火竜に憑依転生した!? 作:△△さん
「今戻った、マスターは居られるか?」
そう言って来るのは、それは妖精の尻尾最強の女魔導士の一人エルザ・スカーレット。
「エルザ、やっと帰ってきたのかい。」
エルザにそう言うのは、同じく妖精の尻尾最強の女魔導士の一人ミラジェーン・ストラウス。
「ミラ、相変わらずのようだな。」
エルザがそう言い、ミラがこう言った。
「あんたもね。この間の決着を着けようじゃないか!!」
エルザは魔法剣を、ミラが悪魔の腕をぶつけ合う。
その衝撃は凄まじく、ギルドが悲鳴を上げるくらいに・・・。
「ちょっと、あの二人を止めないとギルドが壊れちゃうわよ!?」
ルーシィの言葉にリサーナがこう言った。
「あの二人を止めることが出来るのはマスターぐらいなんだけど、今はマスターが定例会で居ないから。」
リサーナの言葉に、ルーシィがこう言った。
「定例会?そんなのがあるの?」
そこに俺がこう言った。
「定例会ってのはギルドマスター同士の飲み会みたいなもんだよ。だが、これを疎かにしてたら黒い奴らがくるんだ。」
俺の言葉を聞いたルーシィがこう言って来る。
「黒い奴らって何?」
ルーシィがそう言って来るのに対して、こう言った。
「闇ギルドの事だ、あいつらは殺しなどの法律で禁止されている事を平気でするあぶねぇ奴らだ。俺が倒したザクロウって奴も闇ギルドの一員なんだが、こいつはバラム同盟の一角「悪魔の心臓」の幹部だ。」
俺がそう言うと、エルザとミラの動きが止まる。
「ん?」
俺が二人のほうを見ると、二人が詰め寄ってくる。
「ナツ、貴様何故悪魔の心臓に手を出した!!貴様の軽率な行動がギルドの仲間全員に危険に巻き込むのだぞ!!」
「そうだ、てめぇその事についてはどう思ってんだよ!!」
エルザとミラの言葉に、俺はこう言った。
「あぁ、この責任は俺にある。だから、ギルドを抜ける覚悟はできている。」
それを聞いたギルドの全員が驚く。
「・・・・・ナツ。」
リサーナの俺を呼ぶ声が小さく聞こえた。
俺の言葉を聞いたエルザがこう言った。
「そうか、お前とはちゃんと決着をつけたかったがな、こうなってしまっては仕方がないな。マスターの判決を待とう。」
エルザはそう言いながら目を閉じる。
「チッ!」
ミラは舌打ちをした後、依頼書をこっちに持って来る。
「あたしはこの依頼に言って来るからな。」
それに対して、俺はこう言った。
「あぁ、依頼主には連絡しておく。」
俺はそう言った後、ギルドの奥に入っていった。
リサーナSIDE
私は今、自分の部屋の中で肩を抱きながらどうしようもないくらい戸惑ってる。
ナツが妖精の尻尾からいなくなる。
そう頭の中で考えると、身体が震える。
そんなの嫌だよ・・・、いなくならないでよ。
もっと一緒にいたいよ、・・・ナツ。
私は声を殺しながら泣いていた。
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