本日は仕事が休みで、昼から用事のため午前中にコーヒー飲みながら
パソコンと睨めっこです。
昨日は飲みすぎて睡魔に襲われていました。
では続きです。
感想、批評お待ちしております。
ガタンゴトンガタンゴトン、そんな音を聞きながら外の流れる景色を眺めている。別に乗り物酔いしたから遠くを眺めているのではないからな。そう今は電車の中、実家に向かって帰省中なのだ。
楽達はきっと大晦日や年始のイベントをこなすのだろう。そしてヒロイン勢の巫女さん姿を満喫したり変な呪いのイベントがあったり、新年になって楽の家でたかがお酒の入ったチョコレートごときで酔って、いろいろ羽目を外して内に秘められた欲望がパーッとパーッと晴れやかに咲き誇り、振袖を脱がしながらハレンチな感じになったりするのだ。そして素面に戻ると、酔っているときの記憶を引き継いだ状態で思い出して現実逃避したくなるのだろう。まあ私には関係ないのだが新年早々にぎやかにやるのだろう。とりあえず楽には爆発してもらいところだ。モテない男たちの怨霊によって。
ちょっとはうらやましいと思ったり思わなかったり。楽達の、年末年始は実家にいると伝えたときのどこか残念そうな顔をいまだに記憶に残っている。ちなみに実家は県内ではあるが電車で2時間程の距離があるのだ。地味に少し遠いのだ。ハハハ新幹線?通ってる訳ないじゃないですか。絞めるよ?
仕事で忙しい両親も年末年始は日本に戻り実家で過ごすのが定例だそうだ。
ちなみに予定としては、年末は実家にて家族3人で大掃除。のち、まったりぐうたら過ごすのだ。
年始は神社でお参りしたりお神酒飲んだりまあゆっくり過ごすつもりである。
どうやら実家は結構な田舎のようだ。山の頂上の方は雪が降っているのか白く染まっており、山の間に見える透き通る青空と少し冷える空気で爽快な気分になる。
携帯に残った情報を頼りになんとか実家に到着した。どうやらまだ両親は到着していないようだ。ごく一般的な2階建ての一軒家だ。外壁はレンガの様な色をしていてちょっとおしゃれな感じだった。とりあえず先に荷物を入れて掃除のほうを始めていこうか。普段住んでいないだけに、ほこりなど周りの雑草などいつの間にか生い茂っているのだ。
掃除を始めている中、玄関から音が聞こえた、どうやら両親のどちらかが帰って来たみたいだ。よし軽く挨拶しておこうか。たくさんの荷物を抱えた男性がいた。それはつまり、
「おかえり親父。」
「貴一か。久しぶりだな。ただいま。」
そう少し微笑む親父、ちょっと様になっていて少しボーっとしていたようだ。
ここで、親父の外見などを挙げておこうと思う。
父親の名前は二見四郎。少し束ねた長髪に無精髭、咥え煙草に着崩したスーツ姿とラフな外観ながらもそれが似合う伊達男。性格は飄々としながらも計算高く、常に相手の思惑の一歩先をゆく食えない男。非常にダンディな声質。例えるならそんな風な親父だった。お前まさかどっかでスパイ活動なんかしてないだろうな。ちょっと怖くなったぞ。一応商社に勤めていて、いろいろ海外を渡っているとは話を聞いていたのだが。
「どうだ学校の方は楽しいか?」
「ああ、まあ、わりと楽しんでる。一人暮らし万歳って感じだね。」
「あまり羽目を外さないようにな。」
「父さんもね。」
「おいおい親父に向かってそんな事を言うとは。」
「なんか軽そうに見えるんだけど。」
「おいおい愛しているのは母さんだけだぞ。」
「なら良いけど。ところでさ、父さんの趣味ってなんだっけ?」
「話してなかったかな。なにかを作ること、そうだな…例えばスイカ栽培とかかな。」
「…お、おう。」
「ん?なんだその反応は。何かを作る、何かを育てるってのはいいぞ。
色んなことが見えるし、わかってくる。」
「なるほど。俺も何か作ってみるよ。しいたけ栽培キットとかこないだ見かけたし。」
「そうかそうか、今のうちにいろんなことを経験していくべきだぞ。まあ、やってみろ。」
「ああ!」
「それじゃ母さん帰って来るまで出来る限り掃除するか。」
と、まあ親子二人で分担して掃除を進めるのであった。
「たっだいまーー!!」
玄関の扉が開き活気のある声が響いてきた。どうやら母親が帰って来たようだ。こっちもたくさん荷物を抱えているな。
母親の名前は二見三加。活発そうな外見で美人、ミサトさんに少し似ている。背中まで伸びるやや紫掛った黒髪をポニーテールにして結んでおり、タイトミニを基調としたボディコン風の服装をしている。てか見た目若いなおい、本当に一児の母親ですか。
「わー、貴一久しぶりね、このこのー元気にしてたかー。」
そういってハグをしてきた。
「お、おう。まあ元気にしてたよ、学校も楽しいしね。」
「もう女の子連れ込んだの?」
「おいっ!き、急にぶっこんできたな母さん。」
「ほらお父さん若い頃遊び人だったから。」
「やっぱりかー。」
「ひどいなー、昔の事だよ。愛しているのは君だけさ。」
「そういうとこ似なくていいからね。で、連れ込んだの?」
「ま、まあ。」
「さすが俺の息子だな。」
「あーやっぱりこうなるのよね、せめて健全に学生らしく頼むわよ。」
「は、はい。肝にめいじておきますので、はい。」
ちなみに母さんはマスコミ関係の仕事をしていて海外を渡り歩いているようだ。やはりこの二人どこか似ている。じゃないとうまくいってなかっただろう、そう思うのだった。この妙にスペックの高い両親二人。そりゃあお金の心配なんて出てくる訳ないか。勝ち組かよ。自分はそこまで働き詰めはいやだなあ、やはり無難に安定職。公務員でいいよね。
そして三人で大掃除をして、なんとか綺麗になりこれなら快適に過ごせれるようになった。母さん掃除できたんだね、嫌な予感が外れて良かったよ。そして夕食に、ご飯は親父と俺で作った。親父の料理スキルの高さを自分は受け継いでいたんだなと感服したり。母さんは先に缶ビールを持って「かぁ~~~~~~!!!」っ出来上がっていた。
「やっぱりビールは人間の至宝!!」
酒好きなんですね。俺も飲みたいなビール。あ、未成年かちくしょう。スペインだっけ、どっかの国では飲酒の年齢が低かったりもあったような。うらやましいなちくしょう。…ばれなきゃ犯罪じゃないんですよ…。そう考えていたら隣にいる父さんから「ダメだぞ。」とお叱りを受けました。なぜ心を読んだ。そんなにわかりやすかったですか!?普段のポーカーフェイスも両親には通用しない模様。
両親と3人で食卓を囲む。やはりこういうのっていいよね。そしてお互いの仕事先での話や学校のこと、近況報告をしながら思ったが両親二人はやはり生きている年数が多いからか深い人生観を持っていて刺激を受けた。こうして家族が揃っている景色は当たり前のことなのかもしれないし、かけがえのないようなものかもしれない。この二人は前の世界の両親とは別人なのだけれど、それでもこの世界に来るまえに過ごしていたこの身体は、心が、二人が親なのだと訴えかけてくる、心が叫びたがっているのだ。身体が覚えているのかスラスラと対応できているのが証拠だ。
「つらいことを知っている人間のほうが、それだけ人にやさしくできる。それは弱さとは違う。」
「生きるって事は、変わるって事さ。」
「奇跡を待つより捨て身の努力よ。」
ああ、わかったよ二人とも。頑張りますので…あとちょっとお小遣いください。え?お年玉あるだろって?そうか忘れていたぜこどもの特権、お年玉ってやつをよ!懐かしいなあ、自分が社会人になったときに親戚のこどもたちに配っていたよね、何人いたかなあって考えたり財布から飛びたっていくお札たちに哀愁を感じたり、え?こんだけ?って顔されたらどうしようなんて思ったり。稼ぎが少ない大人にとっては中々心にくるイベントだったな。親戚が集まる機会はこれくらいだが、楽しかったり少し欝になったりするのだ。あんただけ独身なのね…なんて言われたらムカ着火ファイヤーだかんね!いや、言われたことないけどね。
そして夕食を終えかつて自分が過ごしていただろう部屋に戻る。掃除もしているのでピカピカな部屋となっている。勉強机があったり、ベッドがあったり普通の部屋だなあ。アルバムとか見るのがここでは定番だろう。ということで早速アルバムなど探す事にした。
赤ん坊の頃から中学生までの写真などがたくさんあった。え?鍵とか錠とか?ある訳ないだろ。もし鍵とかだったらオイっ…ってなるよね、恐いわ。やはり過去の自分を見るとなんてまあ純粋な穢れの無い顔してるなーって思うな。いつから段々と濁ってきたのだろうか。大人はさ、ずるいくらいが丁度いいのさ、ああ、全くだよ。ちくしょう。
いろいろ振り返ってみたが原作キャラ達との写真はなかったです。過去に遭遇していたという事で、何か残っていないかと思っていたのだがどうやら予想通りとはいかないようだ。小学校、中学校時代の友人っぽいのは、高校から連絡とか付き合いとかないし記憶ないし、とりあえずアルバム見て顔と名前をそれとなく覚えておこう。向こうから話しかけるまでは話しかけない、こうしておけば下手なことにはならないはずだ。仲良くないのに馴れ馴れしくしたら何コイツってなるのを回避したいしね。
と、また考え込んでいたらコンコンと扉をノックする音が聞こえた。
「貴一、まだ起きてる?」
「おう。起きてるよー。」
「明日の大晦日なんだけど神社のアルバイト行ってくれないかな?知り合いに頼まれちゃって。」
「ずいぶん唐突だな母さん。いいよどうせ暇だったし。」
「さっすがー、じゃあお願いね。明日朝からだから。」
無為に時間を過ごすのもなにか勿体無い気もしていたので、楽達と似たイベントが起こるわけではないが、アルバイトを楽しむことにするよ。可愛い巫女さんがいれば尚良し。
結構肉体労働忙しいらしいがまあなんとかなるだろう。
そして、明日に備えて眠る事に。ああーなにこの枕気持ちいいな、これが低反発の破壊力なのか、またくだらないことを妄想していたらいつの間にか夢の世界に渡っていたようだ。寝る前に妄想ってやらない?あれ、自分だけなのかな。どうでもいいけどね。
そして朝起きて朝食を済ませ神社に向かう。ちなみに両親は飲みすぎたのか起きていない。まあ普段忙しいだろうからここではゆっくり羽を伸ばしてもらいたい所だな。なんて親孝行な奴だと自画自賛しながらアルバイト先の神社に到着。まあ歴史を感じるとういうか、田舎だと舐めていたが、予想外に結構立派な神社だった。ちなみに雛見沢とかじゃないからね。
「今日ここでアルバイトをすることになった二見貴一です!」
まず、元気良く挨拶、基本だよね。
「待っていたよ、二見さん家の息子さんだよね。今日はよろしく頼むよ。」
ここの神社の神主さんのようだ。
「もうすぐ巫女さんたちも来ると思うから、みんな集まってから今日の仕事を説明するね。」
「わかりました!」
そして少し時間がたつと巫女さん達がやってきた。いいねー眼福眼福。原作キャラたちには劣るものの、普通に似合っているし可愛いね。自分と年齢が近いと思う。巫女コス……、チャイナコスが一番好きなのだが巫女も巫女でアリな気がしてきたぞ。あれ、なに言っているのだろう、混乱してきた。巫女さん達を眺めていると、なんかどっかで見かけたことのあるような顔立ちの子がいた。あ!マジか。こんなところで会うなんて運命の悪戯、もといご都合主義なのか、なぜここにいるんだ!?と少しパニックになっていた。
「それじゃあ、みんな今日はよろしく頼むよ。」
「「「「「「「はいっ!」」」」」」」
「なぜ、ここにいるんだ……風ちゃん!!」
「って二見さん!?えっとですね、実はおばあちゃん家こっちなんです。それで巫女さんやってくれないかって頼まれまして…。」
まさかの風ちゃんに遭遇。それにしても…ふと下から上をじっくりと眺めてみる。やばっ、なにこれ可愛すぎるんですけど。お持ち帰りしたいくらいだ、しないけどね。いや、実はしたいけど。大事なことなので2回言ってしまった。
「先輩、なにジロジロ見てるんですか?もしかして見惚れちゃいました?」
そう子悪魔っぽく微笑む風ちゃん。巫女さんなのに小悪魔、なぜだろう。なんてギャップ萌なのか。
アリかナシかっていわれれば、それはもちろんありなのだけどね。
「!?べ、別に、そんな…見てないよー!ハハハ!参ったなあ風ちゃんには。」
「ふーん、そうですか。ところで、私、巫女服似合ってますか?」
「そりゃもちろん!!」
「ふふっ、良かったです。」
ニコリとする巫女さん。ああ…なんてまあ…
ああ神様、ありがとう。俺、今日のアルバイトのやる気漲ってきたよ。
とりあえずここまで。
風ちゃんを絡ませたかったんです、はい。
好きなんですよこの子。笑
それでは、出かけてきます。
感想、批評お待ちしております。