一色いろはは本物を追い求める【完結】   作:あんじ

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いや〜昨日の日間ランキング17位ありがとうございます!それの記念じゃい!(元々投稿する予定の話です)


あの日の場所で別の人と[前編]

Side 八幡

 

とある休日。あの海の日から余り経っていないのだが、朝、唐突にいっし……いろはから連絡があった。

 

『せんぱい!今日はなんと花火大会ですよ!駅の前で待ってますからね!時間は18時ですから!』

 

そう、これが朝の7時に来たのだ。まだ寝てるんですよ?昨日は夜遅くまで休みのレポートやってて寝不足ですよ、こちとら。しかも、朝からハイテンション…可愛いから許すけど!

 

「う〜んと、服は…そもそも、大量に持ってねぇから悩む必要ないか」

 

服は決まったし、身だしなみは行く前にするとして、飯は…いいや。夜食も結構遅い時間に食べたし。昼は抜いてそのまま花火大会の屋台でなんか食えばいいし。

 

「アラームは16時にセットしてと」

 

もう一度布団に入る。寝るぞ、絶対。じゃないと花火大会どころの話ではない!

 

* * *

 

現在時刻は17時30分。30分前です。いやぁ〜楽しみです、せんぱいとの花火大会!この手のイベントにせんぱいと参加するのは2回目でしょうか?1回目は高校の時の生徒会で他校との合同クリスマスですので、実質初めてですね。

 

「そわそわしてきた」

 

ダメダメ、今はせんぱいの事は隅に置いておきましょう。考え始めたらそわそわしてきちゃいます。あっ、ダメだ。考えてなくてもそわそわしてます。

 

「後20分もあるなぁ〜」

 

それにしても浴衣の人が多いですね〜。まぁ、今日は私も浴衣なんで人の事は言えませんけどね。えっ?何色かですか…そうですね、主色は─。

 

「そこの水色の浴衣の姉ちゃん、暇なら俺と遊ぼうぜ」

「せんぱい、その不自然な喋り方と声、キモチワルイですよ」

「こないだのチンピラさんの真似をしてみたんだけどな…なかなか上手くいかないな」

「えっ?真似してたんですか?」

 

やばい、一切似てなくてビックリしました。せんぱい、絶対にワルとか出来ないタイプの人ですね。悪い事はしそうですけど。

 

「そ、それと、い、い、いろはの浴衣似合ってるぞ…」

「せんぱい」

「は、はい」

「今日は全力でオシャレしてきました」

「?はい、それが何か」

「なのでせんぱいは全力で私を可愛がって下さい」

 

今の顔は見られてはいけません。こんなに真っ赤になった顔は見せてはいけないものです。だってせんぱいが似合ってるなんて、不意打ちで言ってくるから…

 

「…頑張ってみる」

「はい!それでは行きますよ!」

 

さて、腕を絡めますよ!なにせ今日は下着、付けてませんし。その代わりサラシを巻いてますよ。残念、下着無しの裸に浴衣は着てません。

 

「お、おい。当たってる、当たってる」

「せんぱい…わざと当ててるんですよ?」

「当てるんじゃねぇよ」

 

このげっそりした顔は嘘ですね。げっそりした振りです。それぐらいは私の手に掛かれば見抜けます。本当はこんな美女に腕を絡められ、胸を意図的に当てられるなんて最高!ってなってるはずです。

 

「せんぱい、まずは何にします?」

「ん、俺は昼食ってないし沢山食べたい」

「はぁ…そんなに私に会うのが楽しみだったんですか?」

「違う、寝てた」

 

即否定…私のガラスハートはバラバラですよ。でもまた集めて溶かせば復活するので大丈夫です。でも、なんか2人だけなのに沢山買ってたら大食いに見られちゃいそうで、なんか不愉快です。




さて、どうだったでしょうか。前編、後編を使うのは初めてだったけど問題ないかな、うん。今回もシリアスは皆無ですし、これからも皆無です。その代わり甘々過ぎる話は余り多く無いです。

パフェ配れさん、くーたんさん、彩羽さん、☆9ありがとうございます!
怪盗マサヤッチさん、☆10ありがとうございます!

これからも評価、感想、お気に入り登録をバンバンお待ちしてますので、よろしくおねがいします!

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