火竜に憑依転生した!? 作:△△さん
俺達はゼレフ書の悪魔であるララバイと対峙している。
『シネェ‼』
ララバイがそう言いながら魔法を発動させようとする。
俺はララバイの下に潜り込み、嵐炎竜の魔法を放つ。
"嵐炎竜の咆哮"
まずは俺が攻撃を加え、空中に叩きあげる。
空中で身動きの取れないララバイに対して俺達は畳みかける。
"アイスメイク「槍騎兵」"
"黒羽・月閃"
"炎竜王の煌炎"
俺達の攻撃を受けたララバイの身体は穴だらけになり、まともな音が出せなくなった。
というか、それだけの攻撃でララバイは爆散した。
其れについて、ハッピーがこう言った。
「雑魚過ぎるよね。」
それに対しては全員が同意することだった。
だが、こう思った。
「「「「「「{ハッピーは何もしてないだろ。}」」」」」」と。
まぁ、そんなこんなでララバイの一件はこれで一件落着となった。
「ナツ。」
じっちゃんが俺の事を呼ぶ。
「何だ、じっちゃん?」
俺がそう聞くと、グレイたちも真剣な表情になる。
「お前に判決を言い渡す。」
じっちゃんがそう言った瞬間、俺達に緊張が走る。
「お前に下す判決は…。」
じっちゃんが言いかけたその時、誰かがこう言って来る。
「あら、マカロフちゃんとこの魔導士ちゃん達?」
そう言ってくるのはマスターボブ。
「「お久しぶりです、マスターボブ。」」
俺とエルザはこの人とは面識がある。
俺はこの人に前々から引き抜きされている、理由は可愛いからという事らしい。
「マスターボブ、すみませんが今は大事な話をしているので後にして頂けませんでしょうか?」
俺はそう言うと、マスターボブはこう言った。
「そうなの?じゃあまた後でね。」
そう言いながらマスターボブは定例会の会場にへと向かった。
それを確認したじっちゃんはこう言った。
「今回お前の起こした事については何も咎めん。不問とする。」
俺達全員が驚きを隠せなかった。
何故かと言うと、俺の起こした問題を不問という事にある。
「じっちゃん、それはどういう事だよ⁉」
余りの判決に、俺はじっちゃんに真意を問いかける。
「ナツ、お前のした事はギルドの皆を危険に巻き込む行為じゃ。だが、お主は闇ギルドの者を捕らえたに過ぎない。そう言う事から今回は不問という考えに至った、それだけの事じゃ。お主は我がギルドの仲間であり家族じゃ。」
俺はじっちゃんの言葉を聞いて涙が止まらなかった。
俺は妖精の尻尾にいる事が出来る、その事が嬉しかった。
「ありがとう…じっちゃん…。」
俺はそう言ってからハッピー達の方を見ると、全員が飛び掛かってくる。
「良かったな、この野郎‼」
そうだな、グレイ。
「ホントに良かったよ、ナツ~‼」
だな、ハッピー。
「全く心配をさせおって…。だが、良かったな。」
悪い、エルザ。
「ホントやり過ぎなんだから…。」
「本当によかったよ~、ナツ‼」
ルーシィ、ハッピー心配かけたな。
「良かったね、ナツ。」
リサーナが満面の笑みで言って来る。
「そうだな、リサーナ。」
俺も満面の笑みを浮かべそう言った。
こうして、俺は妖精の尻尾に残る事が出来た。
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