やはり晴れが一番ですね。
あ~来週のジャンプどうなるのやら。
ブリーチやっぱりかっこいいなあ、ずっと掲載後ろのほうで
すけども。
マガジンも要チェックや!
明日も仕事頑張るぞー!
感想、批評お待ちしております。
「全く困ったやつだよこいつは。」
そう言いながら隣にいる万里花の頭を軽くちょこんと小突きながら下校している。
「んっ、もう許してくれたのではないですの?」
「悪いな、俺案外根に持つタイプなんだ。」
「男らしくないですわよ。」
「じゃあこれから言う事聞いてくれる?」
「ま、まさかエッチな事ですの!?この変態っ!!」
「お前の中の俺ってどう映っているのかな?」
「狼の皮をかぶった狼ですわ!」
「狼なんだね結局。まあ、いいけどさ。えっとね…こうしてこうなんだが。」
「そんなことでいいですの?」
「いいよいいよ、さあ!はい!」
そう言って両手を腰にあて身体を前に少し倒して、上目遣いでぷんぷんと怒りながら
「ち、ちっちゃくないよっ!!」
「く~~~!いいね!」
「なんなのですのこれ。」
「気にしない気にしない。まあこれでチャラってことで。」
「でもさ実際のところどうなの?」
「身体のことですか?」
「ああ。」
「問題ないですよ?激しい運動とかしなければ問題ないですわ。」
「そっか、なら良かったよ。何か重い病気とかだったら心配だったから。」
「え……、ええ、大丈夫ですわ。」
少し間があったな、原作では病弱とは聞いていたがもしかしたら何かしらの疾患を抱えているのだろうか。結構我慢して強がってそうなタイプだからな、調子が悪くても表情に出さないだろうからな。もし命に関わるものなのだったしたらこわいな。正解はどうなのかわからないがそっと見守っていけたらと心に誓うのだった。
全く…ちくしょう、こいつの前で涙を見せてしまうなんて…不覚だ。
かつて飼育していたペットのチワワ、名前はラストオブモヒカンリビングオブザデッドマクガフィン。あまり周りの人からは評判良くなかった名前なんだよなあ。覚えにくいだとか、これくらい暗記しなよってな。
でもこいつがすっげえ可愛かったんだよ、ちなみにメスでした。
だが幸せな時間はいつまでも続かない。そう、その飼っていたチワワが当然病気になって弱よわしくなっていく姿を見たときに心が痛んだものだ。
その姿が先ほどの万里花の姿につながってしまいフラッシュバックしてしまい涙をながしてしまった。
動物系とかに本当に弱いのだ。太郎丸……。でもね、映画やアニメを見ても中々涙を流す事はないのだ。クラナドやギアスくらいになったら気付くと泣いてしまうのは仕方がないだろう。
この世界に来てから涙を流す事は今までなかったのだがな、なかったよね?あー、自分の中でこいつの存在はかなり大きいものになっているのだろう。失いたくないな、切実に。
お互いの家までの分岐点になったのでここで分かれることにしよう。
「じゃあまたな。」
「ええ、また。」
お互い手を軽く振り帰路につくのであった。
休日の朝から電話の着信で目が覚める。一体朝から誰やねんって携帯の画面を見ると小野寺小咲の文字が。あれこれは意外だなと。なんだろうなと思い電話に出る。
「おはよう、二見君。いま大丈夫かな?」
「おはよー。ええよー。どしたん?」
「えっとね、春が風邪を引いちゃったの。私の風邪が移ってしまったの。」
「ありゃりゃ、大丈夫そう?」
「少しは熱も引いたけど今日はゆっくり寝てないとって感じかな。」
「なるほど。ちょっとあとで様子見に行くわ。」
「うん!春も喜ぶとおもうから。」
「そか!じゃあまた!」
「うん!よろしくね!」
春ちゃん風邪かあ。風邪って地味に辛いんだよなあ。
特に1人暮らしの風邪の時って本当に辛いのだ。孤独というものは心を蝕むものだ。
風邪のときは温かいおかゆとかうどんとかヨーグルトやバナナなどの消化に優しいものを。免疫機能を高めるためにビタミンCの摂取は必須だな。あと水分補給だな。
バイクに乗って、途中でスーパーでおかゆの食材や軽いものを購入して和菓子おのでらに向かう。
店の前にバイクを止めて降りてみるのだが、お店はどうやら開いていないようだ。入り口に紙の貼り出しがあって暫くの間都合により休業と書いてあった。一体何があったんですかおばさん!って突っこみたくなったのは仕方ないだろう。
そして小野寺から裏から入ってきてと言われていたので裏口に周りピンポンを押す。
「はい、どちらさまですかって…二見君!もう来たんだね。」
「来ちゃった。」
「彼女かっ!」
「いいツッコミだね。病み上がりでも元気じゃん。」
「まあね。実は一条君がお見舞いに来てくれたんだ昨日に。」
「ふーん、あーはーん、なるほどねえ。」
「もー、そのニヤニヤ顔やめてよー。」
「でもまあ良かったじゃん!」
「まあね。今春は寝てると思う。さあさ入って入って。」
「お邪魔しまーす。」
とういうことで小野寺宅に突撃インタビューです。こうして部屋に突入するのは本日が初でしょうか。
「とりあえずキッチン借りるね小野寺よ。」
「うん、自由に使ってくれていいからね。」
「相変わらず料理は苦手なのか?」
「うん、なぜかうまくいかないんだよね。おかしい…。」
お妙さんの卵焼きとかああいう料理すれば全部黒い何かになる呪いでもかかっているとは思えないので、努力あるのみだと感じるので頑張ってもらいたいものだ。
さあさあ始まりますよ久しぶりの二見キッチン。もちろん司会は私二見貴一がお送りします。今日のメニューはお腹に優しい風邪なあの子にオススメの簡単なおかゆとなっております。
用意するものはご飯、人参、大根、しめじ、ほうれん草、卵。本だし、そして最後にポイントであるお味噌です。味噌粥ですね!
人参、大根、ほうれん草は細切りにしておなべに水と本だしを入れて切ったものを入れて沸騰させやや弱めの火で沸かす。よーく煮えたらご飯を投入。柔らかくなってきたらしめじ、ほうれん草を入れて、煮えたら味噌を入れます。溶き卵を入れて全体を混ぜ合わせたらあら簡単!もう出来上がりですよ奥様。
これで風邪で休んでいるお嬢さんの所に持っていけますね。それでは二見料理ショーまた来週!次あるかわからないけどまた見てね!
おかゆとお茶をおぼんに乗せて春ちゃんの部屋の前に到着する。とりあえずノックしてみますか。コンコンと音を立ててみたのだが反応がないなあ。まだ寝ているのだろうか、ちょっと寝顔でも見ようかな、にししし。
「入りますいーーっと。」
そおっと扉を開けて中に入る。部屋に入るとわあ~女の子の部屋だね~って感じでした。ベッドに勉強机に棚、小さい頃の写真かな?わー前に撮ったプリクラもある!懐かしいなあって思いながらおぼんをテーブルに置いてベッドに寝ている春ちゃんを眺めてみる。
熱でまだ顔が赤いな…、昨日よりはマシになっていたとは聞いていたけども。ちょっと辛そうだな、まずはおしぼり替えようかな。取り替えてひんやりとしたおしぼりをかぶせたちょっと後に急に目が覚めて身体を起こす春ちゃん。
「んーーーーお姉ちゃん?」
「残念っ、お兄ちゃんでしたっ!」
「ふぇ??お兄ちゃんなんていたかなー。」
「兄貴の顔を忘れたのか妹よ。」
「んーーー!ハッ!って貴一先輩!?」
「来ちゃった。」
「え!?ど、どうもです。びっくりしましたよ。」
「風邪だって聞いてねお見舞いに来たよ。具合はどう?」
「だいぶましになりました。今日はゆっくりして明日で完全回復ですね!」
「そりゃ良かったよ。あ、そうそう、おかゆ作ったんだけどさ。食べれる?」
「はい!嬉しいなー!ちょうどお腹もすいてたところでした!」
そう言うとお腹がぐぅ~~~…と鳴るのであった。顔を真っ赤にして恥ずかしがる春ちゃん。なにこれ可愛すぎるんですけど!メニアック!!
「アーンしてあげようか?」
「ふぇ!?じゃ、じゃあ…お願いしますね。」
お粥をスプーンで掬いフーフーして真っ赤になった表情の春ちゃんのその小さな口に放り込む。スプーンに口を含みふごふごしている表情はなんというかに保護欲に駆られそうだったよ。
「おいしいです!!」
「良かったぁ。早く元気になってね。」
「ふふ。もう元気になっちゃいました。」
「マジで?」
「先輩からパワーもらいましたからね。」
「ス、スピリチャルやねっ!!」
「なんですそれ。おかしい先輩ですね。」
「まあ今日は安静にしといた方がいいからさ。ほれほれ次次。口空けて。」
「はーーい!!」
それから完食するまで食べさせてあげるのであった。
「じゃあ、また寝るのだ春ちゃんよ。」
「わかりました。ひとつお願い聞いてもらってもいいですか?」
「ええ、もちろん喜んで。」
「どんなキャラですか先輩。私が寝るまで傍にいてくれませんか?」
「いいよー。」
「手を握っててもらえますか?」
「いいよー。」
「頭を撫でてくれませんか?」
「ひとつじゃないよね?いいけどさ。」
「これまたうっかり。」
「「ズコー!!」」
「変なの。」
「だね、はーい寝る時間ですよーお嬢様。」
「はーい!」
そう言って眼をつぶる春ちゃん。もちろん自分はベッド横にしゃがんでその暖かい手を握ったまま、もう片方を頭を優しく撫でております。何をしているのでしょう。
病気のときはこう人に甘えたくなるもんだよね。今度自分が風邪でも引いたときは看病してくれるのだろうか。大人の看病…おっと何でもないぜ?やましいことなんてこれっぽっちも考えていないよ。本当だよ?
しばらくすると静かな寝息をたてながら眠りについたようだ。
なんとまあ安心しきった安らかな表情をしているのだろう。綺麗な顔してるだろう?生きてるんだぜ?って、ばかやろうっ。
なんか眺めてたらこっちまでうとうとしてきて眠たくなってきたぞ。ベッドに腕を組んでもたれていていつの間にかつられて夢の世界に突入するのであった。
「んーーーっ、よく寝たぁ。」
貴一先輩にお見舞いに来てもらってお粥も食べさせてもらったおかげで風邪も吹っ飛んで万全ですね。ふと視線を横にずらすと片手を握ったままでベッドに寄りかかって寝ている貴一先輩の姿が。あらら寝ちゃってますね。寝顔はなんていうか無邪気で可愛いところあるんですけどね。フフッ。
先輩の頭を軽く撫でながらまじまじと見つめる。すると突然、
「ぬかしおるっ。」
と、急に変な寝言を言う先輩。表情もどこかどやっているような。
とりあえず先輩が起きるまでほっぺでも突いておこうかな、暇つぶしにね。
なにげに先輩の肌って綺麗なんだよね荒れていないし。化粧水でケアとかしているって言ったっけ。結構几帳面なところもあるんですよねこの人は。ほっぺの弾力で遊びながらしばらくすると眼を覚ましたようだ。
「ふえ~~~、あ、寝ちゃってたか。」
「おはようございます先輩。」
「おはよう春ちゃん。今何時くらい?」
「夕方ですね。」
「ありゃりゃ結構寝てたみたいだね。」
「先輩、ちょっとよだれが。」
「うぇ!?お、おっと俺としたことが。」
「フフッ、可愛いですね。」
「なにをーーー。」
「きゃーー!!」
「もうすっかり元気になったね春ちゃん。」
「はい!お蔭様で元気百倍です!」
「良かった良かった。元気な春ちゃんが一番だからね!」
「どうもです、起こしてもらっていいですか先輩。」
「はいよー。」
手を引いてそっと起こし上げる。
「では、お姉ちゃんのところに行きますか!」
「元気な姿を見せないとね!」
そして二人でリビングに入って小野寺姉と顔を合わせる。
「お姉ちゃん、完全回復したよっ!」
「良かったね。二見君のおかげかな?」
「的を射ている。」
「まあその通りですけどね。」
「嬉しい事言ってくれるじゃんかーよしよし。」
「もうっ先輩っ。お姉ちゃん見てますよ?」
「ただのかかしさ。」
「誰がかかしですかっ!」
「「かかしがしゃべった!!」」
「二人とも怒るよ?」
「「すいませんでした!」」
「っていうか店今やってないの?」
「両親急に店閉めるって言ってどこかに行っちゃったんだよね。」
「大丈夫なのそれ。」
「まあ大丈夫ですね。」
「先輩良かったら夕食食べて行きませんか?」
「え?いいの?」
「それいいねー春。」
「もちろんですっ!」
「じゃあお言葉に甘えようかな。」
「私が料理するよ。」
「お姉ちゃんは待って!」
「落ち着け早まるな!まだその時じゃない!」
「二見君そこまで言うかなあ。」
「悪気はないのだ。」
「ないのが余計心にくるね。どうせ私は料理下手だー。」
「小野寺の花嫁修業も兼ねて3人で夕食作ろうじゃないか。」
「先輩それいいですねー!」
「花嫁修業!?」
「料理もぼちぼち出来ないと同棲とかしたときに大変だぜ?」
「そ、そうなのかなー?うん、私頑張るね!」
「その意気だよお姉ちゃん!」
「夕食何にしようかー。」
「コロッケとかどうかな?」
「いいですね!」
「あとはご飯とサラダと味噌汁かな。」
「じゃあはじめようか。」
「「おーー!!」」
小野寺姉の手元に注意しながら3人での料理。コロッケも美味しく出来上がり、サラダはゴマドレ派なのだが二人は和風ドレッシング派であった。味噌汁もまあ普通に美味しい、これが大事なのだけども。三人で囲む食卓。なかなかいいものだったよ。
二人の笑顔が俺に活力を与えてくれるみたいだ。この姉妹の魅力ってこういうところなんだよなあ。純粋で、純粋で、純粋なのだ。これがどう染まっていくのかぐへへと変な笑い声を上げそうだったが何とか持ちこたえました。
ご飯も食べ終わりそろそろ帰宅することに。
「今日はありがとね。」
「先輩ありがとうございました!」
「楽しかったよ。春ちゃんもお大事にね。二人ともまた学校で。」
「はい!」
「そうだね。というか二見君そのバイクどうしたの?」
「春休みに免許取ってこの間買ったばっかりなんだよね。」
「わー!かっこいいですね!!」
「おっきいね。ちょっとバイクに乗る二見君さまになってるね。」
「だろ?俺の相棒さ。二人乗りはダメだぞ?」
「えーーー、乗りたかったなあ。」
「場所によるかもね。今度軽く乗せてあげるよ。」
「やったあー!!」
「春、すごい嬉しそうだね。」
「もちろんっ!」
「ぴょんぴょんしてるね。じゃ!今日はどうも。またな!」
「「またねー!!」」
そして夜道を軽快に走るライダー二見なのであった。
春ちゃんの体調が万全になってよかったな。健康が一番だからね!
風邪写ってないよね?俺の免疫力は53万です、ってなんやねんこれ!ってくだらないことを考えながら帰宅するのであった。
とりあえずここまで。
感想、批評お待ちしております。
では、おやすみなさい。