そしてちゃんと休める日が多くなったプラス今回なんか凄い勢いでかけたので2話投稿します
肝試しがどうなったかという質問がくるなら、まぁ予想通りというところだろう
「シクシク」
肝試しを装い、怖がらせてその吊り橋効果でカップルを作ろうとしたらしい。だが、問題があった。ありすぎるくらいにあった
まず殺せんせー自身がめちゃくちゃ怖がりという事。怖がらせようと躍起になるも狭間が逆に怖がらせてからはビビりまくってそこからなんでも怖いものに連想をつけてしまい。生徒よりもキャーキャー叫んで肝試しにならない
第2にこれが1番と言っていいが脅かすよりくっつける方に意識が入っていてピンクとハートの椅子に座らせるポッキーゲームをやらせるなどやり方も古いプラス見え見えすぎてお話しにならず肝試しにならない
「時代の変化は残酷だな。伝統というものは過ぎ去り、忘れられる。この椅子もそうなんだな」
「いや違うから⁉︎絶対に違うから‼︎」
ようやくツッコミが入ってデマカセに気付く雄二にやれやれと思うもやはり殺せんせーへの呆れのほうがでかい
「先生さー結果を急ぎすぎなんだよ。怖がらせるよりくっつける方に意識が集中してんのが丸わかりだし」
「おまけにやり口が古すぎ」
責めだすとシクシク泣きながら「だって、だって」と子供のように泣きじゃくる
「イチャイチャしてるとこ見たかったんだもん‼︎手をつないでニヤニヤしたいじゃないですか‼︎」
「あ、開き直った」
「しかも泣き逆ギレ…なんてゲスい」
「と言うか、それなら雄二くんとペア組まさせてよー」
「いえ、彼は3人に好意を持たれているのでバランスを保つ為に………言ってたらなんか腹が立ってきました‼︎」
「うわー嫉妬だ。醜い嫉妬だ」
で、当本人はというとせっせと片付けをしていた
「先生ーこの椅子処分していいかー?島の景観とも合わないし」
「にゅあ⁉︎やめてください‼︎折角作ったんです‼︎この後ネットオークションに出すんですから‼︎」
「「「「誰も買わねーよこんなもん」」」」
そんな感じで先生を責めているち後方から女性の大きな声が聞こえてきた。
「何よ結局誰もいないじゃない‼︎怖がって歩いて損したわ‼︎」
「だからくっつくだけ無駄だと言ったろ。徹夜明けにはいいお荷物だ」
「うるさいわね、男でしょ‼︎美女がいたら優しくエスコートしなさいよ‼︎」
女性の声の主はビッチ先生。もう1人男の声がしそれは烏間だ。どうやら2人も肝試しをしていたようだ。もっとも烏間の方はしかたなくと言ったところだろう。とても鬱陶しそうである。
と不意に生徒達とビッチ先生の目が合う。いままで烏間の腕を組んでいたのによそよそしく離れる。
「……なぁ、うすうす思ってたけどビッチ先生って」
「……うん。どうする?」
「明日の朝、帰るまで時間はあるし……」
結論
(((((くっつけちゃいますか⁉︎))))))
結局皆ゲスかった。ビッチ先生をゲスい目温かい目で向かい入れて作戦会議の為ホテルのロビーに集まる。
「にしても意外だよなぁ〜。あんだけ男を自由自在に操れんのに」
「自分の恋愛にはてんで奥手なのね」
木村と茅野がビッチ先生の恋愛の下手さに少し驚きながらいうとそれが気に障ったのかキレだす
「仕方ないじゃないのよ‼︎あいつの堅物ぶりったら
見せた事のない表情で赤くなるビッチ先生に数人の男子は
「不覚にもかわいいと思っちまった」
「なんか屈辱」
「なんでよ‼︎」
不器用な人だなというのが皆の感想だ。というわけで本格的な会議に入った。どこから持ってきたのかホワイトボードを用意し準備万端である。
「とりあえず、まずは服装だろう。烏間先生だぞ?以前言ったがあの堅物に色仕掛けは効かない」
「うん。雄二くんがそれを言うのは間違ってる気がするけどその通りだと思う」
「露出しとけばいーやてきな?烏間先生みたいなお堅い日本人の好みじゃないよ」
「そうそう。もっと清楚な感じで攻めないと」
「む、むぅ。なるほど、清楚か」
いつもビッチ先生に交渉術、接待術を教わっている3人から逆に教わるという奇妙な光景ができていた
「清楚つったら、やっぱり神崎ちゃんか。昨日着てたの乾いてたら貸してくんない?」
言われて神崎はその服を取りにいき、それにさっそくビッチ先生は着替えてきた。その服は確かに神崎が身につけていれば清楚だろう肩を少しだけ見せてニーソックスをつければいやらしさを感じない。
「ほーら。服ひとつで清楚に……」
そう、神崎が着れば。ビッチ先生とは胸部の大きさも違う為ボタンは閉まりきらず胸は見せつけるように下半身は見えそうなラインとソックスもはいてないからスラリとした足が視線を誘導させ、上に焦点がいきまた隠せてない胸にいき清楚とは無縁むしろ逆にエロさが際立つ。
「…………まぁ、そういうモデルショーにでればいけるな。あと、恥ずかしがるな神崎。あれはビッチが身につけたからああなるんだおまえが着れば清楚な美人だ」
「あぁ⁉︎なんじゃその言い方⁉︎」
というわけでもうビッチ先生がエロいのは仕方ないとして、人間同士の相性の方に意見を変える。
「けど、烏間先生に好みの女性とかあるのか?」
「ふむ確かに。誰か烏間先生の女性の好みを知っている人はいますか?」
うーん皆考えていると桃花が「あ!」と声を出す
「そういえば、TVのCMであの女性のことベタ褒めしてた‼︎“俺の理想のタイプだ”って‼︎」
そのCMの女性とは
*
「彼女は…いいぞ。顔つきも体つきも理想的だ」
素晴らしいという言葉が表情になってその女性を評価している
「おまけに3人もいる」
有名なセキュリティ会社のCMでセキュリティという事で強い人が出ていた。その女性は霊長類最強と言われる金メダル女性だった
*
「「「「って、理想の女性じゃなくて、理想の戦力じゃねーか‼︎」」」」
「まぁ、単純に強い女性が好みかもしれないが…」
「なおさらビッチ先生の筋肉じゃ絶望的だね」
うぬぅと悔しがるビッチ先生と生徒たち。ならば手料理でいこうと奥田が発案する
「ホテルのディナーも豪華だけどそこをあえて2人だけは烏間先生の好物で」
「いやダメだろそれは」
雄二のツッコミにすぐクラスは気づいた
「軍人は効率第一だからな。仕事がすぐできるもしくは食いながら仕事ができるようにカップ麺かハンバーガーしか食ってるところしか見てないぞ俺は」
「「「「確かに」」」」
高級感あるレストランで2人だけカップ麺とハンバーガーなど雰囲気もクソもないというより、こんな高級感あるレストランでは出さないから外に追い出されてシートに座って食べさせられる可能性すらある。余計に不憫だ
「つけ入るスキが無さすぎる‼︎」
「なんか烏間先生の方に原因があるように思えて来たぞ」
「でしょでしょ?」
「先生のおふざけも何度無情に流された事か」
とうとう打つ手が無くなり烏間先生がディスられ始めた
「ならせめて、ムードだけでも作るべきだな」
「そうですね。女子は堅物の日本人が好むようにスタイリングの手伝い。男子は2人の席をムード良くセッティングしましょう」
おおぉーと気合いを入れる。
そうしてディナー開始の時間になり烏間がレストランに来たが
「な、なんだこれは」
烏間を座らせない為クラス全員で椅子を占拠した必要以上に使い寝転がったりしている。
「烏間先生の席はありませーん」
「E組名物先生いびりでーす。先生方は邪魔なんで、外の席でどうぞ勝手に食べて下さーい」
岡野が指さす場所には特別にセッティングしたテーブルがあり、よくわからないなと思いつつそこへ行こうとすると扉の前に雄二がいる
「風見くん?」
「今回といつものお礼に、2人には特別な席を用意したそうだ。ありがたく受け取っておけよ」
と耳打ちでいうと納得したのか「わかった」と外へ出る。席着いたのを確認すると皆一斉に窓に寄り見守る。
「プライバシーゼロだな」
side:ビッチ先生
スミレの作ったショールは素人が作ったもの以上でそこいらの店には置ける。けど所詮はそこいらなのは変わらない。社交界じゃ使い物にならないし……テーブルセッティングも素人仕事。多分携帯で写真だけ調べたりホテルのやり方を見よう見真似ただけだ。カトラリーの知識くらいちゃんと調べなさいよ。おまけに……プライバシーもへったくれも無い野次馬ども。ワクワクという言葉が見えるわ
けど、……何よコレ楽しいじゃない!ちょっとだけ大好きよあんた達!ヤッてやろうじゃない!この堅物ここでオトす‼︎
「…色々あったな、この旅行は」
「えぇ。あんな事態になることも、こんなところで
「だが、収穫もあった。怪物の新たな特殊能力もだが、基礎が生徒に身についているのが証明できた。…この調子で二学期中に必ず殺す。イリーナ、おまえの力も頼りにしているぞ」
殺す、殺す、………殺すか
「どうした?」
きた。
「……昔話をしてもいい?」
気づいたらオトすことも忘れて話していた
「私が初めて人を殺したときの話、12の時よ。私の国は民族扮装が激化しててね……ある日、私の家にも敵の民兵が略奪に来た。親は問答無用で殺されて……敵は私の隠れたドアを開けた。殺さなければ殺される。父親の拳銃を至近距離から迷わず撃ったわ」
今でも覚えているあの温度を、あの音を、あの声を
「敵の死体を地下の蔵に押し込んで…奴等が去るまで死体と一緒にスシ詰めになって難を逃れた。一晩かけてぬるくなってく死体の温もり、今もはっきり覚えてるわ」
カラスマはわかっているの?あの子達にさせるその行為を
「ねぇカラスマ、『殺す』ってどういう事か本当にわかってる?」
「………」
不覚考えないようにしてるのかしら。任務だものね。……それにしても
「湿っぽい話しちゃったわね。それとナプキン適当につけすぎよ」
ナプキンの端を持って自分の口を拭き、そのままカラスマの口を拭った。
「好きよカラスマ。…おやすみなさい」
side:フリー
(バカバカバカ死ね私〜‼︎告白のつもりが殺白してどーすんのよ‼︎)
自分のしでかした事に大いに反省して悶えながらクラスの皆の元へ戻ってきたビッチ先生に待っていたのは
「何だよ今の中途半端なキスは‼︎」
「いつもみたいにした入れろ舌‼︎」
生徒からの大ブーイングだった。
「あーもーやかましいわガキ共‼︎大人には大人の事情があんのよ‼︎」
「事情ってただの逃げじゃん‼︎」
「まーまーここから時間かけていやらしい展開にするんですよ」
「何言ってんだこのエロダコ‼︎」
「もっと情熱的にいけるでしょビッチ先生ならー」
「そうですよーこんな感じで」
と莉桜の言葉に先生が反応して1枚の写真を見せる。
「?んがぁ⁉︎」
そこには以前デートの終わりに唇にキスする雄二と莉桜が写っていた
「いやぁーよく撮れてますねぇー。風見くんが後ろ姿なのが残念ですが、それが逆にいい味をだしてますねぇ〜実にイイ‼︎」
「消せ消せ‼︎つかコロス‼︎消さなきゃコロス。消してもコロス‼︎」
「おぉ、大胆なことだねぇー中村さんもだけどそれ以上に雄二が」
「中村さんだからしばらく真っ赤になってたんだ」
「いや、そうじゃなくて、わたしからじゃなくて雄二くんから」
「中村さんからもしてますよぉーほっぺですけど」←写真を出す
「うっぎゃああああああ⁉︎」
そこから莉桜は顔を真っ赤にして対先生ナイフをぶん回しながら対先生弾を連射しだす
「何よディープじゃないならこのくらい普通でしょ」
「ビッチ先生…そういう問題?」
話題が他人なり落ち着きながら評価をするビッチ先生に冷静ながらもちょっと驚いた感じで渚はツッコミを入れる
「「………」」←妬みの視線女子×2
「「……ギギギ」」←特に強い妬みの視線男子×2
「………」←よくわからないが苛立ちのある視線女子
さまざまな嫉妬の視線をうけている発端の張本人は
「随分賑やかだな」
「で、当の本人は全然通常運転だし」
こうして南の島で暗殺旅行は終わり、2学期へと向かう
完全に余談だが、烏間はイリーナの行為は新しい技の練習と思い、間接キスと考えてない。
8月30日午前11時前
「なぁJB、コレは何だ?」
「見ての通り仕事のファイルよ」
渡されたのは3つの資料の入った茶封筒。数は多くこれにもすでにふざけんなと言いたい雄二だが2つはいつもの『ゴミ掃除』…だが、3つ目は到底容認できない
「ふざけてんのか?」
「ふざけてこんなもの渡すと思う?むしろ他に回さなかった事を感謝してほしいんだけど」
「なおさらふざけんな…俺に、同級生を殺せってのか?」
次話は今日出します
追記
ミスがあったので直しました報告ありがとうです