暗殺教室 グリザイアの戦士達   作:戦鬼

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番外篇、これも短いです



番外の時間

side???

 

正直に言うと嫌な仕事になるなと思った

 

例の怪物のことは聞いていた。故に、この作戦は失敗するなと高を括っていた

 

「なぜ、自分が?」

 

だからこそ不思議だ。軍に今回のミッションを言い渡されたときハッキリとこう告げたのもそれが理由だ

 

「9029と言えばわかるかい?」

 

「………」

 

あの人は、死ねというミッションは言わない。殺される可能性がないということか?それとも上の命令か?それも不自然だ

 

「了解しました」

 

そうして了承してから数日がたった頃、連絡があった

 

かかってきたという電話を受け取る。

 

『しばらくだな。エディ』

 

そうして、あの人はそこから答えらえる範囲で答えてくれた。

 

自分を指名したのは知人で、人としてもスナイパーとしても信頼でき、彼よりも殺せる者であるからということ

 

もう1人の候補である彼女が現在別の任務でいないということもあった

 

『あの怪物は殺さない。できるなら、他の暗殺者や軍も当然俺も殺している。少なくとも現在、E組の教師である間は』

 

故に指名したと。だが

 

『どうして、受けてくれたんだ?断れただろ?』

 

確かにその通りだ。だが、

 

「教官のお願いでしたから。それに、今の話を聞いてさらに行く気になりました」

 

こんな言い方は、これから殺しに行くターゲットにも変だといわれることかもしれないが

 

「教官の信頼してる方なら、大丈夫でしょう」

 

 

 

 

そうして京都に着いてすぐに目的の狙撃ポイントに向かう。しばらく待機していると端末にワンコールが鳴る。

 

「作戦開始か」

 

小さくつぶやきスコープ越しに見るとターゲットとあの人をみつける。タイミングは相手が初撃を回避して完全に油断したところ。

 

「ウソだろ」

 

そう言いたくもなる。まさか、あぶらとり紙で弾丸を止めるとは思わなかった。事前に規格外さは聞いていたがそれでも無茶苦茶だ。が、そんなことに気を取られてる場合ではない。乱れた感情をすぐに直して撃つ

 

「あたっ…」

 

た。と思った瞬間あぶらとり紙に付いた粘液を盾にし弾丸がゴムに弾かれたかのように飛んでいった。しかもご丁寧に人気のない方へ。

 

「なるほど、化け物だ」

 

よくこんなの相手に3回もチャレンジしたなと今回参加したスナイパーに敬意を表したくなる。

 

 

その後、連絡でトラブルが発生して今日の暗殺は終了した。依頼した暗殺者も辞めたいとのことだ。本当に3回もやれたなと思う。

 

夜の京都を歩く会社帰り、旅行客、様々な人が行き交うなか、そのくだんのターゲットがいた。

 

「⁉︎」

 

他の人達が関わるまいと避けるなか、ニヤニヤとして楽しそうにする奴のとなりには死んだような顔をした依頼された暗殺者確か《レッドアイ》という名だったはず。

 

まずい。なぜここに、など考える。まさか自分を消しにと思うが彼が言うように殺意はないようにみえる

 

「ようやく見つけました。3班だけだったので匂いもすぐに覚えても流石に3回きたこの方と違い、探し出すのに3分かかりました」

 

さらりととんでもないことを

 

「では、あなたも行きましょう」

 

何処にと聴く前につかまれて移動された。なるほど、レッドアイが死んだ顔をしたのかがわかる。こんなスピードでしかも彼は殺されると思っているのだろう。気が気でない

 

 

湯豆腐の店にきて適当なものを注文した。

 

「「………」」

 

「ふーふー」

 

会話ができない。会ったばかりなのもあるが、何せいきなりだ。一応、連絡はいっているはずだが顔を見せる予定はなかったからな

 

「ふーふー、ふーふー」

 

いい加減、良いだろうか?

 

「はよ食え‼︎」

「早く食え‼︎」

 

どうやらレッドアイも思っていたのかほぼ同時に言った。

 

「おや、ようやく会話ができましたね」

 

「あーまぁな。あんた、3番目の射撃ポイントからのだろ?」

 

「あぁ、そうだ。こうして会うとはおもっていなかったが」

 

こちらは一応非公式でやっている。こちらの正体を知られてしまっていたとしても、それは話すべきではない

 

「しかし、あんたも俺もお見通しで遊ばれてたようだな。で、どうするつもりだ?こんな商売やってんだ殺される覚悟くらいある」

 

「いや、殺意はないだろう。できるならとっくにやっている」

 

「その通りです。殺すなどとんでもない。あなた方のおかげで楽しい修学旅行になりましたむしろお礼が言いたいくらいです」

 

はふはふと豆腐をほおばり超生物は言う。殺しはしないことはわかっていたがお礼を言われるとは思っていなかった

 

「私を狙撃できるポイントを調べるため生徒たちは普通よりたくさん京都について調べたでしょう地理、地形、見どころや歴史と成り立ち。それはつまりこの街の魅力を知る機会がより多かったということです」

 

「あくまでも生徒のためなんだな」

 

「当然です。人を知り、地を知り、空気を知る。暗殺を通して得たものは生徒を豊かに彩るでしょう。だから私は暗殺されるのが楽しみなのです」

 

とんでもない教師だと思った。レッドアイもイカれていると口に出す。

 

「だが、立派に先生してるな」

 

「だな」というレッドアイの言葉の後、この店の料理たいらげた。

 

 

 

 

その後、レッドアイが任務を辞退したことにより、こちらもミッションが終了した。

 

「さて、レッドアイお前はこれからどうする?」

 

「さっき電話で言った通りさ。この街好きに観光するさ。にしてもあんたの狙撃、なかなかだったぜ。お互い、生きてまた会えたらいいな。できれば暗殺以外で」

 

レッドアイほどの狙撃手から賞賛を受けると少しばかり嬉しくなる。自分の腕が上がっているのもそうだが、あの人が褒められたように感じたからだ。

 

「ああ。最高の教官に教わったからな」

 

 




エディはこんな感じで良いのかなと少し不安です
意見あればよろしくです

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