火竜に憑依転生した!?   作:△△さん

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加入、喧嘩

「ルーシィ、ここが俺達妖精の尻尾のギルドだ。」

 

俺がそう言って、ルーシィに教える。

 

「すごい・・・。」

 

ルーシィはそう言って歓喜に震えているのか?

 

すると、リサーナがルーシィの手を引きながらこう言った。

 

「ルーシィ、早くギルド登録しよ‼」

 

それを聞いたルーシィは同意をする。

 

「うん‼」

 

そうして、ギルドの中に入ると、メンバーが飲み食いをして盛り上がっていた。

 

俺達はまっすぐにカウンターに向かった。

 

俺はカウンターで酒を飲んでいたじっちゃんに話しかける。

 

「じっちゃん、ギルドに入りたいってやつがいるんだけど。」

 

俺が話しかけると、じっちゃんがこう言った。

 

「そうか、じゃあギルドマークつけてやれ。」

 

「あぁ。」

 

俺はじっちゃんとの会話を終えて、ルーシィ達の所まで行く。

 

「ナツ、あの人って誰なの?」

 

ギルドに来たばかりのルーシィに説明をする、リサーナとハッピーが。

 

「私達の妖精の尻尾マスター・マカロフだよ。」

 

「それに、おいらたちのギルドには妖精の尻尾最強の魔導士候補が六人いるんだよ。」

 

それを聞いたルーシィは驚くしかなかった。

 

「六人も最強候補がいるの!?」

 

それに対して、ハッピーがこう言った。

 

「あい、ナツもその一人だよ。」

 

それを聞いたルーシィは驚きながらナツのほうを向く。

 

そのナツはというと、肉にかぶりついている。

 

「うん?どうした、ルーシィ?」

 

ナツを見て、ルーシィはリサーナにこう言った。

 

「本当にナツって最強候補なの?」

 

それに対して、リサーナはルーシィに向かってこう言った。

 

「うん。普段はあんな感じだけど、仕事とかになったら凄いんだから!!」

 

リサーナの言葉を聞いて、ルーシィは再びナツの方を見る。

 

しかし、そこにはナツはいなかった。

 

「あれ、ナツがいない。」

 

どこに行ったのかと周囲を見ると、ナツは二階にいた。

 

自分も二階に行こうとするが、リサーナとハッピーに止められる。

 

「ルーシィ、二階には上がっちゃいけないの。」

 

「上がっていいのはS級魔導士だけなんだ。」

 

それを聞いたルーシィは二人に何のことかを聞く。

 

「S級魔導士?何なの、それ?」

 

それにはリサーナが答える。

 

「S級魔導士っていうのはマスターに実力を認められた魔導士のことなの。ナツは実力を認められてるからS級魔導士なの。」

 

そこでリサーナの声に反応するものが一人いた。

 

「ナツが帰ってきたって!!」

 

そう興奮気味に言ってくるのはロック系の服やアクセサリーを付けたリサーナと同じ銀髪の女だった。

 

いきなりの登場に驚くルーシィ。

 

「あ、あの、どちら様でしょうか?」

 

女はルーシィに詰め寄り、こう言っていく。

 

「ん?アンタ、新入り?」

 

「は、はい!ルーシィといいます!!」

 

それを聞いた女は自身の名前を言った。

 

「あたしの名前はミラジェーン・ストラウスだ、よろしくな!!」

 

それを聞いたルーシィは驚く。

 

「ミラジェーンって、あの魔人って呼ばれてる!?」

 

「そうだ、せいぜい頑張りな!」

 

ミラのエールを聞いてルーシィは頭を下げてこう言った。

 

「はい、頑張ります!!」

 

そして、ルーシィのもとを離れてミラはリサーナに近づいていく。

 

「お帰り、リサーナ。」

 

「ただいま、ミラ姉。」

 

二人の会話にルーシィは驚く。

 

「姉妹!?」

 

それにはリサーナが反応する。

 

「うん。私の上にはお兄ちゃんがもう一人いるから。」

 

「へぇ~。」

 

リサーナとルーシィが話していると、何かの破壊音が響いた。

 

「えっ?」

 

「また始まっちゃった。」

 

ルーシィは驚き、リサーナは呆れる。

 

それは妖精の尻尾名物喧嘩である。

 

その中心には・・・。

 

「ナツ、私を楽しませろ!!」

 

「ミラ、調子に乗ってんじゃねぇ!!」

 

魔人と炎竜王だった。

 

ルーシィとリサーナとハッピーは机などを壁にして騒ぎで飛んでくる酒瓶など防ぐ。

 

二人がぶつかりあうと、左右に吹っ飛び、周りに被害が及ぶ。

 

そして、結局・・・。

 

「ナツてめぇ、この間のケリつけるぞ!!」

 

そう言ってくるのが、グレイである。

 

グレイにナツはこう言った。

 

「服着てから来い、変態氷!!」

 

「のはっ!?」

 

グレイが慌てて服を着る。

 

そこに現れたのは、エルフマン。

 

「全く、こんな早くからピーピー騒ぐな!漢なら拳で語れ!!」

 

「結局、喧嘩なのね・・・。」

 

エルフマンの言葉を聞いて、ルーシィがそう言った。

 

「「るせぇっ!!」」

 

ナツとグレイの拳が直撃し、エルフマンは飛んで行った。

 

「しかも、玉砕!?」

 

ルーシィのツッコミ付きで。

 

そして、この喧嘩に参加するサングラスの男はソーサラー彼氏にしたい魔導士ランキング1位ロキ。

 

ルーシィもロキには興味があったらしいが、一瞬で終わった。

 

そして・・・。

 

「あったま来た‼」

 

「アンタたちいいかげんにしなさいよ。」

 

「おおおおおお‼」

 

「潰してやる‼」

 

「全員ボコる‼」

 

全員が魔法を使おうとする。

 

「魔法!?」

 

ルーシィが声を張り上げる。

 

「これはまずいわ。」

 

「あい、このままじゃギルドがなくなっちゃうよ‼」

 

リサーナとハッピーも慌てだす。

 

だが、それはすぐに止まった。

 

「やめんかーーーーーー、馬鹿たれどもが‼」

 

ピタッ

 

じっちゃんの一言で全員が動きを止める。

 

そして、じっちゃんは話を始める。

 

「お前らついさっき届いた評議会から苦情の山じゃ。わしゃあ、評議会に怒られてばかりじゃぞ。」

 

プルプルと体を震わせるじっちゃん。

 

「じゃが、評議会なんぞくそくらえじゃ。上の目を気にしておったら魔導は進めん。テメェにはテメェの魔導を進め‼それが妖精の尻尾の魔導士じゃ‼‼」

 

『おおおおおおおおおお‼』

 

俺達はじっちゃんの言葉を聞いて、雄たけびを上げる。

 

こうして、ルーシィの加入初日は終わった。




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