仕事帰りガロ新台8万勝ててホクホクで
気分が良いです。焼肉、豪遊、たまには良いですね。
夜中の二時です。明日休みなので執筆中です。
今回は別視点に挑戦しようかなと。
難しい…
では、続きです。
感想、批評よろしくお願いします。
恋愛とはなんと面倒くさいものなのだろう。
疑心暗鬼で一喜一憂、勇気を出して手を伸ばせばそれは手の届く所にあるものもあれば、もしくは水面に映る月を追い求めるような叶わない恋だってある。そして恋愛とは人間強度を弱くすると聞いた事がある。でも、誰かを想う気持ちというものは大事なものだと思うし、うらやましいとも思える。
かくいう私は、恋をしたことなどないのだけれど、誰が誰を好きだなんて、メガネ越しの私でもよく見える。まあ、一条君に関しては目が濁っているのではないかと思うのだけど。いや、本当に濁っている訳ではないのよ、鈍感という意味だからね。
最近、周りの変化が著しい。この原因はとある二人による影響だろう。一条楽と二見貴一、この二人だ。特に二見貴一、この人は最初会ったときからクラスの周りの男達と何か違うと思っていた。言うなれば、見ている目線が周りとかけ離れているような、まるで何かフィルターを通してこちらを覗き込んでいるような錯覚さえ覚えてしまう。ある意味一風変わった人。
そして、相変わらず小咲はずっと一条君の事片思い中であるけれども、私の予想では一条君も小咲の事が好きで、二人とも両思いなのだ。
以前、二見君に二人は両思いなのだから、さっさとくっ付けよと、もっと一条君は小咲のこともっとちゃんと見るべきだ、もどかしい二人を見ていられない、あんたたち両思いなのよ、と伝えようかと相談したことがあった。
「あ~それは分かるよ、すごく。でもさ、結局それは外野がとやかくすることじゃないと思うんだよね。」
「何がいけないの?あの二人は好き同士なのよ?お互いに気持ちが通じ合うのを望んでいる。見てるこっちもじれったいし、助けてあげるのが親切でしょう」
「一理あるけどね。でもね、何かを得ようとする事に関してはやっぱり自分自身の手で切り開いて欲しいわけよ。」
「結果は同じなのに?」
「まあね。過程が重要なんだよね。恋愛に重要なのは始まり方じゃない、どう紡いでいくかだと俺は思うんだ。でも、いつまでもこのままじゃダメだとは思うよ。俺、こう見えてもおせっかいやきだからね。」
「……俺が言いたいのは、そこにあるのが当たり前で、失ってみて始めて気がつく大切なものが、この世にはいくつもあると思うんだ。それは人であったり、概念だったり、様々だ。そんな当たり前を大切だと気付いたとき、人は少しだけ成長すると思うんだ。だからね、楽には後悔だけはしてほしくないんだよね。この時間がいつまでも続くわけではないのだから。一緒にいることが当たり前ではなく、特別なことなんだって理解して欲しい。だから、要は時間は永遠ではなく有限、待ってはくれないのさ。それだけ分かってもらえたら充分かな。もしかしたら急に会えなくなる可能性もある訳だし。」
「例えば、親が決めた結婚相手と結婚しなさいとか。」
「そんなこと、あるのかしらね。」
「まあ、例えばだからね。」
そう言って、私に苦笑いしながら視線を向ける。
「あなたって意外とおしゃべりなのね。」
「まあね、口先から生まれてきたようなものだからね。」
「なにそれっ、フフ。」
「口先勝負なら負けないから。」
おもわず笑ってしまった。同じ年のハズなのにこの人には一体どのような景色が写っているのだろう。それでも結構くだらないこともしているのだから余計にアンバランスではあるのだけど。
「そういうあなたは恋をしてないの?噂では文化祭で可愛い子二人連れまわしていたらしいじゃない。」
「ハハハ、有難いことにね。」
「しかも一人は小咲の妹だそうね。」
「そうそう。本当に良い子だよ、小野寺と同じで。」
「小咲のこと好きじゃないのよね?」
「違うよ、でも一回ノックアウトされたよ。」
「ププッ、なにそれ、何があったの?」
「調理実習のやつ試食して意識失った。」
「あっ……」
「ある意味、胃袋を捕まれたね。」
「それ、悪い意味で、だよね。くくっ」
「まあ、あれはシャレにならないからな。楽に料理指南してもらうよう頼んどこうかな。」
「それいいかもしれないわね。もしかしたらそのままくっつくかも。」
「でも、なんか残念な結末を想像してしまう自分がいる。」
「あ、私もだ。」
「んで、さっきの答えだけど、まあ恋はしてないね、でも今は楽しいかな。」
「そう、私もないのよね、でも今は楽しいかな。」
「「ふふっ」」
あなたとの会話も、ね。
そういえば、みんなは、二見君のことをどう思っているのかしら。聞いて周るのも良い機会かもしれないわね。
「えー、二見君のこと?そうだね。一条君と同じで、優しい人だと思うよ。まあ一見、物静かな感じだけど、すごいおしゃべりだし、結構からかわれたりするけど良い人だよ。見た目もちょっとかっこいいから意外に人気があるらしいんだよね。結構なんでもこなすし、女子顔負けの裁縫スキルとかあるしね。なんだかんだ謎が多いんだよね。でも、勉強も親身になって教えてくれたり、頼りがいのある人なんだよね、まるでお兄ちゃんみたい。た、例えばだからねっ。」
「二見のことか?あいつはまあ良い友人だな、いやもはや親友だな。あの身体能力に器量。訓練すれば良いヒットマンになれると思うのだがな。内面的なこと?そうだな、あいつとは気を使わずに自然に接することができるのだ。妙な安心感を漂わせているのだ。なんというか距離感の使い方が優れていると思うのだ。言うなれば対人関係に適している、とすれば潜入捜査に向いているな、うん、そっちの方向性でもアリだな、ちょっと勧誘してくる事にするよ、宮本殿、ではまた。」
「二見君のこと?多才だよね。それに良い人。もやしとの事も応援してくれるし、いろいろ話聞いてくれたりするしね。なんていうか私の気持ち、見透かされているような気もするんだよね、もしかしてエスパー?エスパーなのかしら!?」
「貴一さんのことですか?ああ、あの方には私、いろんな初めてを経験させられましたわ。何があったかですかって?それは、い、言えないですわ!あと、いつも私をからかって楽しんでいる悪鬼みたいな人ですわ。でも、真面目な時はすごい引き込まれていく事もあったり。………それはもちろん楽様一筋ですわ!でも最近迷うことがあるんですの。い、今のは秘密ですよ!!絶対ですわよ!口チャックですからね!」
「貴一の事?あいつは本当に良い奴だと思うよ。なんていうか大人というか、おちゃらけてるときもあるけど、周りがよくみえているとか、いざという時に頼りになる親友だな。でも、あいつ自身のこと、あまり話したがらないんだよな。まだまだ知らない事もあるし、いつか話してくれたらと思うんだけどな。」
「貴一のこと?なになにるりちゃん、貴一の事好きに…」
どかっ。
なにか一人余分なのが混じっていたような気がするけど、気にしないことにするわ。どうやら二見君はそれなりに周りから信頼されているみたいね。桐崎さん達が転校してきたくらいから、本当に中心人物になってきた様に感じる。今までそんなに目立っていなかった、村人B的な感じだった気がするわ。まあ一条君ほど目立ってはいないけどね。しかもクラスメイトの情報によると、それなりに人気があるようだ。解せぬ、そう思う私を許して欲しい、誰にだろう。わからないわ。
彼自身は恋をしていないと言っていたが、もしこれから誰かを好きになれば、周りとの関係性が変わってしまうのだろうか、それは一条君にも言えることで、もし小咲とうまくいけば周りの関係はどう変わってしまうのだろう。喜ぶべきなのだ。でも変わってしまうことに不安も感じてしまうのはなぜなのだろう。
私も恋をすることになれば、見える景色が変わっていくのだろうか。
好きな人に対する行動を小咲を見て思い返す。ふふっ、自分にはやはりイメージできないわ、そんな私なんて。
もうしばらく、この関係をメガネ越しのレンズから覗くことにするわ。
命短し恋せよ、乙女。ああ、何をつぶやいているんだろう。
季節は巡りもう少しでクリスマス。
恋人たちのメリークリスマス。
商店街やショッピングモールもクリスマス色に染まってきた。
二見君曰く、クリスマスか。リア充爆発しろだそうだ。
あなた気付いているのかしら、あなたはもう爆発する側なのよ?
爆発しないかしら。少し毒を吐いてもかまわないだろう、二見君だし。
一体、何が起こるのか楽しみになってきたわ。二見君、期待しているからね。
とりあえずここまで。別視点、きびしー!
次回から話がすいすい進むかと思います!
感想、批評お待ちしております。
では、おやすみなさい。