火竜に憑依転生した!? 作:△△さん
ルーシィSIDE
私が妖精の尻尾に加入して翌日。
今日は仕事に行こうと思い、クエストボードを見ている。
「いい仕事ないかな~。」
私がそう言っていると、マスターに話しかける男の子がいた。
「マスター、父ちゃんまだ帰ってきてねぇのかよ?」
それに対して、マスターはこう言った。
「ロメオ、お前の親父は魔導士じゃ。自分のケツをふけねぇ奴はここにはいねぇ。」
「バカー‼」
それを聞いたロメオはマスターを殴ってから去っていく。
すると、二階で寝ていたナツが身体を起こす。
「・・・。」
そして、二階から飛び降りて黙ったまま入口に向かって歩いていき、出ていく。
すると、ほかのメンバーがこう話していた。
「あいつ、マカオの事助けに行くつもりだぜ。」
「あぁ、そんなことしたらあいつのメンツが・・・。」
「マスター、あいつを止めなくていいんですか?」
それに対して、マスターはと言うと・・・。
「ほっておけ、誰も邪魔することなんざ出来ねぇんだからよぉ。」
そう言って、放置だった。
私も何か力になれないかな・・・。
よし、ついていこっと‼
IN 馬車&ナツSIDE
「うっぷ。」
やっぱり、乗り物なんて嫌いだ。
しかし・・・・。
「な、なんでルーシィまでいんだ?」
俺の質問にルーシィはこう答える。
「それはマカオさんの事が心配だから。それに、乗り物に乗っただけでそんだけ体調を崩すアンタの事も心配だから。」
それを聞いた俺は零を言う。
「サンキュー。」
「気にしないで。」
俺はルーシィの心遣いに感謝をした。
すると、馬車がいきなり止まってしまった。
「お客さん、ここからは自力でお願いしまう。」
馬車の運転手がそう言って来る。
「分かった、降りるぞ。」
「うん。」
俺とルーシィが馬車から降りると、そこにはとてつもなく大きな吹雪を吹き荒れていた。
「ちょっと待って、今の季節って夏でしょ‼何でこんなに気候が違うの?」
ルーシィの言葉に俺はこう言った。
「ハコベ山はいつもこんな感じだ。」
そうして、俺たちはマカオを探すために山の中にへと入っていく。
「マカオー‼どこだー‼」
マカオを捜索して三十分、ルーシィが膝をついた。
俺はルーシィの傍に行き、背中に背負った。
「ナツ、何してんのっ!?」
いきなりの事に驚くルーシィに俺はこう言った。
「俺は炎の魔導士だ、これなら少しは寒さはマシになる。」
「うん。」
そうしながら移動をしていると、目の前にバルカンが現れた。
「ウホッ、女だ‼」
俺はバルカンに向かって魔法を放った。
"火竜の鉄拳”
俺の拳を受けたバルカンは地面に激突し、倒れた。
すると、バルカンの身体が光始め、それが収まるとマカオになった。
「何で!?」
ルーシィは訳が分からず声を上げる。
「接収って言う魔法だ。ミラが《サタンソウル》、リサーナ《アニマルソウル》、エルフマン《ビーストソウル》がその魔法で戦うんだ。
そうしている間にも俺たちはマカオの傷を見る。
マカオの傷はかなりの深手で街に行かなければやばい。
とりあえず、俺の炎で止血してから薬を塗り込む。
「応急処置は済ませた、このままマグノリアまで帰るぞ。」
俺マカオを担いでルーシィと共に走る。
そこに、バルカンの群れが現れた。
だが、そんな雑魚相手に俺は止められねぇぞ。
俺はマカオを担いだままバルカンの群れの中に飛び込み、なぎ倒していく。
ルーシィは俺の後を何とかついてきている。
そして、俺達はハコベ山から脱出した。
「すまねぇ、ナツ。19匹までは倒したんだが20匹目で吸収されちまった。」
「気にすんな。ロメオが待っているぞ。」
マカオの言葉に、俺はそう言って歩き出す。
俺達がマグノリアに帰ってくると、ロメオがいた。
俺とルーシィはロメオの事はマカオに任せてギルドに行くのだった。
すると、後ろからロメオがこう言って来る。
「ナツ兄、ルーシィ姉、ありがとう!!」
俺は前を向いたまま手を振り、ルーシィはロメオの方を見て手を振るのだった。
感想・指摘をお待ちしております。