暗殺教室 グリザイアの戦士達   作:戦鬼

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この作品に関する注意
グリザイアヒロイン5人はでません。そのため雄二の過去と一姫の情報は少し変わっています。
雄二は原作では神の意志で18歳以上ですが色々考えてこの作品では17歳にしてます。理由はすこしでも中学生に見せるため
ヒロインは考えていますが判明するたび更新します
基本は暗殺教室の話しでその合間にオリジナル回をだします。
暗殺教室のキャラ達にも独自解釈や変更があります
また原作死亡キャラが一部生存しています

書いてるうちにまたなにかあるなら更新します。
よろしくお願いします


始まりの時間

唐突だが、取り調べを受けたことはあるだろうか?

 

日本も含め、海外での刑事ドラマでも、よく出てくるが実際あれと同じかと言われればほぼ同じだろう。

 

とくに、同じ質問を何度もさせたり、取り調べの対象とはいえ、赤の他人に怒りをぶつけてくると言うものも、実際は相手にスキを与えたり、萎縮させるのが目的だ。だが、それが問題で必死で弁解しようとする対象の揚げ足を取ったり、萎縮しすぎて早くここから解放されたいという思いで無実にも関わらず自分のせいにして認めるというのも実際にある。おまけに取り調べの対象は内容を記録できないから後からこんなことをされたんだと言っても通らないこともある。

 

さて、長々となったが本題に入るが、俺は今その取り調べを受けている

 

「風見雄二、住所は山梨県の大里郡…引越しでこの街に来たそうだが、引っ越し先は?」

 

「決まってない。もう3回は言ったはずだ」

 

もう一度言うが、同じ質問をするのも、赤の他人に怒りをぶつけるのも、相手を萎縮する為のものだ。が、見たところ目の前の警察官は本当に怒っている。指をトントンと打つ音が次第に大きくなる。

 

「親御さんは?」

 

「親戚も含めていない。全員死んだ。これに関しては5回は言ったな。あんたとさっきの奴含めて」

 

ちなみにすでに3人の警察官が交代で質問しており、こいつで3人目だ。

 

「なるほど……ふざけてんじゃねぇぞ!!」

 

「風見雄二、職業は学生だ」

 

「それはさっきから聞いてる!いい加減本当のこと喋ったらどうだ!」

 

「風見雄二、職業は学生だ」

 

その言葉にいい加減我慢の限界だったのかさっきの2人も入ってくる。

 

「おまえ、さっきから警察を舐めてんだろ!」

 

「穏便でいると思ったら大間違いだ!」

 

面倒なことこの上ない。事実は言っているのだから解放して欲しい。そろそろ待ち合わせに時間もあるから、任意の取り調べと言うことで解放してもらおうかと考えた時だった。

 

「まて!…申し訳ありません。部下が失礼をしたようで」

 

上司と思われる警察官がそう言ってくる。すると、部下に席を外せと言いい、全員がいなくなったのを確認すると俺の前に座る

 

「改めまして先ほどは失礼をしました。あなたの名前を調べていたら、防衛省の特別な機関(・・・・・)から連絡がありまして、こちらの犬がそっちで保護されていないかとねぇ?」

 

「・・・・・」

 

そんなことだろうと思っていた。

 

「市ヶ谷の関係者なら、そう言ってくださいよ~」

 

「わかっていたら、豚箱に放り込んで、水を掛けるかくさい飯でも食わせる気だったんだろ?」

 

「いえいえまさか」

 

「これから学生になる。長期の『バイト』になるから、合間にも市ヶ谷での『掃除のバイト』もするが」

 

「掃除はともかく、長期のバイト?」

 

「あんたがそれ以上知ることはないだろうが、まぁ基本『ゴミ掃除』には変わりない」

 

「そうですか。あぁ、それと外ですでにあなたのお迎えが来てますよ。一瞬他の警官が警戒するほどの目つきをしていたので、たずねてみたらあなたの名前を出したので」

 

「?」

 

だれだ?JBか?いや、あいつはそこまでの殺気を出すほどの力はないし、あっても出さないだろう。

 

「すまないが、そいつ名は?」

 

「知り合いでは?確か烏間となのっていましたねぇ」

 

「あぁ、『バイト』で一度あっただけだ」

 

なるほど、あいつも今回のことに関わっているのか。防衛省の人間なら関わっていてもおかしくはない。

 

「では、ご案内いたします」

 

とりあえず、約束の時間が過ぎているのがついていく際に見た時計の時間を見て理解した。

 

 

 

 

ようやく解放され、荷物を警官から受け取る。しかし、カツ丼は出てこないんだな。聞いた話だと、地方ではカツ丼ではなくうどんやソバが稀に出るらしい。まぁ、そんなことはどうでもいいが、俺の目の前にいるスーツ姿の男はため息をはきつつ、こちらに歩み寄る。

 

「久しぶりだな。1年ぶりか?」

 

「1年と3ヶ月ぶりだ。あの時あんたとは少し話したぐらいだったな、烏間」

 

そんな無愛想な挨拶をお互いにして車に乗り込み目的地へ向かう。後部座席に座る園川雀という女性からわたされた資料を読みつつ烏間と話す。

 

「今回の依頼を受けるとは、俺は思わなかった。長期になる可能性が高いからな」

 

「だから、市ヶ谷での『バイト』もある。その際はすまないが、授業には出れないこともある。地球が終わるかもしれなくても、『ゴミ』は出てくるものだからな」

 

「世知辛い世の中だな」

 

まぁ、そんなもんだ。しかし、心なしか、自分の胸に何かが動いている気がする。今回の件を聞いた時からだ。もしかすると、これが世間一般で言うワクワクすると言うものなのだろうか?

 

「ところで、本当にこんな生物がいるのか?と言うより、言葉が通じるのか?」

 

資料の写真にはタコを連想させるような。フォルムをした黄色い生物が写っている。しかもおそらく自前の服をきている。おまけにそれが学校で教鞭を取っている。

 

「いるから呼び出した。そして、明日から君が通う学校で、君に暗殺して欲しいターゲットだ」

 

 

ことの始まりは数ヶ月前。月の7割が爆発して蒸発したことに始まる。このニュースは今でも取り上げられている。そして、日本の防衛省の一部を含めた各国の首脳はその犯人がいることが分かる。それがこの黄色い生物。地球生まれの化け物。それがなぜか、椚ヶ丘中学の先生をしている。担当クラスは3ーE。

 

「聞けば聞くほど、わけがわからないと同時にうさんくさい話だ。しかもこれを生徒が暗殺とは」

 

「教師としては一流なのも含めると、ツッコミどころはきりがない。が、それでも本当のことだからしかたない」

 

「…烏間、俺の経歴は知っているか?」

 

「…ある程度はな。君の腕で、彼らの援護のつもりで呼んだ。最終的に誰かが暗殺すれば問題ない。が、それができそうにないなら、悪いが君にも本格的に動いてもらう」

 

「ならいい」

 

「それと、わかっていると思うが生徒を危険にあわせない、君の正体を知られない、これは守って欲しい」

 

「後者に関してはJBからだろ?分かっているさ。まだ『事故死』はしたくない」

 

「最後に、向こうでは俺は3ーEの教師をしている。故に名前の後には先生をつけろ」

 

「わかった。少し疲れた。俺の寝泊まりする家に着くまで寝ることにする」

 

明日から学校か。そんな、まるで連休が終わる時に言いそうな言葉を思いながら眠りにつく。

 

その後ここが君の住まいだと言われてついた場所にあったのは仮設住宅に近い家だ。

 

「ライフラインを含めて整備は行き届いている。地図は渡したが、明日は学校の理事長に君とともに挨拶に行くから、俺と同行してもらう」

 

それに分かったと言うと烏間達はそそくさと帰って行った。家の周りを見るとそこらじゅうに監視カメラがある。おそらく中には隠しもあるだろう。

 

「荷物の整理でもするか」

 

その後はいつもの自主トレをし、軽く食事をとって入浴をした後眠りについた。

 

 

 

 

翌日、いつもと同じ時間に起きる。そして備え付けの冷蔵庫に入った目薬をさして、水分を補給し、いつもと同じ時間に同じくらいの距離を走って、いつもと同じ朝食をとる。師匠とくらしていた時と変わらない。いや、1つあるとすれば、新しい家に住んでいると言うとこらだろう。山梨からここにくるまでは屋根のない場所で寝るのが当たり前だった。

 

「普通の学校生活か」

 

全て準備とかたづけを終わらせ家から出るとすでに車が待機しており、烏間もそこにいた。

 

「別に、学校で待ち合わせてもよかったんじゃないか?」

 

「ついでだ。明日からは自分で登校してもらう 」

 

おそらくはしばらく尾行付きだろう。まぁ、べつにいいが。

 

 

 

 

車に中でもう一度資料に目を通しているといつの間にか学校についていた。烏間に案内されるがまま理事長室と書かれたプレートを一瞬だけ見つつ部屋の中に入る。

 

「あぁ、お待ちしていましたよ。彼が例の」

 

「えぇ。風見くん」

 

「風見雄二だ。名前はもう聞いてるんだろ?」

 

「もちろん。きて早々にE組行きだけど、がんばって」

 

わかりやす過ぎる。ここまでわかりやすい笑顔だと逆に清々しい。

 

「2つほど聞きたいことがある」

 

「何かな?」

 

「…ここは、普通の学校なのか?」

 

その問いに理事長は当然と言わんばかりの顔をして

 

「もちろん。君の境遇は資料も見て少しは知っている。少し不自由があるのは仕方が無いがそれは君たちの方でどうにかできることだろう?なら、私はここは普通の学校だと言えるよ」

 

「もう1つ、聞きたい…ここに、ここで、かず……いや、やっぱりいい」

 

「そうかい。もういいかな?」

 

「ああ。失礼する」

 

お辞儀をして俺と烏間は部屋を出た

 

 

side浅野學峯

そう、ここは普通の学校。強者が弱者の上に立つ、社会では普通のことを、この学校でも普通に実施している。

 

「しかし、彼がこの学校に来ることになるとは、それもエンドのE組。何かしらの運命にすら、思えてくる」

 

窓の外からE組の校舎に向かう2人を見ながら、理事長はそう呟いた。

 

 

side風見雄二

本校舎から離れて山路を歩く。急になっていく坂道はこれだけで普通の人にしてみれば訓練になるだろう。

 

「それにしても、あの理事長の笑顔は本当に清々しい笑顔だった。目だけが完全に劣等種を見る目だ」

 

「冷徹なまでの完全合理主義。こんな無茶苦茶な依頼も口止め料で済ませている」

 

なるほど、実質あの男は防衛省をも手玉にとっているということか。

 

「だが、そのおかげで理想の暗殺空間ができた。みえたぞ、あれがきみのクラスの校舎だ」

 

旧校舎と書かれた立石の向こうには寂れた私塾のような小さな校舎…いや、潰れそうなの間違いかもしれない。

 

「なるほど。立派な校舎だ」

 

「皮肉か?」

 

「屋根がある。充分に立派だ」

 

やはり皮肉だなと烏間はつぶやく。

 

「ともかく、ここから先は先生だ。プライベートでもな」

 

「わかった、烏間先生」

 

さて、とりあえず入った時の挨拶でも考えるか。

 

 

 

side潮田渚

 

「渚、聞いたか?このクラスに新しいメンバーが増えるらしいぜ」

 

SHL前、クラスの友人の1人の杉野が話しかけてくる

 

「うん聞いた。元々は本校舎に通う予定の人って烏間先生は言ってたけど」

 

「どんな人だろうね?」

 

「まぁ、普通にいい奴だったらつるみやすいんだけど、カルマみたいなのだったらどうしよう」

 

「それってどういういみかなー杉野ー?」

 

茅野やカルマ君も話に入りだし、杉野はカルマ君の質問に苦笑いをしながら後ずさりをしている。ふとある生徒の何時もと違う様子に気づく。矢田さんが席で心ここに在らずと言った感じで空を見ている

 

「どうしたの、渚?」

 

「あ、いや。なんだか今日の矢田さん元気がないなーって」

 

「あ、確かに朝からずっとあんな感じで話し掛けてもなんでもないって」

 

茅野も気付いていたようで、すでに話し掛けていたようだ。どうしたのかと考えていると教室の扉が開く。そこから入ってきたのは人ではなく、僕らのターゲット件教師の

 

「おはようございます殺せんせー」

 

「おはようございます渚くん。皆さんもおはようございます」

 

日直が号令し礼をし、着席する。最初のほうでやった一斉射撃はしない。計画を持って暗殺すると決めているからだ。

 

「それでは、SHLを始めましょう。まず最初に皆さんも知っての通りこのクラスに新しいメンバーが加わります。皆さん仲良くともに学び、共に暗殺をしましょう。そろそろ烏間先生が説明を終える頃ですが…少し遅いですね」

 

「すまない、遅れた」

 

烏間先生が入ってきたと言うことは転校生が来たということだ。

 

「随分時間がかかりましたね。烏間先生にしては珍しい」

 

「いろいろと手続きが多くてな。…それでは、入ってくれ」

 

ガラガラという音とともに1人の男性が入ってくる。しかしまず驚いたのがその体格。明らかに何かトレーニングをつんできたのがわかる体つきもさることながら、身長は170を少し超えたくらいか。そしてこれはクラスの人も気付いてるかどうかわからないが、彼は普通ではないオーラを感じる。

 

「それは風見君、自己紹介を頼む」

 

烏間先生の言葉とともに前に立ち自己紹介を始める

 

 

 

siedフリーサイド

 

 

「それでは風見君、自己紹介を頼む」

 

「分かった。…風見雄二だ。本来は本校舎に行く予定だったんだが、手違いでここになった。学校には内緒だが、家庭の都合もあって不定期にバイトをしていて呼び出しがある日は来れないがよろしく頼む」

 

自己紹介をして45度きっちりのお辞儀を3秒ほどする。全員が一瞬戸惑う。

 

「ヌルフフフ、歓迎しますよ風見君!E組へようこそ」

 

「本当に言葉も通じるんだな」

 

殺せんせーとの初コミュニケーションに少し驚きながらも雄二は話す。それにつられて教室から「よろしく」と言った声が上がり拍手も出てくる。一部は不満げな顔をしてはいたが。

 

「とりあえず、よろしく頼む殺せんせー」

 

「にゅ…」

 

握手のために手を前にだすが殺せんせーは戸惑う。

 

「すまない。殺エモンでよかったか?もしくはコ⚪︎スケか?」

 

(((((どっかで聞いた名前だな)))))

 

「あーそうじゃないんだ。前に先生と握手した時に手に対せんせーナイフの切れ端をつけて破壊した奴がいて」

 

クラス委員長の磯貝悠馬が説明するとなるほどと言って雄二は手のひらを見せ、袖を上げる。

 

「この通りだ。俺はあんたを殺さない」

 

「いいんですか?先生は来年の3月に地球を破壊しますよ?」

 

「あぁ。俺は殺さない。俺たちで殺す」

 

一瞬殺さないと聞いてビックリしていた生徒もこの言葉を聞いて彼の殺る気と協調性が分かり、笑顔が広がる。

 

「いい心がけです!ともに学び、全員で暗殺しましょう!」

 

そして今度こそ握手をしたのだった。

 

ちなみに雄二の席は一番後ろの窓側の席となった。彼が席に座るまで矢田桃花はじっと彼を見ていた




実は作者はグリザイアをアニメから入ったので原作の情報は体験版動画やネット資料からしかしりませんので、感想と共になにか情報があれば簡単でいいので言って下さい
あと、タイトル募集です

psタイトル決まりました
エックス2さんありがとうございます!

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