暗殺教室 グリザイアの戦士達   作:戦鬼

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結局、こんなに時間が掛かってしまい、申し訳ありません
でも、時間は掛かってもやめるつもりは無いです
応援よろしくです

では、全校集会です
…こんな感じでいいのだろうかと毎回悩んでるので、意見があればドンドンお願いします。


集会の時間

椚ヶ丘中学では、月に1度全校集会がある。校長や生徒会からの連絡をのべる。これだけならどこでもありそうなものである。

 

「だが、E組は昼休みを返上してあの特別校舎からここまで来なくてはならない。しかもその際は他のクラスよりも早く整列しておくか。品行方正をアピールしろってことか?」

 

「なんでそんなふうに受け止められんだか」

 

「こういうのは考え方だ。他の奴は?」

 

磯貝に言いながら周りを見ていると何人かがいないことがわかり雄二はそう尋ねた。

 

「すぐ来るよ。みんなこれ以上ペナルティは受けたくないし」

 

噂をすれば何とやら。そうしていると他のメンバーも集まる。因みにカルマはサボっている。罰を受けても痛くもかゆくもないとのことである。

 

「ところで、何で岡島はそんなにボロボロなんだ?俺の次に到着したのはすごいが…」

 

「道中でいろいろあったんだ。ハチに蛇と追いかけられて最後は川に落ちて流されて」

 

息が上がりゼェゼェ言っている岡島に変わり渚が答える

 

「何したんだ?ハチはともかく日本の蛇は本来臆病だからこっちから何かしない限り襲わないぞ」

 

「いや、ツッコムところそこ?」

 

岡島が復活し、そうこうしているうちに他のクラスも入ってくる。E組の生徒を見るたび野次を投げ、バカにし、指をさして皆が笑う。それはまず間違いなく差別だ。しかしそれに耐えるしかない何故ならここにいるのはそれを理解した上でこの学園に入った者たちなのだから。

 

それは生徒同士だけでなく

 

〔えー、と言うわけで君達は全国から選りすぐられたエリートです。しかし、油断してると何処かのオチこぼれさん達と同類になりますから〕

 

校長の言葉に反応して一斉に笑いが起こる。そうこの学校にE組の味方となる先生はいない。…E組の先生以外は

 

スタスタと入ってくる烏間に皆が顔を向ける。特に他クラスの女子はうらやましそうにしていた。と、烏間が他の教師に挨拶をしていると

 

「烏間先生~見て見てナイフケースデコってみたの」

 

「かわいいでしょ」

 

倉橋と莉桜がそれを見せた瞬間冷や汗をかきながら烏間は詰め寄り「ここではだすな」言おうとした時、一瞬何かの冗談かと思うものが目に入る。

 

「おい、風見くん、それはなんだ?」

 

「カタコトですよ烏間先生。深呼吸してください。ヒッ、ヒッ、ふぅー」

 

「ふざけるな⁉︎なんだそれは」

 

指をさして雄二の腰につけているナイフケースを見る。

 

「みればわかるだろう?デコレーションナイフケースだ」

 

ビーズでテカテカに輝く犬のキャラクターが描かれたナイフケースを見せてドヤ顔でいう。

 

さて、こうなった経緯について説明しよう。

 

 

 

昨日、莉桜との誤解が解けた日の放課後。

 

「ゴメン風見くん!朝にいろいろあって渡すのが遅れちゃって」

 

帰る準備をしている雄二に倉橋が声掛けるが

 

「朝に何かあったのか?と言うより、渡すもの?」

 

「(素で言っているのがすごいな)うん。ほら、昨日言ってたのが出来たんだ。ほら、デコレーションナイフケース!風見くんの好きな犬にしておいたよ」

 

ビーズアートによって対先生ナイフ用のケースはテカテカと輝いている。

 

「これを、オレに?」

 

「うん。昨日風見くんも気に入ってくれたから。ずっとつけてくれるんだよね」

 

話の内容が理解できず言葉がうまく出ていない

 

すまない、話が見えないんだが

(など言ってしまえば、地雷を踏むそんな予感がするがどうする…)

 

「あー、倉橋さん渡す前にちょっとだけ雄二と話していいかな」

 

いいよ。倉橋が言うとささと距離を取り、話し出した。

 

「で、どういうことなんだ」

 

「昨日も言おうとしたんだけどね…」

 

 

**

 

「ジャーン!私のはこれこの十字架の上のハートがポイントでさー」

 

「私はこのウサギがチャームポイント」

 

「2人ともすごいねこれ。こまかいなー」

 

渚が莉桜と倉橋の力作ビーズアートを見せ合うのを見て素直な感想をいう。これが携帯電話なら普通なのだがここは暗殺教室。使用したのは対先生ナイフのケースである

 

「あ、雄二おはよう」

 

「……あぁ、おはよう」

 

少々反応が鈍いことに渚は首をかしげ、声をかけようとするが倉橋が先に声をかけたのでとどまる。

 

「ねーねー風見くん、これかわいいでしょ」

 

「…あぁ。かわいいな、ベストドッグだ」

 

「?」

 

渚はすでに雄二の言動がおかしい事に気付いていた。このとき雄二は『バイト』が深夜や早朝が多くしかも立て続けに入っていたため疲労はすでにピークに達しそこに女子の「かわいい」という単語が出た瞬間、話が長くなるなと判断した彼は脳をほぼスリープ状態にしていた。

 

「ありがとう風見くん!あ、そうだ。よかったら風見くんのも作っていいかな?」

 

「なるほど」

 

「どうせなら風見くんの好きな犬のにするよ」

 

「大変じゃないの」

 

「大丈夫。最初はそうだけどやりだして慣れたら結構簡単だから」

 

「すごいな」

 

「ちょっと雄二?というかほら、倉橋さんも大変だと思うしちょっとかんがえても」

 

「悪いのは君じゃない」

 

「風見くんもこう言ってるんだから。私頑張るよ」

 

「なるほど」

 

「私も手伝うよ!こういう作業得意だし」

 

「すごいな」

 

「ありがとう。でもいいのかなぁ?」

 

「悪いのは君じゃない」

 

「ほら、風見くんもこう言ってるんだからさ」

 

「そうだね。じゃあ一緒に作るよ!」

 

「なるほど」

 

「楽しみにしてて。可愛くするから」

 

「すごいな」

 

「ねぇ、もう一回聞くけど本当にいいの雄二?」

 

「悪いのは君じゃない」

 

**

 

「ということ」

 

「!?」

 

渚の言葉を聞きおえたこの瞬間雄二の思考は一気に混乱した

 

「ど、どうすればいい」

 

このクラスに来て初めて雄二は困った顔をみせる。自分がキラキラのナイフケースを身につけたのを想像したためである。そのあまりに不自然な目立ったことに。

 

「ごめん。こればっかりは僕でもどうしようもないよ」

 

「くっ、退路は既にないか」

 

 

そして今に至る。

 

「君が今どうしようもない場面にあったことだけはわかったが、3人とも暗殺の事は秘密なんだここではだすな!」

 

はーいと3人は小声でそう言う。頭を抱えながら教職員の列に並ぶと今度はビッチ先生が入ってきた。烏間に注意されるも情報収集の為渚に話しかける

 

「ちょっと渚。あのタコの弱点が書かれた手帳貸しなさいよ」

 

「いや、もうないよ役に立ちそうな話す事は全部はなし「いいから見せなさいよ!胸で窒息させるわよ!」モガァ胸はやめて!」

 

「ようビッチ先生。朝も昼もハッスルタイムか?」

 

「うっさい!あとそれやめろ!」

 

E組のもはや日常を周りのクラスは不満そうに睨んでいた。がこれから行われる事を考えグッと我慢する。それが何なのかは既に雄二は気付いていた。周りはプリントを配られているのに対し、E組の方には配る気配が全くないからだ。

 

〔はいっ。今配ったのが生徒会行事の詳細プリントなので、しっかり見てください〕

 

生徒会役員がそう言うとE組の皆もおかしく思い、クラスの代表である磯貝が配られていないことを指摘するが

 

〔えっ、ない?おっかしーなー。ごめんなさーい、3−Eの忘れたみたーい。すいませんけど全部記憶して帰ってくださーい〕

 

再び場内に笑いが上がる。

 

(くだらない嫌がらせだな)

 

雄二がそう思い手を横に出すと風が通り、同時にまるでコピー機で写した手書きのプリントを受け取った。

 

(まぁ、このクラスの教師がいるんじゃ、その程度関係ないけどな)

 

「問題ありませんねぇ手書きのコピーがありますから」

 

そしていつの間にか教職員の列にいつもの不自然な変装をした殺せんせーがいた

 

雄二は殺せんせーの存在に気付いていたわけではない。ただ、クラスがならんでいる位置、この嫌がらせを無視できるか等を考えて軌道をある程度予測したのだ。そして、プリントがある事を磯貝がいうと悔しい顔をみせ、生徒会役員は行事を述べる。

 

「あれで変装してるつもりなのが笑えるな」

 

「吉田言うな。殺せんせーが可哀想だろ」

 

雄二はワザと殺せんせーに聞こえるように言うと案の定ガーン!と言いたそうな顔をしていた。

 

「プハッ、マジでショック受けてる」

 

E組全員がその瞬間笑う。だが他のクラスは表立って注意しない。当然だろう自分達も先ほど集会中に大笑いしていたのだから

 

〔えー続きまして、転入生を紹介します。皆さん、用意をしててください〕

 

と言われると皆使えなくなったペンや消しゴムを用意をする。その目的は自己紹介が終わった瞬間に一斉に投げるためだ。歓迎などしないぞとハッキリ分からせるために。E組の皆は心配になるが雄二は別の心配の為、烏間をそれとなく見ると「すまん」と顔に出ていた。その瞬間、これも理事長の作略なのだとすぐにわかった

 

(烏間もだが、JBも今頃大変だろうな。ここで俺が自己紹介する予定はなかっただろうに)

 

少々面倒くさそうに、そして言うべき事を言うため、雄二は進む。途中で桃花と莉桜に特に心配そうな顔をするもふっと笑い、大丈夫だとアピールをしていた。

 

〔それでは、自己紹介をどうぞ〕

 

ニヤニヤ笑う生徒を無視しマイクの前に立つ。この時、全員が思った。当たり障りのない紹介をし、よろしくお願いしますなどを言うのだと。そしてその瞬間一斉に物が投げつけられるとしかし、

 

〔I meet, the act which makes the others stupid will be a minus act certainly for itself.〕

《 そうやって他人をバカにする行為は、自分にとって必ずマイナス行為となるぞ》

 

瞬間、雄二が何を言っているか、理解できた人間は少数だった。

 

〔Whatever is done, the guy who thinks a collapse is waste in a life collapses.

《挫折を人生の無駄だと考える奴は、何をやっても挫折する》

 

皆、唖然とし、物を投げようとした手が下がる。

 

〔But all the members have a possibility in my classmate.〕

《だが俺のクラスメイトは全員が可能性を持っている》

 

ざわざわと皆が話し出す。何を言っているのだと

 

〔It has been just passed, consider the excuse when discounting.〕

《追い越されて、負けたときの言い訳を考えておけ》

 

E組の数名もビッチ先生の教育で多少カタコトだが理解していた。そしてそのビッチ先生は「言うじゃない」ニヤリと笑い、烏間は我慢していた溜め息がどっとでて殺せんせーはいつも以上にニンマリしている。

 

〔今、俺が言った事が理解できなかった他のクラスのやつは覚悟しておけ。これからおこることにな〕

 

そうして雄二は戻るいまだに皆唖然とし、物を投げる暇さえなかった。そして理解出来るものはわかった。これが挑戦状であると。そして雄二なりのE組へのエールであると

 

「風見、お前あれで良かったのか?」

 

「何がだ磯貝?俺は言いたい事は言った」

 

「いや、そうじゃなくてさ自己紹介。結局名前言ってないんじゃ」

 

「………」

 

言われて気付いたがまぁ、いいだろう雄二は思った。

 

その後のE組いじりはもはや意味をなさなくなるのを理解してか、何もおきなかった。

 

 

*side雄二

 

やれやれ。今回の事は烏間からJBに情報がいくだろう。それを考えるとまた面倒だ。

 

「おい、なんだその不満そうな目」

 

ふと、声がした方に目を向けると渚が他クラスの生徒2人に絡まれており、烏間が助けに行こうとするもいきなり後ろに現れた殺せんせーに止められていた。助ける必要がないという事か。まぁ、このクラスの生徒ならあの程度には確かに屈しは…

 

「なんとか言えよE組‼︎殺すぞ‼︎」

 

瞬間、渚の表情が変わり、クスッと渚が笑う。そして

 

「殺そうとした事なんて無いくせに」

 

脅していた2人組は冷や汗をかいてしりぞく。当然だろう…今のは間違いなく殺気。それも自然に……

 

 

俺はE組校舎に戻る際烏間に声をかける。

 

「烏間先生」

 

「風見くんか。どうした?」

 

「渚を、なるべく見守ってほしい」

 

短く、完結に伝える。

 

「それは、そういうことか?」

 

「まだわからない。仮にそうだとしても、あいつはその才能に気付いていない可能性がある。だからこそ、あいつを見ていてほしい。俺に何かあった時、次があいつにならないように」

 

「…わかった。だが、今の所それは心配無いだろう。あの教師がいるからな」

 

「確かに…烏間、ありがとう」

 

「先生だ。それと、礼を言われることもまだしてない」

 

「それでも、言わせてくれ」

 

「ふっ、そう言っておだてても、今日の集会の事はちゃんと報告するからな」

 

「む、やはりダメか」

 

「当たり前だ」

 

やれやれ、今から既に面倒だ

 




感想、意見があればよろしくです

あと、英語の部分は翻訳サイトを使いながら少しずつ書いたものです。
間違えてたら、すいません

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