地獄であり、天国でもあった風呂から出てからしばらくぼーっとして、その後早く寝ることになった。理由は、理不尽なものであった。明日は俺も一色も講義は休み。でも、お店は開いてる。言わなくても分かるな?荷物持ちとして、強制連行される事になりました。
「なぁ、休日ぐらい家でゆっくりしないか?」
「なに言ってるんですか?休日だからこそ行くんですよ」
「ぼっちには分かんねぇ考えだ」
ぼっち舐めんなよ?休日なんか頑張って一人カラオケ行くのが限界なんだぞ?行ったら行ったで1人なのに気づいて心がいたむんだけどね!それに人が多すぎると怖気づいて動けなくなるんだからな!自慢出来ないけど!
「私は寝ますね。明日はどんなんでも早く起こしますからね」
「分かったよ、俺はソファー借りて寝るかな」
「お休みなさい、せんぱい」
「お休み」
明日は荷物持ちか…どんだけ持たされるんだろうなぁ〜
* * *
朝は2人で一緒に家を出て、一緒に電車に乗り、自然にせんぱいの手をとり、歩き出す。これならカンペキ!これならはたから見たらカップルに見えるはず!何で手をつなぐのかって聞かれたら…まぁナンパ防止とでも答えとけばいいでしょう。
「せんぱい、行きましょう!」
「なにこの腕は」
「え〜、せんぱいはこんな可愛い後輩と腕組むの嫌なんですか〜?」
「そ、そんなんじゃねぇけどよ…」
「そんなんじゃないけど?」
「恥ずかしいじゃんかよ」
…赤面するせんぱい可愛い過ぎるっ!なんだろう、今の自分じゃないものに目覚めちゃいそうです。そんなせんぱいには、このままついてきてもっちゃいます!
「ほら、行きましょう!じゃないとせんぱいのこと…」
「なんだよ?」
「もっと嫌いになっちゃいますよ?」
「今でも嫌いなのかよ。もういいや。勝手にしてろ。ほら、行くぞ」
またせんぱいが赤面してる〜!なんかこの顔みてるだけでご飯がたべれそうです。
「それで、せんぱい。今日はどこに行くんですか?」
「え?それは一色が決めてたんじゃないの?言われた通りについてきただけなんですけど」
「仕方ないですね…次からは考えて来てくださいね!今日はいつものところに行きましょう」
「分かったよ、一色についてくよ。まぁ次があったらな考えてやらない事も無い」
次があったらですか…絶対に次をつくってみせます。次があったらなんて言葉を発した事を後悔させてやります。
「そういえば、せんぱいの大学ってどんな感じなんですか?」
ほんとは知ってる。キャンパスの見学も行ったし、他の先輩をりy…に聞いているのである程度は知ってます。
「どんな感じかって言われても、難しいな」
「まぁ、ぼっちのせんぱいには期待してませんけどね」
「くっ、なんも言えねぇ」
でも、せんぱいはぼっちだから安心できるんですけどね。せんぱいに関してはどう頑張っても女の子と片言の日本語で話すぐらいだから、大丈夫。いや全然大丈夫じゃないんですけどね?やっぱりそれでこそ、私のせんぱいだなって思います。
「なにニヤニヤしてんだよ、早くしないと電車が出ちまうぞ」
「まって下さ〜い、置いていったら…」
「なんだよ、嫌いになっちゃうのか?ん?」
「高級レストランで奢ってもらいますよ?」
「あっ、はい。絶対に置いてきません」
「当たり前です」
にっこり笑うとせんぱいは困った後、少し照れて顔が赤くなってました!早くせんぱいを落とせる日が来るといいな。
今回はデートの前書き見たいなもんです。ちゃんとしたデートは次回から。
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