火竜に憑依転生した!? 作:△△さん
今、俺はギルドで飯を食っているのだが、その隣にはラクサスがいる。
「ナツ、お前は俺の事をどう思ってる?」
ラクサスがそう俺に言って来る。
「俺は爺の孫だ、そんな俺をどう思う?」
沈んだ声で言って来るラクサスに対して、俺はこう言った。
「何だ、お前はそんな事で悩んでんのかよ。」
俺の言葉を聞いて、ラクサスはこう言って来る。
「そんな事か・・・、お前からしてみればそう見えちまうか。」
そう言うラクサスに対して、再び俺はこう言った。
「お前は気にし過ぎなんだよ。じっちゃんはじっちゃん、お前はお前だろうが。違うのか?」
俺の言葉に対して、ラクサスはこう言って来る。
「違わねぇな、悪かったな。変なこと聞いちまって。」
そう謝罪してくるラクサスに対して、俺はこう言った。
「気にすんな、仲間だろ。」
その後、俺とラクサスは互いに笑い合っていた。
ラクサスとの会話の後、俺は家でのんびりと過ごしていた。
すると、家に来訪者があった。
玄関を開けると、ラクサスがいた。
「どうした?」
俺が問いかける。
ラクサスはこう言った。
「俺と本気で戦え。」
いきなりの宣戦布告だった。
ラクサスの宣戦布告の後、俺とラクサスは誰もいない森で対峙する。
そこで俺はラクサスに問いかける。
「なんでいきなり勝負することになったんだ?」
その問いにラクサスはこう答える。
「それは俺に勝ったら教えてやるよ。」
そう言い終わると、ラクサスは雷を迸らせる。
俺もそれを見て、ラクサスは本気だと察し、身体に炎を滾らせる。
「「行くぞ!!!!」」
炎と雷、再び両者がぶつかり合う事となった。
バリバリッ!
ボオォォォッ!
ドカッ、バキッ、ベキッ!!
俺とラクサスの戦いはぶつかり合うごとに激しさを増していくばかりだ。
「オラァ!!」
「ウオリャッ!!」
拳と拳、蹴りと蹴り、炎と雷、己の一撃に全てを込めて戦っている。
俺はラクサスとの戦いが楽しくなってきてしまった。
「ラクサス、お前に見せてやるよ。俺の”本気”を!!」
「へっ、そうこなくっちゃな、ナツ!!俺も見せてやるよ、”本気”を!!」
俺はそう言うと、まぶたを閉じてイグニールを思い浮かべる。
それは・・・、あの時の感覚を起こすために。
『イグニール、見ててくれよ!』
『あぁ、見ているとも。』
勢いよく瞼を開き、この魔法を放つ。
”炎竜王の崩拳”
”雷竜方天戟”
炎の滅竜と雷の滅竜、二匹のドラゴンが天に向かって昇っていく。
その後は・・・。
「「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・。」」
魔力切れを起こし、地面に倒れていた。
「で、俺に勝負を挑んできたのはどういうつもりだ?」
俺がラクサスに問いかける、ラクサスはこう言った。
「お前、S級になる気はねぇか?」
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