暗殺教室 グリザイアの戦士達   作:戦鬼

39 / 71
超短いです。




番外の時間・3時限目

ーーーどうしてこんなことになっちゃうんだろう。そんな言葉を昔はよく吐いた

 

 

 

「素・・らし・。このまま続けよう」

 

あぁ、この子も私と同じ利用して、され続けるために生まれた…逃げようとおもっていた。けど、前日に別の誰かが脱走して死んだことを知り、怖気付いてしまった。むしろそこで死んだ方がよかったのかもしれない。

 

「も・、げ・・いといっ・・こ・ろですね」

 

何度目の受胎だったろうか最初以降徐々に私の体力も気力もなくなり生まれてくる子はすぐに破棄されたという

 

「やは・、そうなん・・はいかないか」

 

「では、廃棄で?」

 

そうして私の処分は決まる。使えなくなった物のようにあっさりと…

 

 

意識をとばされてどのくらいたっただろうか?ここは天国?現実逃避をしているとまた声が聞こえてくる

 

「逃げたようだな。しかし、依頼はこの施設の無力化だ問題ないだろう」

 

「この子は…生き残りみたいですね」

 

男1人と女1人。声がはっきり聞こえてくるのはいつぶりだろう

 

「薬は中和しました」

 

「他の子は?」

 

女の方が首を横にふる。あぁ、私はわたしだけ生き残ったんだ。きっと少しの差彼らが来るのが遅ければ廃棄され、早すぎても早急に処分された。本当に運が良かっただけだ。

 

「お嬢ちゃん、君には今選択肢が2つある。1つはこのまま保護されて施設で暮らす。…いいように聞こえるがこの道を選んだら平穏はあっても穏やかに暮らせることはない。ここでの記憶のフラッシュバックと中和しきれない薬のためとやつに改良されたその体の研究のため一生をかけてベッドの上だろう」

 

どうしろというのか。ともかく話しを最後まで聞くことにした

 

「もう1つは俺のもとで暗殺の才能を育て、暗殺者となる。今まで投与された薬は中和できなくてもそれで開花した能力を存分に活かせる。副作用も稼げばいずれどうにかなる。そのかわり、血の中で生き続ける。そして薬の副作用も続くため、ちゃんとしていないと暴走の危険もあり、その場合はすぐにベッド行きだ」

 

どちらも地獄なら………私は

 

 

 

「お前の姉弟子、イリーナだ」

 

どうにか動けるようになった後、姉弟子のイリーナという女の子に会った私より年上で、彼女もこの男、ロヴロ師匠(センセイ)の元で暗殺者としての訓練をしている。ただ、既にいくつかの仕事をこなしているそうだ

 

「イリーナ、姉弟子として今まで教わったことを教えてみろ」

 

「どうして私が?」

 

「歳も近い。何より教える事で自分の向上にもなる」

 

「…わかりました」

 

冷たい目で私をみる。私はそれをそらすがグイっと顔を引っ張られて無理矢理目と目が合わさる

 

「あなた、この場で裸になれる?」

 

いきなりだった。動揺して何も答えられない

 

「…この子はダメですね。少なくとも女の暗殺者に必要な色仕掛け(ハニートラップ)はできない」

 

「…っ」

 

「………ふむ、それは最低限にして他の女としての技術を教えてやれ」

 

少し嫌そうにしながらも頷いた。そこから先は色々な芸を教わった。暗殺に必要なスキルから潜入に必要なスキル様々だ。2年が経って私も暗殺者として仕事をしだし、彼女と共に潜入できるようになっていた

 

「助かったわ。ありがとう」

 

ありがとう…そんな言葉を聞いたのは初めてのような…いや、彼といたときに言われた気がする。

 

「わ、私も、今日まで、ありがとう…姉さん」

 

おもいきってよんだが彼女は、イリーナ姉さんは別に嫌な顔をせず、接してくれた。

 

「薬よ。必要なんでしょ」

 

もう1年経ったら同じ仕事つくことはないが姉妹のような関係になったと思う。治療のおかげで体も良くなっていた。それでも、私の中には生の渇望はない。だが今でも生きている。忘れていないものがあったから。赤ん坊工場にいた前の施設で会ったあの子…いま、どうしているのだろう。そして、彼に

 

 

そうして殺し屋として名も売れだして日常のように血の中で生きていけていた。そんなある日に来た依頼

 

「超生物の暗殺?そのための椚ヶ丘中学3年E組の利用?」

 

ロヴロ師匠から話しは聞いている。イリーナ姉さんもいまそこにいるということも。それ以外の情報を得る為私は依頼を受ける前にそにクラスについて調べただがどうしても調べられない名前があった。クラスの人数は転入生含めて29名。今いない者や機械などいるがそれよりも名前が判明できない者に注目しいた。1人は(・・・)すぐに判明しただがもう1人は掴めない。国家が絡んでいる可能性があり、リスク覚悟でロヴロ師匠に直接聞くことにした。そして送られた情報は

 

「見つけた」

 

彼だ。彼だ。彼だ。偶然だろう否、必然だようやくだ。彼と決着をつけ、そして、私を終わらせる

 

 

「はずだったのになぁ」

 

薬を使い興奮状態なら殺してくれると思ったけどあの生徒達を侮っていた。人が殺されるかもしれない状況下でも自分達が命の危機にあるなら動けることはないと高を括っていた

 

もう去ってしまった彼は殺意はなかった。…最初から。彼以外に殺されたくはない。私の罪も毒のような人生も終わらせる権利が彼にはある。彼をああしてしまった原因の一つである私に対して………




ちなみに
書けませんでしたが彼女はロヴロに言われて普段からサングラスなどで顔を隠しています。その理由は生きていることが知れたら面倒のため。仮面をつけていたのは雄二に顔を見せないためでしたが見られた時点で後に引けないとして薬を使うのを計画に入れていました

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。