火竜に憑依転生した!?   作:△△さん

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読者の皆様、大変長らくお待たせいたしまして申し訳ございません。

今回の話は番外編となっております、ごゆっくりお楽しみください。


パラレルPART1

784年

 

ある日、俺はじっちゃんに頼まれてギルドの資料室を整理をしている。

 

「ふぅ、まさかこんなにも始末書があったとはな…。」

 

俺は大量の始末書の束を見上げながらそう言った。

 

「っていうか、何でこんなにも溜め込んでんだ!!」

 

俺の叫びはむなしく響くだけだった。

 

すると、俺はある一冊の本を見つける。

 

「ん、『parallelworld』?」

 

俺は頭を傾げながらその本を開く。

 

「白紙じゃねぇか!!」

 

俺はそう言って本を勢いよく閉じる。

 

すると、本から強い光が放たれてくる。

 

「何だ、この光は!?」

 

俺は光が強くて目を隠してしまう。

 

その瞬間、俺の意識は断たれてしまった。

 

 

 

 

 

791年 妖精の尻尾

 

ここではいつも通りの日々が流れていた。

 

「ナツ、仕事行こうよ!」

 

「そうだな、行こうぜ!!」

 

「あいさー!!」

 

この二人と一匹はルーシィ、ナツ、ハッピー。

 

いつものようにチームを組んで仕事に向かおうとしていた。

 

キラリン!

 

すると、ナツが何かに気づいて空を見上げる。

 

「どうしたの、ナツ?」

 

ナツの異変に気付いたのはルーシィだった。

 

「いや、なんか空が光ったような…。」

 

「ホントに?」

 

ルーシィもハッピーもナツにつられて空を見上げる。

 

そこから隕石が降ってきた。

 

「えええぇぇぇぇ!!?」

 

「うそー!?」

 

「こっちに向かってきやがる!!」

 

ナツは拳を構え、魔法を放った。

 

"火竜の鉄拳"

 

ナツは火竜の鉄拳によって隕石を破壊した。

 

だが、その隕石の中から現れた者に驚く。

 

「なっ!?」

 

「うえぇぇぇ!?」

 

「うそでしょっ!?」

 

そう、隕石の中から出てきたのは784年で光に呑み込まれてしまったナツだからだ。

 

Wナツはそのまま重力に従って地面に激突した。

 

ルーシィとハッピーが慌ててナツの傍にへと駆け寄る。

 

「ナツ、大丈夫!?」

 

「ナツ、これってどうなってんの?」

 

ルーシィが気遣い、ハッピーはナツに問いかける。

 

「イテテッ、俺が知るかよ。それにしても、俺に似てるけど魔力が違いすぎる。なんか、こうもっと凶暴な魔力だ。」

 

ナツの説明を聞いて、ハッピーとルーシィはこう言った。

 

「これについては皆にも話しましょう。」

 

「うん、そうだね。」

 

その言葉に対して、ナツはこう言った。

 

「あぁ、ギルドに戻るぞ。」

 

こうして、二人一匹はギルドに戻るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

ナツたちがギルドに帰ってくると、グレイとジュビアとエルザが話しかけてくる。

 

「おい、お前ら仕事に行ったんじゃなかったのか?」

 

「そんなに慌ててどうしたんですか?」

 

「そうだぞ、まさか依頼を途中で放棄したのではあるまいな!!」

 

三人の問いにルーシィが説明をする。

 

「それがね、仕事に行こうとしたら隕石が降ってきちゃって、それをナツが壊すとナツ出てきたの!!」

 

ルーシィの言葉を聞いて、三人はちんぷんかんぷんとなった。

 

「ハァ、んだそりゃ?」

 

「隕石を壊したらナツが出てきた?嘘が見え見えすぎて嘘になっていないぞ。」

 

「そうですよ、ルーシィは疲れてるんじゃないですか?」

 

三人は各々の言葉を述べる。

 

「だったら、これを見てよ!!」

 

ルーシィが後ろに向かって指をさす。

 

三人は驚きを隠せなかった。

 

そこにはナツに背負われているナツがいたからだ。

 

この交わる事の無かった世界で、何かが起こるかもしれない。




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