更新遅くなってしまった。
気づけば甲子園も終わりますね。
大阪桐蔭半端ない…春夏連覇くるのか!?
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楽にイタズラ電話をした数分後に折り返し連絡が来たので小野寺との馴れ初めについてやや脚色しながら語ったりした。
もちろん小野寺の妹と付き合うことになったと話してある。
そう言うと安心した音色を浮かべた楽さん。あんまし悠長にしてっと他の人に取られることもあるよ?と一応釘を刺したりしました。
あいつ桐崎さんのことどう思ってるんだろうな…クリスマスもホテルを予約して一緒に泊まった説がメガネから聞いたし。
「とりあえず良かったじゃん、おめでとさん」
「うぃ。楽もまぁがんばれや」
「上からきたな 」
「まぁこちとら彼女持ちやししゃあないよね」
「ウザす」
その後、親友のメガネこと舞子集に恋人ができた事を自慢気に伝えたりした。
電話越しのメガネはきっと血涙が出て前が見えなくなったんじゃないかなと思う。
なんせ会話の最後には「貴一、貴様ぁあああ!!お前だけはぁああ!!」なんて遠ぼえが聞こえたからだ。
即効そっ閉じ、即切りしたよねなんか怖いし。舞子様ご乱心!
学校もクリスマスが終わると同時に冬休みに入る。
海外で仕事をしている両親も年末年始は実家に戻る為、自分もそれに合わせて帰省するつもりだ。
普段は1人暮らしで慣れてはいるものの滅多に会わない両親、正確に言えばこの身体に憑依してから会うのは初めてなので楽しみだったり不安だったりする。
なんにせよ今日はいろんなことがあった。家に帰り体力的に疲れていたからか風呂に入るとすぐに枕に顔を埋めて夢の世界に飛び立つのであった。
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「ピンポーン」
眠りを邪魔する耳障りな音楽が聞こえてきた。
今日は休みだってのにどこの誰だよ全く。
寝巻き姿のまま目を擦りつつTVインターフォンの通話ボタンを押す。
そこに映ったのは見覚えのある明るい茶髪の背丈が低い美少女がいた。
なんてことはない橘万里花、通称『マリー』である。
いつもマリーゴールドの髪飾りをしているからそう呼んでいたりする。
彼女は一条楽に恋をしていていつも積極的にアピールしているパワフルお嬢様だ。
楽との恋愛の相談?を聞いている内に時々家に遊びに来たり泊まったりしてたりする。
春ちゃんと付き合うことになったしこのまま同じように続けて誤解されるのは良くないよな、うん。
「どちらさまですかー?」
と、眠そうな声で返事をしてみた。
「私ですよ、私!」
「あーー。わかんないです」
「はよ開けんか貴一こら」
「へいへい」
早朝から元気だなこいつと心の中で思いながら部屋に万里花を招き入れる。
「もしかして今まで寝てました?」
「まあな、てか今何時やと思ってるん?早いわ」
「10時ですけど?」
「ありゃ、思ってたより寝てたわ。とりあえず着替えてくるから適当に寛いでて」
「わかりましたわ。じゃあコーヒー淹れてきますね」
「お、さんきゅ」
自分は私服に着替えつつ万里花の挙動を目の端に捉える。
最近購入したコーヒーメーカーをきちんと使いこなすとは遠坂凛とは違うようだ。
着替え終わりテーブルを挟んで座りなおし万里花が淹れたコーヒーを口に含む…なんだよ、美味いじゃねえか。
「今日はどしたの万里花さんや」
「あれですよ昨日のクリスマスデートどうなったか聞きにきたんですわ」
「暇人なのね」
「そこうるさい!」
うーーん、昨日の事語るって言ってもなあ…説明上手くないんだよな自分。
ざっくりした感じになるよ?許してね?
「一緒に手をつないで買い物したり喫茶店でケーキ食べたり」
「ふむふむそれで?」
「夜に展望台で初雪の下、幻想的でボーイミーツガールな雰囲気になり」
「あら~」
「告白されて付き合うことになりました!」
「やりましたわね!ただそこは貴一さんからいきましょうよ!」
「確かに」
「彼女さん大切にするんですわよ」
「ええ、もちろんです」
「その顔、いらっとしますわ」
万里花はにやにやとした表情を浮かべながら立ち上がりなぜか背後に立ち自分の背中をバシンと叩きこう言った。
「やれば出来るじゃねーか!」
「あいったーー、てか誰だよそれ」
いつになく力強い気がする、万里花のくせに。
「貴一さんも彼女持ちになりましたから次から貴一さんの家に行くのは控えたほうがいいですわね」
「別に気にしなくていいのに。俺、万里花のこと親友、心の友と書いて心友やと思ってるし、いつも通りでいいじゃん?」
「ふふ、そうですか。相変わらずですね貴方は」
「まあ泊まりは今後ダメ、これは厳守。間違って手を出したらいかんからね」
「貴一さんは助兵衛ですからね、寝相も最悪ですし」
「っむむ、否定できない…」
睡眠中の無意識下での行動はどうしようもないと思うのだ、言い訳なんだけども。
過去にやらかした事があるのでこの件は反論できません。
橘万里花は背が小さいものの実は胸も大きく腰のラインもくびれていてスタイルが良かったりする。
花嫁修業という名目でいろんな事を習ったからか多才で姿勢もよく生活習慣が良いのだろうきっと。
「まあこれからも楽の恋愛相談とかなら聞くよ」
「ふふ。見ていてくださいね私の勇姿」
「骨は拾ってやるからよ」
「不吉なこと言わないでくださいまし!」
「1人ぼっちは寂しいもんな…」
「私って、…ほんと馬鹿って違いますわ!」
それから万里花とは他愛もない話をした後に昼過ぎまで適当に寛いで帰っていった。
本田さんが迎えに来たらしい、万里花を見送る際に『冬休みの宿題をまた写しにきます』となんかほざいていたがそれはスルーしようと誓った。
時には厳しくしないと成長には繋がらないと思うからだ。
春ちゃんも年末年始は忙しいみたいだから、帰省してまたここに帰った残りの冬休みにまた会いたいな。
メールや電話はいつもしているけれど実際に会うのが楽しみなんだよなあ…。
「もしもし春ちゃん、今大丈夫?」
「大丈夫ですよ!どうしたんですか先輩?」
「なんか声が聞きたくなってさ」
「なんですかそれ、ハハッ」
「えー。えっとね、年明けてこっち戻ってきたらさ家で宿題会をしましょうと」
「もちろん!勉強教えてくれるんですよね?私受験生ですし」
「まかせて!」
春ちゃんには是非とも同じ高校に通学して欲しいからね。
学力的には普通な学校なので問題はないだろう…よっぽどでなければ。
仁王久しぶりに最初からプレイ。やはり面白い。
オンライン人いなさすぎ…仕方ないか。
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では、また!