あー眠い、お酒で睡魔がちょくちょく襲ってきます。
では、続きです。
感想、批評お待ちしております。
ただいま正月明けて冬休み中。
私の名前は彩風涼。写真を撮るのが趣味の只今中学3年生の女子中学生です。
今は高校受験のために勉強をしております。受験先は凡矢理高校。
一般的な公立高校で、私の今の成績でも充分に問題はないですが念のためしっかりと
準備しておこうと思います。
なぜここまで高校のことで真剣に考えているのか。第一の理由として、それはある先輩と同じ高校に早く通いたいという思いがあるからです。時間が来ればいずれそうなることは確定しているのですが、待ちきれないという思いも沸々と浮かび上がってきているのです。
そう…初めの切欠は本当に些細なものでした。まず私は第一に可愛いものが好きで、幼馴染で仲の良い春ちゃんのことが友達として大好きなのです。いいですか、あくまで友達としてですからね。単に可愛いものに目がないだけですからね。そしてその可愛い可愛い春ちゃんは男性に対して苦手意識を持っているのです。だからといって私が困る事など何もないのですが、ある日春ちゃんがこう言ってきたのです。
「私、今日ね男のガラの悪い人達に囲まれてどうしようって大変だったんだけど、男の人に助けてもらったんだ!本当に優しい人で、まるでお兄さんのように頼りになる人なんだよ!」
そう楽しそうに話す春。男性に苦手意識を持っていたはずなのに、私の春にこんなに思われているなんて気に食わない。初めに抱いた感情はこのような嫉妬、妬みからくる小さなもやもやとする感情だった。
そう、初めは警戒心の方が強かったのだ。わたしの春が他の人のことでこんなに楽しそうに話すなんて、ああこれは嫉妬だ。何を考えているんだろう私は。それから、その男性にお礼がしたいから、何をあげたらいいのか相談を受けたり、デートの服装を一緒に考えたりと慌しい日々を送った。そのうち思ったことがある。春が私に見せない表情をその人に見せている現実に。そんな表情にさせるその人のことが気になってきたのであった。
だから学園祭に春が行くといったときに真っ先に一緒に行こう、私も春を助けたっていう二見先輩がどんな人か見てみたいと頼んだのだ。返事は了承。学園祭当日までそわそわと期待に胸を躍らせながら当日を迎えるのであった。
そして学園祭当日に春と一緒に凡矢理高校に到着し、先輩を待つ。現れた人物は確かに身長もスラリと高く少しかっこいい感じの人だった。なぜか親しみやすい雰囲気の人で、学園祭を一緒に見て周る内にいつの間にか距離が縮まっていたのだ。単純にびっくりした、これがこの人の包容力というか優しさなのだろうか。その答えはわからないがすこしからかってみると反応が面白くてついつい遊んでしまった。年上でクールな人とおもいきや、春と同じようにいろいろな一面、表情を見せる。普段はこんなことしないのに。年上相手だというのに自然と素で接する事が出来た。確かにこの人なら春も苦手意識を持たないだろう。そう理解するのに時間はかからなかった。
それから二見先輩と連絡先を交換して時々連絡を取り合う様になった。なんというかこの人は普段は大人っぽいがちょくちょく抜けているところがあって、そこがまた可愛いと思ったりすることがあり、いつしか興味の対象に変わっていた。春がクリスマスの日に先輩に誘われたと話していたときに、心が少しチクリとしたのだが、その時、その理由は理解する事が出来なかった。
そしてクリスマスが過ぎても春はクリスマスのことを楽しそうに話している。いつもこうだ、いつからか春の心は二見先輩によって鷲づかみにされていたのだった。
クリスマスの出来事を何回も聞くうちに、二見先輩が度々言う台詞、このリア充め爆発しろとついつぶやいてしまったのは仕方のない事だろう。クリスマスデートかあ、う、うらやましい……。
そして転機があったのが年末の事だ。今年の年末は今住んでいる所から結構離れているおばあちゃんの家で家族で出掛けて過ごすことになった。そして近所の神社の巫女さんの募集をしているらしく母親に、知り合いに頼まれたから手伝ってくれないかと相談を受けたのだ。少し迷ったけど、まあいいかと決断したその時の自分を褒めてあげたい。今になってそれを強く思う。
そして巫女の仕事の当日、少し寒くて白い息が吐き出されるのを見て、冬の訪れを認識しながら神社に到着。そして巫女さんの服装に着替える。うん、いいね、似合ってる…かな?別に誰かに見せたいわけじゃないのにね、そう思って苦笑いしてしまった。そして今日一緒にお仕事する人達が集まり、なんとその中に二見先輩の姿があったのだ。こんな偶然が起きるなんて、あまりにびっくりして声を上げそうだったけどなんとか我慢しました。
そして巫女姿で二人で記念撮影をしたり、仕事終わりに一緒に屋台を周ったり楽しい時間を過ごせました。そして公園でのひと時……
あのときの私はどうかしていたのだろう。あーー思い出しただけで顔が熱くなるよ。冬の寒さに影響されたのかわからない、マフラーを二見先輩と一緒に巻いてからの私は妙に積極的になっていたのだ。なにがぎゅーってしていいですか?よ!ちょっと、私こんな性格だったのかな、冷静になるとかなり気恥ずかしいです。本当にその時の私は先輩のぬくもりが欲しかったのだ。
寒さを和らげたい建前もあったが、そんなこと一切気にせずに感じたのは、今この瞬間だけでも、先輩を独占したい、独り占めにしたいという思いだった。
だから、認めようと思う。この感情はきっと恋なのだろう。今まで誰かを好きになるなんてことはなかったので曖昧だったのですが、先輩の事を楽しく話す春を見ているうちにきっと春は先輩の事が好きなのだろうと思っている。少なくとも何か特別な感情はあると感じるのは女の勘というものだ。そして鏡に映る自分の表情はその時の春と同じように見えた、ああ、きっと私、恋をしてるんだね。
でも少し迷ったことがある。親友と同じ人を好きになるなんてまさかまさかである。いや、まだ春の口から先輩が好きだと聞いたわけではないので、確定はしていないですが油断はできません。ですが親友としてこのことは伝えようと思いました。それが私なりのけじめなのか正々堂々勝負したいのか、何かゆずれないものがあったのです。
そう、気付いたら即行動です。
「急にごめんね、春。今大丈夫?」
「あ、風ちゃん。大丈夫だよ!どうしたん?」
「少し大事な話があるんだ。今日春の家に行っていい?」
「なにかなあー。いいよ!待ってるね。」
「じゃあ、またね。」
そして私服に着替えて春ちゃんのお家に向かいます。
「おじゃましまーす。」
「どうぞどうぞ。」
「風ちゃん、今日は急にどうしたの?」
「そのことなんだけどね、まず春にね聞きたい事があるの。」
「ん?なになに?」
「その…ね、春は二見先輩のことどう思ってるの?」
「二見先輩!?そうだねー、頼りになるお兄ちゃんって感じかな。」
そして、いつもの弾ける笑顔の春を見て、これから私の言う台詞でその表情がどう変わってしまうのか不安になりながらも、言うことにするよ。春。
「そっか、春、落ち着いて聞いてね?私ね、二見先輩のこと…好きなの。」
「え!?え~~~!?それ本当なの風ちゃん!!」
「うん、本気だよ?だから聞かせて、本当は春は先輩の事好きじゃないの?」
「うん……好きだよ。…あー、まさか風ちゃんがねー。」
「そうだよね、私も予想外というか…」
「でもね風ちゃん、私負けないから!」
「私だって負けないよ春ちゃん!」
「「これからはお互いライバルだね」」
「フフフ」「アハハ」
「あははあ、まさか風ちゃんが先輩の事好きになるなんてね。いつからなの?」
「実は大晦日に先輩と会ったときに気付いたんだよね。」
「大晦日!?先輩と会ったの!?お姉ちゃんが二見君実家に帰っていないんだよねーって話してたのに。」
「巫女のアルバイトで会ったんだ、それがその時の写真。」
そう、とても誇らしげにデジカメの写真を春に見せ付ける、ちょっと自慢したかったのだ、私だって先輩との距離近いんだぞってアピールを柄にもなくしてしまうなんて、私らしくないですね。これも二見先輩のせいですからね。
「いいなー!!」
「いいでしょー!!」
「そして年越しまでずっと一緒に過ごしたんだからっ」
「私だってクリスマス一緒に行ったもんねっ!」
「まったく二見先輩は罪な人ですよ。」
「全くです!いわば私たち被害者ですよ!」
「なにそれー変なの。ふふふ。」
「もー!笑わないでよ風ちゃん。」
「あはは、それで春はいつから先輩の事好きになったの?」
「うーん、初めて会ったときから気になってたんだけど、はっきりしたのはクリスマス前かなあ。」
「前なんだ。意外だね。」
「うん、クリスマスに誘われた時すごい嬉しかったんだ!なんでだろうって考えてたらやっぱそういうことなのかなーなんてね。」
「のろけ乙。」
「なにそれ先輩言いそう。」
「確かに、ククク。」
「そうだ、折角だし風ちゃん今日泊まりなよ!」
「いいの?」
「もちろんっ!女子会だね女子会!ガールズトークです!」
「どこで覚えたのよそれ。」
「え?先輩からだよ?」
「全く、あの人は…。」
そして一緒にお風呂に入ってパジャマを借りて、春の部屋で談笑中です。
「えっと、二見先輩、長いね。もう今日はこれから貴一って呼ぶことにしましょう。」
「はい、風委員長。」
「わかればよろしい。まず初めにですが貴一とは学校が違います、そうですね?」
「はい、そうです!」
「そこで、普段の貴一はどんな感じなのかと、どうやって知ればいいでしょうか、」
「はい、提案があります!」
「なんでしょう。」
「お姉ちゃんを呼んできます!」
「おまかせしました。」
そして春ちゃんがお姉さんを拉致して部屋に連れてきました。
「どうしたの春?ああ、風ちゃん。ゆっくりしていってね。」
「はい、どうもです。」
「お姉ちゃん!普段の二見もとい貴一はどんな感じなんですか!もしかして彼女とかいたり?」
「二見君が?いないとは思うよ、クリスマス前なんか結構愚痴ってたしね、あの時はおかしかったなあ、ふふっ。」
「そうだったんですか、彼女はいないと。貴一と仲良い女の子とかいたりするんですか?」
「呼び捨て継続なんだね。橘万里花ちゃんっていう子がいるんだけど、最近ちょっとあれって思ったりすることがあるの。」
「それはどういう?」
「わかりやすく言うと別に好きな人がいるんだけど二見君に対してすごいべったりしてるんだよね。」
「ライバルになるのかなあ。」
「どうなんでしょうね。」
「もしかして二人とも二見君のことが好きなの?」
「「………。」」
「二見君大喜びしそうだなあ。」
「お姉ちゃんはなんとも思ってないんだよね?」
「ふぇ!?大丈夫だよー春。」
「怪しいですね。」
「風ちゃんも。そんなんじゃないからね。」
「なら安心ですね!」「うん!」
「小咲さん、貴一の良いところと悪いところを言ってください。」
「風ちゃん、いきなり話振ってきたね。そうだね、優しいところとかなあ、悪い所かあ、しいて言うなら、スケベな所かな。」
「さすが先輩ですね」
「ふふっ。」
「でも意外と可愛いところあるんですよ?」
「え、なになに?」
「ぎゅーって抱きしめたら顔赤くしてテンパッてたんですあのときの貴一、可愛かったなあ。」
「私だってクリスマスのときにすごいはしゃいでましたし普段とは全然違いましたもんっ!あれ絶対見惚れてたと思うんですよ。」
「二見君のイメージがどんどん壊されていく。」
「そんなに貴一は普段クールぶってるんですか?」
「どことなく口調が荒くなってきているね風ちゃん達。」
「「気にしない気にしない。」」
そして段々とカオスなガールズトークになったりとしました。この変化も二見先輩の影響によるものなのだろう。きっと。二見先輩のせいにしたって良いと思います。
「橘さん曰く二見君ロリコンらしいよ。」
「「あーーー。」」
「へっくしっ!」
遠くでくしゃみをする男もどこかにいたそうだ。
とりあえずここまで。
ガールズトークがかきたかったのだ…!!
中々うまいこといかないですが、
感想、批評お待ちしております。