天を渡るは海の音   作:ちゃちゃ2580

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解説、メタ話、台本書きです。
本編無関係。

登場人物

ルーシー→オラオラしてるけどめっちゃうぶ。

シャノン→クールだけど空気の読める姉さん。

ウィル →雨降った地を更にひっくり返す子。


頭文字にて割愛。


ミニコーナー【ガールズトーク】

ル「ミニコーナーの時間よー」

 

シ「今回は変則も変則。主役三人の手持ちのリーダー格である私達でお送りするわ」

 

ウ「あれ? サーたんとこってレオがリーダーっしょ?」

 

ル「ええ。……手紙を預かってるわ」

 

ウ「手紙?」

 

シ「なにかしら?」

 

 

 拝啓、皆様。

 

 先日、ウィル一家とミニコーナーをした際、きのみジュースを何度も一気飲みさせられたレオンです。正直胸焼けぱねえッス。もう無理。この状況でシャノンは兎も角、ウィルと一緒にミニコーナーとか無理ッス。勘弁して下さい。ゲロインならぬゲロヒーローになりたくないので休ませて下さい。

 

 レオン。

 

 

ル「この通り、グロッキーみたい」

 

ウ「柔な奴だなぁ」

 

シ「……いえ、レオンはレオンで大概苦労してると思うけれど」

 

ウ「そう? 結構適当じゃね? あいつ」

 

シ「まあ貴女も貴女でパーティメンバーに苦労させられてるものね。貴女には揶揄する権利があると思うわ」

 

ル「……つまり私にはないと?」

 

シ「そうね」

 

ウ「だろうね」

 

ル「」

 

シ「何? 不服?」

 

ル「……いえ、まあ自覚あるから良いわよ別に」

 

シ「…………」

ウ「…………」

 

ル「……何よ?」

 

シ「……いえ」

 

ウ「なにも」

 

 

シ(自覚あったのね……)

ウ(自覚あったのか……)

 

 

・メタコーナー

 

ル「さて、私のコーナー行ってみましょ」

 

シ「今回のお題は?」

 

ウ「えっとねぇ。エンテイとライコウについて語れだって」

 

シ「あら、二匹もいるのね」

 

ル「……まあ、ぶっちゃけあまり重要ポケではないのだけどね」

 

ウ「ほら、あれだよ。作者が三犬好きだから」

 

シ「……の、割には扱い酷くないかしら?」

 

ル「基本的に優遇されてるのなんてウィルぐらいでしょう?」

 

シ「……言えてるわね」

 

ウ「ところで三犬って略称なのに、あいつら全然犬っぽくないよね」

 

シ「三犬ってあくまでもプレイヤー間の造語ですもの」

 

ル「公式的には『三聖獣』なんて呼び方じゃない? ポケダンかそのあたりでそんな呼ばれ方してた筈よ」

 

ウ「あ、そうなんだ」

 

ル「モチーフはエンテイがライオン、スイクンがヒョウ、ライコウがトラじゃなかったかな」

 

ウ「猫科じゃねえか!」

 

ル「ね」

 

シ「まあそれはさておき解説よ」

 

ル「どっちからいく?」

 

ウ「んじゃエンテイ」

 

ル「はいな。……まあ、エンテイは五世代まで超不遇株だったわね。唯一神なんて呼ばれがある程、残念な伝説ポケモンだったわ」

 

ウ「ジョウト勢不遇多くね?」

 

シ「……隣の芝は青く見える。そう思いましょ」

 

ウ「まあ私も五世代まで特に優遇されちゃいなかったけどね」

 

ル「ええ。まあでもウィルみたいにメガ進化で伸びた訳じゃない……っていうかエンテイメガ進化しないし」

 

シ「されたら色々困るわ。見てみたいけど」

 

ウ「行け! エンテイ。ゲンシカイキ!!」

 

ル「……それはさておき。何せ攻撃力が高いし、素早さもそこそこあるし、HPもあるし……だったんだけど、活かしきれなかったのよね。一致物理技が『炎の牙』だったりしたし」

 

シ「……それは辛い」

 

ウ「私くらい火力あれば使えない訳じゃないんだけどねー」

 

ル「ええ。まあそれが六世代になって、ついにゲットしたのよ。『聖なる炎』を」

 

ウ「まさかの、だよね」

 

シ「熱湯もそうだけど、火傷は酷いわ。ましてや五割って……」

 

ウ「言えてる」

 

ル「でもって突撃チョッキと言う名前の神アイテム」

 

シ「突撃チョッキで特防確保して、火傷で物理防御も見込める。……何そのチート」

 

ル「まあそんな訳で強くなったわ。相変わらず三犬じゃあ使用率そんなに高くないけど、『陽気』か『意地っ張り』の高個体が余ってたらやってみても良いんじゃないかしら?」

 

ウ「ORASあれば手に入るしね。サンアンドムーン発売間近だし、やり残した事回収ついでにどうぞーっ」

 

シ「……さて、次はライコウね」

 

ル「ええ。まあ二種壁を張れるし、素早さは高いし、色んな事が出来る器用なポケモンよ」

 

ウ「あれか。『ノイ』シリーズ」

 

ル「毒々、守る、身代わり、食べ残しの構成ね。『ノイ』の由来は『ノイローゼに成る程』と思われがちだけど、そうじゃなくって最初に使い始めた方のお名前だと言う話もあるわ。作者的には後者だと思ってるらしいわね」

 

シ「今ではレオンやエテボース、メガヘラなんかの連続主体の他にも、メガサナやニンフィアの超火力ハイパーボイス(身代わり貫通)もあるし、挑発持ちも増えたから少し減った気はするけどね」

 

ウ「んでも私レーティング籠もって身代わり張るけど、そんなに苦労しないけどなぁ」

 

シ「……そりゃあ貴女、最速メガクチート自体が奇襲型だからじゃない?」

 

ウ「まあそうか。耐久ロトムが鬼火撃ってくるのに合わせて身代わり決まったら超キモチイイんだよね」

 

ル「はいはい。そこまで。まあライコウの解説は『ノイコウ』だけで十分だと思うけど」

 

シ「アタッカーは?」

 

ル「エンテイかサンダース使え。で」

 

シ「……まあそうね。ある意味一種の完成形みたいな構築になるだろうし」

 

ウ「んじゃあ解説コーナー行ってみよー」

 

 

・解説コーナー

 

ル「はい。解説コーナーよ」

 

シ「……今回は総じて酷い」

 

ウ「……だね」

 

ル「まあ、本来ならもっと総ページ数多くして、サーちゃん覚醒回は折り返しのエンジュの予定だったからねえ」

 

シ「折り返し?」

 

ル「そ。渦巻き島越えて、タンバで休養して、エンジュ戻ったところでアーちゃんのエピソード」

 

ウ「アーたんエピソードってバトルフロンティアの?」

 

ル「そそ。んで、フスベでサキのエピソードやるつもりだったらしいわ」

 

シ「サキのお父様の修行の地ですものね」

 

ウ「一応アーたんのお父様の実家もある筈だよ」

 

ル「まあ、今となってはサキエピソードは書かないでしょうね」

 

シ「……酷いわ」

 

ル「タイトル・将来なりたいものは? みたいな話だから、本編に精通してないのよ」

 

ウ「将来の夢……ねえ」

 

シ「サキの事だから現実的かつ、お父様の歩いた道にはいかないでしょうね。かといってお爺様の件もあるから、人様の役に立つ事をやりたがるかと思うわ」

 

ル「そうそう。サーちゃんは両親に憧れる素直な子供。サキは両親に憧れる破天荒な子供。アーちゃんは両親に感謝して自分で道を切り拓く子供。そんな感じで纏めたかったのよ」

 

ウ「……文字数、ページ数って業が深いわー」

 

シ「まあ三〇〇〇字を意識したのがいけなかったわね。文章力もそうだけど、考えも足りてなかったわ。そう反省してるって」

 

ウ「そういや作者大人しいね?」

 

ル「ああ、私達三匹がお気に入りらしいから、今回は何やってもオーケーだって」

 

ウ「マジで!? んじゃ金稼いでくる! 欲しい化粧品があるんだわ!!」

 

シ「私は進化でもしようかしら」

 

ル「……解説やってから、ね?」

 

ウ「デスヨネー」

シ「デスヨネー」

 

 

ル「さて、えらく脱線したけど本編解説ね」

 

ウ「朝日へ……んーつってもこれって、アーたん視点からサーたん視点に戻す単なるクッションだよね?」

 

ル「だね」

 

シ「ちょっと描写を厚くしたらしいけど……」

 

ル「文字数稼ぎです」

 

ウ「知ってた」

 

シ「まあ拉致されてた筈なのに危機感が無かったサクラの意識に、やっとそれっぽいものがきた……と」

 

ル「それについてはシャノンのマスターの所為よ?」

 

シ「あら?」

 

ル「サキって色々気配り出来るから、傍に居るだけでサーちゃんが安心しきっちゃうんだよね」

 

ウ「アーたんが助けにくるって目論見もあったし、拉致って言ってもそんなに危機感無いのはまあ……仕方無いんじゃね?」

 

シ「サキ……あれでまだ子供なんだけど」

 

ル「……ええ」

ウ「……うん」

 

 

ル「んで。問題の『才能の自覚』」

 

シ「これ本当に必要だったの?」

 

ウ「ほんとそれ。急に話を方向転換させるから、感動も出来ねえわ」

 

ル「……百も承知。こればっかりは作者の力量不足。ほんっと申し訳ないわ。……でも、無駄を一切省いた構成に変えて尚組み込んだ訳だから、察して欲しいのよね」

 

シ「組み込める場所がここだけで、かつ必要だったと?」

 

ル「そゆこと」

 

ウ「内容はサーたんがポケモンと喋れるって事と、父親よりも友達を守りたいって決意したって事よね?」

 

ル「それで間違いないわ」

 

 

ル「続けていくわ。『神の守り人』。これも結構無理矢理詰めたわね」

 

シ「我と私の一対一の会話よね」

 

ウ「……まあ、短く纏めるなら、『私がサーたんを守りたいから、アーたんを好いてる我に、仮に自分が居なくなってもこのまま仕えて欲しい』って事よね。何この分かり易い死亡フラグ」

 

ル「……死ぬかどうかはともかく、その通りね」

 

シ「んー」

 

ウ「シャノンどった?」

 

ル「何か納得いかない事ある?」

 

シ「納得いかない事自体は多々あるのだけど、特に我ルギアがアキラを好く理由が分からないわ。何で?」

 

ル「えっと……あ、私も分かんないわ」

 

ウ「それは私が分かってるよ」

 

ル「ほう?」

シ「ふむむ?」

 

ウ「アーたんの身体が成長しない事。そしてこれまでの経歴。そこを考えてみて?」

 

ル「……身体が成長しない理由って出てないわよね?」

 

シ「体質だと思ってた」

 

ウ「そこは天海で書くつもり無いらしいから、結果だけ見てよ」

 

ル「んー……普通の人よりも、脆弱?」

 

シ「そうよねぇ……」

 

ウ「そそ、それで正解。だけどアーたんは既にレジェンドクラスのトレーナーだったりする。つまり凡人よりやわな身体をしているのに、人より優れた結果を収めているのよ」

 

ル「言われてみれば、そうよね」

 

シ「ええ」

 

ウ「そして経歴の真意は?」

 

ル「……?」

 

シ「本当の気持ち……ってか目的かしら?」

 

ル「……それって触れられてないんじゃないの?」

 

ウ「直接的にはね。だけどまあ、コガネでアキナ姉に二人がボコられた時、アーたんって最後の最後で助けたよね? それまで二人の特訓には手出ししなかったのに」

 

ル「ええ。アーちゃんが強すぎるから、サーちゃん達の心を折っちゃうって懸念したのよね?」

 

ウ「そう。だけど……()()()()()なんだよ。旅に着いて来た理由だって、窮地から逃がす為でしょ?」

 

シ「……本当のピンチの時に、最後の最後で助けるって事?」

 

ウ「だよ。だってほら、アーたんはあんなナリで、殆んど一人で頑張ってきて今の強さに至ってるんだし」

 

シ「ふむ」

 

ウ「まあ勿論、『誰かを助ける為』なんて高尚な目標でレジェンドになった訳じゃないんだけどね。その理由自体は単なる就職先の筈なんだけども」

 

ル「就職って……」

 

シ「協会かしら?」

 

ウ「ポケモン協会セキエイ本部コガネ地区所属・第一種危険ポケモン保持者の護衛、及び監視者。本編で揶揄してないけど、今のアーたんの肩書きはこんな感じ」

 

ル「……如何にも『いまつけました』感があるわ」

 

ウ「いや、まあ……だってほら、フジシロから指名されてるから、このままいけば跡継ぐし」

 

シ「……一人だけ未来が安泰してるわね」

 

ル「……これは、フラグね」

 

ウ「……うん。フラグ」

 

シ「で、それでどうして我から好意を?」

 

ウ「まあ、要するにアーたんは人よりも脆弱な身体なのに、仲間を守ろうと必死なんだよ。多分サーたんとサキの為なら、間違ってる事だって平気でする。……事実バトルフロンティアの強襲なんて犯罪だよ犯罪」

 

ル「そうね。不法侵入と器物損壊、加えて盗難物とはいえ、ガルーラに傷害も加えてるんだから強盗よね」

 

シ「言葉にすると色々酷いわ」

 

ウ「まあ、犯罪なんてものはルギアにとっちゃどうでも良くって。要するに小さな身体に見合わぬ活力と、目的に向かって真っ直ぐ進む心……そんで、私を()()()()死なせたら自分も死ぬって平然と約束しちゃうぐらいの責任感に惚れたってとこかな」

 

シ「最後のは責任感なの? 他の手持ちに対する責任の放棄じゃない?」

 

ル「無意味って強調してるからそこが大事なんでしょ」

 

ウ「んまあ、そゆ事。絶対に無意味に死なせはしない。そんな事をするくらいなら、責任感なんて捨てて無責任に死んでみせる。って、そういう曲解をして欲しいんだよ」

 

シ「……こう言っちゃなんだけど、面倒くさいわね」

 

ウ「ま、私のマスターだしねー。……長くなっちったけど、次いこー」

 

 

ル「邂逅、勝利への誓い。この二つは特に言う事ないわよね」

 

シ「光る壁は?」

 

ル「あ、それ伏線。割りと大事」

 

ウ「おい……忘れてんなよ」

 

ル「ついでに深海で神殿が残ってるのも」

 

ウ「……おいおい」

 

シ「どうして残されていたか……って事かしら?」

 

ル「いいえ、『なんで残っているのか』よ」

 

シ「あれ? あれはサクラのお父様がやったのではなくって?」

 

ル「違うわよ。だってあそこはルギアのテリトリーじゃない。いくらホウオウでもそんなの出来る訳ないわ」

 

ウ「……まあ、それはこれからのお楽しみだなー」

 

ル「と、言いたいところだけど……ぶっちゃけ想像の余地を広げる為の伏線だから、明かさないかもしれないわ」

 

ウ「うおい!」

シ「はい!?」

 

ル「まあ、本来ならそれを重要な伏線として、この物語をちゃんとしたハッピーエンドに向かわせる為の課題を作る予定だったのよ。だけど、何回も言う通り短くなってしまったから……」

 

シ「てことはバッドエンドなの?」

 

ル「いいえ。バッドエンドではないと思うわ」

 

ウ「まあこの作風でバッドエンドなら批判殺到だよね」

 

ル「ええ。……あとはまあ、個人的には描写薄くなってしまったけど、恒例の拳合わせが出せて感無量よ」

 

ウ「何気にアーたん初参加」

 

シ「って言うかサクラとサキの間でしかしてないわよ」

 

ル「まあ、そんな訳で幕引きへー」

 

 

・幕引き

 

ウ「ところでこのミニコーナーってもうあまり無いんだよね?」

 

ル「回数の事? 多分そんなに無いわね」

 

シ「あら……今一度出番はあるのかしら?」

 

ル「……そうねぇ、出来ればトレーナー×手持ちで一回ずつは回したいらしいけど」

 

シ「あると嬉しいわ――って、ウィルが何か考え事してるのだけど?」

 

ル「……あら?」

 

ウ「…………」

 

シ「……脳筋が考え事なんて珍しいわね」

 

ル「ええ。ほんと」

 

ウ「…………」

 

ル「…………」

 

シ「…………」

 

 

ウ「ぴっかーん!」

 

 

ル「!?」

シ「!?」

 

ウ「閃いたぁああ!」

 

ル「な、何を!?」

 

シ「……いきなり大声出さないで欲しいわ」

 

ウ「ちょっと待ってて。四〇秒で支度する!」

 

――ズダダダダダダ……。

 

シ「走り去って行ったわ」

 

ル「な、何よいきなり……ラ○ュタネタまで挟んで……」

 

――ズドドドドドド……。

 

シ「戻ってきたわ」

 

ウ「ほい! ルー! これレオに渡しといて!!」

 

ル「へ? 封筒?……って、中何にも入ってな――」

 

――ぶちゅー。

 

ル「」

 

――パシャパシャパシャ。

 

シ「……あ、あああ……」

 

 

シ「あ、ありのまま今起こった事を(中略)ウィルがルーのほっぺにチュウしてカメラ親父のゲンゾーが凄まじい勢いで撮りまくっていたわ!!」

 

ル「」

 

ウ「さんきゅー」

 

ゲンゾー「まいど」

 

ウ「よし。これを封筒に入れて……裏にめもめも……」

 

シ「……ウィル、貴女何を……」

 

ウ「ルーに持たせてっと……何をって、決まってんじゃん?」

 

シ「……?」

 

ウ「レオンが要らないなら、ルーは私が貰うよってさ?」

 

シ「……へぇ」

 

ウ「……シャノン、あんたも混じるかい?」

 

シ「…………」

 

 

シ「よろこんで!」

 

ウ「流石!!」

 

ル「」

 

 

 後日

 

 

レオン「何故か死んだコイキングみたいな目をしたルーから手紙を渡された。今から開けてみ――」

 

 

レ「…………」

 

 

レ「…………」

 

 

レ「…………」

 

 

レ「…………」

 

 

レ「……え?」




投稿に間が空きましてすみません。
ちょいと諸事情により、次回の投稿は一二月を越えると思います。何とか年内には……。

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