本編無関係。
登場人物
サキ →神か仏。
シャノン →姉御。
オーダイル→活躍シーンが無い……だと。
オノンド →一番残念な扱いの奴
ヒトカゲ →ＴＨＥ・出落ち
頭文字にて割愛。
オノンドのみノ。
サ「ミニコーナーの時間だぞ」
シ「……漸くという言葉が似合う区切り回ね」
ノ「そして満を持してファミリー参上！」
オ「満を持して？ いや、俺達モブみてえなもんだろ？」
ノ「お、おい兄弟！ そんな寂しいこと言うんじゃねえよ！」
ヒ「事実だし」
ノ「はぁ？」
ヒ「事実だし……だからボク、出落ちして、本編中活躍シーン皆無になったし」
ノ「……すまんかった」
シ「まあ、名前すらないものね。貴方達」
ノ「姐さんそれだけは言っちゃいけねえよぉぉぉ！！」
ヒ「名無し……ハハッ。ミニコーナーの変態株筆頭ことルギアと、作中総じて変態のプクリンと同列か……ハハッ」
オ「言うなヒトカゲ。虚しくなるだけだ」
サ「ま、まあ……解説やるぞ」
シ「ほら、あんた達。しょげてないで折角の機会なんだから爪跡残しなさい」
・解説コーナー
サ「コーナー分け……必要か？」
シ「まあ、そこは様式美でしょう。あっても困らないもの」
オ「それで、どうやって解説していくんだ？ 一ページずつか？」
サ「いや、それより各バトルについて解説していく方が分かり易いだろ」
ノ「おう、それでいこうぜ」
ヒ「ここぞとばかりに仕切る……」
ノ「あん？」
ヒ「もう頑張っても出番無いのに……」
ノ「えっ」
オ「言うな……まだエピローグがあるじゃないか」
ノ「えっ」
シ「いえ、そこも確定じゃないけれど？」
オ「まじか」
ノ「……えっ」
ヒ「……どうしたの？」
ノ「俺、初期面子で唯一最終進化してねえんすけど？」
・ルギアＶＳホウオウ
ノ「スルーすんじゃねえええ！」
ヒ「初期のままのボクよりいいじゃん。帰れよ」
ノ「ちょ、おい！ 二言目酷くね！？」
ヒ「ボクに詫びて帰れよ」
ノ「……すまんかった」
オ「まあまあ……落ち着け、お前等」
ヒ「オーダイル兄貴は良いッスねぇ。最終進化して大活や――」
オ「活躍はしてないぞ？ 俺は一度としてちゃんとした活躍はしてない」
ノ「そういや兄弟、俺より活躍少ねえな……」
オ「おう。最初は相棒枠みたいだったのにな」
シ「はいはいそこまで。全然議題について話してないじゃない……サキも何か言いなさいよ？」
サ「……いや、俺は出番あるし、お前等がやりたいようにしろよ。お前等が笑っている方が、俺としても嬉しいしな」
ヒ「神かよ」
ノ「仏かよ」
オ「流石の貫禄と言うか、いつの間にかサキも大人だな」
サ「……そうか？」
シ「ええ。出番を取り合うような低俗な争いしてるオノンドやヒトカゲとは偉い違い」
ヒ「さーせん」
ノ「すみませんっした！」
サ「まあいいや。ほら、やれよ……補足はしてやっから」
ヒ「じゃあ……とりあえず一言」
ノ「あっ、ずりぃ！」
オ「まあまあ、そこは譲れよ兄弟」
ノ「お、おう……」
ヒ「じゃあ……言うね？」
サ「何だ？」
ヒ「ルギアＶＳホウオウって、別に解説要らなくね？」
ノ・オ
「それは言うな！！」
シ「あーあ……適当に茶番してれば良かったのに」
ヒ「えっ？ これボクが悪いの！？」
サ「いや……まあ、突っ込みどころはあるんじゃねえか？」
ノ「おう。あるぜ！」
サ「何だ？」
ノ「どっちが強いんだ？」
サ「ホウオウ」
シ「ホウオウ」
オ「ホウオウ」
ヒ「ホウオウ一択だろ。考えろよ出っ歯。脳みそついてんのか。このげっ歯類」
ノ「ちょ、ヒトカゲ！ 言いすぎだろてめえ！！ あと俺はげっ歯類じゃねえ！！」
・アキラＶＳライコウ
ヒ「しつもーん」
オ「おう。どうぞ」
ノ「待てこらヒトカゲてめえ！」
ヒ「万全のウィルとライコウだとどっちが強かったの？」
ノ「んなもんライコウに決まって――」
サ「ウィルだな」
シ「ウィルね」
オ「ウィルだ」
ノ「…………」
ヒ「やっぱそっか。じゃああのライコウとエンテイはレベル四〇……捕獲後無育成の設定なんだね」
オ「だな。じゃないとアキラは兎も角、俺達が勝てないからな」
ノ「……ああ、そういう事なのか」
シ「オノ……別に貴方を虐めている訳ではないのよ？ そんなにしょげなくて良いわ」
ノ「おう。ありがとな。姐さん。……やっぱ姐さんが一番優しいわ」
オ「おいこら。兄弟。抜け駆けはよせ」
ノ「おっと、そうだったな」
オ「ハハハ」
ノ「ハハハ」
ヒ「……あれ？ そういう関係なの？」
シ「……いいえ？ 茶番は少し減らしなさい？ ふたり共」
ノ「うい……んじゃあ質問だけど、結局ライコウは何がしたかったんだ？」
オ「各個撃破……ではないな」
ノ「だよな？ 俺等倒してえなら、もっとうめえやり方あるよな？」
オ「そこんとこ。どうなんだ？ サキ」
サ「ん……まあ、別に死んでねえけど、簡単に言うなら生贄だな。ヒビキさんがそこまで想定していた訳じゃないんだけど、魂だけのスイクンがセレビィの中に居るから、エンテイとライコウ、ホウオウとルギアが居れば、そこにセレビィが現れる……けど、制御されたホウオウとルギアは兎も角、エンテイとライコウが力持ってる状態なら、セレビィが力負けして現れられない……」
シ「前回のホウオウの時の解説ね？」
サ「そそ。……んで、ヒビキさんはその内情を知らないまでも、ホウオウの未来予知で『こうすればセレビィが現れる』って知って、そのシナリオを辿った訳だな」
オ「随分とややこしいな」
サ「ああ、まあ裏話だしな……だからこそ本編ではごちゃごちゃと描写しなかったんだし」
ノ「理解しなくても、大体そんなもんだと思えってことか」
ヒ「オノ兄貴向けだね」
ノ「てめえ！ バカにしてんのか！」
ヒ「むしろバカにしてる以外に聞き取れるのかこのバカ」
ノ「こいつ酷すぎるだろ！！」
シ「まあまあ……」
オ「まあまあ……」
サ「まあまあ……」
ノ「何で庇うんだよ！ 何でそんな懐かしそうな目ぇしてんだよぉ！！」
サ「いや……なあ？」
シ「ええ……」
オ「兄弟……ヒトカゲのその態度……昔の兄弟とそっくりじゃないか。ハハハ」
ノ「え、マジ？」
サ「事あるごとに噛み付いてたからな。シャノンに」
シ「その度にボコボコにしたわ」
オ「いつか書こうとしていたけど、カットされたシロガネ山時代の俺達だな」
ヒ「ねえ……議題」
オ「おっと！ 何かあるか？」
ノ「じゃあ、あのどへんたいについて……」
ヒ「ああ、あれすっごい気になった」
オ「……ああ、あいつな。偶に気が付くと隣に居て、マジでびっくりするんだよな。あの腐女子」
シ「良いじゃない。好かれてて」
オ「いや……もうあいつの場合、涎が溶解液に見えるぐらい怖い」
ノ「それな」
ヒ「……で、どうなの？ あの耐久力」
オ「作品補正だろ」
シ「そうね……変態最強説よ。フジシロもリンチされてピンピンしてたし」
サ「……ああ。あいつと同じ……だな」
ノ「……サキ、元気出せよ。次は俺達のバトルじゃねえか」
サ「だな。しょげてるのはらしくねえや」
・サキＶＳエンテイ
シ「総じて、全体的に活躍出来たかしら？」
ヒ「ボク以外ね」
オ「お前も活躍したさ。姐さんの姿を隠すのは、お前が居なければ出来なかったことだ」
ヒ「でも、出落ち……」
ノ「だー！ いつまでもうじうじしてんじゃねえよ！ いずれ見返してやるぐらいの気概見せろよ！」
ヒ「……心外だ。バカに励まされた」
ノ「ってめ！」
ヒ「まあでも、そうする……オノ兄貴も、進化出来なくて悔しいんだろうし」
ノ「……おう」
シ「まあそれについては、進化フラグ取っちゃって申し訳ないわ」
ノ「いや、姐さんが進化して良かったよ……姐さん差し置いて進化するのは、やっぱ出来ねえや」
オ「嫌味か？」
ノ「あ、すまん兄弟！」
ヒ「……嫌味言える程、オノ兄貴は頭良くないよ？」
ノ「お前は俺に恨みでもあんのか！」
ヒ「無いけど、一番ちゃらんぽらんだから」
ノ「……そりゃあ、まあ、兄弟や姐さんと比べたら……しゃあねえわ」
ヒ「いや、レオくんとこと、ウィルさんとこ含めて」
ノ「俺どへんたいとロリ以下なの！？」
サ「まあまあ……で、進化について解説は……シャノン」
シ「はいはい。……鋭い爪に関してはアサギの露店で買ったものよ。ちゃんと本編で登場してるわ。そして、進化の時間帯だけど……それは次話で出てくるけど、セレビィが近くに居たからね」
ノ「ていうか今更だけど、セレビィって言っちゃっていいのか？ 明確に描写してなくね？」
オ「構わんだろう。鈴はセレビィ登場フラグだと言ってきたのだし」
ノ「言ったっけ？」
オ「……さあ？」
ノ「うぉい！」
シ「まあ、言わずと分かることよ……鈴が鳴っている時は、初期のルギア覚醒以外では殆んどセレビィ登場フラグになっているわ」
サ「エンジュで鳴った時も、場面の裏でサクラからコトネさんに移ったりしてた訳だしな」
ノ「成る程な……」
シ「まあ、初期はそこまで考えて無かったから、ミスがあったら加筆修正よ」
ノ「うぉい！！」
サ「それはさておき……どうだった？ お前等三匹からして、あの戦いは良かったか？」
シ「当然。サキの思慮深さがしっかり出たと思うわ」
ノ「俺は暴れられて気持ち良かったぜ！」
オ「……まあ、我ながら及第点だと思える」
サ「各々の役割を全うして、その上で漸く打倒出来た感じが出ていたら幸いだな……作者的に三犬で一番エンテイが好きだからって、割りと気合籠めて書いたそうだし」
・サクラＶＳバクフーン
ノ「まさかの主人公敗北だよな」
ヒ「むしろ勝てる訳が無かった感じがする」
オ「デスヨネー展開だな」
サ「まあ、バクフーンはレベル九五以上を想定している訳で……あいつに勝てるのなら、サクラは既にレジェンドホルダーだろうな」
シ「レオンはそこそこ良い勝負したのだけどね」
ノ「あのネズミ……あれで姐さんより遅いんだけどな」
シ「ええ。本編終了後にプロット公開するつもりだけど、あの子『意地っ張り』だもの」
ヒ「むしろロクブラ当たってれば勝ってたんじゃない？」
オ「リアルポケには『かわせ！』という指示があってだな……」
ヒ「知ってた」
ノ「まあ、ぶっちゃけ負け確定だったと……ってか、サクラ大丈夫なの？ あれ」
オ「……最後の最後まで敗北だからな。エピローグにまだおまけ試合があるらしいが……」
サ「ま、そこは乞うご期待だな」
ヒ「ていうか試合運びが圧倒的すぎて、突っ込みどころが多いようで少ない」
オ「どうせあれだろ？ リンディーのトリックルームも根性で解いたとかだろ？」
サ「根性で解いたというか……理論上遅く動けば良いだけなんだろうし、対処方法を知っていたって感じを考えたらしい」
シ「リアルポケにすると、どうしても体感速度を狂わせる空間的な何かとしか書けないもの……速いものが遅くなって、遅いものが速くなるって、言葉にすれば簡単だけど、原理や作用を考えると訳が分からなくなるわ」
オ「まあ、つまるところ、総じてバクフーンの方が上手だったって事か」
サ「ああ……んで、この作品中、作者が超気に入っている台詞の登場だ」
ノ「懐かしい匂いか？ それともどういうことだの方？」
サ「前者だな。後者もその繋がりで、超お気に入りだけど」
ヒ「まあ、バクフーンからすればとんだ災難だよね」
シ「気が付いたら主の娘を殺そうとしていたんだもの……激昂して当然ね」
サ「だな……俺はそうならないよう気を付けるよ」
シ「ふふ、信頼してるわ？」
・サクラとヒビキ
ヒ「一人称だね。前に変態が言ってたけど、甘えじゃない？」
ノ「でも俺としてはこっちのが分かり易い」
シ「……そう、分かり易さを意識すると、何があったか独白させるには一人称しかなかったのよ」
サ「まあ、本来ならそれを棚上げにして、後で解決する方が良いんだけど……もう佳境だしな。仕方無かったんだ」
オ「今更伏線増やされても困るしな」
ノ「ああ、それは思う」
ヒ「ていうか、まだ回収してない伏線一杯あるけど、平気？」
シ「大丈夫よ。次話で殆んど回収するから」
サ「……っと、言い忘れてたけど、次話の次が最終話な？ その次番外編挟んで、エピローグの予定」
ヒ「うわぁ、マジでボク出番無さそう」
ノ「俺も……」
オ「まあ、俺もだな」
サ「いや、そうでもねえぞ？ 出番自体はあると思う」
シ「番外編をお楽しみに……ね」
ノ「ていうか、それはそうと本編解説しなくていいのか？」
オ「する事がないぞ兄弟」
ヒ「いや、あるよ？ ヒビキは悪の権化じゃなかったのかとか……」
オ「次話で出てくるからな……どうせなら俺達は纏めるだけ纏めておいて、サクラに解説させるのが良いだろう」
ノ「……成る程。流石兄弟。その気遣いに痺れるぜ」
ヒ「んじゃ纏めようよ」
オ「おう」
ノ「とりあえずヒビキは操られてなかったのか？」
サ「そうだな。操られてなかった」
ヒ「なのにエンジュあんなにしたんだ？」
シ「その辺りの事情は次話を待って頂戴」
ノ「結局ホウオウの役割って？」
オ「……まあ、戻る場所とヒビキが言っていた事が、追々大事になるだろう」
シ「何もしないとあの崩壊しただろう神殿に帰される訳だしね」
ノ「ああ、成る程……って、それじゃヒビキって……」
サ「…………」
・幕引き
オ「……さて、幕引きだな」
シ「大いに茶番やったし、もうやる事ないでしょう？」
ノ「おっと！ 姐さん。そうはいきませんぜ」
ヒ「バカと意見が合った。死にたい」
ノ「うぉい！」
サ「……で、どうした？」
ヒ「サクラさんとこって、色々ごたごたしてるでしょう？ レオくんとルーさんとか」
サ「ああ、らしいな……」
シ「あのふたりは、ね……」
ノ「んで、アキラんとこは茶化してる……となれば？」
オ「……ああ、成る程」
オ・ノ・ヒ
「リア充、滅ぶべし！ あと出番寄越せ！」
サ「…………」
シ「…………」
サ「……おい、シャノン。止めろよ……行っちまったぞ、あいつ等」
シ「良いんじゃない？ 止めるの面倒だし」
サ「まあ、サクラに危害及ばないなら良いけど……」
シ「……それより」
サ「うん？」
シ「……最近、毛繕いして貰えなくて、寂しいわ」
サ「あ、わりぃ」
シ「放っておかれると、他所にふらふらしちゃうかもよ？ 私猫だし……」
サ「はは……んじゃあ、あいつ等が帰って来るまでの間な？」
シ「ええ、宜しく」
その頃……。
レオン
「何で？ 何で！？ 何でボクは追われてるの！？」
オ・ノ・ヒ
「待てコラァァアアア！ 死ねレオォォォン！！」
レオン
「んな物騒なぁ！？ ひえええ！！」
オ・ノ・ヒ
「滅びろォォオオオ！ リア充ぅぅううう！！」
ルーシー
「…………」
ウィル
「……助けないんだ？」
ルーシー
「……うん」
ウィル
「……つまんないの」