止めてください!

 

母さんは『あらあら、罪作りよね? アレスちゃん』と言いたげなにこやかな笑みで見ていた。

 

母さんが来るとロクでも無いことになるのは間違いないからあえて無視することにした。

 

ユーノは『お婿に行けなくなったちゃった』とか言って湯船につかっていた。

 

大丈夫だ、ユナがきちんと引き取ってくれるから。

 

周りの援軍は全く期待出来ないと言う事は分かった。

 

こうなったら!

 

「あ! あんな所にスキマ妖怪が!」

 

「どこや! どこどこ!」

 

(ゆかり)!?」

 

はやてとすずかがエラい勢いで食い付いてきた。

 

「へ?」

 

「スキマ妖怪?」

 

なのはとアリサは不思議そうな顔で俺が指差した所を見る。

 

「今だ!」

 

俺はジャンプしてから逃れようとしたら。

 

「ダメだよ?」

 

背中から抱きつくのはフェイト嬢だった。

 

おおぅ! 微妙に柔らかい感触が!

 

そうか、膨らみはじめてるのか!

 

「お兄ちゃん? コレの説明を求めてるんだよ?」

 

アリシア! 俺の男性専用アームドデバイス兼ユニゾンデバイス(仮称)を握るんじゃありません!

 

そんなことしたら某悪魔将軍の硬度10・ダイヤモンドアーマーみたいな堅さになるじゃないか!

 

これだとラチがあかん!

 

〈プレシアさん、救援を求む!〉

 

〈あら、ソレの説明なら貴方が適任でしょう?〉

 

〈確かにそうだが。まだ、早いだろう?〉

 

〈教えても良いわよ。何事も早い方が良いわ〉

 

〈良い訳あるか。教えたらイヤな予感がするんだ〉

 

〈大丈夫よ。2人とも月のアレはまだだから〉

 

〈1年間、俺との会話が一切無くても良いなら〉

 

〈すぐに助けに行くわ!!〉

 

全く、この人は何を考えてるのか。

 

いつぞやアリシアに説教を喰らってから頭のネジが2、3本は抜けてしまったのかも知れない。

 

そのあと、プレシア女史と母さん、桃子さんが来てから事態は何とか収拾を迎えた。

 

「お兄ちゃん、いつか教えてねぇ!」

 

アリシアの台詞に俺は苦笑するしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなでこの魔法球の中で3日過ごした。

 

外ではまだ3時間しか経っていない。

 

そして俺達は別れを告げて八神家を後にしたのだった。

 

 




 
段々となのは達は思春期を迎えてきてますw

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