火竜に憑依転生した!? 作:△△さん
エルザとの追いかけあいの後、俺は弁当を制作した後に荷物をまとめてハッピーと一緒にマグノリアの入り口に向かう。
俺は入り口に行く途中に、意を決してハッピーに話しかけた。
「ハッピー。」
俺が話しかけると、ハッピーはこう言った。
「何?」
ハッピーは素っ気なく答える。
俺はハッピーの目の前に立ち、土下座をした。
「悪かった、お前は俺の事を一生懸命に思ってくれていたのに、俺は軽率にあんな事を言っちまった。俺は心からお前に謝りたい。ハッピー、すまなかった!!」
俺がそう言うと、ハッピーが俺の肩に手を置いて来る。
「ナツ、気にしないでよ。ナツだっておいらの事を思って言ってくれたんでしょ?これでお相子だよ。」
ハッピーの眼には涙がたまっていた。
「こんな俺だけど、…また友達になってくれるか?」
俺がそう言うと、ハッピーはこう言った。
「あい!!」
こうして、俺達は仲直りを果たしてマグノリアの入り口に向かった。
入り口に着くと、エルザ達が待っていた。
だが、そこにはエルフマンがいなかった。
「エルフ兄ちゃんはマスターへの連絡役になったの。」
俺が考えていた事が分かるかのようにリサーナがそう言って来る。
「そうか、じっちゃんに・・・。」
俺はそう言いながら空を見上げる。
「ナツ。」
空を見ていると、リサーナが話しかけてくる。
「何だリサーナ?」
俺が聞くと、リサーナが何かを躊躇っている様子が見て取れる。
「あ、あのね、私・・・。」
「おーい、ナツ、リサーナ、出発するぞ!!」
リサーナが何かを言いかけていたとき、グレイが俺たちの事を呼んでくる。
「あぁ、分かった!」
「分かった、すぐ行くね。」
俺達はグレイにそう言いながら向かっていく。
「リサーナ、その話はこの一件が終わってからでもいいか?」
そう言う俺に対してリサーナはこう言った。
「うん、私もその方がいいかな・・・。」
リサーナは自分にもその方がいいと判断した為、そう言って来た。
俺とリサーナはそう話しながら皆の元にへと向かった。
「うぷっ、もう無理・・・。」
俺はもう限界だ。
「乗ってから一分でこれかよ。」
グレイが俺に呆れながらそう言って来る。
「うるへぇ、おへはってほうひもべきへぇんは(うるせぇ、俺にだってどうにもできねぇんだ)。」
俺はそう言うが・・・。
「何言ってるか分からねぇよ。」
全く通じてなかった。
「相変わらずナツの乗り物酔いって酷いものね。」
ルーシィがそう言って来る。
それについてリサーナもこう言って来る。
「そうだよね、これで妖精の尻尾最強候補の一人なんだからね。」
その事にむかついた俺はこう言った。
「うるへぇ、おはへばってべんぴょうひはげだろ(お前だって勉強が苦手だろ)、おっぷ。」
「それは関係ないでしょ!!」
俺がそう言うと、リサーナは顔を赤くさせてそう言った。
俺はそんな感じで列車での移動強いられるのだった。
「ところで、エルザが俺達の手を借りる程の奴が闇ギルドにいるってのか?」
グレイの言葉にエルザはこう言った。
「そう言う訳では無いのだが、いくら私でも闇ギルド一つとやり合えば魔力が持たん。だから、お前達の力を借りたいんだ。」
エルザの言葉に対して、俺達は顔を引き締めるが…。
「もう…む…り…。」ガクッ
俺はあまりにも乗り物酔いが酷いために気絶した。
ナツとハッピーが仲直り出来て良かったです。
感想・指摘をお待ちしております。