仕事帰り飲みに行ってきた二見です。
酔ってふらふらしますがなんとか続き出来ました。
気付いたら長くなって、話が進まなかったっ!
感想、批評お待ちしております。
では、続きです!
「さぁて始めますか。」
お嬢様方3人が急遽泊まることになり、3人ともそれぞれ外泊の準備をしてくると家に一度帰られた状態である。後々戻ってくる前にすこしでも綺麗に掃除して快適に過ごしてもらおうではないか。そう、まずは水周りからいきますか。
掃除するためラフな部屋着に着替えてカビキラーを片手に、こするやつをもう片手に装着し風呂場を掃除する。
ここの掃除が行き届いていないとみっともないからね。特に女性を泊めるのであるのならば水周りは特に綺麗にしておかなければならないのだ。例えばシャンプーの容器の底とかを。ここがぬめっとするのは残念なので要チェックや!
野郎ならどうだって?おいおい野暮な事聞くなよ。答えは言わないけどね。
風呂の床面や壁、浴槽を綺麗にしてピカピカと仕上がった。もしかしたらお風呂入ってこの部屋に来るかもしれないが、備えあれば憂いなしだろう。
次にトイレだ。ここも念入りに行う。トイレってなぜか落ち着くよね、漫画本を持ってトイレに入ったらいつの間にかずっとそこで読んでるんだよね。あの狭さが逆に離れずらくなる魔境のような力があるんだよね。あれ自分だけ?どうなんだろう。ピカピカに便器を舐めても大丈夫なくらいってバカモン。ポルさんみたいじゃないか。
お次はキッチン周りですね。普段から料理をするため、きちんと綺麗になっているため調味料や食材の残りを確かめたり夕食の構想を練り、買い足すものを考えながら1DKの部屋を掃除機と特殊な棒で隙間などを掃除するのであった。
手洗いなど済ませ、そして〆に我が9畳ほどの洋室の部屋だ。お菓子などのごみなどをまとめてゴミ袋に入れて、掃除機をかけてコロコロを転がしてカーペットなどを掃除していく。
細かい部分も一気に仕上げるのであった。これで完璧かな。パソコンの中のアダルトなやつはセキュリティを念のために掛けておいたし、検索履歴をすべて消すという用意周到ぶりを発揮した。何を調べてたかだって?おいおい野暮な事は聞くんじゃあないぜ。
掃除を終え一息ついてスポーツ飲料を口に含みながらベッドに腰掛ける。ふと横を見ると橘が寝ていた枕がちらりと視界の隅に見えた。あー、なんか衝動的にあそこにダイブしたくなってきたぞ。
そうまるでルパンダイブのように橘が寝ていた枕に飛びつくのであった。何してるんだろうって?この気持ちわからないかなあ、女の子って良い匂いするんだよ。女の子が寝ていた布団の残り香とかなぜか良い匂いがするんだ。まるで魔法みたいだよね、シャンプーの香りかな。いや違う。とにかく良い匂いがするんだということだけ伝わればいいのだ。
顔を枕に突っこみ顔をもぞもぞさせ、ばたんきゅーしてごろごろとするのであった。この行為に特に意味はない、ただなぜかそうしたくなったのだ。
「あ~良い匂い。やみつきになるな~。」
いかんいかんうっかり変な扉が開きそうになった。あ、そうだ。衣服と布団も洗わなくては。シーツと枕カバーは洗濯機に放り込み、布団は近所のコインランドリーで洗い、乾燥させることに。その間の空き時間に薬局で歯磨き粉や歯ブラシ、シャンプーなど生活用品など不足しそうなものの購入を済ませるのであった。
乾燥させて綺麗になった良い匂いの布団を家に持ち帰り、クッションに座り一服もといコーヒーを味わい心を落ち着かせる。カフェインが身体にしみる。身体はコーヒーで出来ている。そう言っても過言ではなかろう。
実は来客用で予備の布団もあり、一緒に洗濯、乾燥もかけていたのだ。前に橘が来たときはどうして出さなかったのかだって?いや、忘れてたんだよ。まあそのおかげで一緒に寝ることが出来たのだから結果オーライな訳なのだが。
あとは招待するだけだな。少し時間が経つと玄関からピンポンの音が鳴り扉を開けると現れたのは風ちゃんでした。もちろん私服でパーカーを着ててラフな格好ながらも可愛さを残したコーデをしている。
「あれ?私が一番乗りですか?」
「どうやらそうみたいだね。」
「そうですかーふむふむ。掃除されたんですね!ぴかぴかです!」
「まあ女の子が泊まるわけだしね。」
「さすがですね貴一先輩。」
そして室内に入ると風ちゃんは言ってきたのだ。
「ねえ、貴一先輩。この前のマッサージのお礼しますよ。」
「そういえばあったね、ふふっ。マーサージしてくれるの?」
「もちろんです!」
「じゃあお願いしようかな。最近肩こりとかひどいし。」
「貴一先輩、おじさんじゃないんですから。」
「そうだよね、うっかりうっかり。」
「とりあえずベッドにうつ伏せになってください。」
「ほーい、布団洗ったばかりだから癒されるわ。」
「そうだったんですか。確かに良い匂いですね、おもわずこのまま寝てしまいそうです。」
「おーい、マッサージは?」
「はいはい、わかってますよ。」
そう言って風ちゃんは自分の背中のお尻の上に足をやや開脚させ馬乗りをするのであった。
そして肩からその両手で一生懸命マッサージをするのであった。
「どうですか?」
「くるしゅうない、よきにはからえ。」
「いや誰ですか。それでは…。」
ふふ。無防備な先輩ですね。油断してますね。ここは少しイタズラでもしてみようかな。今の体勢から身体を前に倒し耳に息を吹きかけ舌でペロッと軽く当てるのであった。
「ひゃぁ!?」
お!中々良い反応ですね。ちょっと可愛いかも。両手を先輩の腰、横腹に手を当てすっとなぞる。くすぐりの要領だ。
「ハハハハハ、ちょ!やめっ!」
そんなこと言っても離しませんよ?背中に身体全体をぴったりと密着させて両手は横腹そのままの位置へ。そして耳元で
「ふふ、やめてほしいですか?」
と言うとピクンと身体が跳ねるような反応をする先輩。ああなんてからかいがいがあるのだろう。なぜか今の状況でちょっと変な気持ちになったりしたけど、きっと気のせいだろう。そしてそのままずっとこの体勢でくすぐり続けていると先輩はいつの間にかグロッキーになっており、
「は、はあ…もうダメだ。あと、ちょっと眠くなってきたかも。」
「別に寝てもいいですよ?」
「馬乗りはやめないんだね?」
「ええ、なぜかしっくりくるんですよ。」
「そ…そっか。じゃあちょっとだけ寝させてもらうよ。」
「ええ、じゃあ私も。」
先輩の固い背中に倒れこみスリスリする。男の人の背中ってかたくて大きいんだね。あれ、私もちょっと眠くなってきかもっ。そして気がつくとそのままの体勢で夢の世界に飛び立ってしまった。
貴一さんの家から出て、本田に迎えに来てもらい泊まりの荷物と制服を取りに家に帰り、お父様にまた貴一さんの所に泊まりに行くと伝えたとき、とてもびっくりされていた。
「マリーば、一条のせがれを好いとったんやなか?」
「ええ、でも今は貴一さんを愛していますの。」
「そか。そげ決めたならわしはなにもいわん。結婚したいのか?」
「そ!?それはまだ気が早いとよ!そうなりたいとはおもうばい。」
「そか。」
そう言って微笑むお父様。どことなく優しげに見えますわ。なにげに貴一さんのこと気に入っているんですよね。
準備を終え、家の用事を済ませてから本田に車を出してもらい貴一さんの家へ。
そして到着すると春ちゃんの姿が目に入りました。
「あら春ちゃんも今着いたところですか?」
「ちょっと準備に時間かかっちゃいました。」
そう言って笑顔を見せる。この子、小咲さんと同じでなんて笑顔がかわいいのだろう。おもわず抱きしめたくなりますわ。
「じゃあいきましょうか。」
「はい!」
そして階段を登り貴一さんの部屋の前に。まずはピンポンを押しましょう。押してみたのだけれど、反応が返ってこない。あれ?留守なのかなと思って試しにドアノブを捻ってみると扉が開いた。
「あれ開いてる。留守なら無用心ですわね。」
「私たちが来ても困らないようにあけてたんですかね?」
「どうでしょう。とりあえず入りますか。」
そうして靴を脱ぎ部屋に入るとベッドで寝ている二人組が目に入った。
「ふぁ!?」
「え!?」
そう、目に入ったのは貴一さんの背中に覆いかぶさっている風ちゃんの姿が。しかも二人とも寝ているし一体どういう状況なのか理解できなくて、ちょっと頭がショートしそうですわ。
「ま、ままままま万里花さん!?」
「春ちゃんちょっと落ち着こう!はい深呼吸してー。」
「すーはーすーーはーー。はい大丈夫です!すみません。」
「とりあえず起こします?」
「うーん、でもなんか幸せそうに寝てるんで起こしづらいですね。」
「まあ、起きるまで放っておきますか。」
「ですね。」
風ちゃん、今回は見逃してあげますわ。私、大人なので。
それから春ちゃんとお菓子を食べながらお互いの事など雑談に興じるのでした。
「うーーん、くーー。」
どうやらうっかりそのまま寝てしまったようですね。でも先輩はまだ起きていないようだ。あ、ちょっとよだれが出ていて先輩の背中を少し濡らしているようだ。これは黙っておきましょう。うん、私の名誉のために、ふふっ。
視線を横にずらすと二人の姿が。がっつり見られていたようだ。
「あちゃー、うっかり寝てしまいました。二人もう来てたんですね。」
「びっくりしたよ風ちゃん!入ってきたらあんなことになってるし。」
「一体どういう状況でああなったんですの?」
「少しマッサージしてあげただけですよ。」
「大人の?」
「え!?」
「春はまだ知らなくてもいいからね。」
「えーー!?」
「んーーー!なんだもうみんな来てたんだ。」
「じゃないですわ!お客さんを忘れてすやすや寝るなんて。」
「わりいわりい、つい布団が気持ちよくってさ。」
「気持ちは分からなくもないですが。」
「洗ったばかりだから気持ちいいですもんね。私も寝ちゃいましたし。」
「風ちゃんずるいよー。」
「ごめんね春。」
「さて、とりあえずお泊り会ということなのですがどうしましょうか。」
「まずは夕食の材料を買いに買い物。」
「お風呂に入ってパジャマパーティー」
「そして桃鉄。」
「随分なつかしいな、まあ、あるけどさ。」
「そして女子会。」
「あのー僕はぶられてるんですけど?」
「あれ?まだいたんですか先輩?」
「風ちゃんめ、こいつーーー。」
「先輩、まだ家に帰らないんですか?」
「春ちゃんまで言うか!ここ俺んち!」
「「「ちょっと何言ってるかわかんないです。」」」
「キーーーーーーーーーーっ!!」
「いつもと逆ですわね。」
「さすがに今日はこっちの分が悪いな。」
「ドンマイです先輩!」
「大丈夫!先輩なら。知らんけど。」
「こいつらっ。」
ということで夕食の買出しに4人でお買い物。かごを台車に乗せて運ぶ。ちなみに夕食のメニューはビーフシチューに決まった、あと副菜でトマトとやきゅうりなどでサラダでも作るかということになった。
「なんかこういうのいいですね。」
「わかるわそれ。おら、わくわくすっぞ。」
「誰ですかそれは。でも、こうして集まってするお泊りは初めてですわ。」
「私は春のところに時々泊まりに行ったりしますけど、こういうのは初めてですね。」
「いつもお菓子食べておしゃべりって感じだもんね。こうやって一緒にご飯とか作ったことなかったね。親もいるし。」
「まあ自分ひとり暮らしやしなあ。」
「寂しいならいつでも呼んでいいですよ先輩。」
「おいおいまるで俺が寂しがりやみたいじゃないか。」
「違うんですか?」
「この一年近くしてきたことやしね。…まあ時々はね。」
「ほら。やっぱり。もっと素直になっていいんですよ?」
「あんさんには負けたわ。」
「万里花さん、春、先輩は放っておいて先に帰りましょう。」
「「ですね。」」
「んな、殺生な!」
そして先を歩く女子3人組と、その後を追いかけるレジ袋を持って早歩きする男がいたような。
帰宅後、さて料理を始めますかということなのですが。
「先輩はゆっくりしててください!夕食は私たちが作るんで。」
「マジ?じゃあ、頼みました。」
とりあえずおまかせすることに。問題はないでしょう。小野寺の妹は確か料理は問題ないはずだし、風ちゃんはわからないけどあの二人がついてるから万が一でも大丈夫だろう。ゆっくるとくつろぐことにするよ。
そして完成した料理はやはり美味く楽しく召し上がる事ができました。ビーフシチューも久しぶりに食べたけど中々の重量感。満腹でありんす。
「それじゃあお風呂どうしよっか。」
そう言葉を発するとピクッと反応する女子陣。
「まあ、お風呂狭いからなあ、一人ずつでいいんじゃないかな。俺最後で。」
「えー、貴一先輩。一緒に入りましょうよ?」
「おいおい風ちゃんよ、冗談だってわかってるよ。」
「冗談じゃないですよ?」
「マジ?」
「はいっ」
「いや、で、でもさあちょっとそういうのはさあ。」
さすがにその状況を考えると照れてしまうので、少しおどおどしていると、
「うそです。」
「おおおいいっ!!」
「先輩焦ってましたね。」
「ちぇっ、やられたよ。」
「そんな恥ずかしいことできないですよ。」
「そりゃそうだよねー。」
「万里花さん顔赤くしてどうしたんですか?」
「春さん!ちょっと口チャック!」
「わわわ。」
「なんかあやしいですねー。」
「そんなことないですわ、ホホホ。」
「ホホホはないわ。」
「貴一、黙ってなさい。」
「はーい!」
「これはおそらく一緒にお風呂行ってますね、どう思う春?」
「アウトです!…アウトです。」
「なぜ二度も!?でも水着を着てましたわ。」
「今入ったと認めましたね。」
「はっ!?しまった!」
「お前、ばかだろ。」
「ていっ!」
「ぶはっ!!」
「貴一先輩~~!!!…し、死んでる。」
「し、死んでねえよ。…まだ。…ばたん。」
「先輩~~~~~!!」
「お風呂の広さはこれくらいだから…なんとかギリギリ三人は入れそうじゃないですか?」
「詰めたらいけますわね。」
「じゃあ女子3人で入りましょう!」
「先輩、覗きはだめですよ?」
「わーってるよ、ちくしょう。」
「残念でしたね先輩。」
「おいおい春ちゃんよお。大人をからかうんじゃあない。」
「はーーーい。」
そして先に女子3人が入る事に。まったく。すぐに打ち解けていたなあ。仲が良さそうでなによりだね。さすがにあの3人のいるところに乱入する度胸はない。いや、いけるわけないじゃないですか、やだなーもー。
「わー万里花さん胸大きいですねーー!」
「ありがとうございます!お二人とも肌が綺麗ですわね。」
「私も、胸大きくなるのかな…。」
「きっとまだ成長するはずだよ。私だって!」
「大きさそんなに気になりますの?」
「男の人って大きい方が好きらしいですし、先輩はどうなんだろう。」
「どうなんでしょうかねー。」
「そういえば万里花さんは貴一先輩の裸見たんですよね?」
「え!?ええ。み、見ました…。」
「どうでした?」
「細身なんですけど脱いでみると筋肉がそこそこあり、締まっていましたわ。」
「やっぱりですね。背中の筋肉が固かったからなあ。」
「先輩もちゃんと男の人って感じですね。」
「その言い方はどうなのだろうね、春。」
それから風呂場から女子三人組のキャぴキャぴとした話し声が聞こえるのであった。
「さっぱりしましたー!」
「あがりましたわ。」
「でました――!」
しばらくするとお風呂から出てきた3人組。長風呂かな?きっと女子通しで話が盛り上がったのだろう。みんな風呂上りは色っぽいな。つい眺めていましたよ。
「んじゃ、オレも風呂行ってきますわ。」
「「「いってらっしゃーい!」」」
ということで私もお風呂に。
野郎の風呂シーンはいらないだって?そりゃそうだぜ。こういうのはキングクリムゾンに限ります。
風呂を上がったら、かの友情崩壊ゲームをすることになるのだが、手加減はしないよ。陰陽師カードだけは許さないからね。まあ持っているのは古い奴なのでそれはないのだが。農林系の大切さを教えてあげるよお嬢様方、フハハハハハ!
さあ、出陣だ。
とりあえず長くなったのでここまで。
なんか気付いたらまだ1日終わっていない…。
いろんな人に見てもらえたり、お気に入りにしてくれたり、感想を
もらえたりと、ちょっとしたことが嬉しいですね。
明日の仕事もがんばれそうです。
それでは、おやすみなさい。
また近日中に続き更新しますので。