火竜に憑依転生した!?   作:△△さん

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炎竜王と魔人VS悪魔

俺がクエストボードを見ていると、気になる依頼があった。

 

その依頼というのは火山の悪魔退治、何でもウェルシズ火山で悪魔が現れたためにその悪魔を討伐してほしいとのこと。報酬は700万J

 

俺はその依頼書をもってじっちゃんの所にへと行く。

 

「じっちゃん、この依頼受けるぜ。」

 

俺がそう言いながら依頼書を出す。

 

「分かった、行ってこい。」

 

じっちゃんは依頼書を見て許可をしてくれた。

 

後ろを向くと、ミラとリサーナとハッピーがいた。

 

「何だ、ミラ?」

 

俺がミラに問いかけると、こう言って来る。

 

「ナツ、私も一緒に連れていけ。」

 

それを聞いた俺はこう言った。

 

「何でお前と一緒にいかなきゃなんねぇんだよ。」

 

それに対して、ミラはこう言って来る。

 

「頼む、あたしは報酬はいらないからさ。その代り悪魔頂戴!!」

 

この事から察するに、ミラは火山の悪魔を接収したいという事か・・・。

 

「分かったよ。」

 

俺が了承するや否や、ミラは俺の腕を掴んでギルドを出て行った。

 

 

その頃のギルドは・・・。

 

「リサーナ、追わなくていいの?」

 

リサーナにそう言って来るのは、ハッピー。

 

「気にしないで、ハッピー。私はルーシィと仕事に行くから。」

 

「・・・あい。」

 

リサーナはそう言ってルーシィの所に行った。

 

 

 

 

 

ハッピーSIDE

 

まったく、ナツってばどうしようもないよね。

 

リサーナが一生懸命にアピールしてるのにさ、全然興味示さないよね。

 

よし、おいらがリサーナのためにひと肌脱ぐぞ!!

 

おいらはそう思った後、ナツ達の向かった火山に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「うっぷ、きもちわりぃ。」

 

「こっちにくんな、乗り物酔い。」

 

俺達はウェルシズ火山に向かうという馬車に乗っている。

 

「ナツ、本当にその乗り物酔い何とか出来ねぇのか?」

 

ミラが俺の体質の事でそう言って来る。

 

「あぁ、これだけはどうにもならねぇ。」

 

俺の言葉を聞いたミラは身体をもじもじさせながらこう言って来る。

 

「だだ、だったらあたしの膝で寝ておくか?」

 

それに対して、俺はこう言った。

 

「サンキュー、助かる。」

 

俺はそう言ってミラの膝に頭を乗せて、少し眠る。

 

 

 

 

ミラジェーンSIDE

 

あたしは今あたしの膝で寝ているナツに興味を持っている。

 

その感情は恋愛じゃないと思いたい。

 

でも、ナツとこうしている時間があたしは好きだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が眠りから目を覚ますと、馬車が止まる。

 

「お客さん、ここがウェルシズ火山の近くの村でしぃ。」

 

馬車の運転手がそう言って来る。

 

俺達は馬車を降りて、村の方にへと向かう。

 

俺達はあたりの異様な空気に違和感を感じた。

 

「ナツ、この感じは・・・。」

 

「あぁ、何かいるぞ。」

 

注意を怠らずに村の中にへと入ると、村人らしき人間が近づいてくる。

 

男が訪ねてくる。

 

「あの~、どちら様でしょうか?」

 

俺はこう答える。

 

「依頼を受けた妖精の尻尾の魔導士だ。」

 

それを聞いた男はこう言った。

 

「来て下さったのですね!では、依頼の内容の確認を!!」

 

そう言って男は依頼の確認をする。

 

確認を終えて、俺達は火山にへと向かった。

 

火山に向かっている途中、ハッピーがやってきた。

 

「ハッピー、こんな所で何やってんだ?」

 

俺がハッピーに問いかけると、こう言って来る。

 

「何って二人の事を追いかけて来たんだよ!!」

 

「何かあったのか?」

 

「ううん、何にも。」

 

「ねぇのかよ!!」

 

ハッピーの思わせぶりな発言にツッコミを入れる俺。

 

すると、ミラがこう言って来る。

 

「さっさと仕事済ませようぜ。」

 

それに対して、俺はこう言った。

 

「あぁ。ハッピー、ついてこい。」

 

「あいさー!!」

 

俺達は急いで火山に向かった。

 

そして、火山のふもとまで行くと、なかなかの熱が立ち込めていた。

 

「行くぞ。」

 

「あい。」

 

「あぁ。

 

俺達は火山を登っていく。

 

火山は垂直なために登らなければならない。

 

俺達はそこを何とか登り切り、頂上まで来た。

 

そこには煮えたぎるマグマが火口に集まっている。

 

「なんか、今にも噴火しそう。」

 

ハッピーの言葉を聞いて、俺は首だけを頷く。

 

すると、上空から何かが襲って来る。

 

俺とミラ、ハッピーはそれを躱し、それがなんなのか確かめる。

 

その正体はまさに悪魔だった。

 

「あいつをお前に接収させればいいのか。」

 

俺がそう言うと、ミラがこう言って来る。

 

「あぁ、ある程度は弱らせないとな!!」

 

”サタンソウル”

 

そして、この魔法を放つ。

 

”ソウルイクスティンクター”

 

ミラの攻撃は悪魔に直撃したが、あまりダメージにはなっていないようだ。

 

俺も攻撃に参戦する。

 

”火竜の翼撃”

 

俺の攻撃を喰らってもあまり効果が無いようだ。

 

「だったら、こいつはどうだ!!」

 

俺が魔力を高めていくと、身体から雷が放電されていく。

 

「「雷!?」」

 

いきなりの事にミラとハッピーが驚く。

 

そりゃそうだ、ギルドの奴らで知っているのはラクサスだけだからな。

 

俺は息を吸い込み、魔法を放つ。

 

”雷炎竜の咆哮”

 

雷を帯びた炎は悪魔の身体に多大なダメージを与える事に成功した。

 

そこで、ミラは接収に取り掛かった。

 

”接収”

 

悪魔はミラの身体にへと取り込まれていった。

 

そして、俺達は顔をつきあわせてこう言った。

 

「「「仕事完了!!」」」

 

俺達は悪魔を討伐したことを村人全員に伝えて報酬を受けとり、マグノリアまで帰ったのだった。

 

「で、あれはどういう事なんだ?」

 

ミラが不機嫌そうに言って来る。

 

理由はわかっている。

 

「雷炎竜の事だな。あれはラクサスとの手合せの時にあいつの雷を食ったらそうなった。」

 

俺がそう言うと、ハッピーがこう言った。

 

「流石はナツ、いろんな意味で規格外だよ。」

 

それに対して、俺はこう言った。

 

「どういう意味だ、ハッピー?」

 

すると、ハッピーは全速力で逃げる。

 

俺はハッピーを走って追いかけるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

ハッピーSIDE

 

「ナツ。」

 

俺とハッピーが家でゆっくりしていると、ハッピーがいつになく真剣な表情で俺を呼ぶ。

 

「どうした、ハッピー?」

 

俺がハッピーの呼びかけに反応すると、こう言って来る。

 

「明日、この仕事をリサーナと行って来て。」

 

そう言いながらハッピーが取り出したのはモデルの依頼書である。

 

「この依頼ならリサーナだけでもいいんじゃねぇのか?」

 

俺がそう言うと、ハッピーがこう言って来る。

 

「甘いな、ナツ。リサーナみたいなかわいい子がモデルとして来たら男達が黙ってないでしょ。」

 

「うんうん。」

 

ハッピーの言うことに頷く俺。

 

「だからさ、ナツがリサーナの護衛としてついて行ってあげてっていう話。」

 

それを聞いた俺は納得してこう言った。

 

「いいぞ。」

 

それを聞いたハッピーはこう言った。

 

「じゃ、決定ね。」

 

 

 

フッ、計画通り!!




次回はナツとリサーナが夫婦の巻!?

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