火竜に憑依転生した!? 作:△△さん
今回はたぶん大丈夫だと思います。
俺は討伐系の依頼を一つ終わらせてギルドに帰っている途中妙な男が現れた。
「ハハッ、俺っちてば超ラッキーだぜ!!」
その男の身体にはバラム同盟の一角である闇ギルド「悪魔の心臓」の紋章が刻み込まれている。
「てめぇ、悪魔の心臓か?」
俺は警戒を強めながらそう言うと、男は笑いながらこう言って来る。
「お前を探してたんだよ、炎竜王ナツ・ドラグニル。おれっちは悪魔の心臓煉獄の七眷属が一人ザンクロウ様だ!!てめぇら妖精は悪魔に喰われて終わりだってよ!!」
ザンクロウの一言は俺の、炎竜王の逆鱗に触れてしまった。
「てめぇ、なんか言ったか?もう一遍言ってみろ!!」
俺の言葉にザンクロウはこう言った。
「何度も言ってやるってよ、妖精は俺達に喰われている方のがお似合いだってよ!!ぐぎおばっ!!」
ザンクロウがそう言い切った瞬間、俺は奴を思いっきり殴り飛ばした。
「てめぇ、調子に乗ってんじゃねぇぞ!喰われるのがお似合いなのは悪魔だろうが!!」
俺はそう言い終わった後、魔法を放つ。
”火竜の咆哮”
俺が咆哮を放つと、ザンクロウは避けずに俺の竜炎を食っている。
驚きしかなかった、俺の炎を喰らう奴なんて初めて見たのだから。
ザンクロウが俺の炎を食い終わってからこう言ってくる。
「中々美味い炎だったぜ、こんな荒々しい炎は初めてだ!!ほら、俺の炎をご馳走してやるってよ!!」
ザンクロウはそう言いながら俺に向かって黒炎を放ってくる。
俺もそれを食おうとするが、それはかなわずに黒炎を躱した。
「何だ、喰わねぇのかよ?」
ザンクロウは顔をニヤつかせてそう言ってくる。
俺はザンクロウの使った魔法を言い当てる。
「炎の滅竜魔導士の俺が喰えない炎、俺の炎を喰ったお前は滅神魔導士だな。」
俺が冷静にそう言うと、ザンクロウからは驚きの表情が浮かんだ。
「お前、気づいてたのか。」
ザンクロウの言葉に、俺はこう言った。
「まぁな、失われた魔法の一つだしな。」
俺はそう言いながら身体中に炎滾らせながら拳を握り、構える。
ザンクロウも黒炎を身体中に滾らせながら拳を構える。
無言のまま両者は駆け出し、拳をぶつけ合う。
それは炎を司る竜と炎を司る神の闘いである。
炎竜王と炎神の闘いは大地を焦土と化していた。
拳と拳、蹴りと蹴り、竜の炎と神の炎
純粋な力としてはまさに互角ではあるが、差が出てしまう。
それは
”炎神の怒号”
”火竜の咆哮”
ザンクロウが怒号を放ってくる。
俺は咆哮で対抗するが、神の炎に焼かれてしまい俺は呑み込まれてしまう。
「神の炎は魔導士を喰らうのが好きなんだってよ!!」
ザンクロウはそう言いながらそこを見逃すことなくこの魔法を放ってくる。
”炎神の晩餐”
俺はこの魔法に閉じ込められてしまい身動きが出来なくなってしまった。
「くそったれが・・・。」
俺の身体から力が抜けていく。
「この魔法にかかったが最後、その肉体が滅びるまでお前は逃れることはできない!!」
ザンクロウの言葉が耳障りだ。
俺は一か八かの賭けに出る。
一気に炎を噴出させ魔力を空にする。
魔力が無くなった器に神の炎を飲み込む。
つまり、それは神の炎を喰らうという事!!
ゴクゴクゴクゴクン!!
「ぷっは~、ご馳走様でした。お前の炎は俺が貰う、正確にはお前の魔法を、だ!!」
すると、俺の身体から力が漲ってくる!!
「モード・炎竜神って所か?じゃあ、早速お前をブッ飛ばす!!」
ザンクロウは動揺を隠しきれずにいた。
「ふざけんな、何がモード・炎竜神だってよ!!そんな張りぼての神は俺っちが焼き尽くしてやるよ!!」
ザンクロウはそう言いながら黒炎を放ってくるが、俺はそれを喰らっていく。
その喰らった炎で力が増していく。
「これで終わりだ、てめぇが妖精の尻尾を侮辱したことは忘れねぇぞ!!そして、妖精の尻尾に喧嘩を売ったことを後悔しやがれ!!!」
右手に竜の炎、左手に神の炎
二つの炎を合わせて
”炎竜神の煌炎”
俺がこの魔法を放った瞬間、大爆発が起きた。
それを評議員が嗅ぎつけてきて、俺は罪に問われることはなかった。
それは何故かというと、悪魔の心臓の幹部を捕まえることに貢献したとかで。
報酬もたんまり貰った。
後でじっちゃんに十時間説教された、正座で足が痺れて立てねぇ。
しかし、俺は今回の戦闘で炎の滅神魔法を手に入れた!!
これがもう一つの報酬だ。
俺はこの力を使ってもっともっと強くなってやる!!
で、今頃思い出したんだけど、あれってザンクロウだよな・・・。
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