火竜に憑依転生した!? 作:△△さん
今、俺は鉄の森のエリゴールと交戦している。
"炎竜王の咆哮"
"暴風波"
俺とエリゴールの魔法がぶつかり合い、爆発が起きる。
「うっとうしいハエだな、俺に勝てると思い上がっているガキが‼」
エリゴールが俺に向かってそう言って来る。
「てめぇ、ララバイを使って何をする気だった‼」
俺がそう言うと、エリゴールがこう言った。
「この先には何がある?」
エリゴールがそう言った瞬間、俺はその言葉を理解した。
「まさか、お前らの目的は定例会に参加しているギルドマスター達か!?」
おれがそう言うと、エリゴールは顔を歪ませている。
「そうだ、あそこで呑気にしている老害共に死神の裁きを与えるのさ!!」
そう言って来るエリゴールに、俺はこう言った。
「お前は我儘な子供だな。」
「何?」
俺の言葉に反応するエリゴール。
俺は気にせず言葉を続ける。
「だってそうだろ、お前は自分の思っていた事が叶わなくて駄々を捏ねてる子供と変わらねぇんだよ。」
俺の言葉を聞いて、エリゴールがこう怒鳴りつけてくる。
「黙れ‼お前に何が分かる、ギルドの権利を奪われた俺達の気持ちが‼俺達から権利を奪った奴らに教えなければならない、俺達の恐ろしさを‼」
その事にいて俺ははっきりとこう言った。
「知るかよ、お前等闇ギルドの気持ちなんてよ。それにあんな方法でしか俺たちの親を相手にできない様じゃ一生勝てねぇよ。俺達の恐ろしさを教えてやる?上等だ、やってみやがれ‼お前らは一番怒らせちゃならねぇギルドを怒らせたんだからよ!!」
"火竜の砕牙"
"暴風衣"
俺が攻撃を放つが、エリゴールは風の衣を纏ったために吹き飛ばされた。
俺は原作での戦いを思い出す。
そうした瞬間、俺は全身から炎竜王と炎神の炎を噴き出した。
そして、炎の質と温度を急上昇させて行く。
エリゴールがこう言って来る。
「頭でも狂ったか、そんなに魔力を消費すればお前に待っているのは死神の裁きがな‼」
あいつは自分の力を過信しすぎている。
だからこそ、弱い。
俺の炎が燃え盛る、そんな時今日の事を思い出した。
それはあいつらが俺達を侮辱したこと、俺達の親を殺すと宣った事。
今俺の心を支配しているのは、憤怒。
ドラゴンは怒らせてはいけない存在、ドラゴンを怒らせることは禁忌。
ドラゴンを怒らせるという事は逆鱗に触れるという事。
だが、今宵の死神はドラゴンの逆鱗に触れてしまった。
炎の竜を束ねる王の逆鱗に…。
そこでエリゴールは気付く、"暴風衣"がはがれて言っている事に。
「何だ、暴風衣が⁉」
その事実に驚くエリゴール。
そんな時、俺はこう言った。
「エリゴール、お前はここで潰す。」
俺がそう言い終わった瞬間、姿を消す。
「何、どこに行った⁉」
俺が姿を消したことに驚くエリゴール。
「お前の後ろだ、バカ。」
俺はエリゴールの後ろに現れ、魔法を喰らわせる。
"火竜の鉤爪"
グシャッ
魔法はエリゴールの背中に深々と入り込み、背骨が砕ける音が聞こえた。
「これでテメェ等の野望は終わりだ。」
俺はそう言った後、軍隊が乗り込んできた。
俺は軍隊に事情を話し、エリゴール達を任せる事にした。
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼」
その後、俺はエルザ達の後を追うために走っていこうとした瞬間背骨の折れたエリゴールが魔法を放つ。
"翠緑迅"
その魔法を放った後、エリゴールは微かに残っていた意識を手放した。
向かって来る魔法を、俺は喰らった。
つるつるつるつるつる
麺類を食べるかの如く啜り食べていく。
そして、俺は身体に変化が起きた。
炎と風が融合した姿「嵐炎竜」となっていた。
「これなら速く着くな。」
俺はそう言いながら足に嵐炎竜の力を纏わせて空を飛んでいく。
その頃のエルザ達は。
「ナツ、大丈夫かな。」
そう言っているのはルーシィ。
「心配すんな、あいつは強い。そんじょそこらの奴じゃ勝つのは無理だ。それに、あいつらはナツを怒らせたんだ、ただじゃ済まねぇさ。」
そう言って来るグレイにルーシィは質問をする。
「ナツがギルドに入った理由って何なの?」
その事にグレイがこう言った。
「父親に会うためだとよ。」
それを聞いたルーシィはこう言った。
「お父さんに?でも、ナツってお父さんがいたんだ…。」
そう言ったルーシィにリサーナがこう言った。
「お父さんって言ってもドラゴンなんだけどね…。」
リサーナの言葉を聞いたルーシィは耳を疑った。
「ドラゴンに育てられたって本当なの⁉」
ルーシィの言葉に、グレイがこう言った。
「あぁ、あいつが傷を負って帰ってくるのなんざ殆ど無いな。うちのギルドでだとギルダーツとラクサスとエルザとミラぐらいだし、他でだとナツが戦った悪魔の心臓の幹部だけだったからな。」
グレイの言葉を聞き、疑問に思った事を言う。
「ギルダーツとラクサスって誰?」
その事を聞くと、ハッピーが答える。
「ルーシィはまだ会った事無いよね、二人とも妖精の尻尾最強候補だよ。ナツに顔と身体に傷を残したのがギルダーツで、ラクサスは雷の滅竜魔導士でナツとは親友でライバルの存在だよ。」
ルーシィは血の気が引いていた。
それはあんなにも強いナツと同等、それ以上の実力を持っている者が妖精の尻尾にいるという事に。
そこにハッピーが追加情報を言う。
「ラクサスはマスターの実孫でもあるんだ。」
それを聞いたルーシィは更に驚く。
「ラクサスってマスターの孫なの⁉」
そう言って来るルーシィにハッピーはこう言った。
「うん、これを言うとラクサスが怒るだけどね。俺は俺だって言って。」
ハッピーはそう言いながら風呂敷の中に入れてあった魚を食べ始める。
「それで今名前に上がった奴等以外にナツを傷つける奴がいないって事さ。現状ではな、いずれは俺もS級になってやる!!」
そう言って来るグレイの言葉に、強い意志が感じられた。
すると、エルザが話しかけてくる。
「お前達、クローバーの町に着いたぞ。降りるぞ。」
エルザの言葉に、グレイたちが魔導四輪から降りると、そこにはマカロフがいた。
「お主ら、何故ここにいるじゃ。」
マカロフの言葉に、エルザがこう言った。」
「マスター、実は鉄の森が大量呪殺魔法を込められている笛を持ちだし、何かをしでかそうとしていたのです。」
「何じゃと、それで?」
エルザの言葉に、真剣な顔つきになるマカロフ。
「はい、それで笛の封印を解除した男をナツが捕らえて聞きだしたところ、鉄の森のリーダーエリゴールがその情報を何らかの方法で手に入れたようなのですが、我々が首を突っ込んではいけないというナツの判断に委ねましてこの笛の対処をマスターの判断に従おうとここまで来ました。」
そう言ってくるエルザにマカロフはこう言った。
「そうか、それでナツはどこにおるんじゃ?」
マカロフはナツがいない事に気付き、そう言って来る。
「ナツは鉄の森の奴らを一人で食い止めてんだ。」
そう言ったのはグレイ。
それを聞いたマカロフは慌ててこう言って来る。
「何じゃと、早くナツの所に行かねば。その魔法を使わせてはならん‼」
そう言うマカロフに対してエルザがこう言った。
「マスター、その笛というのはここにあります。」
そう言いながらエルザがララバイの笛を取り出す。
「何⁉では、何故ナツは足止めなんぞを?」
マカロフは笛がここにある事に驚き、ナツの事を思った。
「我々を追わせないためでしょう、それに奴らは我らを侮辱した。そして、ナツの逆鱗に触れました。」
そう言っていくエルザに対して、顔を青くさせていくマカロフ。
頭に血が上ったナツが起こす事は破壊事件である。
「{また始末書の山との闘いじゃのう…。}」
今回も始末書が重なることが確定ということを嘆くマカロフだった。
すると、いきなり空から何かが降って来た。
「何いきなり⁉」
ルーシィがそう言っていると、リサーナがこう言った。
「風ってことはまさか…⁉」
「おいおい、嘘だろ⁉」
グレイも驚きの声をあげる。
「ナツ、嘘だよね…。」
ハッピーが親友のの事を思う。
「ナツ…。」
エルザも思う所があり、足止めをしている仲間の名前を呼ぶ。
「…。」
その中でマカロフだけが無言を決め込んでいた。
土煙が止み始め、空から降って来た者の姿が露わになる。
「ふぅ、やっと追いついた。」
それは嵐炎竜となった俺だった。
「「「「「ナツ‼?」」」」」
俺の姿を視認したハッピー達は驚く。
「よぉ、エリゴール達はぶっ潰してきたからな。」
そう言うと、ハッピーがこう言って来る。
「ナツ、どうしてこんなに速かったの?」
その質問に対して、俺はこう言った。
「それはな、エリゴールの魔法を食って嵐炎竜になったんだ。」
それを聞いた全員がこう言った。
「「「「「「ナツ(お前は)どこまで強くなる気だー!!」」」」」」
俺はそれに対して、こう言った。
「なれる所まで。」
そう話していると、笛に異変が起こる。
それは笛が巨人になった事だ。
「何だよコレ⁉」
グレイがそう言いながら悪態を付く。
『キサマラマドウシノタマシイヲイタダク‼』
そう言って来るララバイに対して、俺達は行動で示すつもりだ。
俺達とララバイの最終戦が始まる。
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