やはり心は叫びたい   作:ツユカ

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結果的にこのままのままで行かせていただきます!
ご迷惑?をおかけしました!!

昨日、夜に投稿すると言ったな、あれは嘘だ。
………………大変申し訳ありません!!!!!昨日は寝落ちして、そのまま電源が切れて、全て文章が消えてしまうという事象が起こってしまいました。
しかも自動保存という機能を知らず、ずっと手書きで書いていました。書き終わったタイミングで気づいて絶望しました。ほんとに申し訳ございません…


Another world ver修学旅行 二話 順サイド

新幹線が止まり、出口から出るとそこは別の世界だった。周りを見る限り、人、人、人、見たことの無い人の数に少しだけ恐怖を覚える。あまりのことに隣にいるお兄ちゃんの手を握ってしまう。普段なら恥ずかしいのだがそれを気にしてる余裕はなかった。そうしているとお兄ちゃんが顔を近づけてきて耳打ちに

「おい、みんな見てるけどいいのか?」

と、聞いてくる。が、

(お、お兄ちゃん!?顔が近すぎるよ!!)

と、必死であり、思ってもないことが口を滑ってしまう。

「いいの!順がこうしたい時にこうするんだからお兄ちゃんは黙ってされてて!」

本当は素直になりたかったが、余裕のなさから本音でもないことが出てしまった。しまった、これではお兄ちゃんを中学の時にいじめてた輩と同じではないか、そう思ったがお兄ちゃんは傷ついてはいなかった。どちらかというと昔を思い出してる感じがする。そんなお兄ちゃんをじっと見ていると急にお兄ちゃんが我に戻り順に言ってくる。

「そか、ならそろそろ追いかけないと置いてかれちまうぞ。」

気づくとそこにはクラスメイトの姿も担任の姿もなかった。さっと血の気が引いていくのを感じながら順はすぐに追いつこうと走るが手を握っているお兄ちゃんがそれを許さない。ゆっくりと歩き続けるお兄ちゃんにイライラし始めた。

「お兄ちゃん!少しは走ってよ!置いてかれるんだよ!?」

このような見知らぬ遠い土地で迷子になんてなったらどうなるかわかったものではないので急ぐように促すがお兄ちゃんはそれでも走ってくれない。ここまで話を聞いてくれないお兄ちゃんはなかなかないので少しだけ涙が出る。しかし、お兄ちゃんは今でも余裕な表情だった。

「大丈夫だろ、ちゃんとした先生が俺達のこと見てるからな、ね?平塚先生?」

と、言い放ち、振り向く。順もそちらに目を向けると見知った、順の大好きな先生が笑っていた。

「やはり君には気付かれていたか。これでも私が来ることは内緒のはずだったんだがな。」

と、その先生は軽く挨拶を交わす。そして、ポケットからタバコを取り出し口に咥えて、火をつける。その慣れたような手際が終わるとさらにぼやく。

「しかし、君たちは相変わらず仲がいいな。出来れば先生にもその仲良しの秘訣を教えてくれないか?また彼氏に振られてね。」

……また振られたのか。と、少し呆れてしまう。それはお兄ちゃんも同じなようですぐに皮肉のように答えた。

「とりあえず、生徒の前ではタバコを止める努力はした方がいいですよ。」

それに追い打ちをかけるように順は一番思うことを聞こえるか聞こえないかの声でつぶやく。

「先生、タバコ臭い……」

聞こえたようでタバコを携帯灰皿にしまい、話しかけてくる。

「さて、それでどうするのかね?君たちは完全にこれではぐれてしまったが……」

……え!?あ!ほんとだ!みんなが周りにいない!どうしよう!どの電車だっけ?あれ?どの方向にいった!?

「どうせ、また平塚先生に俺達の面倒が回ってきたんでしょ?俺達はこれからどうすればいいです?」

焦っていたところにお兄ちゃんは声を上げる。言われてみればそうだ、なぜこのようなところに平塚先生は居るのだろう。それは簡単で自分たち、つまり問題児を専門的に扱うためであると予想する。しかし、平塚先生はその質問に笑顔で

「おいおい、回ってきてなんて言い方をするな、私はこれでも君たちを見ているのが好きなんだ。自ら名乗り出たのさ。君たちのことをよく思わない輩は沢山いるわけだしね。」

と、答えてくれた。この言葉は順の心に響き渡る。

(やっぱり、この人も順の味方なんだ。)

過去に味方がいなかった順は、それを再認識し、お兄ちゃん以外の頼もしい大人の味方を嬉しく思う。順は平塚先生が好きだった。それはほかの先生と違い、問題を放置しない、優しい性格の人であることが大きい。そんなところに順は惹かれた。

ぐぅ〜〜

と、順のお腹は声を上げた。雑踏のおかげで二人には聞こえていなかったようだが、先ほど焦ったせいか、お腹が空いてしまっていた。

「順は先生のおすすめのラーメン食べたいなぁ……」

この間話した時に話していた、ラーメンが好きという事を思い出し、提案する。その言葉を待っていたかのように平塚先生は反応して、それに同意する。

「お、成瀬は流石だな。そう、ここ、京都はラーメン激戦区で有名だ。その為、うまいラーメン屋は山ほどある。まあ他の先生には清水寺にでも連れていくように言われていたが、そんなのでっち上げればなんとでもなる。よし、成瀬の意向を汲んでこれからラーメンでも食べに行くか。」

思い立ったが吉日!とでも言いたげにすぐに人数分の地下鉄の切符を買い、順たちに渡してくる。

「もちろん、ほかの先生には内緒だぞ。それと、今日は私の奢りだ。」

順たちはお互いに顔を合わせ、その切符を受け取り平塚先生についていく。

先生には早く幸せになって欲しい。もちろん、お兄ちゃん以外と。

誰か、もらってあげてください……




今日は投稿できるか分かりません!
申し訳ございませんが!少々お待ちください!
まあ、移動時間の長さは台風で増えたので、出来そうではあるのですがね……

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