火竜に憑依転生した!? 作:△△さん
俺がグレイに勝利すると、他の奴らが話しかけてくる。
「お前、なかなかやるな!次は私と勝負だ!!」
俺にそう言って来るのはミラである。
「いいぜ!」
こうして、戦いは第二ラウンドが開始された。
”サタンソウル”
ミラは全身を悪魔化させ、拳を握って攻撃を仕掛けてくる。
”火竜の鉤爪”
が、俺も足に炎を纏って蹴りを放つ。
両者の魔法の威力の反動によって弾き飛ばされる。
「ナツ、いい攻撃だぜ!」
「お前の攻撃もな、ミラ!」
俺とミラは笑いながらそう言って、魔法でぶつかり合う。
”火竜の炎肘”
俺がブースターで勢いに乗った拳を放つとミラがそれを受け止めるが、勢いは殺すことが出来ずに飛ばされてしまう。
「のはっ!?中々だぜ、ナツ!!」
ミラがそう言いながら俺に向かってくる。
が、俺は冷静にミラに手刀を放って地面に激突させる。
「きゅっ~。」
ミラは手刀を受けて気絶をしてしまっていた。
「俺の勝ち!」
俺がそう言うと、周りのメンバーから歓声が上がる。
「すげぇな、あいつ。グレイだけじゃなくミラまで倒しちまうなんて。」
「あぁ、子供の中だと中々の強さだぜ!!」
周りがそう言っていると、俺は何かが来ると思い、前にへと飛び退く。
そしたら、俺の立っていた場所に雷が落ちてきた。
それはつまり、あいつが動いたという事。
「よぉ、新入り。俺とも遊ぼうぜ?」
『ラクサス!?』
まさかの人物の参加に周りが驚く。
「いいぞ。俺もお前とは戦ってみたかったんだ!!」
俺が拳を構え、ラクサスも拳を出す。
そして・・・。
”火竜の咆哮”
俺が炎を吐き、ラクサスが雷を纏って躱す。
俺はその行先を先読みをしてそこに魔法を放つ。
”レイジングボルト”
ラクサスの雷が俺を襲って来るが、俺は間一髪の所で雷を避ける。
「ほう、この魔法を避けるのかよ。」
ラクサスはそう言いながら顔をニヤけさせている。
「へっ、お前も中々やるじゃねぇか。」
俺もラクサスと同様に顔をニヤつかせながらそう言った。
「言うじゃねぇか。」
「お前もな。」
そう言い終わった俺とラクサスは拳をぶつけ合うが、そこで・・・。
「そこまでじゃ‼」
じっちゃんに止められた。
「何で邪魔すんだよ爺‼」
「そうだぞ、じっちゃん‼」
俺達が文句を言うと、じっちゃんはこう言った。
「アホウ‼前らの闘いの余波でここが持たんわい‼」
そう言われて俺とラクサスが周りに目をむけると、まるで嵐が通ったかの様な感じになっていた。
俺は乾いた笑いしか出なかった。
ラクサスは視線を逸らしていた。
こうして、俺の妖精の尻尾での初日は終わった。
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